「コアファンでも納得する内容・情報量 ★4.5」レッド・ツェッペリン ビカミング レオンさんの映画レビュー(感想・評価)
コアファンでも納得する内容・情報量 ★4.5
HardRock世界No1バンド伝記作品 (近隣IMAX特別上映鑑賞)
メンバーの少年期より、バンド結成・その後2作目アルバムを完成するまでの歴史を描いたコアファンをも納得させる秀作!
¥2800と私史上最も高い鑑賞料金だったが、その価値はあった!
(レコード売り上げ3億枚はハードロックジャンルでは断トツの1位 全体でも1位ビートルズ(6億)、2位マイケル・ジャクソン(5億)、3位エルビス・プレスリー(5億)、4位マドンナ(3億)に継ぐ5位!
レッド・ツェッペリン(通称=ゼップ・欧米での発音はほぼ ゼッペリン)
それは他の大御所バンドメンバーさえ敬服し崇める特別な存在。
それだけ彼らの作品(楽曲)は奥が深く芸術性も高く素晴らしい。
そう、只のハードロックバンドに収まらない多様性を併せ持つ、まさに唯一無二なバンド。
今作を視聴して、このメンバー4人の出会いは正に奇跡だったと、尚強く感じる事に♪
私は14~15歳でゼップを知り、1年後には最も好きなバンドになり、
還暦を超えた今でもそれは変わらない。
(恐らく未来永劫、作品の完成度で彼らを超えるバンドは現れないと思う)
この映画の構成は、近年のメンバー(ドラマーは1980年に亡くなっている為それ以外の3人)のインタビューに過去映像・ライブ映像、歴史的背景動画が挟まれる形で進行する。
と、よくあるパターンだがコアファンでも知らないエピソードや貴重映像が満載で、私はずっとスクリーンに釘付けだった。
ジミーが少年時代(13.4歳位?)にギターを弾いてる映像(写真でなく動画!)や、ロバート(ボーカル)の母親がハリウッドスター顔負けのギリシャ彫刻な様な美形だったり、ジョーンズ(ベース)が若い頃から教会音楽の編曲までしていたりと、驚く映像・情報がどんどん出てくる♪
彼らの楽曲が奥深いのは、メンバー中二人もデビュー前から音楽のプロだった事にも起因している。 ジミーは他の多くのアーチスト(ロック以外も)のレコーディングに参加している人気セッションプレイヤーだったり、ジョーンズはピアノも弾けて他ジャンルの編曲で収入を得ていた。
(シャーリー・バッシーが歌う「007ゴールドフィンガー」のギターパートもジミーが演奏し録音されている!)
30分ぐらい経過して、ようやくライブ映像が♪
「How many more times」
前傾姿勢でアグレッシブなリフを弾くジミー
顔が確認出来ないくらい、頭をシェイクしまくるロバート
ドラムの皮が破れるのでは?と思うくらい激しく叩くボンゾ
観客席では、余りの爆音に耳を塞ぐ少年も!(笑)
私は足が勝手にリズムを取っている=(至福の時間♪)
▲=が、一般の方が今作を見て、楽しめるか否かは私は分からない。
なぜなら、ゼップの曲はものすごく "敷居が高い" のだ・・。
特にメロディアスな曲(ボーカルのメロディーライン中心)や、もっとポップな曲が主に好きな方は、何度聞いても好きになれないかもしれない。
ゼップには、ビートルズの「Let it Be」や、オアシスの「Don't Look Back In Anger」の様な聞きやすく綺麗なメロディー曲が全くない。
また、タイトルを何度も連呼する、単純な曲もない。
ギターのリフやフレーズの善し悪しを聞き分け出来る "耳" がないと、魅力が伝わらない曲が多いのだ。
そしてロバートのボーカルは、歌っているというより、激しく喋って叫んでいる感じで、それにややメロディーが付いてるイメージ。
だからどの曲も視聴回数が増えるに比例して、耳に残るパートが少しづつ増えていき、5回~10回~30回と日数も掛けて聞き込んでこそ、その魅力がが伝わる場合が多い。
ギターソロのギターフレーズを一緒に口ずさむ事が出来る位まで、聞いて初めてそのスゴさが理解出来る。
(ほとんどの方はそこに到達する前に、視聴をやめてしまう・・)
そう、ゼップは音楽の聴き方を教えてくれたバンドでもある。
1~2回の視聴で善し悪しを決めてしまって、耳当たりのよい曲しか聞けないリスナーで一生を終えるか、わずかなひっかかりのあるパートを探求して、その奥深さをしり生涯で何百回聞いても飽きない名曲を聞き分ける事が出来るリスナーになれるかを・・♪
でも今作ライブ映像での、このアグレッシブな熱量はどなたにも伝わると思う。
彼らの曲で1曲でもお気に入りがある方は是非♪
尚、ジミー・ペイジはかなりのビジネスマンでもあるので、今作が商業的に成功すれば、3作目アルバムを制作するあたりから始まる「since then」(それ以降)とかの次作があるかもしれない♪
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