「これが 満島ひかり か」兄を持ち運べるサイズに Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
これが 満島ひかり か
なにからなにまで素晴らしいね。
柴咲コウに電話が掛かってきて、上の子は異常な気配を感じてテレビ切るけど、下の子は「ちょっと」っと言っちゃうとか、そういう細かなところが最初から素晴らしい。
東北で待ってる満島ひかりは、緊張に耐えられずタバコ吸おうとして娘に止められてるんだよね。タバコが後からいくつかのシーンで効くので、ここで出すのもいいね。
それで、満島ひかりが息子の良一に久しぶりに会うところの演技がすごい。会いたいけど会えないという息子に、何年かぶりかで会うお母さんは、こういう顔するだろうなと思ったもん。
満島ひかりは、ここからずっと、ちょっとヤンチャだった綺麗なお母さんという感じでいいね。
お兄ちゃんが住んでた家に行って、娘が『私がいた』と泣くところ、ベタでいい。家族写真を壁に貼られたらね、お兄ちゃんはクズだったかも知れないけど、イイ奴なんだろうなと思っちゃうよね。
葬式やって、お兄ちゃんの家のものを全部捨てて、帰りの車で柴咲コウと満島ひかりがぶつかるのいい。お兄ちゃんが嘘つきかそうじゃないかで始まって、なんで良一をお兄ちゃんに渡したんだって話になって。そこで良一の下着のサイズが合ってない話を柴咲コウがすると「なんですぐ私に言ってくれないの!?」から「駄目な母親なんで」とタバコを吸いにいっちゃう満島ひかりがいい。
良一といっしょに暮らしたいと伝える日に、震える手でタバコを吸うのもいい。満島ひかりからしたら、一度は見捨てた息子が、自分を許してくれるかどうかだからね。そして出てきて、うまいタバコを吸うのかと思えば「もう、タバコやめる」の展開も素晴らしい。
それからスーパーで、ダブルソースをかけた焼きそばが「大好きだった」と言って、柴崎コウはお兄ちゃんが大好きだったって言わせるのもいい。
この辺で、嘘ばっかりと思ったお兄ちゃんの言ってたことが、本当だったって分かってくるんだよね。それで柴咲コウの悩みは深まる。
でも、図書館のカフェで「僕のせいなのかな」と聞いてくる良一に「お兄ちゃんの運命みたいなもので、良一は何も悪くない。今までも、これからも」と柴崎コウが答えて、ここで柴崎コウ自身も少し納得してると思うの。
このシーン、身近な人が、不慮の死をとげると、周りの人は誰しも「自分が悪かったのかな」って思うんだなって思った。自分にも、少し、経験があるけど、あれ、みんなそうなんだ。
最後にお兄ちゃんとお別れしようと、「会いたい」と念じれば、お兄ちゃんは現れるぞってことにして、満島ひかりが会いに行くところ良かった。
「お前も相変わらず綺麗だな」「当たり前っしょ。再婚狙ってんだから」「俺とか」で、満島ひかりが絶句するのが良かった。満島ひかりが脳内に生み出したお兄ちゃんが、「お前は俺と再婚したいのか?」って聞いてんの。それで絶句すんの。いいよね。できるものなら再婚したいんだよ。でも、それじゃ家族を守れないっていう苦悩だね。
それでみんな帰路について、帰りの新幹線で分骨やったり、満島ひかりがちゃんとした母親になる宣言したりで、駅の改札で、柴咲コウが家族に迎えてもらうんだよね。
ここも良かった。
旦那が骨折したのを黙ってて「嘘つかないでよ」って、旦那の胸で泣くのがいい。
柴咲コウは、以前属していた家族は、全員他界しちゃったんだよね。でも今は、新しい家族がいる。その家族に支えられて、初めて泣けるの。
なにからなにまで良くて、いい作品だったな。
でも満点レビューにはしないんだけど、それはね、人が死ぬ話って、絶対に心が動くの。
その話を超絶うまく描いてるから文句は全くないんだけど、やっぱり人が死ぬ話で心を動かしにきているところで、作品としては、少しだけ厳し目に見ちゃうね。
こんばんは。
コメント失礼しますm(__)m
Scottさんのレビュー拝読し、作品が蘇りました。
いいレビュー泣
又鼻の奥ツーーンと痛いです。
最近は嫌われがちなタバですが、本作では重要なアイテムでしたね。
タバコのシーン、どれも良かったし効いていました。
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