アジアのユニークな国のレビュー・感想・評価
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今年のダークホース!オープニング3秒から笑える。
ちょっとこれは最高すぎて言葉にならない。
旦那の留守中に自宅の2Fで売春、
1Fでは義父の介護する政治に敏感な妻の物語。
もうね、とにかく全部最高大好きすぎる。
俳優陣全員神、冒頭から手叩いて笑った。
岩谷健司さんご馳走様でした。年ベス1位かもしれん。
福田村事件の脚本をされた映画監督/脚本家の荒井晴彦さんと井上淳一さん、山内監督のトークショー付きを。私は「フェミニストが嫌い」と公言してるけど、何がアップデートだと唾を吐く感じに共感だった。私は極限のリアリティとユーモアが見事に融合したこういう映画が見たいんだ!
初 山内監督作品だったので、家の感じも最高だなと思ってたらなんと自宅。とにかく台詞&俳優陣、全員神がかってたんだけど〝完全な当て書き〟と聞いて納得だった。特に主演の鄭亜美さんと岩谷健司さん。2人が自然すぎて最高。灰皿んとこしぬwww 2人の会話を一生聞いていたい。
そして、食卓のシーンも大好き。
限られた空間故の固定カメラ&長回しはリアルで夫婦の生活を覗き見してる気分に。また旦那役の金子岳憲さんもこれまた素晴らしいのよ!
そして死ぬまでに一度は食べてみたい久兵衛🍣
めちゃくちゃで最高
自分が脚本家・演出家だったらあの寿司屋の報道をBGMにする濡場を描けたとき楽しすぎるだろと思った。「アジアのユニークな国」って言い回しもエンドロール始まるタイミングも全てが最高。最高でした。
200万円
アジアのユニークな国になれるかなぁ
都内の一戸建で夫と暮らし義父の介護をしている曜子は、政治家の安倍○三を嫌っていた。夫が仕事に行っている平日に、自宅の2階で風俗営業をしていた。夫には気づかれていないが、隣の主婦には気がつかれてしまったようで、警察に通報された。さてどうなる、という話。
1階で義父の介護をしながら2階で性的風俗営業をしてるとは、なかなか大胆な奥様だなぁ、と思った。
隣の主婦はあそこまで耳をダンボにして気にしなくても良いのでは、と思ってた。もしかして、欲求不満、て事だったのかも。
しっかりR18+の内容で、曜子役の鄭亜美は相変わらず脱ぎっぷりが良かった。
題名の意味を考えながら観ていたが、ラストの人口減少の日本についての事だったんだ。
あまり本作の内容と関係ない気もしたが。
安○晋三嫌いの曜子が安倍好きの客に突然塩対応したり、木村役岩谷健司の娘の彼氏に対するとぼけた演技とか、面白かった。
妊娠した父親はだれ?とか、義父の日記はどうなった?とか、余韻が残ったのも良かった。
ココロの片隅になんか引っかかった…
バックギャモン(隠語)
一風変わった設定がどこか気になっていた作品。
いきなり“接客”風景から始まり、どの客にも半ば強引に阿部元総理の話を振っていく。
接客業では本来、政治•宗教•スポーツの話題はNGだ。
少し天然っぽい雰囲気からは、探りを入れているのかどうか測りにくい。
しかし政治信条が合わないとなるとアッサリ出禁にしたり、本番の有無など“サービス”に明確な差が出る。
(というか複数回出てくる客は木村のみ)
でも本作はHPにあるように「政治的な映画ではない」。
「阿部が殺されて嬉しかった」とか「G7の連中は…」などと尖った発言こそ出てくるが、それだけだ。
食事も窓際で摂るほど病的に気になって仕方ない隣人も、大きくは絡まず。
警察の家庭訪問も、対策バッチリであっさり誤魔化す。
枕元の手帳から義父が気付いてるのは序盤で察するが、これも波風を立てることはなかった。
なので主題は違法風俗にもないのだろうが、じゃあ何だったと訊かれると言葉に詰まる。
思想と幸福になる資格について…夫婦の関係について…でもだったら最後の木村家パートは不要だし…
そしてタイトルお前が回収するんかいっ!笑
激しい本番描写やモザイク無しのペ〇スなどR18になった要因たちも必須な作風とは感じない。
そこも含めて、タブーな所をあえてつついたコメディという印象が近いか。
残るものがあったかと言えばゴニョゴニョだが、クスクス笑えてしっかりエロかったので面白くはあった。
