未来への警鐘 原発を問う

劇場公開日:2025年8月1日

解説・あらすじ

「プラトーン」「7月4日に生まれて」などの巨匠オリバー・ストーン監督が、エネルギー戦争の裏側に迫ったドキュメンタリー。アメリカの科学者ジョシュア・S・ゴールドスタインが、いかに気候変動を解決するかを考察した著書「明るい未来」をもとに、原子力エネルギーの可能性について見直していく。

2017年、トランプ大統領はアメリカをパリ協定から脱退させ、気候変動を「でっちあげ」としたが、多くの人々は再生可能エネルギーという形のクリーンエネルギーを選んだ。再生可能エネルギーへの世界の投資額は約3兆ドルに達し、太陽光発電は8割、風力発電は5割コストが下がったものの、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、30年以内に炭素排出をほぼ100%カットしなければ、2050年までに生態系と経済に深刻な被害が及ぶと示した。

地球が気候変動とエネルギー不足の課題に直面するなか、ストーン監督は自ら原子力発電所などへ足を運んで取材を行い、いま人類が選ぶべきエネルギーとは何かを問いかける。

2022年製作/105分/G/アメリカ
原題または英題:Nuclear Now
配給:NEGA
劇場公開日:2025年8月1日

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(C)2023 Brighter Future, LLC

映画レビュー

3.0原発が安くて安全でクリーン?

2025年8月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

多くの国で、地球の気候変動対策として石化燃料の火力発電所から再生可能エネルギーという形のクリーンエネルギーへの転換を図ってきた。再生可能エネルギーへの世界の投資額は約3兆ドルに達し、太陽光発電は8割、風力発電は5割コストが下がったものの、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、30年以内に炭素排出をほぼ100%カットしなければ、2050年までに生態系と経済に深刻な被害が及ぶとの事。
地球が気候変動とエネルギー不足の課題に直面するなか、ストーン監督は自ら原子力発電所などへ足を運んで取材を行い、いま人類が選ぶべきエネルギーとは何かを問いかけ、結論として原発推進、を提言してる作品。

原子力発電がこれからの明るい未来なのだという作品。
全てが安全に運用されればその通りなのだろうが、不具合が起きた時はどうなんだろう?
そこが気になる。
被爆国日本の広島に住んでいて、福島の津波による原発の廃炉も進まない現状から、原潜の安全性を持ち出されてもなかなか納得いかない。
ロシアの放射能に汚染された湖などの例もある様に、使い終わった家庭用原発の処理にどうしても懸念が残る。

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りあの

5.0原発への警鐘?未来を問う?(日本人的な思考)

2025年8月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

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すけちゃん

4.0緊急課題ルポルタージュ!

2025年8月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

オリバー・ストーンは本来こういうノンフィクションが得意のようだが、それでも今回は
控えめな感じがする。あまり話題になっていないし、上映館もすごく少ない。映画というよりルポルタージュという感じで、テレビで放送した方が反響あるのではないだろうか。
内容的には、データと事実の比較を通して的確に意見を述べている。とても整理されていて分かりやすいと感じた。特に、風力・ソーラーパネル発電の効率の悪さ、広大な面積の必要性などを分かりやすく説明されていた。
電力業界関連市場向けに仕事をしているので、ここで語られている内容や意見は正直個人的には新しくは無い。ただ、はっきり言っていた「人間が感じる怖いと思うものへの拒否反応」についてとても納得がいく。私個人も、最も効率良く環境も壊さず大量の電力供給が可能なのは原発だけ、という理論に納得はできるけど、やはり使用済み核燃料処理とアクシデントによる放射能漏れ、この2点について核心が持てない、漫然とした「恐怖」のようなものを感じてしまうので、原発は難しいのでは…と考えて来た。
適切な設計施工と、適切な対策により、この2点は対処出来る、理論上はそうなのだろう。原発に起因する事故による死者数は、他の化石燃料発電に起因する事故、健康被害による死者より断然数が少ないという点を重視して判断を下せるかどうかなのだろうなと明確に認識した。

日本人には今でも胸が痛む津波のシーン、福島第一原発の水蒸気爆発についての詳細説明もしっかり語られている。そしてこの事故が直接原因で亡くなった方はゼロ、むしろ汚染地域の住民の緊急避難時のずさんなやり方が原因で、移動中に亡くなった病人老人がいたと言う事、あくまでもこれは津波による被害が原因だという説明も、分かりやすかった。
これは日本映画「フロントライン」でも触れていたのでよく調べているな、という印象を受けた。

また原発の仕組みを分かりやすく広く説明することで理解を深め、漫然と不安を感じる事が無いようにしていく事も重要なのだろう。
しかし自分が考えたとて判断を下す立場にないので、そこは政府に真剣に検討して頂きたいところ。何しろ今、AIの出現によりとにかく世界中で電力が足りない、これからもっと足りなくなると、発電は重要課題なのだ。これからを生きる若い世代にこの課題への取り組みを任せる事になるわけだ。
議論のポイントを明確に示している本作は良い作品だったと言える。やはり、テレビで放送してくれたらいいのに、と思う作品。

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まっちゃまる

4.5地球に優しい生き方をどう具現化するか

2025年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

驚く

斬新

てっきり福島などの原発の怖さを主張するのかと思っていたら、まったく違ってた。
過去の「ニクソン」などの政治映画だと難しかったが、これは待ったなしのテーマであり、見逃せなく、自分の生活に関わることでもある。ただし、いつものオリヴァー・ストーンのように、情報量が多く難しいところもある。それでもぐいぐい押して来る。
観ながら少しずつ、何を訴えたいのかがわかってくる。それもこの作品中にあるように、イデオロギーや極端な政治信条ではなく、普通の人の立場に立った感覚で訴えて来る。
今もテレビで「地球に優しい生き方をしましょう」と言っているが、では何をせよと言うのか。ゴミを減らす、食べ物を残さない、公共交通を使う、と言うレベルの話では地球の問題は解決しない。
まずは、みんなの意識を変えないといけないと思う。そして何を実現すれば良いか、それに対しチャレンジしている人はいるのかを物語る。
私はこの映画を観て、目覚めさせてもらった。但し、この真面目な映画を観る人は少ないから、世間の意識は変わらないし、そう甘くはない。それでも最後は少し希望を持たせてくれて良かった。
必見。

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AWMR