「ルノワールなのにシュールレアリズム」ルノワール 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
ルノワールなのにシュールレアリズム
2025年映画館鑑賞67作品目
6月28日(土)イオンシネマ新利府
通常料金−dポイント300→1500円
監督と脚本は『PLAN 75』の早川千絵
幼くして父を亡くし母子家庭になる小学生の女の子の話
時代背景は80年代後半
携帯電話の普及率は低い
トレンディードラマで浅野温子とか使っていたような
ロケ地
岐阜市
岐阜県笠松町
タイトルはピンとこない
ルノアールの傑作『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』の複製画が登場するが
監督の死生観をフキに投影している
シュールな感じがする
ポスターにも使用されたいきなりクルーザーに乗り込みみんなで陽気に踊るシーンは代表例
アメリのような髪型
ときどき変な髪型する時も
フキが食べてる最中の苺のショートケーキをちひろのパパが気に食わないせいで取り上げられるシーンが面白い
『いっしょけんめいハジメくん』の主人公ハジメくんの一流の同僚と一流だけを愛するその妻を思い出した
フキが脱いだ靴下を他人の家のテーブルに載せるところとそれに対応するちひろの母の左腕が面白い
泣いている幼児たちをオカズに自慰行為する変態が世の中にいるんだろうか
今を思えばfacebookが「ナパーム弾の少女」を削除したのもわかる気はちょっとある
だが基本的にネット管理者は原則的に削除するべきではなく明らかな犯罪行為でない限り黙認しないといけない
演出家としては能力が高いかもしれないが脚本は他人に任せるか脚本に携わるにしてもやはりメインの脚本家を起用するべきだ
配役
英会話教室に通う11歳の小学生の沖田フキに鈴木唯
フキの母で管理職だがパワハラで研修という形で会社を休むことになる沖田詩子に石田ひかり
闘病中で痩せてはいる水が溜まり腹が出ている末期癌で余命わずかなフキの父の沖田圭司にリリー・フランキー
詩子のセラピーの先生でアメリカのものを独自のアレンジをして参加者にやらせてみる御前崎透に中島歩
透の妻で法外な値段の栄養食品を販売をしている御前崎貴和に宮下今日子
同じマンションに住む未亡人でフキに催眠術をかけられる北久里子に河合優実
フキを自宅に連れ込む自称大学生の濱野薫に坂東龍太
フキが通う英語教室の先生のケイト・ブラウンにハナ・ホープ
ケイトの母の美知子・ブラウンに中村恩恵
英語教室のクラスメイトで裕福な家庭で育つ大竹ちひろに高梨琴乃
笑顔の裏に腹に一物抱えるちひろの母の大竹梨花に西原亜希
高収入のようだが妻には素っ気無いちひろの父に大竹淳に大塚ヒロタ
作文の内容ごときで親を呼び出すフキの小学校の担任を務める老教師の戸田哲郎に谷川昭一朗
病院の給仕係の中村みどり高間智子
圭司と同じ病室の患者家族の木村名美に大西多摩恵
圭司の会社の同僚の大坪健に中野英樹
圭司の会社の部下の真下浩之に佐々木詩音
詩子の手相を診る占い師に天光眞弓
レポーターに伊藤裕一
TVの超能力者のヴェリー・マイコラスにジェフリー・ロー
テレビの司会者に俵木藤汰
北久里子の夫(写真)に長友都真
研修参加の男性に田村無多
研修参加の女性に大田路
研修参加の女性の幼い息子に綱島和磨
ファミレスの店員に二田絢乃
悲鳴をあげる母親に福田菖子
薫の母に森川恵古