「プレデターヴァース」プレデター バッドランド 風太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
プレデターヴァース
根強いファンが一定数いて忘れられそうになる頃に続編が作られる。しかし1、2は超えられない。AVPなどを挟み2以降はナンバリングも無いシリーズ。プレデターズ、ザ・プレデターなどの続編は新設定を盛り込みつつ、しかし最高の出来では無いような。
今回はまさかのプレデターが主役。監督のダン・トラクテンバーグは『Prey』で謎のハンターとしてのプレデターを描き原点回帰。『頂上決戦』で作品の幅をひろげつつ、プレデター愛がある事をファンに知らしめたからこその勇気ある新設定を導入出来たのかと思います。
映画はとても良い出来で楽しめました。一方で今まで通りの謎のハンターとしてのプレデターでいて欲しかったという想いもあります。
主人公のデクはその瞳の表現で困惑、不安、焦りを表現していてかつ多いに喋ります。
相棒のティアがすごく喋るのでデクはセリフ無くマスクをした状態でも映画は成り立ちそうだなと思いましたがそれだと『AVP』のレックスとスカーになってしまうからかもしれません。
またバドはディズニー映画に必ずいるような愛くるしいマスコットキャラであり、愛嬌がありすぎではありましたが最後成長しないで可愛いままで続編とかを見たい気がしました。
トラクテンバーグ監督はこの作品で世界観の間口を広げプレデターというシリーズがまだまだ続く事(ジェイソン、フレディ、ターミネーターなどの映画キャラより長続きしそうな気が)を可能にしました。
エイリアンシリーズも『プロメテウス』『コヴェナント』とリドリー・スコットによる重めの作品(大好きです)から『ロムルス』のように分かりやすい作品も出てきたのでトラクテンバーグ監督によるAVP3もあるかも。
トラクテンバーグ監督はMCUのゲビン・ファイギ、STAR WARSシリーズのデイブ・フェローニのようにプレデターシリーズを総合的にプロデュースする立場になるかもしれません。
初日に観たIMAXは年齢層高めの男性ばかりでしたが、最近観た吹き替えは女性も多くなっていて、やはり今回のような非常に共感しやすい内容も良かったのかと思います。
今後プレデターが主役の映画がまた制作される時はかなりハードなダークヒーロー映画にしてほしいですね。
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