「クオリティ高い」罪人たち Alejandro Gillickさんの映画レビュー(感想・評価)
クオリティ高い
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人種差別に真っ向から中指を突き立てた怪作ホラー
賛
エンタメとして最高級の完成度でありながら、全編にわたって明確に強いメッセージ性を含んでいるハイクオリティな作品だという印象。
映像もさることながら、この映画は音楽が素晴らしい。自分が劇中最も震えた、サミーが"I Lied to You"を歌うと同時に様々な時代の音楽が登場するシーンでの音の重厚感が半端ないし、歌曲だけでなくスコアも良い。
本作においてブルース音楽は代表的な黒人文化として扱われており、それにつられて酒屋に現れる吸血鬼たちは小さなコミュニティ独自の文化を無理矢理併合して吸収しようとする大衆のメタファーだと思った。
最初のスモーク&スタック兄弟の登場シーンカッコ良すぎた。マイケル・B・ジョーダンの持つ華が半端ない。
否
個人的には若干規模が小さく感じてしまった。アル・カポネの名前が登場した時点でギャングの介入を期待してしまっただけに、一夜限りの騒動で終わってしまったのは本当に少しだけ残念。
あとこれは完全に好みの問題なのだが、人種差別と絡めるには吸血鬼という存在は少しファンタジーが強すぎるかなとも思ってしまった。
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