果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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シェイクスピア劇としても80点
過去作を使った予告編で公開当日に行く気が失せて、厳しい評価を皆がしているところと、細田作品の前作の印象からほぼ見る気はなかったけれど、とりあえず見てみるかと思いながら観ました。
途中のダンスシーンの是非はあると思われますがけれど、「シェイクスピアやりま〜す」みたいにしていて、そこら辺はなぞっているので、そこは合格点でいいと思います。ダンテの神曲も入れて、もしかするとエヴァの死海文書あたりのウケ狙いなのかもしれないけれど。
強いて悪評を入れればガートルードが弱い!
男をたぶらかして権力を手にしようとしていたはずなのに、クローディアスの死とスカーレットの生で、取り乱して去ってしまうのは弱すぎる。
せめて、スカーレットに斬り掛かって欲しかった。そうすれば、人の業というモノの果てしなさと、それに対極するスカーレットの気高さが映えるのだとおもった。
タイトルなし(ネタバレ)
芦田愛菜さんが好きなので見に行きました。
彼女はプロとして完璧な仕事をしていました。
監督・脚本の人が「わざとでもわざとでなくても必要かそれ?みたいな性的な描写が気持ち悪いタイプ」とわかった上で行きましたが、やっぱりキモかったですね。
これ芦田愛菜さんじゃなかったらもっと酷い使われ方してたのでは。芦田さんを重し石に使うな。
400席のスクリーンで客入りは20席、エンドロールを最後まで見たのは5名でした。
自分にとっては"共感する映画"でした
メッセージがまっすぐ伝わってきて面白かったです。自分にとっては『考える』というよりも『共感する』映画でした。物語の中で提示されるメッセージが一つひとつ明確で、「人としてどう生きるか」という道徳的テーマを丁寧に噛みしめていける作品だったと思います。
🔸各シーンから感じたメッセージ
・王女が襲われるシーンでは、「自分が生きるために他人を犠牲にする」という社会風刺を感じました。
・キャラバンが襲われるシーンは、「犠牲の上に築いた富や幸せは長くは続かない」という教訓。
・敵対していた相手を救う場面は、憎しみの連鎖を断ち切るには、自身で受け止めることが必要だと感じました。
・竜や噴火の描写は、「自然は支配できず、人間の独占欲や支配欲は脆く愚かである」というメッセージを込めているように思いました。
などなど。
たしかに設定や展開に違和感を覚える部分もありましたが、寓話としてのメッセージ性を意識して観ると、一つひとつに意味があり、全体として腑に落ちました。
🔸感想
サマーウォーズのような王道的なエンタメ性を期待して観ると、退屈に感じる人もいるかもしれません。けれど、今の日本――物価高や治安の悪化、政治の不透明さなど、心の余裕を失いつつある社会だからこそ、改めて人としての生き方を考えることが大事に思えます。
私が一番強く学びになったのは、「過去の痛みや犠牲の上に、今の平和な日本がある」ということ。
女の子が暴力を受けるシーンや山上での争いなど、
安心して暮らせるこの日常が、先人たちの努力と犠牲、過ちのうえに成り立っている――それを忘れてはいけないと改めて感じました。
普段から映画をよく見るわけではないので、他の映画と比較してどうかはわかりませんが、私自身としてはメッセージ性のある心に残る映画でした。
芦田愛菜=スカーレット
細田監督作品としては、初の異世界物!芦田愛菜のスカーレットは、すごく感性がよく素晴らしかった!聖との旅で相手を殺さない事に目覚め、聖との別れに自分は涙しました!よい作品を創り出した細田監督に感謝です!
