DREAMS

劇場公開日:2025年9月5日

解説・あらすじ

ベストセラー作家や図書館司書という経歴を持つノルウェーのダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督が、女性教師に恋をした少女の赤裸々な手記をめぐり、異なる価値観を持つ3世代の女性たちの物語を描いたドラマ。ノルウェーの首都オスロを舞台に「恋」「愛」「性」にまつわる3つの風景をつづる、ハウゲルード監督によるトリロジーの第3作で、2025年・第75回ベルリン国際映画祭にて、ノルウェー映画として初めて最高賞の金熊賞を受賞した。

女性教師のヨハンナに初めての恋をした17歳のヨハンネは、恋焦がれる思いや高揚感を手記にしたためる。自らの気持ちを誰かに共有しようと詩人の祖母に手記を見せるヨハンナだったが、事態はそこから思わぬ方向へと展開してしまう。祖母は孫の手記に自らの女性としての戦いの歴史を思い起こし、母は“同性愛の目覚めを記したフェミニズム小説”として現代的な価値観にあてはめようとする。

2025年9月、特集上映「オスロ、3つの愛の風景」にて、トリロジーの前2作「SEX」「LOVE」とともに劇場公開。

2024年製作/110分/G/ノルウェー
原題または英題:Drømmer
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2025年9月5日

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映画レビュー

未評価 一歩も二歩も先を

2025年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

高校の女性教師への恋慕の情を綴った女子高生、その文章に胸打たれた祖母と母、女性三代それぞれの思いと打算を描く物語。そうか、同性愛や性自認という問題は最早物語の中心にはなく、ノルウェーの監督の視線は既にその先に進んでいるんだなと感じ、驚くと共に感じ入った。

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La Strada

4.0 女子高生の恋愛をミステリーみたいに描く

2025年10月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

ドキドキ

今年のベルリン映画祭の金熊賞だし、このタイトル(ホントは3部作)だし、重ためなんかなと思いつつ、1番見やすそうな女の子がポスターだからというくらいでヒョイっと観てきましたー。

映画ってたまーに全然違う作品でも同じような設定に出くわしたりすることあるんですけど、今週観たディズニー実写の「シャッフルフライデー」とおばあちゃん、母親、娘というのが一緒!こちらは、娘の恋愛が軸でおばあちゃんと母親がどう向き合うか、みたいな話でした。

オープニング、主人公の女子高生目線の雲に対するポエムの朗読から。ジョニミッチェルの歌の歌詞みたい。ここから、しばらく主人公のナレーション付きのドラマが展開され、何見せられてるのかわからなくて眠くなります。

が!女子高生が恋愛対象の相手のドアから家の中に入り、ここまでが過去の回想シーンだったことがわかる。

ここから、現代のタイムスケジュールで話が始まり、恋愛の検証パート、おばあちゃん、母親の介入と話が動きだす。この構成が面白い!女子高生の恋愛が、その時何があった?みたいにミステリーぽくなってる。

ついでに女子高生目線で、実はおばあちゃんや母親にも何かしら課題があることが浮かび上がってきます。一番の理解者かなと思ってたおばあちゃんが実は暴れん坊😆

シナリオ的に意外な展開と観る方も多いかもしれないけど、先読みしちゃうタイプのボクにとっては、次から次へと観たいシーンをしっかり入れてくれるのが気持ちいい。

脇役的なおばあちゃんと母親のフラッシュダンス漫才が最高だし、終盤のおばあちゃんのDREAM描写ヤバすぎた😛

女性にはベタ推しできる内容ですが、男子のみんなも片想いの経験を思い出してホロ苦くなれますよ。

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minavo

3.0 分からん。年寄は観なくていい

2025年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

三作ある映画から、とりあえず無難そうだったので「dreams」にしたけど甘かった。
再度のシーンで少し救われるような感じもしたけど、後で考えると「なんだ、そういうこと?」って感じ。
映像は悪くないけど、言葉が多すぎる。スーパーを読むのだ大変でした。
主人公や恋の相手がもう少し可愛かったり、きれいだったりすれば、オジサンはもう少し入り込んで行けたかもしえない。なんてことを思う私は、この映画を観る人間に値しないんだろうな…。

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ぜん

3.0 ヨハンネの複雑な心情と虚実

2025年10月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭から主人公ヨハンネのモノローグがハンパなく長いし多い。
もうこのペースで最後まで行っちゃうんじゃないかと思ったくらい。
私はここまで長いモノローグは観たことがない。
ということで、インパクト大。

学校の女性の先生(名前がヨハンナだからややこしい)を好きになっちゃうヨハンネだが
その心情の描き方(といってもほぼモノローグだが)がエグいというか
リアルというか、
恋する女の子の痛々しいまでの好きになる気持ちを率直に描いている。

で、1年後には付き合っていたけど(とヨハンネは思っている)
すでに別れているヨハンネが自分の記録として手記を書いていて
それを祖母、そして母に読んでもらうことで、
今度は、祖母と母による娘と娘の手記についての語りパートへ。

それから直接母親とヨハンナが話すシーンでは、
ヨハンナにはヨハンネを好きな気持ちはなかったし、付き合っているつもりもないという。
これって、虚実入り混じっている気がする。
母親の問いに少しずつ回答を変えていくところがその証左だと思う。
やっぱり好きだったんじゃないかな、ヨハンナも。

で、ラストはカウンセリングに通おうとするヨハンネには彼氏がいて、
病院でバッタリ会ったのは、かつてヨハンナが自宅に呼んでいた付き合い始めたであろう女性。
そしてその女性と今度はいい感じになっていくところで、ジ・エンド。

相変わらずノルウェーの夜の街の映像はキレイだし、
ダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督による独特の語り口もわかってきた。

3部作では『LOVE』と『DREAMS』(本作)が好きかな。

次回作が楽しみな監督になった。

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ひでちゃぴん

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