劇場公開日 2025年11月28日

兄を持ち運べるサイズにのレビュー・感想・評価

全134件中、1~20件目を表示

3.5自分の家族仲によって感じ方が変わる作品

2025年12月5日
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鑑賞方法:映画館

家族は支えであって呪縛ではない。
この一言で救われる人も多いのではないかなと思った。

家族仲が良いに越したことはないけれど、家族とはいえ人と人だ。価値観や気が合わなかったりする人もいるだろう。
私は幸運なことに家族仲が昔から良かったので、主人公の気持ちに「わかるよ」と完全に共感することは難しかった。けれど、主人公と近しい経験や感情を抱いた経験がある人は、より感情移入して観ることができる作品だと思う。

上記の前提があったのは、私はどうも作品の演出や構成が気になってしまい後半になるにつれて、作品から気持ちが離れていってしまった。

主役が作家ということもあり、ところどころで主人公のその時の感情が脳内でタイピングしているかのように、文字として出てくる演出がある。最初はそれがアクセントにはなっていたけれど、その量が増えてくるとくどく感じる。
文字の出す場所は凝っていておしゃれではあったけれど。

あとイマジナリー兄がこれもところどころ出てくるのだが、個人的にはその演出も主人公のイマジナリー内でおさめてほしかった。最後のアパートのシーンはめちゃくちゃ冷めてしまった。

監督の「湯を沸かすほどの熱い愛」が好きだったので、期待値が上がっていたのもあるが、家族の描き方としては私は「湯を沸かすほどの熱い愛」の方が好きだった。

と、辛口レビューをしてきたが、役者陣の演技は素晴らしかった。柴咲コウの母親、妻、元伯母、妹の立場で話すと、ナチュラルにその立場での話し方になる演技はすごいと思ったし、オダギリジョーだらしない兄はハマり役すぎた。満島ひかりの涙の演技もやっぱり最高。
あと「湯を沸かすほどの熱い愛」と同じで、作品を見る前と後で作品のタイトルな感じ方が変わるとこも良い。原作のタイトルではなく、このタイトルにしたのは大正解だと思う。

家族が全員亡くなってひとりになったとき、私はどんな風に思うんだろう。それを考えたら寂しすぎた。
家族の形、家族とはなにか、それを考えさせられる作品だった。

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AZU

4.0温かくユーモラスな視点で人の死、家族の記憶を大切に描く

2025年11月28日
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鑑賞方法:試写会

もうすっかり歳を重ねた主人公が兄の訃報に触れ、「彼はいったい何者だったのか」という命題に直面する物語。幼い頃から身勝手でいつも周囲を振り回し続けた兄。大人になってもお金の無心ばかり。嘘つき。それに油断してると人を見透かし心の内側にずんずん入り込んでくる。でもそれはあくまで主人公の目に映った兄であって、いなくなって気づけば「知らなかった側面」が次から次にあふれていく。人間の死、もしくはその後の諸々の処理の過程を「持ち運べるサイズに」というユニークな角度からの表現で照射しているのと同じく、本作はオダギリが飄々と演じる兄像が鏡のように反射しながら遺された者達に気づきと心の広がりをもたらしていく。哀しみと可笑しみと弛まぬ日常をしっかりと描く筆致は、過去にも生死や家族というテーマを大切に扱ってきた中野監督ならでは。柴咲&満島の内側から滲み出る好演も相まって安心して身を預けられる秀作に仕上がっている。

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牛津厚信

3.5良かった 良かったんだけど、 どこかでもっとガガっと来る瞬間がある...

2025年12月10日
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良かった

良かったんだけど、

どこかでもっとガガっと来る瞬間があるのかと思ってて、

ずっと待ってしまった

悪くはなかったんだけど

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jung

3.5死んだ人は思い出すと生き返る

2025年12月10日
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鑑賞方法:映画館

 柴崎コウを映画で観たのは、実に、まだ彼女は歌手だと思っていた頃の「黄泉がえり」以来では。歳を重ね、満島ひかりの義姉役が板につくようになったなぁ。

 夜更けの電話を受けて家族に「兄が亡くなった」と言わずに「兄が死んだ」と言わせているところに、それなりの感情があると臭わせる演出は良かったのか、ちょっと冷たすぎたのか。最後に自分の中の兄に救いを求める会話に繋げるための最初の布石だったのかな?

