「主演の鈴木唯の存在感が圧倒的且つ圧巻!!」ルノワール ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
主演の鈴木唯の存在感が圧倒的且つ圧巻!!
主演の鈴木唯の存在感&演技が圧倒的すぎる!
これだけでも観る価値がある。
鈴木演じるフキは小5、1980年代の設定である。
その目線で大人の嫌なところ、汚いところを望まずとも見せつけられてしまう。
体感してしまう。
そして自身も好奇心から怖い思いをする。
友だちに残酷とも思える仕打ちをする。
そうやって少しずつ大人になっていく。
そういう作品だ。
フキの体験(想像や夢なども含む)を通して、
自身がこの年代だったときに
どんなことを大人に感じていただろう?
私自身はフキのような情報量はなかった。もっぱら同級生や家族からの情報しかない時代だ。
雑誌やテレビで興味を持っていたのはフキと同じく、
超能力などの類だったりする。
だからフキの存在がすごくリアルなのだ。
残酷さも含め。
なので、映画世界にもすんなりと入り込めた。
が、しかし、大人を見ると、
ここまでの汚さというか怖さというか異常さというか
そういうことは私自身は同年代時代に体感してこなかったが、
環境によってはフキのような体験はするのだろう。
母親との関係性が時間とともに少しずつ良好になっていくフキを見るにつけ、
すごく安心してしまった。ここが軸な気がする。
それにしても、様々な人物像を演じた俳優陣、
そして、外の風景、景色の美しさ、
シーンとしては豪雨の橋のシーンが秀逸だったように思う。
人の心を抉るような本作のような作品をつくれるのは、早川千絵以外いないのではないか。
実に芳醇な作品だと思う。
個人的に刺さったのは、サマーキャンプでYMOの「RYDEEN」をBGMに小学生が踊るシーン。
YMOを劇場の大音量で聴けて幸せだった☺️
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