兄を持ち運べるサイズにのレビュー・感想・評価
全38件中、1~20件目を表示
亡くなった人へ
絶縁状態にあった兄の死の連絡を受けた妹が、その地に向かい、元嫁と共に兄の後始末をする。
作家・村井理子さんのノンフィクションエッセイが原作。「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督作。
面白いアイデアだなと思ったら、実話がベースでした😅。とは言え、想像により出て来た兄と会話する等、実話としてはあり得ない部分もあり、あくまでも映画的な良い具合に物語として落とし込んでいる。
しっかり笑えるシーンもあれば、痛々しいシーン、ぐっと込み上げるシーン、爽やかな気分になるシーン、等、監督の腕が見える。
しかしこの歳になると、何人かの人を見送って来たから、こういう映画は沁みるなぁ。
自分はどう考えてもこのお兄さんタイプだ😅
いつも家族をテーマに撮っておられる中野監督ならではの良い映画。
#兄を持ち運べるサイズに
#映画三昧
少しふざけすぎたかな?
柴咲コウとオダギリジョーの兄妹に加え、別れた元妻満島ひかりと。まぁ面白くならないわけない面々。
中野監督は本作も前作湯が沸くほどの熱い愛に続けて亡くなった家族への想いを取り上げていて、とてもハートウォーミングな作品となり、60歳間近のおっさんの涙腺を刺激しました。ただ最後の亡くなった後、思ってる故人の姿が現れる件は、楽しいけれど、少しふざけすぎてるかも。名作度が下がってるかも。
格好つけたこと言いました。嘘です。あそこで、三人別れた妻が引き取った息子と、妹と、別れた妻と本当のお別れが出来たので、やはり必要だったかと思います。ふざけているのは、オダギリジョー演じる亡くなった兄のキャラクターを考えれば自然なことと捉えるべきかも。
良い兄だったとは思えないけど
子供時代はまだしも、大人になってからの描写ではクソ兄としか思えませんでしたが、死んだら神格化されるということでしょうか。
生前の姿と想像上の姿が違いすぎて違和感を感じました。
でも息子が懐いてたってことは良い父親だったのかな。
死んだ人物とのわだかまりは自分でつけるしかないってことですね。
今回も泣かされた…。
中野監督の映画は『湯を…』で泣かされてから、いつもだ。しかしながら、今回は事前の情報を調べずに観てから、なんか気になり調べてわかった事。
またまたオダギリさんいい味出してたなぁ(^^)
満島さんの語りのシーンはどれも素晴らしい。
柴崎さんのお母さん役は作家さんだとしっくりくる。
子役さんも良かった。
死んだ兄の話を柱に、少し変形の家族愛が、いい感じに転んで、とても幸せな作品でした。
安っぽいお涙頂戴ペラペラドラマ
綺麗な感情だけに目を向けた非常に偽善的な内容でした。
最も鼻についたのは兄がガンの母親を放置して逃げた後、葬式に出席して香典をせびった過去をどのように受け止めたのか、うやむやにして話を進めたところでした。
しかも、主人公がクズな兄貴と向かい合う(ような風に描いてる)場面では、主人公が想像の中で描いた兄貴像であって、現実の生身の兄貴にしっかり触れてないんですよね。兄貴の遺品を見て、いいように想像して、自分にとって都合の良い風にしか解釈してません。こんなんでラストシーンの「私が兄貴の立場なら、助けてくれる?」、「当たり前だろ!」てセリフに感動できるわけがありません。ぜーんぶ主人公の妄想だから。
唯一よかったのはキャスティングと役者さんの芝居の上手さのみです。
私にも割り切れない感情を抱く兄がいて、そんな兄を受け入れるヒントがあるかなぁと淡い期待がありましたが、まったくの無駄でした。
とんだ安っぽいお涙頂戴ペラペラドラマでしたね。
これを観るならチェーンソーマン観たほうが100倍よかった。
「家族は呪縛ではなく支えである」という言葉に囚われてしまった脚本•中野量太に監督•中野量太が振り回された感のある ちょっと残念な作品