 アパートで死んだ兄を生き返らせる3人のお別れの儀式と、地下鉄の駅で松葉杖のお父さん達を見たサラリーマンが「ノーサイド」と言うシーンだけは少し冗長な構成にも思えたけれど、やはりオダギリジョー贔屓の私としては、その風体や演技と、この作品のカメラと出演者全員への演出に好印象を持ってしまうのでした。

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Whiterock

4.5家族と嘘

2025年12月10日
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本当は優しいお兄ちゃんだったんだよね
優しい映画だった。
最後の方は涙が出た。

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なまかやゆう

5.0共感できる?できない?

2025年12月10日
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鑑賞方法:映画館

わたしは共感出来た。

過去に、家族に対して後悔が少なからずある。
映画を見ることで、その後悔が、許されるような勘違いをさせてくれる。
生き残っても大変なことだらけ、死んだ人から宿題を託されるのだ。
それでも生きていかなきゃ行けない。だから、死ぬ時ぐらいは悔いなく逝きたい。

あぁ、そうか。自分が死ぬときは、誰かに宿題を出してやろう。

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未だZONE

3.0ある意味で死んだ人と向き合う話

2025年12月10日
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鑑賞方法:映画館

兄が死んだことで連絡がきて、そこから妹が行動していく中で気付きがあるお話

死んだ人の知らない時間を紐解いたり、他人と話すことで見えなかった一面をみたり。ある意味で今の日本で廃れつつあるものをみた気がする

正直ネタバレアリの方が色々と書きたくなる作品で、素直に物語が進むというよりはどこかで間合いをずらされる感じがよくもあり、フィクションの都合の良い演出と実在にありそうな少しひねくれたところのある内容…かな

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みたむら

4.0なんだろ?この映画の幸福感、鑑賞中ずっと微笑みが絶えない

2025年12月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

なんだろ?この映画の幸福感、鑑賞中ずっと微笑みが絶えない。時々クスっと笑えて、しっとり泣いちゃう、家族っていいなぁと。嘘つきで超身勝手で超自己中、定職に就かないでお金にルーズ、でもどこか憎めない超クズ兄ちゃんに反して一人一人みんながすっごくいい人たちが亡くなってからも振り回される『家族』。
満島ひかりさんの演技、やっぱりいいなぁ。

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masayoshi/uchida

5.0ガリバー旅行記

2025年12月9日
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鑑賞方法:映画館

公開したばっかりなのに一日ひと枠の上映なんて!

てっきりタイトルから小人のお話なのかと、

でっかいオダギリジョーでした笑

なんとも先の読めない展開で、

兄を持ち運べるサイズにする四日間のお話でしたが

とっても良かったです。

浅田家の大ファンなので満点です。

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たもつ

3.0またかオダギリジョー

2025年12月9日
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鑑賞方法:映画館

笑える

単純

また死んだ役オダギリジョーいつもこんな役ばっかりやる気ありますか?
湯を沸かす熱い愛の方が面白かった。
柴咲コウいつもは綺麗め路線なのに今回は髪型犬みたい眼鏡もダサくてパッと見わからない旦那役の頼りない斉藤陽一郎も適役満島ひかり親子が出てきてやっと観れるようになる。満島ひかりの振り向いたら泣いちゃうが泣けた😱
新幹線の中で兄のお骨を取り出し食事中の満島親子に渡すシーンは笑えた😆
現実ありえないしふざけすぎる分骨って良くないらしいですよ。
所々泣けたけど満島ひかりが良かったかな。

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Lec

3.5テンポが良いのか悪いのか⋯

2025年12月8日
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鑑賞方法:映画館

感動するシーンと、ちょっと好みじゃない演出のところと半々ぐらいで、
なので、長いなーっ思ったり、おっ、もうこんなに進んだ?!と思ったり⋯

とくに、面白くないということもないのですが、
とても私的なことかと思うので、自身の経験と絡めるも、
あまり感情移入もできず、気持ち散漫状態のまま、
兄妹の確執と融解を眺めていたなー、という感じでした。

