兄を持ち運べるサイズにのレビュー・感想・評価
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もうひと押しほしい
総じて面白い作品ではあったが、泣き所がやや散っている印象を受けた。
どこを感情のピークとして受け取ればいいのか定まりきらず、感動が分散してしまったように思う。
理子には比較的感情移入できた一方で、加奈子や良一には入り込みづらかった。
特に良一に関しては、兄とのエピソードが焼きそばの思い出程度しか描かれておらず、関係性を深く感じ取るのが難しい。
直前になって思い出が語られるものの、どうしても「突然出てきた」印象が強く、物語のテンポについていけなかった。
良かった部分も確かにあるだけに、「良かったが惜しい」という感想に落ち着く一本だった。
憎めない人
中野量太監督らしくユーモアたっぷりで
描かれている。
死んだ人が見えるシーンは受け入れがたい
がオダギリジョーさんの茶目っ気ぶり
満載なので笑える。
生存していると笑ってはいけない事が
あんな感じだと笑ってしまう事もあるはず。
しかし、だらしない役柄が似合うと
オダギリジョーさんはいつも思う。
実妹からしたら憎い。
だが憎めない兄貴。
駄目な嘘と良い嘘が沢山入り乱れた
家族愛の映画でした。
オダジョー兄、憎めない
他人にとっては面白くて優しい魅力のあるお兄さんだったのだろうけど、家族として身内にいると回りの家族は絶対大変だよね。
主人公の妹は、ずっと兄について思うところがあって、それを抱えたまま大人になったのだろうけど、今築いている彼女の家族が温かくて素敵な家庭の様子が描かれているのが良かった。
残された息子の姿を見ると、はちゃめちゃな兄も息子のために色々考えて頑張っていた事が伺えるのが切ない。
本来妹が背負うことではないのだけど、お金の無心を拒否したことを、このあとも心に引っかかったままずっと生きていくのだと思うと、やっぱり兄の存在はどこまでいってもこの主人公の心のトゲなんだろうなと思う。
家族という、理屈だけでは解決できないモヤモヤとした不快な感じと温かい感じをじわーっと感じた映画。観て良かった。
だからオダギリジョーってさぁぁぁ
この役をこんなにピッタリできる俳優、オダギリジョーしかいねぇだろ。
第一発見者を息子にした時点でこの男の罪は重い。死んでよかったのかもと誰も言わないのが身内の辛いところだ。こんなにこの土地にいたのに、葬式にだって、身内以外誰も来ないじゃないか。
やっかいごとを片付ける
いつもの映画館で
スタンプが6個たまってロハ 嬉し
かねてから観たいと思っていたが
TOKYOタクシーとか平場の日とか
あぁ前日のバックホームは余計だった
今週終わると知り駆込観賞
18時開始 仕事終わりでホントにダッシュ
舞台が多賀城との情報を
地元のラジオで聞いていた
この監督の作品はそこそこ観ている
湯を沸かすほどの宮沢りえのお玉シーン大好き
殴られていたのはオダギリだったような
この映画でもダメっぷりが見事だった
彼は自転車が似合う しかもママチャリ
柴咲コウはでっちあげの快演ぶりが
記憶に新しい こういう文系女子も似合う
内容は極めてあっさりで
なぜ多賀城だったのかというところは
ちょっとよくわからなかった
生活保護の職員が彼の人となりを
語るシーンがあって
あの人はこういう活動をしていたんですよとか
彼にはほんとに世話になったんです
みたいな人が現れたりするのかと思いきや
全然そうではなくて
震災との関係とかも特になく
現実ってそんなもの
それこそ映画になるような話など滅多にない
むしろ何でもない
どちらかというとやっかいごとを片付ける
長いお別れもそうだったような
この監督はそういう題材が好きなのだろうか
骨シーンは湯を沸かすのラストと相通ずるような
旅先のなんてことないホテルの朝食の描写
席を一緒にする相手が変わったりする
あ 最終日はパンなのか みたいなことを
丹念に描いていてこういうのが好み
やっぱりPARFECT DAYS的なもの
観ている途中で
冒頭のシーンって何だったのかとぼんやり思った
最後に解決してスッキリ
満島ひかりが新幹線の降り際で
かなり大事なことをしゃべったような気がする
早口だったのか回りくどい言い回しだったのか
