映画「F1(R) エフワン」のレビュー・感想・評価
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エンタメの完成形
自分史上初めて4回劇場で見た。IMAX で2回(うち、再上映1回)、普通ので1回、スクリーン X で1回。
私はアラフォーの中年だが 、命がけで仕事をやってきた。それだけは自負があって、プライベートをないがしろにしてやってきた。出会いがあったものの、結婚もせず、子供もいない。
ちょうどミドルエイジの時期なので、誰しも悩む時期ではあるが、F 1を見ると、「こんな生き方もいい」と、自分と重ね合わせて勇気をもらえる。私にとってはそういう映画だった。
ブラッドピット演じるソニーは、自分流を貫いて生きてきた。その過去に、周りから叩かれ、それでも自分の夢を貫いて、自分の信条を貫いて生きている。
ベテランという年齢から、周りを巻き込んで良いチームを作ろうとする姿勢もあるし、一転して感情に流されてしまう弱さもある。それをあの尺の中で全て見せているので、不器用ながらも自分の信念を貫き通すかっこよさをよく描いている。
私が感動したのは実は予告編で、これは何度も見た。何度見ても、ヒロインのあなたの人生はまだ始まっていない。何もまだ成し遂げていない、との言葉に魂が震えるし、親友のお前に F 1の舞台を用意した。そこで勝って証明してみせろ。自分が本当の世界一だと。という言葉にも、魂が震える。
本気で生きて、この世界で何を果たすべきなのか、その使命を見つけるため、真剣に生きている人たち、そういった人たちにこそ是非見てほしい。仕事で悩んでいる人、生き方に悩んでる人、特にやっぱり主人公と同じ年代だったり、我々40代から60代の心には響くものがあるんじゃないかと思う。
1度、私と違って結婚し良いパパになっている親友と見に行ったが、その親友は、主人公の若きライバルが事故にあった際、怒りに震える母親の姿を見て感動していた。このようにいろんな立場で感情移入できるところも、この映画の魅力だろうと思う。
音楽は最高、さすがハンスジマーだし、かっこよすぎる。IMAX のために作られたような映画だということがよくわかる。脚本もよくできていて、多少説明不足の点があるのかもしれないが、作品全体のをテンポを考えるとこれぐらいの展開がちょうど良い。
同世代の人はもちろんあらゆる世代にお勧めできる。続編も企画されているというが、ソニーの過去を掘り下げるような作品の方がいいような気もする。この名作を汚すことがないように、是非力作を期待したい。ともあれ、私にとってこの映画はある意味、人生を変えてくれた映画だ。この映画との出会いに心から感謝している。
Appleの矜持とブラッド・ピットの歳の重ね方
観終えた瞬間、まず感じるのは「単なるレーシング映画ではない」という事実。ジョセフ・コシンスキー監督の手腕によって映像と音響は極限まで研ぎ澄まされ、観客はまるでサーキットのピットウォールに立っているかのような没入感を味わう。スクリーンに映し出されるレースシーンは、単なるスピードの誇示ではなく、機械と人間の緊張関係を映像の限界まで引き延ばした実験である。ここに「最高のレーシング映画をつくる」というAppleの強い意志と、映像産業における存在感を刻印したい矜持が透けて見える。
Appleはこの作品を、単なるIP消費型のエンタメ作品ではなく、自社ブランドの「体験価値の拡張」として提示している。実際、撮影技術やサウンド設計にはApple的な哲学が反映されており、ハンス・ジマーの音楽が物理的な音圧とデジタル的な緻密さを兼ね備え、観客に「劇場でしか成立しない体感」を強制する。Apple本社を舞台にしたプロモーション映像でティム・クックが登場し、Apple本社の屋根をテストコースにしてF1マシンで疾走することにGOサインを出す演出も含めて、この映画は「Appleが映画に本気で取り組む」宣言そのものだ。
もちろん物語自体は、過去の挫折からの復帰、若手との師弟関係、弱小チームの再建という、既視感のある枠組みに収まっている。だが、その「ありきたりさ」が逆に観客の理解を助け、複雑なF1の世界に慣れていない層にも容易に感情移入させる仕掛けとして機能している。専門的なレース戦略や技術描写を突き詰めれば突き詰めるほど門外漢を遠ざけるのがこの題材の難しさだが、そこをあえて“定型の物語”に託すことで、映像と演出の斬新さをストレートに響かせる。要するに「映画的リアル」と「スポーツ的リアル」の折り合いをつけた作品だ。
