「シャーウッドの森はほんとうにあるのか」ズートピア2 奏枝さんの映画レビュー(感想・評価)
シャーウッドの森はほんとうにあるのか
映画館で観て良かったな〜!さすがディズニー!2作目、というハードルをちゃんと越えていくんだな。映像は言うことなしです、ほんとにすごいな。細かいな〜動物それぞれの動き。
不自然な展開のシーンがないからストレス無く観れて面白かった☺️
鑑賞後に真っ先に、もしかして、ズートピアって現代版ロビンフッドを少し意識してるのでは?と思ったりした。そしてさらにその一段階上で構成してる感じ。動物たちそれぞれの個性や特性を上澄で出してるみたいな。
歴史の風刺を動物でやる、それでいてエンタメに昇華させる。
いつの世でも、こういう問題って起きるんだよなって事がやっぱりズートピアでも起きていて。産まれの違い、種族の違い、分かり合えない事がどうしてもある、それでいて誰かと生きた方が絶対に良いんだよねという事。
だって、ひとりでなんでも完璧にできるなんて生物には不可能で、そういうふうにこの世界が生まれてしまったのだから。同じ人間でも考え方が全く違うように出来てる。全く完全なコピーで量産される生物でも、完全に同じ遺伝子構造を継承し続ける生物でも良かったはず。でも、そうはならなかった。たくさんの種類の生物がいる。
自分とは違うところがあって、自分にはない部分がある事が、この人は自分とは違うものを持っていて良かったなって思えたら、その違いに感謝する事が絶対にあるものだから。
前作のキャラクター達もしっかり出てきて贅沢な作り!今回の新キャラも良かったな〜と思う。
蛇のゲイリーが「大丈夫、すべてうまくいく」って言うのは、アラジンのジャファーおじさまから来てるんですかね?ちょっと独特な、ゆったりした喋り方が謎の説得力を持っちゃうところも良いなぁと思う。「根拠あるんか!?」と思っちゃうのもわかるけど、別にそのあたりは気にならなかったかなぁ。誰かが達成しよう!のマインドでやってるんだろうなって。
逆に、パウバートはなんというか、ポンコツなのをもっと活かして振り切ってゲイリーのほんとうの相棒にしちゃっても良かったと思うけどな〜。
世界を救うとか、そういうの考え出すとどっかで行き詰まるからさ、この人のためにやりたい事があるってだけでいいと思う。個人的には、もう少しジュディとゲイリーとパウバートのこころを通わせるシーンがあった方が好みかな。ジュディとニックのすれ違いと半々くらいのバランス取って欲しいなとは思った。
どうしてこういう事が起こるんだろう?他人を認められなくて、除け者にしたくなるのはなぜ?
そんな、無限に湧き上がってくる問題をそれぞれのキャラクターを通して表現してくれてる。
いつの時代も、おもしろさで世界を変えようとする、そういうことをやろうって願い続けてくれるディズニーが好きなんだ私は😉❣️
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