The Swimming Clown 水の導化師の物語のレビュー・感想・評価

不破 央 (ふわ ひさし) さん
水中パフォーマーとして26年間、各地プールでショーを続けられたお方。
引退する間際の記録映像。
パフォーマー以前には、競泳選手として屈指だったとか。

競泳選手としての苦闘、
パフォーマーを目指した経緯、
周囲の人々との交流模様、
日本と同じかそれ以上に、若いころに行かれたグアテマラで、とても愛されている様子、
etc.
とても丁寧に綴られた記録でした。

私的に心震えたところは
トップだからこその精神的な辛さ
"水中パフォーマー" は実はブルーオーシャンだった (市場に競合がいない意味で)
ご本人の長所が生き、周囲が補う、好循環
トラブルも楽しむ

これだけの逞しさを持つお方、めったに見つからない印象です。
自分でも, どれか一つでも見習わないと… という気にさせられる、学びの多い映像でした。

最初はちょっと不思議な映画かなと思ったけれど、見ているうちにどんどん引きこまれました。水の中で生きてきた人の人生が、静かであたたかくて、終わったときにはなんだか涙が出そうになりました。自分ももう少し、何かをがんばってみたくなりました。