「まぶしくて戻らない瞬間」映画 仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者 野蒜さんの映画レビュー(感想・評価)
まぶしくて戻らない瞬間
映画までに1話から最新話を1週間程で見て、ガヴ熱の高い状態で拝見しました。
普段特撮を全く見ないため、例年と比べての評価は出来ませんがとにかく最高でした。
まず第一に、2本立てで上映時間が90分というのが子ども向けで素晴らしいです。
ゴジュウジャーは初見でしたが、30分でこの展開をまとめ上げていることに感嘆しました。それぞれのキャラが立っていてゲストの発言にはくすり、歴代ヒーローが大集結ってオタクが大好きなやつじゃないですか。
続いてガヴ。本編でちらっと描かれた別世界。並行世界もオタクが大好きなやつで最高。目上の人に敬語を使うラキアの再来、執事服着せようってなったの天才ですか?ありがとうございます。髪型も良すぎる。ストマック家のバイト中「だる……」の一言で100%根っから付き従っているというより目的がありそうなのが窺えます。コメルに新作のお菓子をあげられるからとか?想像が膨らみますね、風船ガムのように。ラキア・アマルガは映画でも我々を狂わせる。初対面人間態のショウマに話し掛けられて“コメルの友達”だと思ったということは、コメルも人間界に遊びに来ている上に人間の友達が居るの……?しかも兄ちゃんに紹介することがあるんでしょ。弟が自分のことを友達に言ったのかなって思えるってことでしょ。平和で可愛すぎませんか闇菓子の無い世界のアマルガ兄弟。ずっと仲良しでいてくれ。
闇菓子を作らず人間界に侵攻しないストマック家、復讐に身を焦がしていない絆斗、いつも通りの幸果さんに、いつもと違うはぴぱれ。TVシリーズ以上に内容は重いのですが、圧倒的な光で乗り越えていくショウマの笑顔が尊かったです。でも母親の名字が違って別の子の親だとか、グロさや細かい設定が分からなくても胸が痛くなるシーンがあって子どもが見るのは辛くないか心配でした。旨味も辛味も苦味も甘味も酸味もあるのがガヴの魅力。
お菓子の家作りはわくわくして、劇場版限定フォームも格好良くて、何よりランゴ兄さん率いるストマック家が助けてくれるシーンが胸熱。家族愛をめちゃくちゃに感じました。双子のアクションは凄いしグロッタ姉さんは力強く美しいしニエルブ兄さんも兄弟の為に動いてくれる……!ショウマが末弟として大事にされていたら、という幸せな夢を見させてもらえました。なんでこうならなかったんだ闇菓子め……。
絆斗&ラキアが別世界線の“自分”を助けるシーンも良かったです!(パラドックス云々は置いておいて)
元世界に帰る時に先導するラキアも良かった。別個体に入れ込みすぎない淡白さで物語を本筋に戻すの、頼りになる。
映画単体で見れるしTVシリーズを挟んでも違和感なく続きが楽しめて、良く出来ているなと思いました。随所に考察ポイントがあってまだまだ味わえそうです。というかTVシリーズに戻ったりファンブックを読んだりしていたら「ニエルブ……お前……」ってなってもう1回観に行くか悩んでいます。
小学生男子が「長かったね」「面白かった」と感想を言いながら帰って行ったので、集中が続く時間内でたくさん観られて満足出来る構成なんだと思います。ゴチゾウは2作品の間にあって、何も考えずに眺めていられる脳の休憩、話の切り替えポイントとして機能していたんだろうな。始めから最後までまぶしい瞬間の連続でした。戻らない幸せを噛み締めて生きていきます。