劇場公開日 2025年4月11日

「ボサノバの光と陰」ボサノヴァ 撃たれたピアニスト ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ボサノバの光と陰

2025年4月15日
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鑑賞方法:映画館

ジャズボッサに始まり、ボサノバを通じてサンバ、ブラジリアンジャズ、MPBとブラジル音楽にのめり込んだこともあり、劇中でのレジェンド級の登場人物には興奮を覚え、訪れたリオの景色にもいたく懐かしさを感じた。
テノーリオ・ジュニオールの滑らかでかつ輝度の高いピアノの音色とリズム感は、一度聴けば深く刻まれること間違いなく、当時リイシューで偶然にも手に入れることができたアルバムは今でも、もちろん愛聴している。
共産主義勢力を押さえ込むための、汚い戦争に代表されるような中南米のクーデターによる軍事政権の粛清そして弾圧の犠牲者として描かれるが、当時のトロピカリア運動による抵抗、アーティストたちがヨーロッパへ亡命することを余儀なくされたことも併せて加えておきたい。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。