この映画では「家族は呪縛ではなく、支えである」(正確にこの文言だったかは定かだはありませんが、概ねこんなようなことでした)という断言口調のスローガンめいた文言が本の1ページの中央に縦書きで他の文言なしの余白たっぷりのレイアウトで示されます(それも最初と最後にご丁寧に2回も出てきます)。これ、実際にはそうでない場合が多いからそんな文言が生まれたとも思われます。多少の皮肉を込めて読み解くと「家族が呪縛ではなく、支えだったら、どんなに良いことだろう」でも、現実は呪縛にも支えにもなったりして、そもそもそんな二項対立で割り切って語れるほど簡単じゃないよ、といったところになるのでしょうか。
で、この映画、そんな愛憎が入り混じった家族関係を描こうとしており、なかなか秀逸なエピソードやシーンもそれなりにあります。ただ、いかんせん、不要なシーンが数多くあって流れが渋滞しており、せっかくいい素材を捕まえて佳作が生まれそうだったにもかかわらず、ちょっと惜しい作品になっているように思いました。
この作品では、愛知県生まれで現在は夫とふたりの息子と滋賀県に住む作家の理子(演: 柴咲コウ)が疎遠になっていた兄(演: オダギリジョー)の急死の報を受けて彼が何年か住んでいた宮城県に行って諸手続き、葬儀を行ない、遺骨を引き取って帰宅するまでの数日間が描かれます。葬儀には理子の他に理子の兄(実は役名がなくてただの「兄」なんですね)の元妻の加奈子(演: 満島ひかり)と兄と加奈子の上の女の子 満里奈(演: 青山姫乃)、下の男の子 良一(演: 味元耀大)の計4人が参列します。兄と加奈子の数年前の離婚時に、満里奈は加奈子が、良一は兄が引き取ることになったようで、加奈子と満里奈は愛知県からやってきますが、兄といっしょに暮らしていた良一は遺体の第一発言者で当面は施設に預かってもらっているようです。
で、この葬儀前後の数日間の間に兄の姿がやたらと理子には見えるのです。まあ映画の中でのことですので、ありと言えばありなのですが、回想シーンならともかく、何回も「見える」のはさすがにくどいと感じました。理子は兄とひとつ屋根の下に暮らしたのは子供の頃です。子供時代の兄が見えるならともかく、成長したオダジョーが何回も出てくるのはオダジョー•ファンへのサービスなのでしょうか。ここ数年の理子にとって兄はメールでカネの無心をしてくる厄介な存在でしかなかった。理子に兄が見えるのはスーパーで焼きそばを買ってる姿の1回だけにして、理子がホテルでノートPCを開けると、兄からのメールが見えるというのはどうでしょう。「俺はこれからも理子の書く本の読者だよ。俺のことも書いてくれよ。その本の印税での儲けについては相談しようぜ」とかなんとか……
理子が子供の頃の兄を回想する、兄妹が夜に自転車のふたり乗りをして両親がやってるお店に出かけるシーンは多少ベタだけど悪くないと思いました。いいシーンもあるのですが、なんかエピソードの取捨選択と整理がうまくできてない感じです。たぶん原作にあったであろう(当方、原作未読です)上述の呪縛と支えという言葉が皮肉なことにこの映画を作ってゆく上での呪縛や支えになっている感があります。
いいなと思ったシークエンスは、主要登場人物4人で兄の思い出の場所巡りをするのですが、その際の上の女の子の満里奈の疎外感がちゃんと描かれているところ。幼い頃に父と別れた彼女には他の3人のような濃いめの感情はわいてこないんだろうなと思いました。
また、終盤の理子、加奈子、満里奈の3人が新幹線で移動して帰宅する際に、車内で理子が兄の遺骨の一部を加奈子、満里奈に「分骨」するシーンもよかったです。理子にしてみれば、これまで厄介者としか思っていなかった兄のことを「持ち運べるサイズ」にするための旅行をすることにより、兄がそんなに悪いヤツではなく幸せな人生を精一杯生きたんだな、これからはそんな兄の存在を反面教師にすることも含めて、今の家族と暮らすにあたっての心の支えにしてゆこうかなと思った上での行動かなと思いました。加奈子には「てのひらサイズ」の元夫が、満里奈にも「てのひらサイズ」の父親が行き渡りました。良一も含めての3人での新生活には「てのひらサイズ」までになった理子の兄の存在が心の支えになってゆくことでしょう。満里奈が弟の良一に対して、『海街ダイアリー』で夏帆演じる三女が広瀬すず演じる異母妹にお願いしたように、「お父さんのこと、いっぱい聞かせてね」とお願いする未来も見えるような気がします。