すっと意味がとれなかった
お金がないから幸せでないわけではない
というのは違う みたいな どっちだ
原作を読んでみようかな
記号でしかなかった満島ひかり
初めての中野量太監督作品。見ているのが苦痛だった。
オダギリジョーも出ている「夏の砂の上」で母親役として瑞々しい存在感を放っていた満島ひかりが下手に見えた。
他、ほぼ全ての登場人物が記号にしか見えなかった。
チープなテレビドラマで見るような記号的な人物が記号的なセリフを放つ。そんな場面の連続だった。
所々挟まれるギャグやコメディ要素もしんどかった。
役所や児童養護施設のスタッフの不自然さたるや。
そろそろ終わりますが一番許せなかったシーンが2つ。
ゴミ焼却場と汚れた布団。
汚物を連続で見せられるシーンには辟易した。
演出や脚本が機能していないからただの汚物にしか見えないのだと思う。
心温まる
1.はじめに:中野量太監督との相性
❶中野量太の長編監督作品中、本作を含め5本が名古屋で劇場公開されていて、全作をリアルタイムで観ている。他に他地区の一部単館と配信のみが1本(下記②)あるが、未見である。
❷マイ評価は下記の通り。ベストが③。本作は5番目。全体の相性は「上」。
❸5本に共通することは、主人公又は関係者の家族の死に関わる深刻な内容を、笑いとユーモアのオブラートで包んでいるにも関わらず深い感動をもたらすと言う、ユニークな作風にあると言える。それは中野監督の優しさのある人間味であると思う。
①『チチを撮りに (2012)』 74分、監督/脚本、公開年月2013.02、♥2013.02鑑賞98点。
②『沈まない三つの家(2013)』 69分、監督/脚本、公開年月2013.10(一部の単館と配信のみ)、未鑑賞。
③『湯を沸かすほどの熱い愛 (2016)』 125分、監督/脚本、公開年月2016.10、♥ 2016.11鑑賞100点。♥2017.08リピート100点。
④『長いお別れ(2019)』 127分、公開年月2019.05、♥2019.05鑑賞98点。
⑤『浅田家!(2019)』 127分、公開年月2020.10、♥2020.10鑑賞85点。
⑥本作『兄を持ち運べるサイズに』 127分。公開年月2025.11、♥2025.12鑑賞80点。
2.マイレビュー
❶相性:上。
❷時代と舞台(登場する文書やテロップや会話等の日付から):
①2019年:滋賀県⇒宮城県多賀城市。
②40年前(1970年代)の愛知県。
★多賀城市は、現役時代出張で何度も訪れているので、親しみを感じた。
❹主な登場人物
①村井理子(りこ)(柴咲コウ):
主人公。滋賀県在住の翻訳家・エッセイスト。夫と2人の息子がいる。何年も会っていない兄が死んだという知らせを受け、多賀城市に向かう。そこで7年ぶりに兄の元妻・加奈子と、その娘・満里奈と再会し、協力して兄の死後の処理を行う。その4日間の体験を本にして、それが原作になっている。
②兄(オダギリジョー):
理子の兄。多賀城在住。マイペースで自分勝手、いつも家族を振り回し、妹に金の無心をしてくる迷惑なダメ人間。でも心根は優しく、人当たりの良い憎み切れない性格。2度結婚して2度離婚した。母が癌だとわかると、東北に転居し、母を捨てた。2019年、アパートで脳内出血で死亡。病気で生活保護を受けていた兄のアパートはゴミ屋敷同然だった。その部屋には理子の本が並んでいた。死後の処理中の理子の前に亡霊として数回登場する。
③加奈子(満島ひかり):
兄の元妻。豊橋在住。娘(同居)と息子(兄と同居)がいる。兄を愛しているのに離婚したのは主に経済的理由による。息子の親権を兄にしたのは、それが離婚の条件だったため。理子と協力して、元夫の死後の処理を行う。
④満里奈(青山姫乃):
兄と加奈子の娘で中学生。離婚後は加奈子と暮らす。
⑤良一(味元耀大):
兄と加奈子の息子で小学生。離婚後は兄と暮らしていた。兄(父)の死後は児童養護施設を経て加奈子に引き取られる。
⑥大家(不破万作):
兄のアパートの大家。
❺まとめ
①タイトルにある「運べるサイズ」とは「遺骨」のことだったが、「心の中に留めおいて、何時何処でも思い出す」意味もあると思う。
