劇場公開日 2025年12月12日

エディントンへようこそのレビュー・感想・評価

全257件中、1~20件目を表示

3.5アリ・アスターが広げたハイコンテクストな風呂敷

2025年12月13日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

4.0アリ・アスターが怒った!!

2025年12月31日
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SNS文化を中心に、混迷の満ちた現代社会への絶望を全方位に向けた笑うに笑えないブラックコメディ。こりゃあこまったね、と言われてもそんなことは知ってるよ!という気持ちと、ああ、この八方塞がりな感じよくわかります、という気持ちが入り混じる。とはいえ絶望の質がいかにもアリ・アスターっぽいというか、不安にとらわれてがんじがらめになっている感覚がすべての登場人物たちを通して伝わってくる。今回はそこに明らかな怒りが滲んでいることと、ロケ主体で箱庭感がなくなったことが過去作との違いだろうか。ただ、SNSは手段やツールでしかないということはアリ・アスター監督もインタビュー等で発言しているのだが、「みんなSNSが悪いんや!」と思いそうになる作りなのは、ちょっと露悪すぎかなとも思うし、そういう反応が出ることも含めてまな板の上に陳列されている気もする油断ならない作品でもある。

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村山章

4.0狂ったコンパスのように振り切れていく予測不能な世界

2025年12月28日
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鑑賞方法:試写会

アスター作品はおそろしい。『ヘレディタリー』の直接的な恐怖を経て、『ミッドサマー』『ボー』は存在の深淵にまで達する異質の怖さが我々を震わせた。対する『エディントン』で描かれる情景の多くは人々がコロナ禍で生々しく体験したことばかり。だが勝手知ったる日常を歩いているかと思えば、途端に予測不能の濁流へ飲み込まれ、あらゆるものは狂ったコンパスのように振り切れていく。コロナ、選挙活動、BLM、陰謀論、そして巻き起こる驚異的な修羅場。誰もが自らの正義や信条を貫きたいと願うが、握り締めた手綱は決して彼らを思い通りの場所に導いてはくれない。これまで同様、どこか人知を超えた第3の目が本作を見つめているかのようであり、まるでこの世はガラスケースの実験箱。スローな序盤こそ賛否が分かれそうではあるものの、アスター流の不条理に身を晒すことは至福の喜びである。誰も提示し得ない無二なる荒野の神話を私はおそれ、楽しんだ。

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牛津厚信

4.5価値観の相対化が分断をあおる現代のノワール西部劇

2025年12月14日
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鑑賞方法:試写会

笑える

興奮

驚く

アリ・アスター監督が娯楽性を保ちつつ、現代の問題へのチューニング精度を一気に高めたことは嬉しい驚きだ。監督の過去3作は、謎の呪いで家族が崩壊する「ヘレディタリー 継承」、北欧の楽園のような村を訪れた若者たちが地獄を見る「ミッドサマー」、不安症の中年男が母の葬儀に向かう途上で災難に見舞われる「ボーはおそれている」。これらはいくらかの現代性を含みつつも、オカルト、カルト宗教、不条理な展開といった要素により、大半の観客から自分には直接関係のないフィクション、娯楽作として鑑賞されただろう。

だが最新作「エディントンへようこそ」を観て揺さぶられる感覚と感情の切実さは、アスター監督の過去作とは大きく異なる。本作を端的に形容するなら、パンデミック期のノワール西部劇。主人公の保安官ジョーは喘息持ちのため厳格なマスク着用ルールに反対し、情緒不安定な妻ルイーズと陰謀論者の義母にも悩まされている。ロックダウンを実施しマスク着用を義務付けた市長テッドと反目し、ジョーが次期市長選出馬を決めてからは、SNS動画のフェイクニュースで中傷するなど対立が激化。市長の息子が加わるブラック・ライブズ・マター(BLM)の抗議デモ、ルイーズに接近するカルト教祖、遠くから来た武装テロリスト集団などもからみ、かつての静かな田舎町エディントンに混乱と暴力と破壊の嵐が吹き荒れる。