思い返せば、けっこう優しくていい人だったんだな。どうしようもない嘘つきのように見えるけど、むしろ裏表のない自分に正直な人だったんだなといった感じの理子の兄なのですが、結局は生活人としての彼は、新幹線での別れ際に加奈子が理子に放った言葉に集約されるということなのでしょう。
ということで、鑑賞後感もそんなに悪くないし、原作とは違う『兄を持ち運べるサイズに』というタイトルもけっこうセンスがいいと思います。でも、やはり不要と思われるシーンの多さが気になるかな。こら、オダジョー、そう何遍も出てくるなよ、と言いたくなります。人生の一断面をスパッと切り取ってサクッと90分で観せてくれる佳作が理想形だったのではないでしょうか。長いのを批判している私のレビューが長くなっていますのでこのへんで……
ストーリーは
わかりやすいが
最後の本を出版したという部分は意味が分からない笑笑
結局、妹が兄を想っての部分は弱い
どうせなら、元妻や子供をメインに持ってきた方が良かったのではないか?とは思った。
オダギリジョーさん、満島ひかりさん好きなので甘々の3.5で笑😆
作家の記憶を追体験する映像表現と、家族の「嘘」の優しさ
絶縁状態だった兄の死。一見すると、迷惑ばかりかけていた兄の存在は残された者への「呪縛」のように思える。
しかし、物語を通して感じたのは「家族とは支えることであり、呪縛ではない」というメッセージだった。
タイトルにある「持ち運べるサイズ」とは、物理的な話だけでなく、苦難や重い荷物を分け与え、残された者たちが自分も担ぐ(シェアする)ことを意味しているのかもしれない。
■「嘘」と「知らない顔」
劇中で浮かび上がる「なんで言わなかったの?」という問い。兄には妹も知らない顔があったが、そこでつかれていた嘘や沈黙は、決して悪意ではなく「相手を守るための嘘」だったのだと感じる。
知っているようで知らない顔がある、その多面性を認めることが供養にも繋がるのだと思わされた。
■作家の視覚を再現した演出
主人公が作家である設定を生かし、頭に浮かんだ言葉が文字として画面に現れる演出が印象的だった。「見たことや体験したことを常に書き留める」という作家の習性が視覚化されており、観客は作家の記憶を追体験しつつ、思考が生まれるリアルタイムな瞬間を共有できる面白い試みだと思う。
■震災のメタファーとしての「片付け」
舞台が東北であることは、この映画の裏テーマを語る上で重要だと感じる。
足の踏み場もない兄のゴミ屋敷。散らばった空き缶や資材を黙々と片付けていく姿は、どこか「震災の後片付け」と重なって見えた。
「場所に記憶が宿り、想いが宿る」。吸い殻一つでも、それを見れば兄の姿が蘇る。部屋(過去)を片付ける行為は、散らかった感情を整理し、喪失と向き合うプロセスそのものであったように思う。
確かに持ち運べるサイズになるね
お骨になったら。
えーーっと、お久しぶりなのにいきなりですが。。
皆さんは汚部屋の片付けをした事はありますカァ??
ちょい散らかっているレベルではなく、本作の様な業者レベルの"汚部屋"デス。
アタシはですねぇ。。
今までに実弟x3回、義理実家x1回の計4回は喰らっとるんですよ!
そして弟の4回目を!ナウです!!
くっそーーーー!!
もう涙も枯れましたorz
兄のあの部屋は私的にレベル6。
義理実家はレベル9でしたww
はい、も〜笑っとけ笑っとけ!
で、弟の汚部屋今回はレベル4の掃除もよーやっと見通しが経ち、映画館へファラウェイ!
「ナイトフラワー」観たいんだけど今のアタシにコレ、ぴったりなんだろーな〜って思って
こちらを先に観ました死んだ魚の目で。。
レイトショー貸し切りでした(°▽°)
予告も観た記憶ないけどタイトルからして
「そ〜ゆう話し」なんだろ〜なーって察しが付いていた本作。
家族って。。
何なんでしょーーねーー(棒)
私は今は結婚もして子もいて自分の家族を持っていますが、親としての年月より、自分が子として在る年月の方がまだ長いし、親も元気なので、感覚としては大人子供に近いのかもしれないという自覚あり。
外食に行くと支払いをさせてくれない父には未だご馳走になりっぱなしだ。
だから申し訳無さもあるし心配もかけたくないので、今回の様な弟関係の面倒な案件アゲインな時は、極力親には知られずにやっつけようという気持ちが働く。
だからお姉ちゃんに変身!
お姉ちゃん発動!