②おんぼろアパートで孤独死した兄は、人生の敗残者だったかも知れないが、迷惑をこうむってきた妹の理子や、元妻の加奈子や、そして我々観客の胸には、彼なりに「懸命に生きた優しく愛すべき人」として記憶されることになった。心温まる内容である。
しみじみとした良い映画でした。
身近にありそうな話で、あまり刺激的ではありませんでしたが、しみじみとした良い映画でした。家族を大切にしたいと思いました。お兄さんが見えるという演出は賛否あるようですが、僕は良いと思いました。
持ち運ぶ側になるか運ばれる側になるかどっちもありそう
ここのところテンションが落ちていて、映画を観ても感想を上げる気持ちが沸かず。大宮OttOの横浜聡子特集で観た「ちえみちゃんとこっくんぱっちょ」の作品情報が映画.comにないことに失望したからかもしれない。卒業制作の映画に迸る熱量、すごかった。
それでも、「湯を沸かすほどに熱い愛」の中野量太監督の最新作、「兄を持ち運べるサイズに」には、書き残しておきたい気持ちを刺激するものが確かにあったので、重い指先を動かしています。
自分が5人きょうだいの4番目ということもあり、ドキっとするタイトルが公開前から気になってた。今年3作目のジョーさん出演映画。今回もらしさ満点の役どころと演技。ダメ男だけど人間味ある役が本当に合う。「夏の砂の上」では妹だった満島ひかりさんが今回は元嫁。この2人しっくり。主人公は兄の訃報にも心を動かす気配のない文筆家の妹・理子で柴咲コウさん。「でっちあげ」の役柄がオーバーラップして、必要以上に警戒したけど、理子の仕事柄俯瞰した(ネタになるかも!な)感じで捉えてしまうのはわかるんで、モンスターシスターではなかったかな。最終的に、優しかった兄を思い出すことができて良かったね。
兄弟姉妹の関係は千差万別なんだろうけど、うちの場合は、それぞれが独立して家庭を持ってからは、どんどん疎遠になって存在を意識すらしなくなってる。親が亡くなっていれば本当に連絡があるのは死亡通知くらいだろうと思う(うちの場合は母が健在)から、理子と兄の感じはとてもよくわかるケース。この映画のおかげで忘れていないけど、思い出すことがなくなっている姉兄妹のことを考えたし、別にどのきょうだいのことも嫌いじゃないんだけどなって考えることもできた。アラ還のいま、姉兄*2妹の死亡通知が来るのか、自分の死亡通知が他4人に行くことになるのかはわからないけど、前者になってしまった場合の気持ちや行動の準備はしておこうと思う(喪服はせめて持っていかないとですよ)。
離婚後に兄(父)と二人で暮らしていた良一くんがとてもいい子で、その複雑な心情を演じる味元耀大くんがとても良かったなー。久しぶりに会う弟を気遣うお姉ちゃんの距離感の表現も達者だった。実話ベースの話だそうなので、こちらの姉弟の2人は一緒にいる時間は短いかもしれないけど、映画で描かれた先の年月でいい関係を築けてたらいいなって思いました。
と、半分自分語りになってしまった本作は、少し油断していたら上映が午前中や昼早めばかりになっていて、慌てて都合つけてなんとか捕まえられて良かったです。
今度の正月は年明けの挨拶LINEくらい7~8年は会っていない姉兄兄妹に送ろうかなー
亡くなった兄貴を思いだした作品
原作未読。
7月に公開された「夏の砂の上」では、兄妹役を演じていたオダギリジョーさんと満島ひかりさんでしたが、今作では元夫婦役でしたね。どちらの役も似合ってました。
妹(理子)の柴咲コウの眼鏡姿が、キュートでした。当初の兄に対する嫌悪感が、徐々に変化していく表情が、とても良かったと思います。満島ひかりさんは、芸達者ですね。児童施設での息子の良一と
のシーンでは、涙ぐんでしまいました。離ればなれになっていた家族が、一緒に住むことになって良かったです。
柴咲コウさんと満島ひかりさんたちが、部屋の後片付けをするシーンでは、私も亡くなった兄貴の部屋を片付けた経験が有り、その時のことを思い出してしまいました。
映画では、親子の関係、兄妹の関係(血の繋がり有)や夫婦の関係(血の繋がり無)
に於いての家族の在り方を描いていると思いました。
忘れていた温もり
