タイヨウのウタのレビュー・感想・評価
全13件を表示
この映画の判断
オリジナルも日本版映画もドラマも未見。なんかドラマは話題になってたのを聞いた気が…
よって、事前の予想はかなり外れてて、もっと泣かせに来るのかと思ってたら案外コメディだった。
ストーリーとしては、奇跡のようなことが起きるわけでもないのが良いし、割と歌に比重が寄ってたのも良い。
ヒロインがあんまり韓国の最近の女優さんぽくないからシンガーの方かと思ったら、「パラサイト」の娘さんだったのね!その割に歌上手いと思ったらアイドルグループのプロジェクトにも参加されてるとのことで、そりゃたいしたもんだ。
映画としてみるならもうちょっとなにかヒネりが欲しいところだが、この映画はそんなもの必要ない、との判断の結果なんだろうな。それも良いと思います。
切ない!とにかく切ない!( T_T)
本当は「2」をつけようと思ったのだけど・・・
私はこの病気のことを全く知らないし、実際にある病気なのかもわからない。でも、もし実在する難病を扱うのであれば、患者やその家族を元気づけるものであって欲しいと思う。
ライブのシーン辺りまで満点だった(というか、今年有数の好きな映画になりそうだった)のだが、好きだった分その反動で、私にとってのこの作品に対する評価は落ちに落ちてしまった。
でも、主人公の庶民的で温かい雰囲気やラストの場面を含め、嫌いになれなかったのでこの評価。
軽く雑に作られていて、ちょっともったいない佳作
日本版は観たことなくて望みました🙂
現代版にリブートされているけれど、忠実すぎるところに物足りなさが残るかも
2025.5.22 字幕 MOVIX京都
2025年の韓国映画(109分、 G)
邦画『タイヨウのうた』のリメイク作品
色素性乾皮症の女性を描いた音楽映画
監督&脚本はチョ・ヨンジン
原題は『태양의 노래』で「太陽の歌」、英題は『Midnight Sun』で「真夜中の太陽」という意味
色素性乾皮症(XP)を患っているミソル(チョン・ジソ)は、紫外線を浴びることができず、日中はすべて家の中で過ごしていた
彼女の楽しみは、家の前に来るフルーツ売りの青年ミンジョン(チャ・ハギョン)で、その想いは親友のオッキョン(クォン・ハンソル)ももどかしく思うほどだった
ミソルは幼少期に褒められたことがきっかけで歌を続けていて、今では自作の歌を歌うこともあった
だが、人前に出られないミソルは、その歌を父グァンギル(チョン・ウンイン)と母キョンスン(チン・ギョン)に聴かせることしかできなかった
ある夜のこと、珍しく夜にミンジョンがやってきて、ミソルは靴を履くのも忘れて路上へと飛び出した
大きな声で呼び止め、それに反応した彼は車を停めた
ミソルは「昼が会社員なので夜しか買えない」と咄嗟に嘘をつく
ミンジョンは店の名刺を渡して、「買いたいときはいつでも呼んで」と伝えた
物語は、その後うまく親交を深める様子が描かれるものの、病気のことをなかなか伝えられない状況が続いていく
ミンジョンはミソルの歌をもっと多くの人に聴いてほしいと思い、公園の野外ライブに連れて行ったり、動画配信のアイデアを伝えたりする
そしてミソルは、自分のチャンネルを開設し、動画配信者としての活動を始めていく
音楽は瞬く間に評価され、登録者数も目標を大きく超えていくのである
基本的に悪人が登場しない映画で、SNS上の誹謗中傷もそこまでではなかったりする
病気で同情を買おうとしていると書き込まれたりする程度で、窓の外の景色とか、部屋の中のアイテムから特定班が動き出すものの、実害が出て襲われるというようなことにもならない
リメイク元を知っていると、ほぼ同じ流れで物語が動いていき、ガジェットが現代に置き換わっているように見える
UVカットのカーテンとか、1回しか登場しないスーツもスリムなものになっていた
このあたりに20年の時を感じるのだが、ラストは定番のFM放送で完成した曲が流れるというところは過去を彷彿させる演出になっていたと思う
今でもラジオやFM放送というものはあるのだが、てっきりサブスクチャートを駆け上がってみんなが聴くとか、それがメディアに取り上げられるというような展開になるのかなと勘繰っていた
なので、あくまでもリメイク元の骨子を逸脱しないように作られていたのだろう
あえて比較されるとしたら、演じているのが女優か歌手かというところだが、主演を務めたチョン・ジソは音楽ユニット「GAYA-G」のメンバーとして活動していた
映画はどこまで生歌唱かはわからないが、公園ライブが生歌唱で、ラストはレコーディングの完成曲というテイストなので、すべてが生歌唱でないとダメということはないのかな、と思った