弟は兄の様にちんではいないので、毎回本人に直接怒りをぶつけながらの作業になるので、まだ気持ち的には楽なのカモ。。って思って観ていた。
私もある事がきっかけで弟と距離を取っていたのですが、今回の様な面倒な事態に陥っている彼を見て、やっぱり頻繁に連絡するべきだったかもと自分を責めたし、後悔やら怒りやら訳の分からない感情になっている。
だから疎遠だった、しかも嫌いで連絡を無視していた兄の急死を知らされた理子の気持ちを考えると心が痛んだ。
だってさ、ちんだ人は最強(°▽°)
理子の様に自分を責めたり後悔の気持ちが湧き上がるのもわかる。
ストーリーとしては結構えぐられる部分が多かったけど、兄のキャラが嫌いになりきれない、、いや、嫌いだわw
だけど、ユーモラスで深刻になり過ぎていなかったから何だか暖かかった。
理子も加奈子も満里奈もこの状況を通して
それぞれが、兄という存在としっかり決着を付けてさよなら出来た事、前に進めた事が嬉しかった。
良一の明るい未来も想像出来た。
ゴミをどけたテーブルの上や畳が綺麗過ぎて"美術さん、仕事甘いな"って思ったけど(実際はカオスでーす♡)
何だかずーーっと鼻ツーーンとしてた。
シンクロし過ぎな所が多かった。
「でっちあげ」バストン!の最強モンペとは全然違う役所のコウちゃんがとっても良かった。
時々安田成美さんに見えた。
ひかりちゃんもこれまであんまり見なかった役所でしたが、細かな芝居がやっぱり巧くて流石でした。
そんな2人が演じた理子と加奈子の距離感が素晴らしま♪
"着替え途中"は出来過ぎだが笑ってしまったし、斬新すぎる分骨!ww
でもあの兄ならあの分骨が似合うし、不謹慎には思わなかった。
何なら理子、加奈子満里奈から愛を感じた。
(きっと良一は後でびっくりw)
満里奈が管理人さんに父の事を謝罪するシーンと駅での理子家族のシーンが特に好き。
旦那さんも息子2人も理想的過ぎるw
兄からのメールは"嘘"ではなかったし、何だかんだ鑑賞後は暖かい気持ちになったけど、、、
私には
"家族は支えであり、呪縛、、"
だなまだorz
あ。
汚部屋清掃業者は
「断捨離パラダイス」がおススメです(^。^)
みんなでイマジナリー兄ちゃん
等身大パネルを抱えるポスターとキャストに惹かれて鑑賞。
ダメ兄貴の死後処理をする4日間の話。
3人ともコミュ強で、7年ぶりのギクシャクとかなく進むのはストレスがなくていい。
しんみりしつつもしっかり笑わせるのも見事。
(“着替え中と“分骨”のところは意表を突かれてめちゃくちゃ面白かった)
それにしても、あまりにもな惨状をイヤな顔せず手伝ってくれる満里奈ちゃん、いいコだな。
冒頭でさり気なくTV消したり、息子2人もめちゃくちゃ出来たコたちなんだけど。
反面、大人は子供っぽく描かれてたのが印象的。
粗筋からは「実は良い人でした」とか「事情がありました」になりそうだが、然にあらず。
過去のエピソードはヒドいものが大半。
メールに嘘がなかったにせよ、働かず不摂生を続けて悪循環に陥ったのは自業自得だし。
みんなが幻視するのは「自分が会いたい彼」でしかないので、都合よく美化されてるだろう。
加奈子の去り際の台詞からも、それが分かる。
愛嬌のあるイケメンなら、ダメ人間でも2回も結婚して子も成せる、という理不尽を感じた。笑
あとは、死んだもん勝ちか。
プロポーズの言葉が明かされなかったのは残念。
全体的に間延びも感じたので、亀のエピソードなど削ってもう少し整理してほしかった。
「いい話…かなぁ?」という半端な印象でもあるが、遺されたみんなが前に進めればそれでいいか。
理子の服や満里奈の制服、良一のスニーカーなど全体が青基調なのは何か意図があるのかな?
ダメ人間、苦手~
................................................................................
オダギリは昔からテキトーで嘘つきなダメ人間だった。
でもそのダメさ故に母から強い寵愛を受けており、
生真面目な妹のコウはそれに嫉妬して育った。
オダギリは成人後もダメダメで仕事が続かない。
で母やコウに嘘をついては金を無心する・・・
母が末期ガンになると母を見捨てる・・・ダメ全開。
二度の結婚に失敗して離婚し、何故か息子の親権を得て、
散らかり放題の汚部屋でその息子と2人暮らし。
そんな兄が病気で急死、コウは兄の元嫁ひかりと共に宮城へ。
そこでオダギリの息子と共に兄ゆかりの地を巡ったりする。
オダギリの息子はひかりに引き取られて終了。
................................................................................
まず思ったのが、女優2人の演技が素晴らしい。
感情が伝わって来て何度も泣かされた。さすがやな。
ただオダギリの役が、全く感情移入できんキャラ過ぎた。
いるいる、こういう陽気で自分勝手な、自由過ぎるヤツ。
放っておけない雰囲気で、何故か人気者やったりもする。
昔からそういうヤツが嫌いやった。一種の嫉妬もあった。
おれもコウと同類の生真面目さを強く持った人種やから。
印象深かったのは、女性2人のこんな感じの会話のシーン。
ひかり:オダギリは嘘をつこうとしてつくことなんてない。
言う時は本気で言ってる、それが結果的に嘘になるだけ。
コウ:結果的に嘘になれば、それは単なる嘘つきでしょ。
おれは100%コウの意見を支持する。
ってか嘘をつこうとしてつくヤツよりもタチが悪いよ。
正直だけど吐いた言葉に無責任・・・それって最高に悪質。
このオダギリは、確かに悪い人間ではない。
でもやっぱり自業自得で、身を滅ぼして当然やと思う。
なのに死後に美化される傾向には少し違和感があった。
ラストのひかりの一言で一気にスッキリしたけどな。
オダギリは貧乏やけど幸福やったとでも思ってる?
それはあり得ない、ただの不幸だよ的な一言な。
でもそれと同時に、この映画が何を言いたいのか、
オダギリを肯定したいのか否定したいのか?
