「異なるテーマで色々と感じた」ルノワール 羊さんの映画レビュー(感想・評価)
異なるテーマで色々と感じた
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この作品の舞台は1980年代らしいですが
なぜだか年代の前情報を得てなかったので
しばらくこのことに気づかず
レトロな雰囲気だな…と思って観ていました
今の時代と混ざり合っているみたいだなと
不思議な気分になっていました
異なるテーマで色々と感じたため
バラバラと感想を記します
*
主人公のフキちゃんはどこか風変わりな
小学五年生の女の子
見えないものを感じるのが好き
年齢という名の垣根を持たず
興味を持った人とは誰とでも交流を持つ
人の影の部分を好み
それを引っ張り出して触れていく
触れられたその人は
自分の本心を口に出すことで向き合えたり
家庭内の環境が変わったりした
モヤモヤのきもちを抱え込んで
ずっと生きていかなければ
ならなかったかもしれない未来を
フキちゃんが絶ってくれた気がする
そういう気持ちで起こした行動なのか
単に人の影に触れたいがためなのかは分からない
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人への好奇心から伴うフキちゃんの行動に
ハラハラさせられることがあり
今の時代だったら…と考えずにはいられない
冒頭のシーンは末路の可視化だった
昔は電話、今はSNS
姿形を変えながらいつの時代にも
わるい大人はいる
今よりもう少し時代が進んだとき
どんな姿をしているのだろうか
▼お気に入りのシーン
お友達になった子の家で出してもらった
大きなショートケーキ
ルンルン気分で食べていたのに
とあることで回収されることになってしまう
「え?おいしいですけど」と言わんばかりに
お皿にグッと力を込めて回収拒否
子供らしくてすごく可愛かった
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