「興奮しそうでしきれない」バレリーナ The World of John Wick ジョリーさんの映画レビュー(感想・評価)
興奮しそうでしきれない
冒頭の訓練シーンでも語られる通り、主人公が女性であるがゆえに近接戦によるパワーバトルよりも銃火器を使った戦闘が比較的多くなり、よって『ジョン・ウィック』シリーズの重要な要素であるガンフーアクションは今作においては控えめ。
そもそも話運びとして「今はお話を進めています」「今はアクションを繰り広げてます」といった、良くも悪くも分かりやすい静と動の繰り返しのため、ルックに反して割と退屈に感じてしまいました。
いっそシリーズから全く切り離された企画であればこちらもそれなりに割り切って楽しんだのかもしれないとも思いつつ、かといってそれだと単なるジョン・ウィックフォロワー映画と揶揄されてしまう恐れもあると考えればこれで良かったのか。
そうなってくると、それ程作る必要のあった映画だったのかしらとか考えてしまって、何だが最後まで乗り切れない作品でした。
でも良いなと思うシーンもちゃんといくつかありました!仕事を終えたイヴが店から出て車に乗り交差点まで行ったところで敵の乗った車に押し出されて元の場所まで戻ってきてそのまま戦闘が始まってたり、爆破される人間がビチャッとなるところをちゃんと見せてくれるのは楽しかったです。
互いの火炎放射器をクロスさせて炎が龍のように登って行くシーケンスは「あっ、これやりたかったんだろうなぁ」とホッコリしました。
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