それが分からんくなった。おれは100%否定派やけどw
配役が絶妙で、言葉選びも楽しくて、母親に潜む妹属性が素晴らしかった
2025.12.3 TOHOシネマズくずはモール
2025年の日本映画(127分、G)
原作は村井理子のエッセイ『兄の終い』
疎遠だった兄の死によって、後始末をする妹と元嫁たちを描いたヒューマンドラマ
監督&脚本は中野量太
物語は、滋賀県大津市にて、在宅でエッセイを執筆している理子(柴咲コウ、幼少期:高木悠叶)のもとに、宮城県の刑事・山下(吹越満)から一本の電話が入るところから紡がれる
それは「兄(オダギリジョー、幼少期:味元耀大)が亡くなったので、遺体の引き取りをお願いしたい」というものだった
兄は何度か結婚していたが、最後の妻・加奈子(満島ひかり)とも離婚していて、父(足立智充)も母(村川絵梨)もすでに他界していた
唯一の肉親である理子はそれをせざるを得なくなり、一路、宮城県へと向かった
そこには、元妻の加奈子と兄との間に授かった中学生の満里奈(青山姫乃)がいて、三人で兄の後始末をすることになる
また、兄と加奈子の間にはもう一人の息子・良一(味元耀大)がいて、彼は兄が引き取って育てていた
今は児童相談所に保護されていると言われ、近々誰が面倒を見るのかを面談にて決めなければならなかった
物語は、兄が生前に住んでいた家の後始末をする様子が描かれ、そんな中で理子はかつての兄を想起していく
幼少期の頃は、母は兄を溺愛していて、その感情は「兄がいなくなれば良い」と言うものになっていた
兄は元々不思議な感覚を持っている男で、ある意味自由な人でもあった
だが、成人してからも兄は理子に迷惑をかけまくり、その印象が良くなることはなかった
それでも、死の2日前に届いたメールを読まなかったことが、理子に後悔の念を植え付けていたのである
映画は、兄の幼少期と良一を同じ俳優が演じると言う構成になっていて、冒頭は良一(大野遥斗)が受験勉強をしているシーンから始まっている
そこで良一は5年前に渡された理子のエッセイを読むことになり、映画本編は「理子のエッセイを良一が脳内変換している」とも言える
そして、理子が思い描いた父親像を見ていく中で、良一自身が知らない父親と言うものを知って行く流れになっている
エッセイの中では、理子が知らない兄が描かれているものの、そこに書かれている多くのことを良一は知らない
そこには、別れて暮らしてきた母親の気持ちも綴られていて、そういった部分を読むのが怖かったのかもしれない
エッセイの冒頭には「支えであり、呪縛ではない」という理子の言葉が綴られていて、それが映画本編を見る中で印象が変わる構成になっていた
兄に裏切られ続けてきた理子は、まさしく呪縛の中にいたのだが、嘘だと思ってきたことの多くは理子のフィルターを通した思い込みであり、優しかった兄のことを思い出すまでに時間を要している
映画には、「理子は冷たいけれど、兄は優しい」という母の言葉が登場し、その優しさとは何だったのかが描かれていく
それでも、「お金がなくても幸せ」を否定する加奈子の言葉は重く、親として為すべきことの難しさというものも伝わってくる
夫婦の難しさ、配慮の果てにある孤独というものがあって、妹のまま家族のもとに帰ってきた理子はとても可愛いなと思った
いずれにせよ、タイトルが秀逸な作品で、言葉選びに意外性があるのは良かった
理子の幼少期の本音が出るシーンとか、良一が語る後悔などがそれぞれのキャラクターの中にある別の視点の思考というのも興味深かったと思う
それぞれから見える人物像は大きく違っていて、それが人間というものなのだが、いかに自分本位で見ることしかできないのかを突きつけられる側面もある
映画は、理子の視点で兄の新発見をして行くのだが、そこに自分の思い込みで断罪したものも加わってくる
それが彼が遺し育てた良一を通じて知って行く部分があって、それが本作の魅力なのかな、と感じた
居れば煩わしく居ないと寂しい
家族が死ぬってのはそういう事かもしれない。
ちょっと共感できない事も多くて戸惑いはするのだけれど、消失を上手に描いてたのかもと思う。
あの兄はなんだかんだで愛されてはいたのだろうと思う。憎めない存在というのかなぁ…そんなポジション。
元妻と妹では見えてる側面が若干違うのも大いに頷ける。その異なる視点が「兄」の人物像を豊かにしてたのは確か。
ただ…何で?と思う疑問への答え合わせはない。
なぜ、長男だけを引き取ったのだろう?
なぜ、長男はあんなに塞ぎこんでたのだろう?
なぜ、喪服を忘れたのであろう?
なぜ、分骨が直だったのだろう?
