「何を述べたいかよくわからない点が厳しいか」裏社員。 スパイやらせてもろてます yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
何を述べたいかよくわからない点が厳しいか
今年119本目(合計1,660本目/今月(2025年5月度)4本目)。
この映画は大阪市が舞台で、最初こそ大阪市役所(淀屋橋)は映りますが、その後、ちらちらっと映るものの舞台が「西町」という架空の街で(西区とは書いていない)、心斎橋や新世界(動物園前)などは出てきますが(一方で、梅田の繁華街も一応は出る)、どこが舞台なのかよくわからないところがあります。
内容はというと、さびれた(といっても、大阪市内なのでさびれたところは少ないか)商店会をつぶすのつぶさないので闘争する内容でまぁコメディものという要素はあるし、そこそこは…と思うのですが、大阪市を舞台にした割に、例えば大阪市内のどこか有名な観光施設に行くとか、例えばお好み焼きを食べるとかというような展開にならず、場所が特定できない(もしかすると、ロケだけ大阪市の外だったりして。かなりさびれていたので)ところがずっと出てくるのが、いわゆる地元枠で見るとうーんどうだろう、といったところです。
ただ極端に変な作品ではないし、一応言いたいこともわかるし、今週(5月2週)もコナンとたべっこどうぶつ祭りで他の映画が少ないので、ある程度仕方がないかなという部分もありましょうか。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/強迫による意思表示と不動産の対抗要件)
民法96条と177条ですが、強迫による意思表示はいかなる場合にも取消し可能ですから、177条による不動産の物権変動においても同様で(したがって、いわゆる絶対的構成論やわら人形論などの論点は「結果論的に」出てこなくなる)、ちょっと考察が雑かなぁという気がします。
※ 私人間のやり取りでも、その私人が行政と繋がっていて、そこに公民館や公園など公的施設が立った場合に、強迫による意思表示を理由に取消し(および原状回復)ができるか?となると、私法と行政法のクロス論点になるような気はしますが、「市立の」商店街というのはないと思います。
(減点0.2/170デシベルも出る大声大会はあるのか)
この点、120デシベルが「空港で飛行機の発着陸のすぐそば」と言われるように日本では120デシベルくらいまでしか説明されず(日本ではデシベルは、騒音行政以外では、聴覚にハンディのある方の手帳の取得に聴力検査に出てきます。そこ以外ではほぼ出てこず)、ネット上調べても170デシベルという例がまるで出てこず(海外文献になりますが、「大砲から弾が発射される直前の、大砲の使い手」という例示はある)、ちょっと大げさにすぎるのではなかろうかという気がします。
※ デシベルは、1/10をあらわす「デシ」(小学校で登場する「デシリットル」もこれ)と「あわせて」「デシベル」で使うことを条件に使用が認められる例外的な単位系(計量法)です(法定単位以外を適当に使うと計量法違反が飛んできます。ただ、計量法違反(法定以外の単位使用)で検挙された事例はまるできかない)。
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