二人きりの肉親でありながら最近は疎遠になり、数日前のお金の無心メールも無視してた兄(オダギリジョー)の訃報を突然受け、兄の離婚した元嫁・加奈子(満島ひかり)とその娘・満里奈(青山姫乃)と共に葬儀を行い、ゴミ屋敷と化した兄とその息子・良一(味元耀大)二人が住んでいたアパートを片付けるのだが、ふと壁に目をやると理子と兄の子供の頃の写真だったり、兄が築いた家族の写真だったり、クズの様に思って居た兄の別の部分を思いのほか知る事になる。
それは多分、母親に溺愛されてた兄に対しての嫉妬、僻みみたいな物が邪魔をして忘れていただけだったのかも知れない。子供の頃の兄は共働きで忙しくしている両親に代わって理子の事を大事にしてくれていた。
離婚しているとは言え、兄の事を今でも大切に思っている様な加奈子や子供達の姿も又、兄の知らなかった部分を知らされた様であった。
臭い物に蓋をする様に後始末をして来たが、最後は其々の思う兄と暖かなお別れをする事となって一件落着。
心温かく不器用だった兄に迷惑はかけられたけど寂しさもひとしおだったのでは…
家族の愛
「湯を沸かすほどの熱い愛」や「浅田家」を見て、中野量太監督の作品だから面白いだろうと、恵比寿まで遠征して観に行った。
相変わらず、テーマは「家族の愛」。
近頃疎遠になっていた遠くに住む兄が急死したと警察から、突然遺体を取りに来てほしいと言われ、エッセイシストの村井理子(=柴咲コウ)が滋賀県大津市から宮城県塩釜市まで忙しい合間を縫って取りに行く。仕事の合間は4日間。とりあえず、兄を持ち運べるサイズにすることが大事と考えていく。理子の知る兄は、好き勝手に自由にやっていたというイメージが強く、あまり良い印象は持っていなかった。
ところが一緒に遺体に会いに来た、元妻の加奈子(=満島ひかり)の方は違う印象を持っており、未だにプロポーズが素晴らしかったとか言っている。別れたのは、お金に無頓着すぎて一緒に暮らしていけなくなったからで、他の印象は良いまま。加奈子とその娘と片づけをしていく中で、だんだん知らなかったり忘れかけていたことを思い出したりして、兄を懐かしむ気持ちが強まっていく。
印象的だったのは、兄の息子の小学4年生で、離婚後も兄と一緒に暮らしていた良一君(=味元耀大くん)。お父さんをすごく慕っていて、元のアパートで最後のお別れをする場面や、涙をいっぱい目に浮かべたシーンがすごく良かった。
またスーパーで、兄と「再会」し、亡くなった両親も出てきて、一緒にお別れするシーンでは、思わず眼がしらが熱くなった。
私も、死んだ両親や疎遠になっている姉がいるが、もっと考えていこうと前向きな気持ちになった。
もう少しコメディに寄った作品かと思ってました
タイトルとポスターの印象から、もっとコメディに寄った気軽な作品かと思ってたら原作ありのガチの終末映画でした。(原題には終の文字があったよ)
骨壺おっきくね?(宗派によるの?)とかはあるが終始リアリティのある安心感のある作りに登場人物それぞれのイマジナリー〇〇を絡めた構成。
主役級が安定した演技でこちらも安心でした。
ただ、イマドキの映画にしてはタバコ吸うシーンがかなり出てきて、原作(実話を元にしてるらしい)に忠実にしたのかな?とちょっと違和感ありました。
以下少しネタバレ
引っ越しのタイミングと震災の年計算してもうひとどんでん返しくるのかな?と思ってたら、そこまではなく、終始淡々と家族とは?というテーマを貫いてた。
因みにポスターのようなコミカルなシーンは出てきません、ちょっとやられました(プロデューサーに)。
伏線、伏線、回収、回収、の展開で映画的には綺麗なんだけど、物足りなさも少しあった、かな。
ルンダナベイビー
インパクトのあるタイトル、コメディなのかシリアスなのかシリアスなのか分からない予告に惹かれて鑑賞。
想像以上の掘り出し物でした。
家族としてのあり方、身近な人の知らないこと、関係性を一歩進めるといった、何気ない生活を目一杯描いており、ほっこり感動できる映画になっていました。
原作者の村井理子先生の実体験ベースというのもあり、地に足ついた話が続きながら、数日間の騒動をエッセイとしてしたためる感じがナチュラルでどんどん没入していけるつくりが良かったです。
兄の元奥さんとその娘、そして理子先生の3人で兄の道筋をたどりながら、文句を垂れ流しつつも、兄の知らない一面を知っていくという珍道中はほんわかしつつも、兄の中々にクズめいたエピソードが語られるのでそこからの逆転劇はあるのかな?と思っていましたが、点と点が線に繋がっていく展開がふんだんに盛り込まれているので、不安がどんどん和らいでいきました。