好き嫌いの範疇ですが、
柴咲コウさんの役作りが、あまり好みではなかったです。
細かいのですが、少しガニ股に歩くところとか、
いちばん最初に不自然に思えて、それがすべてに影響してしまいまして⋯。

どちらかというと、元夫婦と息子のパートに涙しました。

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hkr21

3.5起伏の無い映画だった

2025年12月7日
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兄が亡くなった小説家が主人公。特に泣いたりしないのだが、まあそこがリアルといえばリアルか?。少しずつ自分の幼少期の兄の記憶を思い出していく展開でした。

個人的にはそこまで思い出すかなあ?という感じ。疎遠なら尚更。まだ親兄弟が亡くなった経験が無いので響かなかったよ。もっとドライな展開の方が感情移入できたかもね。

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スティックロール

5.0驚くほど「わたし」のことを描いた作品だった

2025年12月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

作家の理子は、突如警察から、兄の急死を知らされる。兄が住んでいた東北へと向かいながら、理子は兄との苦い思い出を振り返っていた。警察署で7年ぶりに兄の元嫁・加奈子と娘の満里奈、一時的に児童相談所に保護されている良一と再会、兄を荼毘に付す。 そして、兄たちが住んでいたゴミ屋敷と化しているアパートを片付けていた3人が目にしたのは、壁に貼られた家族写真の数々。子供時代の兄と理子が写ったもの、兄・加奈子・満里奈・良一が作った家族のもの・・・ 兄の後始末をしながら悪口を言いつづける理子に、同じように迷惑をかけられたはずの加奈子はぽつりと言う。「もしかしたら、理子ちゃんには、あの人の知らないところがあるのかな」 兄の知らなかった事実に触れ、怒り、笑って、少し泣いた、もう一度、家族を想いなおす、4人のてんてこまいな4日間が始まったー(公式サイトより)。

本作は、ひょんなことから、たまたま、何の予備知識もなく、付き合いで観に行った程度だったのだが、少し恥ずかしくなるくらい涙が止まらなくなった。なぜなら、それは、驚くほど「わたし」のことを描いた作品だったからだ。

そもそも、映画を観たレビューをここに書き連ねるという行為自体、どこか無粋だという自覚があるので(なぜなら文章で表現できるなら、監督は映画を撮っていないのだから)、ほのかな罪悪感から、できるだけ主語をぼかしたような、例えばテーマ設定や脚本、映像美、俳優の演技、社会的背景等、レビューの書き手である「わたし」という主体がなるべく起き上がってこない一般化、抽象化、テクニカル論を心がけたテキストを意識的にあげてきた。だが、本作にはそれが困難なほど「わたし」がいた。今日だけはその禁を解こうと思う(勝手に自縛していただけだが)。

わたしは東北出身で、オダギリジョーと同い年で、ちょうど本作と同じくらいの年齢差の妹がおり、人生において、何度か、予期せぬ不運な死を経験してきた。その結果、人の死自体に意味などないのだから、遺族が悔やんで現実社会を前に進めなくなるのはナンセンスで、その死にどういう解釈を与えて前に進むかはいまを生きる人間の権利と責任であるという考えを持つに至り、実際にそういう趣旨の弔辞を読んで、葬儀会場をややざわつかせたことがある。さらに最近、本作のお兄ちゃんと同レベルのダメな親族の瀕死を経験し(幸いにも死ななかった)、そのことを形象化するために、小説に相当する長いテキストを書いた。

もともと、家族愛や母性神話やジェンダーロール、死によって故人を美化する風潮等、ありきたりな固定観念を熟慮せずに、所与のものとしてとらえたり、肯定したり、礼賛したりするような作品があまり得意ではない。ちなみに映画を観ても、葬式に出ても滅多に泣かない。