往年の西部劇と言えば、町の住民と秩序を守る保安官は絶対的な善、住民の生命や財産を脅かす無法者や“蛮族インディアン”が絶対的な悪だった。だが、“世界の警察”を自認していたアメリカがベトナム戦争で失敗し、ニクソン大統領が違法行為で辞任し、CIAによる反共イスラム勢力への支援が中東や西アジアの問題を一層複雑化して911テロの遠因にもなり、自分に不都合な情報をフェイクニュースと言い放つトランプが2度大統領に選ばれたこの半世紀ほどを経て、もはや絶対善のリーダーなど誰も信じなくなった。誰かにとっての正義は、別の誰かにとっての悪。つまり善悪などの価値観は相対的なものだということを、大勢が受け入れるようになった。また価値観の相対化には、「自分の考えが正しく、異論はみな間違い」という偏ったメンタリティを助長する負の面があり、それが分断をあおる現状もある。

脚本も担うアリ・アスターは、考え方や利害が相容れないキャラクター(または勢力)たちの間で緊張が高まり、やがて対決を迎えるという往年の西部劇のフォーマットを下敷きにしつつ、コロナ禍、陰謀論、フェイクニュース、カルト、テロリスト、BLM、社会の分断などなど、あまたの現代的な題材をごった煮のごとくぶち込み、怒涛のストーリーテリングで観客を圧倒する。エディントンで巻き起こる騒動の多くは、マスク論争を筆頭に、私たち自身や身近に起きたこと、昨今の報道で見聞きしたことと重なる。だからこそ、ジェットコースターに自ら乗り込んで体験するかのごとく、不安、恐怖、衝撃、余韻がよりリアルに、切実に感じられるのだろう。

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高森郁哉

5.0予想外の展開

2026年1月5日
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怖い

興奮

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零零2015

3.5今のアメリカの縮図的作品

2026年1月4日
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怖い

興奮

難しい

正月休み最終日こちらの映画を見てきました。正しさがどのようにして作られるのか、民意がどのように作られるのかを見ることができました。今のアメリカが、というか世界全体かもしれませんし、また、本質的には昔も今も同じなのかなとも思います。ただ、とてもスピーディに情報が伝わり、スピーディにムーブメントが起きます。熟慮深慮や反省がないまま進んでいくのですぐに取り返しのないことになってしまうのではないかと憂慮します。SNSのパワーを見せつけられます。小さなエディントンという町で起きていることは小さな範囲でしかないですがアメリカの縮図で、移民問題、白人至上主義、暴力、性、カルト、ポピュリズム、SNS、銃等々、様々な問題が詰め込まれています。それを市民レベルの目線で見ることができました。
ここにきてベネゼエラを力で転覆しようとしているアメリカと重ね合わせると一体どこに行ってしまうんだろうと、不安になってしまいます。

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むっ、むいちろう

3.0無茶苦茶ですな。

2026年1月4日
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大阪ぶたまん

5.0アメリカだと本当にありそう

2026年1月3日
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けんしろー

4.0コロナ×マスク×喘息…

2026年1月2日
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せった

4.0かなり面白い

2026年1月2日
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笑える

興奮

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タガが外れてからのジョーにドン引きしてしまったが、多分笑っていいとこなんだと思う。アリ・アスター新境地か?いや、そんな感じはしない。現実がアリ・アスターに寄って来てるのか?

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shinkato

3.026-004

2026年1月1日
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コロナ禍のアメリカ。
マスク着用に端を発した
市長と保安官の対立。

ストーリーは予想の斜め上
どころか明後日の方向へ。
おいおい、どうなるんだよって感じで
ラストは???

見どころがあるような、無いような
長尺作品でしたねぇ😅

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佐阪航

3.5淡々と進むけど

2026年1月1日
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要所要所で意外な展開が入るので飽きない。
分かりにくいシーンもあったけど楽しめた。

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masa

3.5 待望してきた全3作品IMAX上映を今年体験して以来、新作も待ち構...

2026年1月1日
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 待望してきた全3作品IMAX上映を今年体験して以来、新作も待ち構えていたのに仕事が邪魔して年末になってしまった。

 ボーは公開時と合せ2度観たのだが、ほとんど噛み切れない屈辱感がクセになるといいますか。ただボーが母親にプレゼントしたCD(フォー・ザ・ボーイズのサントラ)を自分も愛聴していたせいで他人の気がしなくて、無音が続くラストの暗闇に、Every Road Leads Back To Youが脳内で流れたのが唯一特権的な味わいだった。

