「真面目なフロム・ダスク・ティル・ドーン」罪人たち うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)さんの映画レビュー(感想・評価)
真面目なフロム・ダスク・ティル・ドーン
双子の黒人兄弟が田舎町でバーを始める。当然邪魔も入るし、真っ当な商売じゃない。力業も必要、差別の強い時代のお話だから理解など望むべくもない。
買った場所も、「掃除した跡がある」と言ってるから血なまぐさい場所なのは明白。
それでも必要なこの場所を買っていく。
兄弟の姿は粋で怖く格好良い姿で描かれており、この位苛烈に生きねばチャンスは無いとばかりの雰囲気だ。
勿論、そんな成り上がりに興味があってこの作品を観ている人は居ないと思う。しかしそんな所にやって来るのだ。ちゃあんと吸血鬼のルールに乗っ取って、家に招かれないと入れない奴らが。
主人公達の経営するバーに入れてくれと3人の白人がやって来る。KKK団もある時代だから白人など信用出来ない彼等は店に入れない。バーの経済的な問題もありアニーは白人(吸血鬼)と話に行くが呆気なく毒牙に掛かり、スモークとスターク兄弟の地獄が始まる。吸血鬼を物語でしか知らない仲間と群れと化した吸血鬼達に向かい合うが、吸血鬼は知識や意識を共有出来るので知り合いの弱点を突きまくってくる。心の弱い人なら、吸血鬼になって不死身になるのも悪くない、吸血鬼の家族になって安心したいと言う気持ちが湧いても不思議じゃない。
吸血鬼もイギリスの事について歌っている様子だったが、何故吸血鬼が一匹でアメリカに辿り着いているのかは解らない。
上手くやればイギリスはおろかヨーロッパ全域まて拡がりそうな超能力なのに追われてアメリカに来たのか?
ラストただ1人生き残った青年が実家の教会と帰りギターを捨てるよう諭されるが、ギターを選ぶのは当然か。
黒人兄弟の生き様も生き残った若者のその後も妙に格好良いので新手の吸血鬼ドラマとして評価したいが何だろう、カッコつけすぎじゃなかろうか?と思ってしまう。
