「ルンダナベイビー」兄を持ち運べるサイズに ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
ルンダナベイビー
インパクトのあるタイトル、コメディなのかシリアスなのかシリアスなのか分からない予告に惹かれて鑑賞。
想像以上の掘り出し物でした。
家族としてのあり方、身近な人の知らないこと、関係性を一歩進めるといった、何気ない生活を目一杯描いており、ほっこり感動できる映画になっていました。
原作者の村井理子先生の実体験ベースというのもあり、地に足ついた話が続きながら、数日間の騒動をエッセイとしてしたためる感じがナチュラルでどんどん没入していけるつくりが良かったです。
兄の元奥さんとその娘、そして理子先生の3人で兄の道筋をたどりながら、文句を垂れ流しつつも、兄の知らない一面を知っていくという珍道中はほんわかしつつも、兄の中々にクズめいたエピソードが語られるのでそこからの逆転劇はあるのかな?と思っていましたが、点と点が線に繋がっていく展開がふんだんに盛り込まれているので、不安がどんどん和らいでいきました。
アパートの荷物を全部ゴミ処理施設に持っていって捨てる時に、兄&元夫の悪口浴びせまくりながらゴミ放り投げているシーンがめちゃくちゃ面白く、昔ゴミ処理施設でポーンと放り投げるの楽しかったなーというのも思い出したりしていました。
そこから兄の息子を迎えにいくシーンでの葛藤だったり、そこで知る兄のエピソードだったりも自然に差し込まれるのでスッと飲み込めますし、その中で関係性の変化や考え方の変化も見られたりするので、成長をグッと感じられるのも良かったです。
死者である兄の姿が見えるというファンタジー要素が入っていながら、それらが突飛になりすぎずコメディとして笑いになっていたのは本当素敵だなと思いました。
時には優しき父親で、時には白スーツの花婿で、時には飲兵衛な兄で、時には天職の姿でとオダギリジョーさん変幻自在ですが、それぞれと対話しているのもとっても良かったです。
連続して会いにいくと前の衣装からの着替え中という設定があったのが面白く、パンツ丸見えオダギリジョーがいたのが新鮮でした。
別れ際はサラッとでってあの場でパッと言えるのも良いですし、これからも続いていく関係性だからこその別れ方が非常に良くてじんわりきました。
持ち運べるサイズになってから家族と再会し、家族の変化に思わずボロボロ泣いてしまい家族をより愛おしく思える理子先生が素敵でした。
家族という問いのアンサーがしっかり出ていてこれまたスッキリしました。
最初の印象からはガラッと変わる人情噺でとても良かったです。
年末年始に実家に戻るのでこの映画の話を家族にしてワッハッハと笑いあいたいもんです。
鑑賞日 12/7
鑑賞時間 18:15〜20:25
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