色んな疑問に自分なりの答えを当てはめられた時に、この作品の全貌が見えてくるのかもしれない。
正直、満島さんを観に来た。
相変わらず素敵だった。
瞬発力のある感情表現が、台本の所在をあやふやにさせるようで魅入る。
なんちゅうか、他人の家ってある意味独立国家であり異文化なんだなぁなんて事を思う。
だから、なんかこんなボンヤリした感想になるんだろうなぁなんて事を思う。
感情移入しながら見れるような題材でもないのかもな。
ちなみに俺は持ち運ばられる側の存在ではあるが、俺が先に死んだとて妹連中は、俺の幻影などを作り出さないとは思う。
何故か?
劇中の兄ほど迷惑をかけてるつもりがなく…ソレは妹達の人生にどんな形であっても深く関わっていないからなのかもしれない。
リコにはずっと棘のように兄ってのが刺さっていたのだろうと思う。ソレが勝手に抜けた時にそれまで当然であったものが無くなり薄れていく消失感だろうか。
それに伴い棘自体に目を向けたのがこの物語なのだろうな。
思い込んでいた兄の嘘が丸裸に。残された優しさに触れて、兄で在ったと今振り返る!
いつの間にか、心地よかった夏のそよ風が秋風に変わって
今は冷たい寒波に変わってしまい。
蒼く繁った木の葉のような家族の絆も 今では 私だけ。
楽しかった家族の誰もが亡くなって行き、残された者への寂しさ。
疎遠で在った兄の死に立ち会い、 忘却の彼方に消えた思いに触れて行く・・・
今日は、「兄を持ち運べるサイズに」の鑑賞です。
実は全く存じなかった作品で、期待はして居りませんでした。
”兄を持ち運べるサイズに” ⇒ どう言う事なのかと?思っていましたが
つまり 疎遠だった兄の訃報を知らされて、心 気が進まぬままに遺体とご対面。
身寄りと言っても別れた奥さん(義理の姉)と娘と息子と 実の妹の私だけ。
何とか兄を葬儀に出すが、火葬にして遺骨を持って帰る そんなお話です。
最初、このお話は創作かと思ってましたが 実話体験談ベ-スで在りまして、
そこは或る程度リアルだったなと感じました。
前半は 妹から見えてた嫌な兄の姿。 普通に金をせびる兄。出来れば他人の素振りをしたい思い。 それは良く分かります。
しかし離婚した時に子供達姉弟も別々に引き取られてて、何とこんな劣悪な家に息子が居たとは。そして児相に保護されてる。
どうして 兄はこう成ったのか、何故離婚したのか、子供達を離ればなれにさせてしまったのか、兄の嘘と向き合った時 本当の事が見えてきます。
最後まで見て、妹が思い出す 兄との思い出。幼いとき、
両親二人がやってる食堂まで行って 親の顔を見て帰るだけだったけど、
自転車に二人で乗って警官に注意されて、とっさに嘘ついて。
その懐かしさの中に 兄はやっぱり優しい人だったんだと思い返すことが
彼女にとっての幸福なんだと思います。
だから ボロアパ-トを義理の姉と二人で後片付け整理やった時
兄の嘘だった中に、 真実の顔が浮かび上がってきます。
他の人より只上手く生きられなかっただけなんだと・・・
それに気付いたとき、最後の家族は亡くなったわけで。
もっと早く気付いてあげる事が出来たならと、後悔が残ったと思います。
この作品は、私にとって見て良かったです。
大事な事を教えてくれたと 思います。
原作:村井理子氏 (兄の終い)
脚本・監督:中野量太氏
-------MC--------
・村井理子 妹役:柴咲コウさん
・亡くなった兄 役:オダギリジョーさん
・加奈子 別れた妻役:満島ひかりさん
・満里奈 母側に引き取られた長女役:青山姫乃さん
・良一 父側に引き取られた弟役:味元耀大さん
----------------
グッと引き寄せる感覚が所々在るのが
中野監督らしい作品でしょうか。
今作も隅々まで行き渡る視点が在ったかと感じます。
あと久し振りに見る 柴咲コウさんと、 最近大活躍なオダギリジョ-さん。
この兄役に相応しい? やっぱり上手いな~と感じました。
良い感じの兄妹に見えました。
そして、児相に保護された別れた息子と、空白の時間を取り戻すために 母として接していく姿を演じた満島さんがとても良かった。
壮絶なアパ-トの部屋で 寝泊まりする覚悟があった事が後に語られます。
そして、別れ離れに成ったけど もう一度 姉弟(満里奈、良一)に戻れた二人に祝福ですね。時間は掛ったけど こう成れたのもある意味 父のおかげ。
新幹線の座席上で 分骨するとか、最後の想い出に それぞれアパ-トに入るとか
ちょっと蛇足感は在りましたが 総じて良い感じで終えれたと思います。
駅まで迎えに来た理子の夫が足を骨折してて。
”何で 言わなかったのよ~” の言葉に
夫の優しい言葉の返しが(嘘)。
兄の話してた 愛ある嘘と、少し重なって見えました。
ご興味ある方は
是非 劇場へどうぞ!!
