「伝説のF1ドライバーの話」映画「F1(R) エフワン」 Moiさんの映画レビュー(感想・評価)
伝説のF1ドライバーの話
感想
90年代伝説のF1ドライバーであったソニー・ヘイズ(ブラット・ピット)。現在は流浪のドライバー生活を続けている身である。ある日万年最下位の最弱F1チーム「エイペックス」で四苦八苦の経営指揮権を振るうルーベン・セルバンテス(ハビエル・バルデム)に再びF1ドライバーとして契約し復帰することをオファーされる。ルーベンはかつてF1チームロータスでドライバータッグを組んでいた仲である。今でも悪夢として観る夢はあの大事故であり全く身体を動かせなかった記憶が甦る。
一度は地獄の思いを味わったフォーミュラーカーレースの最高峰であるF1選手権であり、一旦はオファーを断るソニー。自身の現在の本当の体調(第5頸椎損傷を明かす事なく)身体が健康体である事を信じているルーベンの強引な勧誘もあり、ソニーは持ち前の前向きなスピリッツで人生の前途に再び現れた自身最大のトラウマであり且つ最高の夢の再実現に向けて行動を開始する。
ソニーのF1再加入時の実践はユニークで型破りなものであり、チーム内でも当初、反感や反論を生むが、時が経つうちにタッグを組む新進気鋭の若手ドライバーであるジョシュア・ピアス(ダムソン・イドリス)やチーフカーデザイナーのケイト・マッケンナ(ケリー・コンドン)らを巻き込み、徐々にコンストラクターズポイントを獲得、最終的に総合優勝争いに絡んでいく姿を描く。
製作:ジェリー・ブラッカイマー
ブラット・ピット
ルイス・ハミルトン
ジェレミー・クライナー
脚本について
今回本作の製作にも関わっている2025年からF1「チームフェラーリ」に所属している英国人ドライバー、ルイス・ハミルトンのエスプリを踏まえながらハリウッド版「リング」脚本家のアーレン・クルーガーが監督のジョセフ・コシンスキーと原案を練り上げ、一人の熱烈なドライビングマニアである人間の命がけの人生譚を創作、脚本化した。
主演のブラット・ピットについて
本作に於いてブラット・ピットはかつてF1レースをテーマとした「グランプリ」 (1967年) 監督:ジョン・フランケンハイマーの中に登場していたイヴ・モンタン演ずるF1ドライバー、ジャン=ピエール・サルティを彷彿させる役柄で過酷なレースで負った精神的苦痛や肉体的な障害を持ち合わせながらも自らの生命が続く限り、自分なりの方法で今(現在)自分が獲得出来得る範囲内で人生が終わるその最後の時まで車で走り続けたい!」という希望を前向きに実践し、自身にとって未知の経験となるあらゆるジャンルのモーターレーシングドライブに挑戦し続けるため車中で生活しながら世界中をロードする主人公ソニー・ヘイズ役を明るさと闇の部分を以って見事に演じきっており、本作は紛れもなくブラット・ピットの代表作となったと言える出来映えの作品となっている。
またFIA全面協力の元、公式のF1レース会場とレースの模様が映像に撮り込まれており、さらに過去レース中に発生した事件やアクシデントがエピソードとして盛り込まれ物語のリアリティを押し広げている。
特撮はILMが担当。実際の実画面映像と何ら遜色のない驚異の映像技術によりアクションを含めた視覚効果ををより本格的なものに仕上げている。
ドライバーの主観が上手く表現されていて
素晴らしい出来映え。
⭐️4.5
共感・コメントどうもです。
ドライバーの主観を現すためにソニーのカメラが使われていました。監督の要望(小型化、360°回転等)に応えたSONYの技術陣も素晴らしいと思います。
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