 エディントンでも主演のホアキンは保安官役で、社会性皆無の無為な人生を送るボーと違い、一見、妻もいて社会に溶け込めそうな人格もあって…という快活な出だしに見えたが、妻との色々レスな生活模様に加え、選挙の途中で気の毒なくらい、長年市民に仕えたという自分の思いと市民の間のギャップが露わになる。BLMで騒いでる連中とは別の、古くからの市民ですら。
 あげく陰謀論者の義母にはカルト教祖をつながれて、自らの大量失点から妻を奪われてしまう。
 ここらへんで、えーなんや結局ボーとジョー、防御率とかスペック大差ないやんという重大で深刻な認識にぶち当たる。まさか再びあの中年の難解な受難劇へと突入するのか?という危惧が湧き上がってくる。
しかしジョーは必死に抵抗し、3件の殺人を重ねてなおも自己実現へ向かおうとする。そして事態がダッチロールに入った所で突然謎のプレデター的存在が介入してきてド派手に展開し試合終了する。

 まあ現代アメリカの諸問題を舞台セットに投入してるけど、あんまりそれらに物を言おうとしてる作品じゃないと思うし、それよりボー=ジョーのような救いがたい中年のパーソナルな事柄を大事に考えているんじゃないかなあ。アリ・アスター、39歳だっていうしね。

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満天

5.0初めてのアリ・アスター作品鑑賞

2026年1月1日
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怖い

難しい

ドキドキ

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ペクチン

4.0◇深層に潜在する恐怖とは

2025年12月31日
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怖い

 アリ・アスターとA24が生み出すホラーは、外部から襲いかかる怪異ではなく、観客の心の奥にすでに潜んでいる不安や歪みを露出させるものです。家族や共同体、政治といった本来「安全」であるはずの場が、内側から静かに崩れていく構造が一貫して描かれています。

 この作品において、その不穏さを体現するのがホアキン・フェニックスです。彼は正義や理性を語りながら、無自覚に分断を拡大していく人物像を、過剰な演出に頼らず、沈黙と身体の緊張によって表現します。その姿は決して異常な存在ではなく、現代社会を生きる私たち自身の感情と重なります。

 A24はこの不快さを中和せず、アリ・アスター監督は説明を与えません。その結果、観客は恐怖を消費するのではなく、潜在的な恐怖と共に生きている自分を直視させられます。主人公の存在そのものが、その鏡像を逃げ場のない形で差し出す役割を果たしています。

 映像体験には不快な部分もあるかもしれません。しかし、鑑賞後に残る静かな疲労こそが、同時代的ホラーの本質、現代社会が孕んでいるSNSそのもののホラーだと言えるでしょう。

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私の右手は左利き

3.0良い意味で嫌な映画

2025年12月31日
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怖い

大衆向けのエンタメ作品が好きな私は、アリ・アスターさんの作品『ボーはおそれている』で最悪の劇場体験を3時間過ごしたことがトラウマになったことで、本作を見るまではかなり警戒していましたが、今回は比較的監督らしさが薄いように感じられて、まぁまぁ楽しめました。

『ボーはおそれている』に続き再び舞い降りたホアキンさんがコロナ禍によるロックダウン真っ只中の街で大勢巻き込んで大騒動を起こすといった映画です。アリ・アスターさんの作品って『ヘレディタリー』や『ミッドサマー』でもそうだったんですが、共通して“集団化した人間”を邪悪な存在として描写してますよね。それが敵役にせよ主人公にせよ、登場人物を一切善良な存在として描かないことで、後味と言うか、どこか居心地の悪さを感じるような奇妙な物語を味わえるのが同監督の作品の良さなのかなと、最近は思ってきました。

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トビー

4.05年前のアメリカ

2025年12月31日
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屠殺100%

3.5小さな街の狂気

2025年12月31日
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悲しい

怖い

難しい

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まこやん

3.0展開が予測不能

2025年12月31日
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怖い

難しい

斬新

まさかこのような映画だとは思わなかった
前半は面白かったが後半は詰め込み過ぎ
A24という言葉に踊らされては駄目
最近はこういうストーリーが多い
コアな映画ファンは楽しめるがライト層には
キツいと思う

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よう

3.5ともかくいやな感じ

2025年12月30日
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アリ・アスター監督作品に共通している『ともかくいやな感じ』。今回もまたあらたないやな感じの映画でした。
他者への攻撃に自分の家族を利用したり、(そしてそれが正義だと本当に信じていたり)、幼い理屈で声高に社会を批判したり、ともかくでてくるひとたちみんな自己顕示欲をみたそうと必死で、ともかくきもちわるい。
この世は自己顕示欲と承認欲求にまみれている。知ってたけど、あらためてうんざりしてしまった。

ちょっと冗長かなあと思ってみていましたが、ただただ駆けぬけるホアキン・フェニックスをみている時間はけっこうたのしかったです。

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kikisava
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