悪くはないが何も響かなかった
原作や作られた背景等の情報は知りません。
予告で見て気になったので見ましたが
とんだ期待外れすぎて早く終わってくれないかなと思うほど最後まで退屈でした。
内容的には兄が急に死んでしまうのですがその兄がどうしようもないクズでなんというか子供の頃の様子などから見るとADHD持ちのお調子者って感じです。どう見ても妹にとっては厄介な存在でしかないと思うのですが。
その兄のあとしまつを妹と元嫁とその娘でやっていく四日間を描いたものです。
兄の亡霊が出てくるのですがそれはあくまで妹が美化して妄想した姿であるので、実際に兄がどうだったのかわかりません。そういった手紙や証言が出てくるならまだしもそういうのもないので、なぜにあのクズ男をそこまで美化できるかわかりません。ま、クズでも家族は家族であるという視点なのでしょうか?
やけに他の方のレビューは評価が良いですがこの作品、俺には全く理解できませんでした。
それとあの息子、なぜにあんなに怯えているのか?実の母親と姉との対面にもビクビクしているし父が亡くなったことの悲しみの表現なのか、最初父親から暴力でもされてたのかと思いました。母や姉との距離感がありすぎることに何か意味やストーリーがあるのかと思いきやそこも描かれていないので彼が怯えたような態度がいまいち意味がわかりませんでした。
それと元嫁はクズ男を良かったとこもあったとか言ってますがそこも回想シーンなどもないため、いまいち何を持ってただの嘘つきではなかったとか言ってるのかその辺りもちゃんと過去の場面を取り入れるべきではないのでしょうか?
頭で思い描けば見えるとかいうファンタジー要素も終盤取り入れてますがそれもなんだか中途半端で。だったら最初から死んだ兄が見えて会話できるくらいのぶっとんだ設定を盛り込んでくれた方がまだ潔くて良いと思います。
とにかく見て損しました。
ただただオダギリジョーが楽しくはしゃいでる姿を見れたのが面白かっただけですね。
これが 満島ひかり か
なにからなにまで素晴らしいね。
柴咲コウに電話が掛かってきて、上の子は異常な気配を感じてテレビ切るけど、下の子は「ちょっと」っと言っちゃうとか、そういう細かなところが最初から素晴らしい。
東北で待ってる満島ひかりは、緊張に耐えられずタバコ吸おうとして娘に止められてるんだよね。タバコが後からいくつかのシーンで効くので、ここで出すのもいいね。
それで、満島ひかりが息子の良一に久しぶりに会うところの演技がすごい。会いたいけど会えないという息子に、何年かぶりかで会うお母さんは、こういう顔するだろうなと思ったもん。
満島ひかりは、ここからずっと、ちょっとヤンチャだった綺麗なお母さんという感じでいいね。
お兄ちゃんが住んでた家に行って、娘が『私がいた』と泣くところ、ベタでいい。家族写真を壁に貼られたらね、お兄ちゃんはクズだったかも知れないけど、イイ奴なんだろうなと思っちゃうよね。
葬式やって、お兄ちゃんの家のものを全部捨てて、帰りの車で柴咲コウと満島ひかりがぶつかるのいい。お兄ちゃんが嘘つきかそうじゃないかで始まって、なんで良一をお兄ちゃんに渡したんだって話になって。そこで良一の下着のサイズが合ってない話を柴咲コウがすると「なんですぐ私に言ってくれないの!?」から「駄目な母親なんで」とタバコを吸いにいっちゃう満島ひかりがいい。
良一といっしょに暮らしたいと伝える日に、震える手でタバコを吸うのもいい。満島ひかりからしたら、一度は見捨てた息子が、自分を許してくれるかどうかだからね。そして出てきて、うまいタバコを吸うのかと思えば「もう、タバコやめる」の展開も素晴らしい。
それからスーパーで、ダブルソースをかけた焼きそばが「大好きだった」と言って、柴崎コウはお兄ちゃんが大好きだったって言わせるのもいい。
この辺で、嘘ばっかりと思ったお兄ちゃんの言ってたことが、本当だったって分かってくるんだよね。それで柴咲コウの悩みは深まる。
でも、図書館のカフェで「僕のせいなのかな」と聞いてくる良一に「お兄ちゃんの運命みたいなもので、良一は何も悪くない。今までも、これからも」と柴崎コウが答えて、ここで柴崎コウ自身も少し納得してると思うの。
このシーン、身近な人が、不慮の死をとげると、周りの人は誰しも「自分が悪かったのかな」って思うんだなって思った。自分にも、少し、経験があるけど、あれ、みんなそうなんだ。
最後にお兄ちゃんとお別れしようと、「会いたい」と念じれば、お兄ちゃんは現れるぞってことにして、満島ひかりが会いに行くところ良かった。