本作にはつまり、上に挙げた要素が詰まっている。

人の死は色々なことを浮き彫りにするし、どんなに憎んだクズ人間の死でも、兄や元夫の死を受容していくのは容易ではない。天啓が降りてきて悟りを開くことも、死によって全てが美化され赦す展開になることも実際にはない。現実には解決すべき問題が山積しているし、とにかく部屋は臭くて汚いし、数年離れて暮らしていた息子はろくに箸も持てないし、前髪は不必要に長い。現実を生きる妹や、元妻や、娘や息子は、兄・元夫・父の後始末を通してクズ人間の足跡を辿り、じんわりと、ただじんわりと、物理的にも精神的にもかれを、自分たちが明日に「持ち運べるサイズ」にしていく。

「支えであり呪縛ではない」という、最初はよく分からない冒頭の文言や、豊橋に着いた加奈子がわざわざ戻ってきて理子に告げる宣言めいたことばや、クズ人間の兄がしばしば口にする「それはお前が答えを出せ」という科白に、6歳で実父を亡くした監督のメメント・モリが柔らかく織り込まれている。

特に後半は、ずっと、つーと涙が流れ出ながら鑑賞した。わたし自身が遺族に対して発した「人の死に意味などないのだから前を向こう」という考えや、形象化のためにテキストにして公開するということと、同じ感覚を持つ人に初めて出会えた気がした。死者や、悲しみに暮れる遺族に鞭を打つようなことばじゃなかっただろうかというそこはかとない迷いが解かれたような、赦されたように感じたのだろう。遺骨なんてシートの隙間から裸で渡すくらいでいいのである。

それにしても満島ひかりの凄さである。亡き人を「持ち運べるサイズ」にして明日を生きていくとはこういうだという傑出した演技を見せた。オダギリジョーの憎めないクズっぷりも良かった。柴咲コウは、懐古的な「甘える」演技にぎこちなさがあったが、ラストシーンでその不自然さを一気に回収した。その気持ち、泣けないわたしには痛いほど分かる。

本作がここまで刺さったのは、あくまで「わたし」という個人が極めて色濃く投影された作品だと「わたし」が感じたからであるが、シネコンで小さなスクリーンしか与えられなくても、「わたし」にとってかけがえのない作品に出合えたことには感謝したい。長生きするぞ。

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えすけん

5.0映画が終わったらノーサイド

2025年12月7日
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鑑賞方法:映画館

カワイイ

オダギリ先生は最近観る度に角度の違うダメ人間ばかり演じているなあと感心。しかし今回はかなり鈍角、161度くらいでしょうか。クズっぷりにリアリティがなく、実は心根はいい人間という雰囲気も皆無。さらには寸劇まで披露するという、鋭角なダメ人間像からは遠い不思議系お兄さん役です。

柴咲コウは実はお兄さんよりもポテンシャルがある独自OSを搭載している妹役。ちゃんとメガネに度が入っている点が良かった。

急に蔦屋書店が出てきてなんでかと思ったらカルチュアエンタテインメントが製作に関与していたようで、エンドロールで鼻白む。はあ、二時間経っちゃった。

ただ満島ひかりがカワイイので、星五つです!

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ニック

3.0家族とは…

2025年12月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

可もなく不可もなく、といった感じ。
お兄さんのような人が家族にいたら、また違った見え方になったかもしれない。
お別れになってしまったけど、最後には誤解が溶け、それぞれ前を向いて歩いて行くことが出来そうで良かった。

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ひろ

4.5泣きました

2025年12月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

柴咲コウが普通のおばさんっぽい役をされていて、リアリティがありました。
兄を先に亡くした自分と重ねてしまい、泣けて仕方なかったです。
特に仲良くなくても自分の生まれた時から知っている存在というのは特別なものですね。
生きていたら多分、親の介護などで腹立つこともあったと思うけど、何年経ってもやっぱり会いたいです。

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やむ

4.0葛藤が

2025年12月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

苦悩が 憎しみが 昇華される、、どうしようもないけど 兄だったし、家族だった。

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Sophia

3.5結局、平井は出ないんかい😂

2025年12月6日
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鑑賞方法:映画館

兄を深掘りしながら、喜怒哀楽がふんだんに詰まったいい作品でございました😊

明らかに、何かの企画で浦井だけがちょい役で出たって感じが(笑)

