「本家が失った魅力を取り戻した、理想的なスピンオフ」バレリーナ The World of John Wick リリさんの映画レビュー(感想・評価)
本家が失った魅力を取り戻した、理想的なスピンオフ
クリックして本文を読む
本作は「ちゃんとしたスピンオフ」だとすぐにわかった。
チャド・スタエルスキが監督だったら、また同じことの繰り返しで中身のないアクション映画になっていただろう。
ジョン・ウィックが裏方に徹した出演だったのは非常に良かった。
しかし、聖域であるはずのコンチネンタルで人が死にすぎなのはどうなのだろうか。今後シリーズの続編など作る可能性があるなら、聖域解除しない限り殺人が起きないという前提を壊してしまったのは、悪しき前例を作ってしまったのではないか。
主人公イヴはそれほど強くなく、被弾しながらも無傷であるかのように動き続ける、消火栓のホースを全部出さずに放水するなど、突っ込みどころは多い。
ただ、弱体化させれば話が終わってしまうので、これは仕方ないのかもしれない。
何より、イヴが自身の目的をこの1作で完結させている点は非常に好感が持てる。
ジョン・ウィックも1作目ですべてを終わらせ、2作目以降はただ巨大な組織から狙われ続けるだけの話だったら良かったのに、と思わされるほどだ。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。