アパートの荷物を全部ゴミ処理施設に持っていって捨てる時に、兄&元夫の悪口浴びせまくりながらゴミ放り投げているシーンがめちゃくちゃ面白く、昔ゴミ処理施設でポーンと放り投げるの楽しかったなーというのも思い出したりしていました。
そこから兄の息子を迎えにいくシーンでの葛藤だったり、そこで知る兄のエピソードだったりも自然に差し込まれるのでスッと飲み込めますし、その中で関係性の変化や考え方の変化も見られたりするので、成長をグッと感じられるのも良かったです。
死者である兄の姿が見えるというファンタジー要素が入っていながら、それらが突飛になりすぎずコメディとして笑いになっていたのは本当素敵だなと思いました。
時には優しき父親で、時には白スーツの花婿で、時には飲兵衛な兄で、時には天職の姿でとオダギリジョーさん変幻自在ですが、それぞれと対話しているのもとっても良かったです。
連続して会いにいくと前の衣装からの着替え中という設定があったのが面白く、パンツ丸見えオダギリジョーがいたのが新鮮でした。
別れ際はサラッとでってあの場でパッと言えるのも良いですし、これからも続いていく関係性だからこその別れ方が非常に良くてじんわりきました。
持ち運べるサイズになってから家族と再会し、家族の変化に思わずボロボロ泣いてしまい家族をより愛おしく思える理子先生が素敵でした。
家族という問いのアンサーがしっかり出ていてこれまたスッキリしました。
最初の印象からはガラッと変わる人情噺でとても良かったです。
年末年始に実家に戻るのでこの映画の話を家族にしてワッハッハと笑いあいたいもんです。
鑑賞日 12/7
鑑賞時間 18:15〜20:25
女優2人の好演技により家族の温かさを感じ、視聴直後はとても暖かい気持ちになったのだが・・・
中野量太監督による2025年製作(127分/G)の日本映画。配給:カルチュア・パブリッシャーズ、劇場公開日:2025年11月28日。
村井理子による原作エッセイ「兄の終い」は未読。ただ多分、とても優れたエッセイなんだろうとは思えた。
死んだはずのオダギリジヨー演ずる兄は、主人公である妹の柴咲コウの前に何度も現れて会話もするが、それは映画オリジナルの様。元妻の満島ひかりがそれを羨ましがるのが、微笑ましくはあった。取り残された息子の味元耀大も、生活してきたアパートで父親に会うことができた。そういう中で、嘘つきで生活力に欠けお金をたかり母親を見捨てた兄が、優しいときもあり憎めないとこがあったことを思い出していく展開は泣かせる脚本で、中野量太なかなかにお上手。
子供にとっても楽しい父親だった様で、2人で行った場所あちこち(お金がかからないとこ)を主人公と共に巡る展開も映画的で、お見事。ただ、主人公は作家ということでか、画面上で頻繁に出てくる文字が細かくて読みきれずに、ストレスがかなりたまった。映画なんだから文字に頼らず、会話とか映像にきちんと落とし込むべきだろうとは思った。
妹役および元妻としてほぼ出ずっぱりの2人の女優、柴咲コウと満島ひかりの演技は素晴らしく、死者(オダギリジョー)の度々の登場に説得力を与えていた。それで、映画を見終わった直後は、やっぱり家族っていいよなあ、と暖かい気持ちになり、良い映画を有り難うとは思った。
ただ、少し経ったきたところで、泣かせるためのかなりあざとい作りだなあと思えてもきた。そして、遠くから見る分には可愛げのある奴だったで済むかもしれないが、実際にあんなのが身内にいたらやっぱり悲惨だよなあとも思えてきた。それを忘れさせる中野量太脚本監督の強引な力技みたいなとこはかなりあったと。あと、大きなスクリーンで見る意義はあまりなかった映画かなとも。
監督中野量太、原作村井理子、脚本中野量太、製作崔相基 小林敏之 和田佳恵 エリック・ル・ボ 高丹 篠田学、エグゼクティブプロデューサー後藤哲、企画プロデュース小川真司
プロデューサー片山武志 若林雄介 久保田恵、アソシエイトプロデューサー黄茂昌 黄寶嫻
撮影岩永洋、照明谷本幸治、録音猪股正幸、美術大原清孝、装飾榊さくら、スタイリスト
