「回すなよ回すなよ…」THE MONKEY ザ・モンキー なつ あらすじとツッコミさんの映画レビュー(感想・評価)
回すなよ回すなよ…
キング原作だなぁって視聴しながら感じたかな。
軽快な音楽に合わせてドラムを叩く不気味なお猿という最高のアイテムがあるのに活かせてなくて非常にもったいない。
ハルが願ったのはビルの死。
まぁ、子供の死んじゃえよ〜なんて言葉遊び程度のものだろうけど、ベビーシッターがいきなり…
そんであまり関係のない周りの人達がドンドコ死んで行くので、後半までその理不尽な人々の死がさっぱりわからない。
今度は俺がネジを巻いてやるよ!とビルを止める瞬間に食い気味に叔父が死ぬのは笑った。
ママが死んだあたりでビルは壊れてた様で、封印したはずのお猿の鍵をゲット。
そこから長い年月の恨み節人生が始まる。常に喪服ってのが良かった。
何がどうなって、ママの死の原因がハルがお猿に願ったからであったのかをビルが知るのかはほぼ明らかになってないし、なんならお猿のネジを巻いたからハルは生きているとの事実を突き止めたのかわからない。
なんとなくそれらをすべて後半にまとめて持ってくるので「??」が止まらない。
それに合わせる形で町の人々がどんどんグログロと死んでいくので余計に絡みが薄味になっていき、プールでバビュン!の女性とかまるで接点もない人物だったんで逆にノイズ。
グロければグロいほどいいのかい?みたいに見せつけてくるけど、こっちはピタゴラ系ファイナルディスティネーションシリーズで存じておりますだし、腸が飛び出すようなゴア表現もうん知ってる知ってるって感じで個人的に良きだったのはハチの巣シーンかな。
兄弟仲に関しても2人はいじめいじめられな対等ではなかった様でビルはママの胎盤を喰ってやるとか気持ち悪いくらいにマザコンなのが分かる。
ビルは何十年もママを引きずるほどのマザコンだし、ハルも自分の呪われた血を思い人と関わらない様にしようと生きながらもちやっかり結婚して息子までいて、親権が取られる事にしょんぼり。
この双子をなんとかしてよ…
呪いの人形なのか、悪魔的なものなのか双子やハル親子の家族愛が絡むのか全てが中途半端。
最終的にお猿がいたことで不動産女性は楽し気にグロ死にした住民のこと語り、町は狂ったように死を喜び歓迎し始めるようになっていたし、ビルは大好きなママのボウルで一打ちだったので本望と思えばいいと思うよ。
ネジを巻いて生き残ったのはハルとビル。
ビルはお猿で復讐を選んだのか、息子にネジを回させて因果に巻き込む形で復讐をしようとしたのか…
お猿と双子と息子で団結して戦うとかではなく、そもそもそんな絆もないし、結局双子は手を取り合う事もできずハルも親権は奪われる。
できることは謎の封印しかない。埋めるか沈めるか、骨董品屋か。
最後の青白い人と馬が横切るシーンで、悪魔だったのかな?とも思う。
様々な作品において謎が謎のまま終わってもいいと思うのだけど、肝心な謎を散りばめすぎて終わってるのはいかがなものか。
エンドロールの音楽できっと親子は踊ってるんだろうなとは思ったけど、謎の呪い的なやつは消えてないからね。
ベビーシッターが受け取るはずのあのハートの形のやつはなんだったのだろう…まさか…ライス…?ここも謎。
