「一人だから大丈夫」バレリーナ The World of John Wick ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)
一人だから大丈夫
なわけあるかい!キミらジョン・ウィックの映画観てなかったんかい!
みんな大好きキアヌ・リーブス主演、アクション映画に革命を起こした ワンコ殺されブチ切れ復讐アクション映画ジョン・ウィックの世界観そのままに、父親を殺されブチ切れ娘っ子の大暴れを描いた本作。
娘のイヴとともに二人で暮らしていた父親のハビエルは、ある日謎の集団に家を襲撃され、命を落とす。父の命を奪った男たちは腕にXの印が付いているのをイヴは目に焼き付けた。
病院で一人佇むイヴに、老紳士が声を掛ける。彼はルスカ・ロマにイヴを誘う。その老紳士は、コンチネンタルホテルの支配人ウィンストンだった。
イヴはルスカ・ロマのディレクターの元で、バレリーナとして、そして暗殺者として育てられる。
12年後、ようやく一人前の殺し屋となったイヴはある女性の身辺警護の任務を任されるが、そこでその女性を襲ったグループの男の腕に見覚えのあるXの刺青を見つける。
まあストーリーは難解といえば難解、ジョン・ウィックシリーズを覚えている方には、おーアイツ出てきたな!とかここのシーンと繋がるのね、とか登場人物含めてニヤニヤしちゃうところだけど、私はほぼ忘れてまして…あーこんな人おったなーと拙い記憶を引っ張り出そうと試みるも、んーよう覚えてまへん。まあ…そういう映画なので。
とはいえ、最低限の知識はあった方がより楽しめそうかなぁ。例えばここに出てくる闇の組織は
1. 掟やらルールにやたら厳しい
2. すぐ殺す
3. コンチネンタルホテルの中では殺しは禁止
4. でもすぐ殺す
5. とにかくすぐ殺す
という不文律?があることは予備知識として持ってた方がいいかもね。
見どころはなんと言ってもキューバの宝石 アナ・デ・アルマス嬢のアクション。過去作を振り返ってもあまり激しいアクションシーンがあった記憶のない、どちらかと言うとキュート方向に全振りのアナ嬢がどういう風にクールビューティを演じるのか、あの激しいガンフーアクションをキアヌ師匠並みとはいかずともこなせるのか、そこに注目しちゃうのは仕方ないところ。
まあ、アクションは及第点な感じかなぁ。めたくそ頑張っていたし、何しろこのシリーズのアクションは主人公もなかなか痛めつけられる痛アクションがウリなので、アナ嬢も相当やられる。それに相手もなかなか戦闘不能にならないので何度も何度もやり合う感じになる、いつものジョン・ウィックアクションそのままだったのは良かったけど、いかんせんホントに強いんか?と不安になるところもチラホラ。終盤手にする武器ねぇ…ありゃズルいわ。
ただ、序盤の見せ場のクラブでの乱闘では、しっかりセクシードレス姿のアナ嬢が時折インナー丸出しで吹っ飛ばされながら奮闘してて、こりゃアナ嬢ならではでええな、と思った。反面、そら戦いにくいやろな、と思ってたらその後はパンツスーツになってスカートはっちゃけアクションはここだけだった。
あと、ここ大事。
タイトルがバレリーナである必然性なんだけど、そこがどうしても感じられんかった。
柔軟性を活かした闘い方とか、無限に回転しながら銃を撃ちまくるとか、跳躍力活かしてジャンプキックするとか、その辺りのアイデアがもう一つ織り込めていなかったのは残念。アナ嬢が主人公なのもそうなんだけど、この内容ならもっとゴリゴリのアクションできる女優さんの方が見応えあったかも知れない。シガニー・ウィーバーとか。
…いつの時代じゃい!
結局、ジョン・ウィックが出てきちゃうとなんもかんも全部持っていかれる世界観は、これしゃーないのかな。もう少し師匠には控えておいてもらって、と思う反面、出てくると無条件にアドレナリンが出まくるのでやっぱ師匠は偉大っす。終盤の師匠のアクションは、無双感半端なくて匠の技を感じたね。こりゃ一人だからって油断してる場合やないわ。
あの感じやと続編作りたいんやろなー。どうなるかなー。