客、旦那、義父、隣人など相手によって微妙に演じ分けていた主演は見事です。
安倍晋三が殺されたのに何にも良くならないっていうか
二階で風俗一階で介護、日常と非日常と、正義と犯罪と、理性と欲望と、義務と自己中と、いろんな相反する物事がひとつの屋根の下で同居してる奇妙さ。安倍晋三を真剣に話題にしながら滑稽に思える不思議。笑ってしまうと不謹慎な気分になるし、目くじらを立てると冷やかされる気分になる。絶妙なバカバカしさと、ギリギリのリアル。爺さんの日記から急展開を期待したがそうでもないところの肩透かし感が、うまいっちゃうまい。そして映しちゃいけないものも映しちゃってるのがまた、憎らしい。監督、役者、『夜明けの夫婦』の面々なのか。なら、このシニカルなストーリーも納得する。
夫が言う。「バチが当たったっていいじゃない。でも万が一上手くいったらそれはそれでいいじゃない」世の中、このくらいの生き方がちょうどいいのかもしれない。
政治家の話が出てくるが政治的な話ではない
皆政治家の話はするけれど、政治の事がわかっている訳ではない。
おそらく主人公はワイドショー等で得たふんわりとした知識でその政治家を嫌っている。実際、夫の就職も上手くいってない様子。それもその政治家のせいと思っている、が、その政治家がいなくなって状況が良くなったかと言えば、決してそうではない。
政治家のせいではない事はわかっていても認めたくないし、理解出来ない。
嫌いだから。
好きだった客が自分と違う価値観だった事にガッカリしたりする。
また、同じ価値観の客にどんどん入れ込んでいく。
その客も政治に興味があるわけで無く、どちらかというと彼女の気持ちを利用しているようなずるさを感じる。
階下に居る義父は優しい嫁の行いを知っていたのではないだろうか。
気まずいような客との会話は妙にリアルで生々しく、ドキュメンタリーのよう。性行為のBGMがまた、、不謹慎ながら絶妙。
最後のオチも。
アジアのユニークな国なんだなぁ。
一線を超えた作品
純粋社会派深刻喜劇とは何か
と、よくわからず映画を見たが、そのままその全てが詰まった作品。
深刻であり社会派であり、それを喜劇的に構成。
残る純粋とは何か、演じる役者たちの芝居がピュアで生々しく、そこで生き生きと描かれている。最低限のシチュエーションで実にシンプルであるが、無駄が無く、キャラクターが実に良い。
義理の父を介護しながら、同じ屋根の下で売春をする主婦。その家族を覗き見する隣家の主婦。客として来る男たちもまた人間味が溢れ、何も知らないその家で暮らす夫の誠実さが愛おしくもある。
見終わってみればその一家に入り乱れたキャラクターたちが自然にそこで生きている。
メインキャストではない警官がまた面白く、これぞ端役の鏡ではないかと唸らされ、ラストシーンに少しだけ出てくる、売春客の娘の彼氏がタイトルを締めくくる。ラストのエンドロールで笑いを誘うなんて余程の作家でなければ為せる技ではない。
とにかく楽しめた。
しっかり18禁
「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇」という言葉がしっくり来る映画。
途中、思わず声を出して笑ってしまったが、その途端に「いやいや、俺も笑えないぞ」とも思う部分を突いてくる。
77分という短さや、エンディングの切れ味なども心地よい。
内容はしっかり18禁らしい映画。
<ここから鑑賞内容に触れます。鑑賞された方で興味のある方のみご覧下さい>
公式サイトで「ある政治家」と濁している安倍晋三の名前や、彼にまつわる言葉がたくさん登場するが、語られる言葉の中身をあえて空っぽにして、具体性や論理性を欠かせている。つまり、何かを説得しようとしたり、何かを煽ったりする意図をスッポリ抜け落としている。
だから、彼を支援する者も、毛嫌いする者も、この映画を観て、どちらか一方がスカッとすることはないと思うので、「これは政治的な映画ではない」と謳っている通りだなぁと思う。
山内ケンジ監督が、描きたかったのは、政治的なフレーズが出てくるだけで、タブー感が生じてしまう、すでに「ユニークな国」日本のことなんだろう。