「お前も相変わらず綺麗だな」「当たり前っしょ。再婚狙ってんだから」「俺とか」で、満島ひかりが絶句するのが良かった。満島ひかりが脳内に生み出したお兄ちゃんが、「お前は俺と再婚したいのか?」って聞いてんの。それで絶句すんの。いいよね。できるものなら再婚したいんだよ。でも、それじゃ家族を守れないっていう苦悩だね。
それでみんな帰路について、帰りの新幹線で分骨やったり、満島ひかりがちゃんとした母親になる宣言したりで、駅の改札で、柴咲コウが家族に迎えてもらうんだよね。
ここも良かった。
旦那が骨折したのを黙ってて「嘘つかないでよ」って、旦那の胸で泣くのがいい。
柴咲コウは、以前属していた家族は、全員他界しちゃったんだよね。でも今は、新しい家族がいる。その家族に支えられて、初めて泣けるの。
なにからなにまで良くて、いい作品だったな。
でも満点レビューにはしないんだけど、それはね、人が死ぬ話って、絶対に心が動くの。
その話を超絶うまく描いてるから文句は全くないんだけど、やっぱり人が死ぬ話で心を動かしにきているところで、作品としては、少しだけ厳し目に見ちゃうね。
全く共感できない
何を伝えたいのかがさっぱり分からず、共感できる部分もほとんどない作品でした。まさか幼児虐待を扱った内容だとは思わず、さらにその加害者である父親を許すような展開には不快感すら覚えました。それに加え、各キャストのコミカルな演技と物語の重たさとのバランスも悪く、ちぐはぐな印象を受けました。
原作は未読なので、原作と本作と展開が一緒なのかは不明ですが「一見ダメ人間に見える兄も、実は根はいい人だった」という展開なら分かるのですが、「やはり本物のクズでした」という展開に至るのは理解に苦しみます。少なくとも本作のコミカルなトーンとは合っていないと思います。
恐らくキャストの皆さんも演じるのが難しかったと思います。そんな中、娘役の役者さんはとても自然な演技で良かったです。
泣きすぎて頭痛くなった
予告から気になり、原作は手に取るものの
まだ読んではおりませんが
先に映画を観て良かったのではないかと思っています。
死がテーマですが、重苦しさはなく
ユーモアと愛情と時々憎しみがスパイスになった感じで
ダメダメな兄貴(オダギリジョー)なんだけども
作家の妹の本が何冊も本棚にあったり、
幼少期の頃の家族写真が飾ってあったり、
別れた妻と娘の写真が飾ってあったりと
書きながらまた泣きそうです。
憎みきれない愛しい家族…
救えなかったのは自分のせいかと苦悩する妹や息子
いやもう嗚咽状態でした。
あまり話題になっていないのでしょうか。
ぜひ一人でも多くの方に観て欲しい家族の愛の物語です。
それぞれの価値観とそれぞれの感じ方、そして人と関わり変わること
いい映画でした。生前はわがままで身勝手、金をせびるだけの兄。訃報を受け、行ってみるとゴミ屋敷状態の部屋。腹の立つことばかりだけど、後始末をしながら、加奈子の言葉で兄の人生を振り返ってみると、そこには違う兄がいた。僕たちは先入観や決めつけでついつい人を判断したり、自分の考えに固執したりする。でも、違った目線で、違った角度で見直すとまた別の事実に気がつくこともある。そんな心の柔らかさを感じる映画だった。今の世の中、他人の意見を聞かず我を通す人、自分と違った意見を持った人を誹謗中傷する人…排外的な人たちや意見が多い。でも、自分が間違いないと信じることも実は一面的な見方であるかもしれないことを忘れてはいけない。
そんな気持ちで兄の人生をたどってみると、気づかなかったことに気づき、別の兄に出会うことができた。金をせびり、どうしようもない兄も現実かもしれないけど、そうでない兄もいたことが大事。それに気がつくと、とんでもないメールが愛おしくなってくる。温かい気持ちになる映画だった。
原作は読んでいませんが、映像でしか表現できない部分があって、映画の良さを感じさせてくれる作品だった。言葉の表現ではしづらいことも、映像で感じさせることによって、心に染み入ることはよくある。この映画もそんな感じがした。いきなり東北に行ってしまう、ピアノ、湯沸かし器、募金…特によかったのが、終わり近くのシーンで、きれいに片付けた兄のアパートで、自分の一番好きな兄にそれぞれが会いに行く場面。三人が並んで、どうぞみたいな、そのシーンが温かくて、そしてアパートのドアがまるでタイムマシンの入り口か、どこでもドアみたいに感じられ、それぞれが兄をどう受け止めているかが伝わり、自分としては印象に残るワンシーンでした。
全38件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。










