「迷惑な兄も思い出すと、とってもいい兄になってたりする。誰にも共感できる、ちょっといい話。」兄を持ち運べるサイズに ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
迷惑な兄も思い出すと、とってもいい兄になってたりする。誰にも共感できる、ちょっといい話。
疎遠だった兄の突然の訃報。
遺体を引き取りに行く妹は、道すがら過去を思い起こす。
荼毘に付された兄は、持ち運べるサイズになった。
冒頭からめちゃくちゃ嫌で厄介者の兄だが、母親からは愛され嫉妬していた妹。
久々に普通の人役の柴咲コウの少し天然であったかい演技が、とってもいい雰囲気です。
ちょっと控えめで甘えん坊っぽい「妹」という感じがよくでてます。
対する兄のオダギリジョーが、そのユニークなパブリックイメージにちょっと近い?(失礼)役柄で、いかにもぴったり。
回想シーンでのリアルな兄は、本当にしょうもなく、迷惑かけられて嫌われるのも至極当然。
しかし、終盤、みんなが思い起こす「いい部分のイメージ」の兄には泣かされる。
誰にもあるような感情、家族への想いをうまく描いていて、いい話でした。
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