金髪

劇場公開日:2025年11月21日

金髪

解説・あらすじ

日本独特のおかしな校則、ブラックな職場環境、暴走するSNSやネット報道といった社会問題を背景に、岩田剛典演じる大人になりきれない中学校教諭が、生徒たちの金髪デモに振り回されながら成長していく姿をシニカルに描いたドラマ。

中学校教諭の市川が勤務する公立中学校で、担任クラスの生徒数十人が髪を金色に染めて登校してきた。生徒たちは校則への抗議だと主張し、学校中は大騒ぎになる。子どもじみた反抗と高をくくっていた市川だったが、活動の発起人である板緑に「なぜ髪を染めてはいけないのか」と問われ、「校則だから」としか答えることができないでいた。この騒動はネットニュースに取り上げられ、教育委員会や文科省、さらには総理大臣まで動き出す騒動へと発展。そのことを毎日愚痴っていた恋人の赤坂からは「あなたは子どもじみている」と説教をされて疎遠となり、市川は公私ともに窮地に立たされる。

市川役の岩田のほか、⽩⿃⽟季、門脇麦、山田真歩、田村健太郎、内田慈らが顔をそろえる。監督は「決戦は日曜日」の坂下雄一郎。2025年・第38回東京国際映画祭コンペティション部門出品。

2025年製作/103分/G/日本
配給:クロックワークス
劇場公開日:2025年11月21日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
坂下雄一郎
脚本
坂下雄一郎
製作総指揮
藤本款
プロデューサー
深瀬和美
若林雄介
撮影
月永雄太
照明
藤井勇
録音
島津未来介
美術
福岡淳太郎
スタイリスト
西留由起子
ヘアメイク
山田みずき
音響効果
勝亦さくら
編集
瀧田隆一
音楽
世武裕⼦
助監督
鳥飼久仁
キャスティングディレクター
杉野剛
ラインプロデューサー
天野佑亮
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(C)2025 映画「金髪」製作委員会

映画レビュー

4.0 おもしろいぞ

2025年10月5日
iPhoneアプリから投稿

え!?
ネットニュースになってますとか、
メタ的に主人公が状況を解説したりとか、
おもしろい空間が展開していく。

ありそうでなかったユニークな設定は、
その一方で、
どこかで見たことがあるような既視感もある。

アンビバレントな軽い混乱を観客の頭に引き起こすのが本作の魅力だ。

それは単なる模倣ではなく、
普遍的なテーマを巧みに現代に再構築しているからだろう。

この絶妙なバランスこそが、
「金髪」を微妙に考察の余地のある作品へと高めている。

カーペンターの古典的なホラー映画「光る眼」(子どもたちが、
銀髪だったか、金髪だったか集団で迫ってくる原作は呪いの村)

が醸し出すような、
身近な日常に潜む不穏さを想起させつつ、

昨年惜しくも解散したお笑いコンビ、
ハイツ友の会のふたりのようなユニークなユーモアと、
知的なセンスを内包している。

一見すると無関係に思えるこの要素が、
映画の不気味な雰囲気を引き立てながらも、

シニカルに淡々とした日常の中に垣間見える非日常的な違和感で、
観客を深く引き込んでいく。

中盤からの物語のうねりというか転調というか、
脱力・・・(なんでもいいわ)、
おもしろいぞ!

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蛇足軒妖瀬布