そして何より驚かされたのは、ブラッド・ピットの存在感である。トム・クルーズが『トップガン マーヴェリック』で若さを保ちつつ限界に挑戦する姿を体現したのに対し、ピットは年齢を隠さず、その重みを役に昇華させている。無理に若作りすることなく、皺や疲労を背負ったままステアリングを握る。その姿がむしろ“めちゃくちゃかっこいい”のだから驚嘆せざるを得ない。彼の演じるソニー・ヘイズは、過去の栄光に縋る亡霊ではなく、年齢を受け入れた上でなお速さを追い求める生身の人間であり、その在り方こそが観客の心を打つ。クルーズが「永遠の若きヒーロー」を演じ続けるのに対し、ピットは「歳を重ねたからこそ輝くヒーロー」を体現した。これはキャリアの差異ではなく、ハリウッドにおける二つの“歳の取り方の美学”を示している。
総じて『F1(R) エフワン』は、物語の新奇性よりも体験そのものを価値に変換した作品だ。映像と音響の革新性、Appleの戦略的意志、そしてブラッド・ピットの成熟した存在感が三位一体となって、「レーシング映画の新しい基準」を打ち立てている。ストーリーの平凡さを補って余りある迫力と説得力がある以上、この作品は今後長らく「スポーツ映画の到達点」として語られることになるだろう。
2回目、2025/10/1スクリーンXにて でも、グランツーリスモに似ていた
F1は又観たいなぁと思っていた。
来月たぶん配信されると思うけど、まだ上映されていて、スクリーンXで上映されているのを知った。スクリーンXはまだ経験したことない。
そして今日はファーストデーでなおかつ仕事が休みだから、観に来た。
久しぶりと言うか、2度目のお台場のユナイテッドシネマ。前回は2014年、現在20歳の次男と進撃の巨人を観に来た。初の4DXだった。
11年前。ゆりかもめも来月30周年らしい。
地元の駅も今月20周年。
何か子供の、小さかった頃を色々と思い出しながら、お台場まで、1時間20分ぐらいかかった。
14:00分からのスタート。
177人中、8割程入っていた。
平日だし、雨も降っていたので、案外入っていたのでびっくり。
今回は音楽とブラピさまを堪能するのが目的。
ハンス・ジマーさんの音楽は今だに週1.2度は必ず聞いている。
初回観た時は、音楽まで楽しめなかった。
今回は目的としては、大満足だけど
1000円払ってのスクリーンXは
ウーン、4DXの方が良いかな
ユナイテッドシネマ お台場アクアシティ
今日はTOHOシネマズがお安くなっていたのでこちらに決定。12:20から。111席中、9割の入り。さすか、ブラピ様。
ブラピ様、ハンス・ジマーさん、トップガンのスタッフと言う事で、期待大。
期待通りとても面白かったです。
でも、全体的にグランツーリスモに似ているなあと。
自分の中でグランツーリスモは
1番好きな映画なので、映画館で観たくなった。
「グランツーリスモ」へドーピングをかましまくる!
「オブビリオン」「マーヴェリック」ときての監督目当てで観に行くも、ブラッカイマー臭さが勝ったか。
スタイリッシュに固めたマシンとひたすらブラピの渋さのコラボを愛でよといわんばかり。全体的には「グランツーリスモ」へドーピングをかましまくったような超ゴージャス、エンタメ作だった。
そういう意味ではご都合主義でゴリ押す様もむしろ痛快で、ファッショナブルかつ分かりやすい展開など、地上波からモータースポーツが消えた昨今、「国宝」よろしくファンを掘り起こすにうってつけの1本だったと思える。
だが入門者向けならでは、やや喋り過ぎな脚本がもったいなかった。全てを説明しているせいで画力を半減させていたように感じている。
過去観たモータースポーツものでは「RUSH]「フォードvsフェラーリ」が二大巨塔で、最近の「グランツーリスモ」が異色として続く塩梅だ。本作はその次あたりの順位になるか。
ただしとにかくカッコイイ。
いちいち、カッコイイ。
その点ではダントツ眼福であった。
あ、あと、音楽のセレクトがいい。おかげで途中、ガス車のプロモーションビデオを見ているような気にもなり、ドライブへいきたくなったw
まんまトップガンの自動車版
去年「グランツーリスモ(GTR)」を観て実写とCGの融合が素晴らしい進歩だなと思っていたが、「F1」は更にその上をいっていました
実際のコースで撮影したり、出来る限り実車を使用したりとマーベリック班のプライドと時間とお金を掛けて迫力ある映像を作り上げてました パチパチ👏
GTRはゲームとの融合でソニーと日産の全面協力?のようですが、F1もFIFA全面協力(ロゴのF1仕様可)プロデューサーにハミルトン、チョイ出演にアロンソとフェルスタッペンと超豪華、アロンソはソニー(ブラピ)と挨拶してます
正直、王道過ぎるストーリーなので意外性もなく、先が読めてしまいがちだろうが、そんな事は関係無いくらい迫力ある映像とブラピのカッコよさに集中出来ます