他人のことが気になったら、自分の身が病むまで気になってしまう人や、なぜか執拗に「あいさつ」を重視する人も登場してユニークさに輪をかけるが、それはこの国の日常でもある。
倫理観とか、セックスワークに対する建前と現実とか、介護とか、夫婦関係とか、親子関係とか、結婚とか、職業観とか、DVとか、少子化問題とか、妊娠出産に関わる傷つきとか、育児とか、格差問題とか、警察の持つ個人情報とその濫用の問題とか、寄付行為とか、そしてそれらをひっくるめた他者理解とか、様々な矛盾を体現した主人公とか、全てが地に足がついていない感じが、今現在の私が住む「アジアのユニークな国」と自分自身の写鏡のようだった。
安倍晋三を支持する若い彼の振る舞いを、マウント取りとみるか、思想は切り離した他者との共存を「対話」を通して試みようとする態度とみるか。私は後者としてみたいと思った。
「Mondays」の事務員さん、今作でもいい味出していた。
今年の邦画のベストの一本となる快作‼︎
何もかも丸出しの映画
表面的なインパクトに持っていかれがちだが
主人公の発言や主人公の赤羅様な裸体にインパクトを置きながら、実は一つ一つの人物、現代日本への風刺が丁寧に描かれている。
皆が自分の持ち場において正しい行動をするのみで、正しさや思いやり、正義や信念はその状況、目の前の人に応じて面白いくらいに変化する。
それが真実であるかどうかなんてことは考えるに及ばない。
しかし、あのおじさんは、何故彼女の気持を射止めたのか。
生命力によって彼女の体を虜にしたのか、空気を読む力によって彼女の心を捉えたのか。
そして、彼女は何故あの仕事を始めたのか。
本当にお金のためなのか、はたまた至らない夫の代わりに生命力を持った男性を探すためだったのか。
(わざとらしい所も含めて)すべての人物が妙に生々しい。
家内工業制自主映画
色々ユニークな映画です。
まずR18で濡れ場満載であるが、その重責を担う鄭亜美さんはセクシー女優や成人映画出身の方ではないです。ちょっとびっくり。その鄭亜美さんは他の方では違和感のある話題や敬語の使い方もナチュラルにこなしています。凄い方です。
またこの映画はかなり明確な反権力志向が感じられます。「ご近所トラブル」がこの映画の一つのテーマですが、駆けつけた警察官をかなりイジっています。警察OBの方は頭に血が昇るかも知れないのでおすすめしません。(多分)
撮影場所は主に監督の自宅。完全自主制作の映画を忖度なく作る為には家内工業制は必須ですね。(笑)
方向性は全然違うのですがちょっと前に観た「渇愛」と同じ匂いを感じます。
岩谷健司のすっとぼけ芸を楽しめたのが収穫
ユニークの意味
夫が仕事中、自宅の一階では介護をし、2階では風俗を個人でやっている妻の話。
風俗は子どもの流産を機に始めた。流産した時、安倍晋三が撃たれたタイミングでそれを喜んだ為に、流産したと妻は後悔している。
風俗客には安倍晋三の話を持ちかけ、その立ち位置に寄って態度が変わる。安倍をよく思わない人には本番行為を、そうじゃない人は出禁。
それを隣の家の主婦(旦那とはDVが原因で離婚、シングルマザー)がのぞき、友達に相談したり警察に通報をする。
山内さんらしい、シニカルでエロくてグロい話だ。
演劇だと荒さと勢いがありそこが面白いのだが、映画だと整理整頓されていて、ストーリーを追っただけで終わった。
子どもは産まれると良いな。どっちの子なんだろ。それとこんなに局部丸出しの映画、初めて観た。
長〜いコント
都内の住宅街にある自宅で夫の父親の介護をしつつ、夫には内緒でモグリの風俗を1人でやっている主婦と、主人公宅が気になる隣人の話。
安倍晋三がなんちゃらかんちゃら、絶対わかってないだろコイツな主人公で始まって行くけれど、アンチ度が好感度やサービスに!?w
そして今度は余計なお世話が加速して、勝手に追い詰められるピーピング隣人w
何も証拠がない以上、傍から見たら怪しいのは…ねぇww
何考えてるのか良くわからんが、一応アベガーも旦那からの影響みたいだし、そんなことすらどうでも良いそれで良いのか?な終盤。
からの、平和ボケのユニークな国談義で話しをそらす風刺コメディということで、そこは面白かったけれど、それだけかな。
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