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おたか

5.0愛すべき骨片。兄を持ち運べるサイズに

2025年12月6日
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鑑賞方法:映画館

僕は若い頃は
「夢」や「恋愛の映画」に惹かれていたけれど、
今やこの歳になってみると、チョイスする映画も、そして同僚たちとの話題も、すっかりと様変わりです。すなわち ―

老後の暮らしや、年金の額や、病院の口コミ。
そして延命治療の希望や、両親の看取り、自分の孤独死の光景も。
・・つまり「自分仕舞い」=「終活の話」ですね。

誰だって、そうです。
誰と一緒に暮らしていようともです。
誰しもが死ぬときは独りで死ぬんですよ。
それを直視できる季節になりました。

ところが中年の世代は何故だかひどく孤独死を恐怖する。

(たとえ乃木大将のように奥さんに付き添ってもらって、殉死をしてもらったとしても、死はそれぞれのもの。
個々のものなのですがねぇ)。

でも更にもっと歳を重ね、老年に差し掛かった僕や同僚の場合、お互いの会話はごく自然に
「大家さんに迷惑をかけないように部屋はこざっぱりとミニマムにしておこう。そしてベッドにはブルーシートを敷いておくべきだね」っと。

・・

年の瀬ですね。
僕は親戚縁者を次々とあの世に送りました。メールの返信がないなと気になり、こちらから改めて様子を伺ったけれど、ちょうどそのころ部屋で自死していた子もいますね。

僕の弟たちも順調に加齢しています
だから自分のエンディングに着手するこの頃になると、
「この手の映画」は本当に身に沁みて迫ってきます、とても具体的で身近な光景になるのです。

指を折って、一人、二人、三人と、亡き人を数える。拾ったお骨を思い出す。
今年も年賀状はどこにも出さない年の瀬です。

・・

「チチを撮りに」、
「湯を沸かすほどの熱い愛」、そしてこのたびの本作
「兄を持ち運べるサイズに」と、

中野量太監督は、死と家族にフォーカスします。
人の死の場面では、実は燃えるような人間の命がそこに伴って出現することを教えてくれます。

◆オダギリジョー扮する兄は、とことん情けなく、頼りなく、みんなを失望させる事しかしなかった。
まったく駄目オヤジの人生だったけれど、
それでも「家族」にとっては、あのヘタレであっても、それなりに存在の意義はあるのだと
監督は深い慰めと励ましを伝えてくれました。
ありがたいことです。

◆柴咲コウ =見立たない女の、滲み出す情感を演じたらピカ一。

◆真島ひかり =期待を裏切らない演者。とくにあの人の「後ろ姿」は他の追随を許さない。どの監督も彼女の後ろ姿を狙って撮る。

日本映画の底力を、改めて見せてもらいました。

・・・・・・・・・・・・

「触れられない ・ でも覚えている」とのタイトルで、この年末、娘が作品展を開きます。
ずっと生き物の生死を見つめ、彼女は「墓碑彫刻」に執心してその製作を続けてきた。
彼女も当然終わりの日は迎えるのだし、父親である僕のほうがおそらくは先に逝くだろう。

娘が僕を どう弔うのか、楽しみではある。オダギリジョーに負けないこの小男を。

・・

喪服畳む
思い出畳む 年の暮

·

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きりん

5.0「タイパ」重視の若者には物足りない?劇場でこそ味わいたい、中野監督の”死”を巡る優しい眼差し

2025年12月6日
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鑑賞方法:映画館

​中野監督の新作を鑑賞しました。
​劇場での鑑賞体験
本作は、話のテンポが非常にゆったりとしているのが特徴です。その分、劇場という空間でじっくりと世界観に浸ることができ、映画館で見るには本当にちょうど良い作品だと感じました。
​テーマと監督の手腕
正直に申し上げると、「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する今の若者向けの映画ではないかもしれません。しかし、そこが良いのです。中野監督が描く「家族の死」という重いテーマを、これほどまでに明るく、温かい眼差しで捉えている監督はなかなかいないでしょう。
​総評
いつもながら、その安定した演出力とテーマへの向き合い方には大変感銘を受けます。今回も期待を裏切らない、いつも通り「安定」の心地よさで楽しませてもらいました。見る人に深く、そして優しく響く素晴らしい一本です。

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