「大切なものの正体」ラストシーン 星組さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5大切なものの正体

2025年5月14日
PCから投稿

今日2回目の鑑賞。

iPhone 16Pro で撮影
アプリも周辺機器も充実
技術はいい感じで進んでいる。

50年後からやってきた彼女は
昭和レトロの虜のような出立ち。
台詞から察して激動の何かが有ったようで
数々の尊いモノを失った悲しみが伝わる。

残すもの、捨てるもの。
彼女は若手脚本家を説き伏せ
未来を変える決断をさせる。

ふたりの由比ヶ浜
そして観覧車

ふたりの言葉のやりとりに
決心と、失うものの悲しさ、
止まっていてほしい密室の時間、
愛おしさを抑えきれないふたり、
…淡く深く変わってゆく空。

未来に無くなっていたもの
密かに彼女が集めていた
フイルムケースの中身は
蓋をした彼女が遺した時間
その証(あかし)的なもの。

遺るもの、遺したもの
消えていなかったもの

最後に再登場する
RICOHのフイルムカメラ、
ゆっくり遠ざかってゆく
赤い服を着た女性と男、
視線の先と、こころの色、
それをどう受け止めるかは
観た人の判断でいいと思う。

30分弱の作品
監督の示した道は
誰かの心に留まるはず。

3回目を観た後は
また違う事を思いたい。

星組