弱小チームを勝てるチームにするために成り振り構わず、自分の経験を活かしながら頑張るブラピが見れますよ
ラストは勝つの?負けるの?勝たせるの?死ぬの?再起不能?が混ざり合って一人で興奮してしまった
何かイイ感じのラスト一周でした
女性空力デザイナー役があの「イニシェリン島〜」のオスカーノミネート女優だったことにびっくりしました
40過ぎだけど可愛い
F1が分からないと。。。
レース映画は
映画館に限る作品だと改めて感じる作品
デイトナから始まるので一気にテンションが上がる
コジンスキー監督だから大丈夫と思いながら「オンリー~」を思うと不安になった
・・・がそうでもなかった
コクピットの中が今風になっていていい意味で時代を感じる
エンドクレジットでジマー氏が音楽を参加していたのは気が付かなかった(猛省)
カリスマと天才ルーキーとのタッグは好きなので大満足でした
ラストのトランプ・・・きっとスペードなのだろうね
ポーカー
直球ど真ん中アメリカ娯楽映画の秀作
同じ監督のトップガン2では、トムクルーズはマーベリックというキャラクターより、現在のトムクルーズというふうにみえた。
自作自演のトムクルーズはスタローンやジャッキーチェン化して、ファイナルレコニングではイーサンハントはトムクルーズになっていた。
われわれはいつのまにかご存じトムクルーズの変幻の歴史を楽しむというようにすり替えられた。
さてさて、このブラッドピットである。
これ、アカデミー主演男優賞確実じゃないか。
なんという堂々たる主演ぶり。
リメイク、リブート、シリーズ、スーパーヒーローばかりのカオスをけちらす
久しぶりのオリジナルハリウッドメジャー超大作
文句なしの娯楽映画
姿を表す場面が、いちいち、流れ者カウボーイ登場というべきかっこよさ、お客さんが喜ぶつぼを押さえたそのベタな感じをしっかりやりきっていて、
稀有な傑作だ。
大迫力F1カーバトル映画って無かったよね?
シナリオが古くさい。
リアルF1ファンからの視点も交えても、前半の作戦は無茶苦茶過ぎて失格レベル。それに最下位常連チームが突然優勝する事はありえない。撮影は頑張っていたけど現代のF1の車載カメラレベルと変わらない。全然盛り上がらなかった。IMAXで鑑賞。
F1ファンの視点も入ってますが…
エンタメ要素が強めだけど、その分テンポよく楽しめる。
ドライバーだけにフォーカスせず、チーム代表の苦悩やフロント、エンジニアまで描くことで、F1という巨大スポーツを俯瞰的に見られるのが新鮮だった。
イギリス・シルバーストーンで初戦を迎え、フォーメーションラップをわざと遅らせ、他車のタイヤ温度を下げるなど、彼の戦い方が分かる鑑賞ポイント。しかし、F1はパーツも超高額でクラッシュされる度にチーム代表は頭が痛いだろう。フロントウイングだけで高級車が買えるからねー笑
走行シーンの映像は素晴らしく、リアルを超える迫力。
ただ主人公を演じるブラッド・ピットは少々年齢がいきすぎていて、キャスティングに無理を感じる部分も…。
一方で、F1そのものはアメリカ企業に買収されて以来、商業的な側面が大きく変化している。
Netflixでのドキュメンタリー番組、今回の映画化、そして2026年から始まるディズニーとのコラボなど
どれもF1を世界的に広げる大きな流れだ。
ファンが増えていくのはやっぱり嬉しいし、新しい時代のF1を体感できる作品になっている。
IMAXで観れたことに感謝
感想は至ってシンプル。「とにかくIMAXで観られてよかった」——この一言に尽きる。
コシンスキー監督は前作『トップガン マーベリック』に続き、今作でもIMAXカメラを駆使。前作以上に大胆で高度な画角が、圧倒的な没入感を生み出している。どうやって撮ったのか疑問に思うような画角からの映像が、迫力に頼るだけでない確かな技術も感じさせる。
そして映像と並ぶ主役は「音」だ。劇伴の高揚感はもちろん、F1マシンの唸りや路面の振動まで体に届くような臨場感は、まるでIMAXのオープニングデモを本編化したかのよう。
巨大スクリーンと音響に包まれながら、タイトルが出る数分であっという間に心を鷲掴みにされたのは、映画を観てきて初めての体験だった。
物語は単純明快で、いわば「陸のトップガン」。ただ、飄々としながらもどこか暗い影を落とす主人公ソニーの魅力は、ブラッド・ピットならでは演技力でしっかり裏打ちされている。細部には粗もあるかもしれないが、映像体験を堪能するという一点において、直感的に楽しめる内容だった。
最後に——なかなか足を運べず半ば鑑賞を諦めかけていた中、IMAX上映延長で最高の環境を用意してくれたグランドシネマサンシャイン池袋には心から感謝したい。
全861件中、21~40件目を表示












