小屋番 KOYABAN 八ヶ岳に生きる

小屋番 KOYABAN 八ヶ岳に生きる

解説・あらすじ

「第5回 TBSドキュメンタリー映画祭2025」上映作品。

2025年製作/80分/G/日本

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
企画
永山由紀子
プロデューサー
永山由紀子
撮影
深澤慎也
音声
深澤慎也
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フォトギャラリー

映画レビュー

4.5八ヶ岳を知る

2025年4月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

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第5回 TBSドキュメンタリー映画祭2025上映作品

八ヶ岳には年中開いてる山小屋が多い。
根石岳山荘で働く元サラリーマン、黒百合ヒュッテ付近では鹿に草木が食べられ、木の根が弱り土砂崩れが起き、稲子岳山荘ではコマクサ保護を行うなど鹿被害の現状を紹介。
麦草ヒュッテでも鹿被害により樹皮を食べられた木が水を上に上げれなくなり枯れていく様子を観せられた。

北八ヶ岳には苔の森が有り、白駒の池周辺は苔が見所。青苔荘の近くにはヒカリゴケという珍しい苔が有る。

双子池ヒュッテ、蓼科山頂ヒュッテへヘリで資材や重機の修理用部品を運ぶ様子も観れた。

編笠山近くにある青年小屋では警察と合同で山岳救助訓練を行う様子、双子池ヒュッテに到着が遅れた登山客が4時間遅れで何とか山小屋に着いたなど、死に直面している現場が観れた。

八ヶ岳最高峰の赤岳付近には4つの山小屋が有り、道の保全、怪我した人や具合が悪くなった人を診てくれる赤岳鉱泉山岳診療所
も紹介。自分で出来ることは自分たちでやろうという意気込みを感じた。

春に雪解けで山小屋をオープンした所から、紅葉の秋、そして
根石岳山荘の大晦日、満員御礼での年越しと新年。八ヶ岳の山小屋の様子を紹介してくれる登山好きにはたまらない作品だった。
もちろん山の景色、夜空の美しさも堪能出来た。

硫黄岳山荘グループの硫黄岳山荘、根石岳山荘、夏沢鉱泉、麦草ヒュッテ、しらびそ小屋、双子池ヒュッテ、蓼科山頂ヒュッテ、赤岳鉱泉、行者小屋、青年小屋、青苔荘、黒百合ヒュッテなどの山小屋取材を通してのドキュメンタリー。

小屋番山を好きなすべての人に贈る、もうひとつの山物語、とのことだが、ホントその通り。全てではないが、多くの山小屋に滞在させてもらった経験が有り、厳しい現状も知る事ができたし、美しい映像に感動した。面白かった。
登山好きにオススメです。

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