いずれにせよ、余命わずかになった時に「何を残すか」というのがテーマとなっていて、ミソルは恩人たちに色んなものを贈っている
ミンジョンも彼女の生きた証を残したいと考えていて、彼女のためのレコーディングを執り仕切っている
ラストでは弦楽器などが楽曲を演出する役割を担っていたのだが、そこは彼女のファンたちが集ったという改変にして、ラジオをきっかけとして集まるという流れでもよかったと思う
一方的にミソルが何かを残したというよりは、みんなで作り上げたというところに意味があると思うので、レコーディングにサプライズとして4人以外の演奏者が集結して一発録りをするとか、実はそれが「ライブとして公開される」というのでもエモかったと思う
あまりにも作り込みすぎると覚めてしまう部分があるので匙加減が必要だと思うが、楽曲に色んな楽器が重なる意味合いは強いので、最終的に壮大なものになるというコンセプトとして絡めれば、映画的な何かを残せたのではないだろうか
【”大切な人達に、希望と未来と歌を与えた人。そして貴女の事は誰も忘れない。”名作恋物語、韓国バージョン。コミカル要素の描き方やタイミングが絶妙で且つしっかり沁みる恋物語になっている作品です。】
■粗筋は、皆さんご存じのスト―リー展開なので、割愛。但し、流石韓国映画、コミカルシーンをふんだんに織り込みつつ、しっかりと沁みる作品になっています。
◆感想<Caution!内容に触れています。あと、私はオリジナルとリメイクを比較するのは、意味がないと思っているので、そういう観点のコメントは皆無です。>
・ヒロイン、XPの症状を持つミソルを演じたチョン・ジソが、更に素敵な女性に育っていて、嬉しかったな。
・ミソルが恋した移動”イケメン青果店”で、生計を立てつつ、俳優を目指すミンジュン(チャ・ハギョン)も、好青年で良いね。
・ミソルの面白くも、彼女を心から大切にしている両親の姿も、良かったな。
・ミソルの親友で、お茶目で悪戯好きな美容師を目指す女の子も良かったな。
■つまりは、この恋愛映画には、悪人が登場しないのですよ。そして、皆ミソルの事をとても大切にしているのですよ。
ミソルがネットで顔を隠して歌を披露した後に、誹謗中傷の名もなきコメントが来た時に、顔を出して”私もXPだけど、ミソンさんの歌に勇気を貰いました。”と動画を送って来た女の子や、ミソンの路上ライブに”バックを務めるよ!”と笑顔で言って来た男女たちのバンドマンの姿などは、沁みたなあ。
<けれども、病の進行は早くって・・。
それでも、ミソンは大根役者だったミンジュンに、恋愛の機微を自然と教えた事で、彼の演技に幅が出て彼は端役ではなくキチンとした役を貰うし、美容師を目指す女の子も、ミソルから貰った散髪道具で理髪店で働く夢を叶えるし、両親も悲しみから立ち上がり、笑顔で二人で食卓を囲むのである。勿論、ミソルの席はそのままにして。
今作は、名作恋物語、韓国バージョンであり、コミカル要素の描き方やタイミングが絶妙で、且つしっかり沁みる恋物語になっている作品なのである。
哀しい結末なのに、爽やかな気持ちで映画館を後に出来る作品だと、私は思います。>
口パクか
XPを知れて良かった
XP(色素性乾皮症)という遺伝子疾患を持ち、太陽の光を浴びると高確率で皮膚ガンをはじめとするガンを発症し死に至るため、昼に外に出ることができないミソルは、部屋の中から見える販売車でフルーツを売っている青年ミンジュンに恋心を抱いていた。いつもは昼間しか来ないはずのキッチンカーが夜間販売に来ているのを見つけたミソルは、その販売車を追っかけ、りんごを買った。その日以来、常連客となりミンジュンに接近し、お互いを知るようになった。ミソルが自作の歌を披露するとミンジュンは絶賛し、SNSでの配信を勧めた。しかし、ミソルは、歌ではなく病気に注目されることを懸念し、顔出しせずに歌だけを配信することにした。配信は評判を呼んでフォロワー10万人を突破したが、背景からミソルの身元がバレ、病気の事も書かれるようになり・・・さてどうなる、という話。
1993年の香港映画、つきせぬ想い、2006年の日本映画、タイヨウのうた、を韓国でリメイクした作品との事。
両方とも未鑑賞のため、比較は出来ず。
XPという病気がある事を知れて良かった。
ラブコメなんだろうけど、凄く歌が上手いとも思えず、広い部屋で金持ちの娘として何不自由無く育てられてるようで、感情移入出来なかった。
彼氏の仕事だけど、移動青果販売車、って日本で見た事ないけど、韓国には今でも普通に有るのかな?