西留由起子、ヘアメイク山田みずき 石川奈緒記、編集瀧田隆一、音楽世武裕子、音響効果
勝亦さくら、助監督本田大介、キャスティングディレクター杉野剛、ラインプロデューサー
天野佑亮、宣伝プロデューサー平下敦子。
出演
村井理子柴咲コウ、兄オダギリジョー、加奈子満島ひかり、満里奈青山姫乃、良一味元耀大
斉藤陽一郎、岩瀬亮、浦井のりひろ、足立智充、村川絵梨、不破万作、吹越満。
亡くなった人へ
絶縁状態にあった兄の死の連絡を受けた妹が、その地に向かい、元嫁と共に兄の後始末をする。
作家・村井理子さんのノンフィクションエッセイが原作。「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督作。
面白いアイデアだなと思ったら、実話がベースでした😅。とは言え、想像により出て来た兄と会話する等、実話としてはあり得ない部分もあり、あくまでも映画的な良い具合に物語として落とし込んでいる。
しっかり笑えるシーンもあれば、痛々しいシーン、ぐっと込み上げるシーン、爽やかな気分になるシーン、等、監督の腕が見える。
しかしこの歳になると、何人かの人を見送って来たから、こういう映画は沁みるなぁ。
自分はどう考えてもこのお兄さんタイプだ😅
いつも家族をテーマに撮っておられる中野監督ならではの良い映画。
#兄を持ち運べるサイズに
#映画三昧
少しふざけすぎたかな?
柴咲コウとオダギリジョーの兄妹に加え、別れた元妻満島ひかりと。まぁ面白くならないわけない面々。
中野監督は本作も前作湯が沸くほどの熱い愛に続けて亡くなった家族への想いを取り上げていて、とてもハートウォーミングな作品となり、60歳間近のおっさんの涙腺を刺激しました。ただ最後の亡くなった後、思ってる故人の姿が現れる件は、楽しいけれど、少しふざけすぎてるかも。名作度が下がってるかも。
格好つけたこと言いました。嘘です。あそこで、三人別れた妻が引き取った息子と、妹と、別れた妻と本当のお別れが出来たので、やはり必要だったかと思います。ふざけているのは、オダギリジョー演じる亡くなった兄のキャラクターを考えれば自然なことと捉えるべきかも。
良い兄だったとは思えないけど
子供時代はまだしも、大人になってからの描写ではクソ兄としか思えませんでしたが、死んだら神格化されるということでしょうか。
生前の姿と想像上の姿が違いすぎて違和感を感じました。
でも息子が懐いてたってことは良い父親だったのかな。
死んだ人物とのわだかまりは自分でつけるしかないってことですね。
今回も泣かされた…。
中野監督の映画は『湯を…』で泣かされてから、いつもだ。しかしながら、今回は事前の情報を調べずに観てから、なんか気になり調べてわかった事。
またまたオダギリさんいい味出してたなぁ(^^)
満島さんの語りのシーンはどれも素晴らしい。
柴崎さんのお母さん役は作家さんだとしっくりくる。
子役さんも良かった。
死んだ兄の話を柱に、少し変形の家族愛が、いい感じに転んで、とても幸せな作品でした。
安っぽいお涙頂戴ペラペラドラマ
綺麗な感情だけに目を向けた非常に偽善的な内容でした。
最も鼻についたのは兄がガンの母親を放置して逃げた後、葬式に出席して香典をせびった過去をどのように受け止めたのか、うやむやにして話を進めたところでした。
しかも、主人公がクズな兄貴と向かい合う(ような風に描いてる)場面では、主人公が想像の中で描いた兄貴像であって、現実の生身の兄貴にしっかり触れてないんですよね。兄貴の遺品を見て、いいように想像して、自分にとって都合の良い風にしか解釈してません。こんなんでラストシーンの「私が兄貴の立場なら、助けてくれる?」、「当たり前だろ!」てセリフに感動できるわけがありません。ぜーんぶ主人公の妄想だから。
唯一よかったのはキャスティングと役者さんの芝居の上手さのみです。
私にも割り切れない感情を抱く兄がいて、そんな兄を受け入れるヒントがあるかなぁと淡い期待がありましたが、まったくの無駄でした。
とんだ安っぽいお涙頂戴ペラペラドラマでしたね。
これを観るならチェーンソーマン観たほうが100倍よかった。
全53件中、1~20件目を表示
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