コンスタンティンのレビュー・感想・評価
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コンコンと痰を吐いて、ティーンと鼻をかむ
映画館でこれほど咳払いが多かった映画も珍しい。これは、タバコ嫌いの客と、上映中の禁煙にイライラして、ちょっとだけ肺がんを心配する愛煙家とが、映画館という空間で均衡を保った一瞬だったのだ!それにしても喉が乾いた・・・
ガブリエルとルシファー双方に敬意を払い、自分を地獄行きに決めた神に対して腹を立てているコンスタンティン。普段の生活は「どうせ残り1年の命なんだ。デイヴ・ブルーベック・カルテットの“Take Five”を聞きながらタバコをふかすのが一番さ」と言いそうな雰囲気が漂っている。一度地獄を見ている上に余命1年を宣告されたので、何が起こっても怖くないという表情も上手く演じていたキアヌ。彼を慕っているチャズ(シア・ラブーフ)もいい味出していましたし、ヘネシーという名前の神父が酒を飲めないというのも面白かった。そしてガブリエル(ティルダ・スウィントン)の男でも女でもないという雰囲気と、翼の造詣が迫力あってよかったです。スウィントンってこんな役が多い?
ストーリーは宗教的だが、神よりも天使やサタンが中心になっていて、神父ではないダークなエクソシストの物語。終盤を迎えるまでは面白い展開だったし、強力な必殺技が聖水だったというのも良かった。一番良かったのは椅子を借りて見た映像とメキシコでの謎が繋がったシーンでしょうね。一方、映画を引き締めるためにタバコがサイド・ストーリーとして常に登場してはいるが、それよりもコンスタンティンのライターが重要な伏線となっていた。そしてエンドロール後の映像によってわかる、コンスタンティンよりも重要なあの人の存在が・・・
タバコはよくない、自殺はよくない、と言う裏のテーマも感じ取れたのですが、あからさまな○ボロの看板や終盤の慌しいどんでん返しによって、この映画の真意はどこに?と疑問が残ってしまいました。序盤ではきっちりと鏡に閉じ込めたのに、アモンはどこへ消えたのかという注意を怠っていたのも不自然だった。なんといっても一番の謎は、レイチェル・ワイズに腋毛があったかどうかという謎かもしれないが・・・
〈公開時 映画館にて〉
若キアヌがカッコいい
続編に期待
なかなかいい映画だった。
登場人物のキャラクターを丁寧に丁寧に描写している。
生まれながらにして、自分を支える「現実の喜び」が欠落しているジョン・コンスタンティン 。
宿命的に、自分がやった仕事の結果を評価されにくいというお気の毒な傾向を持っている。実績が「現実の幸せ」を支えてくれないのだ。
例えばサラリーマンなら実績勝負だから、それが評価されないことは致命傷だ。更に「有終の美」も飾れないときて、満足した結果で定年退職(人生の終わり・天国行き)というのも許されない。
但し!何かに取り組んでいるそのときは素晴らしい才能を発揮する。
彼の生き方は確かに難しいけれど、宿命の機微によって自分の意思を超えた役目を与えられている。
神と悪魔のどちらにも所属せず、単独でも生きられるような才能、知力、世渡り術などを与えられているのだから。
いやほんと、これは最大の武器。
ガブリエルの傲慢、ルシファーの卑屈、それらを逆手に取ったコンスタンティン が実に「天晴れ」なのだ。
あのメリケンサック、欲しいな。
いい!
エンドロール後のあれ
チャズが天界のハーフブリードになることについて。
元から、と言うのはコンスタンティンにバレてしまうでしょうから、無しとして。
ハーフブリードは、神かルシファーの庇護を受けないと成れないと言う前提条件からすると、その前に神の庇護を受けていたガブリエルが、庇護を撤回され人間になっていることから、その空いた枠を埋めるために、神は自身の行動である自殺未遂者のコンスタンティンを、天界に置くのもアレなので、自己犠牲の功徳として、叙するつもりだったが、サタンによって邪魔をされたことで、その助手であったチャズを自己犠牲の功徳によって、本人の望んでいた、ミッドナイトの店に入ることのできる、天界のハーフブリードに叙したのではないかと、推察します。
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