劇場公開日 2025年6月20日

「異なるテーマで色々と感じた」ルノワール 羊さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5異なるテーマで色々と感じた

2025年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的



この作品の舞台は1980年代らしいですが
なぜだか年代の前情報を得てなかったので
しばらくこのことに気づかず
レトロな雰囲気だな…と思って観ていました

今の時代と混ざり合っているみたいだなと
不思議な気分になっていました

異なるテーマで色々と感じたため
バラバラと感想を記します



主人公のフキちゃんはどこか風変わりな
小学五年生の女の子

見えないものを感じるのが好き

年齢という名の垣根を持たず
興味を持った人とは誰とでも交流を持つ

人の影の部分を好み
それを引っ張り出して触れていく

触れられたその人は
自分の本心を口に出すことで向き合えたり
家庭内の環境が変わったりした

モヤモヤのきもちを抱え込んで
ずっと生きていかなければ
ならなかったかもしれない未来を
フキちゃんが絶ってくれた気がする

そういう気持ちで起こした行動なのか
単に人の影に触れたいがためなのかは分からない



人への好奇心から伴うフキちゃんの行動に
ハラハラさせられることがあり
今の時代だったら…と考えずにはいられない

冒頭のシーンは末路の可視化だった

昔は電話、今はSNS
姿形を変えながらいつの時代にも
わるい大人はいる
今よりもう少し時代が進んだとき
どんな姿をしているのだろうか

▼お気に入りのシーン

お友達になった子の家で出してもらった
大きなショートケーキ

ルンルン気分で食べていたのに
とあることで回収されることになってしまう

「え?おいしいですけど」と言わんばかりに
お皿にグッと力を込めて回収拒否

子供らしくてすごく可愛かった

羊
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