パラサイトの姉ちゃん役だったチョン・ジソがミソル役で、久々に観た気がした。美人でもないし、歌が特別上手いとも思わなかったが、透明感有って可愛かった。
何にせよ配慮が足りない作品。隣国の作品としてもちょっと…
今年127本目(合計1,668本目/今月(2025年5月度)12本目)。
いわゆるXP(色素性乾皮症)を扱う映画・ドラマとしては、日本では同名タイトルがほぼ20年前(2006年)に放映されたほか、それよりも前に実質同趣旨の映画は香港にもあったようです。ほか、アメリカ・フランス等でも、趣旨(展開)は多少違っても、「夜にしか活動できない」という制限を扱うロマンスものだったりドキュメンタリー映画だったりというのは存在しますので、「何をもって最初の作品か」というのははっきりしないところですが、韓国映画であり隣国である日本のそれ(2006年の作品)は意識されていると思います。
ストーリー紹介については…。ちょっとそれに触れている余裕がないので飛ばします。ちょっと気になった点が多々ありすぎてそれらを触れないわけにはいかないし、以下そこそこの長文になります。
------------------------------------------
(減点0.1/韓国語字幕の配慮が足りない)
もっとも、日本で視聴する場合、隣国の韓国の「果物売りのトラック」の部分についての話で、隣国である以上、日本で見たことがない果物(フルーツ)は見当たりませんでしたが、配慮は欲しかったところです。
(減点1.1/映画の述べる趣旨について、原作であろう日本のドラマで起きた事情について考慮がされていない)
この点については長文になりますので、章を分けて記載します。
------------------------------------------
(減点なし/参考/XP(色素性乾皮症)の当事者と、日本の当時のドラマで起きていたことと、現在(2025年)の韓国リメイクについて)
この作品は公式サイトを見る限り日本のそれを参考にして作られたようです。今から20年前ほど(2006年)になりますね。インターネットはあってもまだ「常時接続」というのも都市部ではあってもモデムも健在だったり、インターネット黎明期とは言わないにせよ、今のように常時接続が当たり前だったころではないですし、ましてツイッターやこのような評価サイトもなかった時代です。
日本でこの同名タイトルのドラマが公開された(それに先立って、同年(2006年)に映画も公開された)とき(2006年)、いわゆる「当事者の会」が、ドラマに対して「実際の症状とは異なる部分も多々あるが、ドラマはドラマとして楽しんでいただければ、映画・ドラマを通じて私たちの存在を知っていただければ」ということをウェブサイトに掲載するなど、かなり「ソフトな」抗議がありました(主だってモメていない)。この映画は大ヒットし、くしくも翌年、2007年には厚労省の難病指定において、当事者が300人ほど(現在、当時。日本では300~500人ほどといわれる。20年ほど前では人口の増減は誤差範囲)であるにも関わらず、50万以上の署名が集まり(他の難病と共に)難病指定されました。これはこのドラマの影響で署名運動等が(ツイッター等ない時代において)自主的に起きたものと言われます。
さて、「当事者の会」がソフトに抗議した点として「付随的に起きる、聴覚・視覚障害、軽度知的障害、嚥下障害(えんげ~/飲み込むときに支障をきたす障害のこと)等が取り上げられていない」ことがテーマになりました。当時のドラマも本作品も大きな筋において「音楽家(ミュージシャン)を目指す主人公」である事情があるので、聴覚障害や視覚障害を真っ向から取り上げることが(2006年の水準として、あるいはドラマの趣旨から)難しかった点はまま理解できます。
ただ、本作品(韓国映画。この映画それ自体)は、隣国である日本でそのような「ソフトな抗議」が起きたことは当事者(少なくとも監督ほか)は知っているはずであり、確かに原作である日本のそれを参考にしたとしても、その当事者の会が指摘した「軽度知的障害、聴覚障害等について触れていない」点について、原作を尊重し、会のいうように趣旨を壊さない程度に変更を加えることは可能であり(例えば、多少国語(韓国語)能力で劣るとか、多少早口だったら聞き返す等のシーン)、一応、韓国にとって隣国は日本であり(北朝鮮の問題はさておき)、この点は知っているはずであり、この点について何ら配慮がない(それこそ、「XPは治療方法が見つかっていない疾患であり…」という、「XP」という語が突然出てくる等)等、隣国である日本で起きたこの「ソフトなトラブル」について参考にして映画に多少入れても良かったのではないのか、というところです(ITや、映画後進国ほかの国の作品であるなら指摘はまだしも、韓国映画といえば今やハリウッドやインド映画と肩を並べる市場でもあり、韓国も人口比で言えば経済力はほぼ互角である先進国であることなど踏まえると、その点について配慮がないのは、配慮不足の指摘のそしりを免れない)。
全13件を表示