「自由への渇望」罪人たち ドラゴンミズホさんの映画レビュー(感想・評価)
自由への渇望
トンデモ映画だったが、黒人の自由への渇望をこんな発想で描くとは驚き。
ロバート・ジョンソンの伝説が元ネタなのだろうが、根幹にある悪魔と取引してでも魂を解放したいという黒人の苦しみが伝わってくる。
彼らの歴史は現実社会に救われなかった苦しみの連鎖と言える。その欲求の発露が協会、音楽、犯罪に向けられた。この映画ですべて描かれている。そこに人外になって自由になるいうアイロニーを混ぜてB級ホラーに仕上げた発想は脱帽だ。
黒人讃歌といえる作品。
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