スカーレットに芦田愛菜の違和感
スカーレットのビジュアルはよいが、芦田愛菜の声と演技の違和感が最後まで気になり、作品の世界に没入出来なかった。愛菜ちゃんには悪いが、声優がやっていたら、もっと良かったはず。映像はよく、作品の世界観は海外ウケするかもしれないが、日本人には難解だし、子供向けではない。赦しが大きなテーマだが、これが一番難しい。しかし、それを乗り越えないと自分の本当の人生を送ることは出来ない。ラストは賛否が分かれるかもしれないが、王女として生きる選択は、未来の人々のためでもある。その考えや生き方は、細田監督自身の考えでもあるのだろうと思った。
異次元ならぬ違和感たっぷりの細田ワールド
細田守監督の作品は強烈なビジュアルイメージの異世界が魅力的なんだけど、今回は妙にスピリチュアルな感じで説教臭くてガッカリでした。(絶賛している人、すいません)16世紀のデンマーク王家から、急転直下して荒涼とした死後の世界を王女が放浪する設定は、シェイクスピアみたいで引き込まれます。とは言え、死後の世界なのに人間達は掠奪と殺戮を繰り返し、現実世界をまんま引き継ぎでいるので、この世界の意味がイマイチ分かりづらく、お話しの中に入れませんでした。ストーリーも復讐に燃える王女が赦すことを悟り現世に戻ると言う予定調和的な内容で、オチも真っ当過ぎて、正直言って退屈でした。主人公も剣士の割にはあまり強くなく無謀なだけだし、絶叫シーンばかりが目立って感情移入しにくかったです。結局、監督・脚本の細田監督が、頭の中でこしらえた世界に馴染めなかった感じです。役者では、芦田愛菜が熱演だけど、どちらかと言うと舞台や実写映画の演技でミスキャストかな。
自分なりの解釈
鑑賞後にここのレビューを見ました。
自分は色々な知識は無いので単純に予告編を見て中世的で絵がキレイで面白そうと思って映画を見た感想なのですが、
序盤剣とか戦いとか想像してたら、そっか毒かってなりました。
そこから死者の国を彷徨う中、次の場所、次の敵、次のシーンと移り変わり色々な物を見せられる。
何で一人だけ現代風な人?何で知ってるの?このシーン何かに似てる?とか思う事は色々あるのですが、最初に隠された父の死に際の言葉がハッキリしたり、映像がキレイなので上映中はそれ以上を考えず淡々と見れました。
後半主人公が目覚め、自分なりに解釈しました。
死後の世界は死の間際で見てる夢みたいな物だったんじゃないか?だからシーンも飛ぶしファンタジーみたいで何でもありなんじゃないか?
老婆は死神的な?ドラゴンは天罰的な?
聖は自分を介抱してくれてる人だったり先の未来で出会う人の意識だったりするんじゃないか?
復讐に囚われた娘を解放して前に進んで欲しいと父の意識も現れたんじゃないか?
と思いました。
それを踏まえて明るく前に進もうとするラストはそんなに悪くないと思いました。
果てしなき
予告編やポスターが続々出るたびに不安が増していったのですが、一発逆転あると願って鑑賞。
一発逆転は…無かったです…。
今まで観てきたアニメ映画の中でも1.2を争うレベルの大問題作だと個人的には思いました。
全体的に「ハムレット」を細田監督なりに新解釈して、監督の過去作品の要素を盛り込んでいった結果、ストーリーがドッタンバッタンしまくってハチャメチャで、もう最後の方は笑うしかないくらいには酷いなと感じてしまいました。
ハムレットをなぞっているのでスカーレットの父親が殺される過程もあったり、殺した主犯格の叔父を殺そうとして返り討ちにあったり〜とかもあるんですが、その中でゾンビみたいな奴らに襲われて沼に引き摺り込まれる様子はシンプルに謎すぎてちんぷんかんぷんでしたし、結局このシーンくらいしかゾンビは出てこないので必要か?とどうしても思ってしまいました。
様々な時代の死者が死後の世界に集まってくると言われている割にはスカーレットと生きている時代が近い人が多い気がしましたし、現代人っぽいのは聖くらいで、盗賊だったり貧民だったりばっかで、極論言えばスーツ着てる人間とか武士とかマンモスを襲ってそうな原始人とかそういうのは全く出てこないので、死者の世界が舞台装置でしか活きてないのも残念でした。
スカーレットの父親を殺したであろう叔父の部下たちに途中途中突撃していっては、ヒントをもらったり、父親の聞こえなかった言葉の真相を知ろうとする展開もあったりしつつ、そんなものを掻き消すレベルで聖の熱血漢というかバカみたいに突っ込んでいく姿勢が展開のあやをねじ伏せていくので大変イライラします。
盗賊がひたすら貧民を襲うところでやめろーやめろーと言っているだけでボッコボコにされまくるし、騎馬戦で聖が馬を乗りこなせているのはもう置いておいて、戦いを止めに行くと思ったら何にも策なしで突っ込んでスカーレットに助けてもらうとかいうバカプレーの連鎖で頭ガンガンしました。
途中で現代の渋谷に送り込まれた時は、現代と交錯して進んでいくのかなと思いきや、大量の人が踊り狂っている中に聖とスカーレットが何故か送り込まれ、何故かミュージカルを始め、聖とショートカットのスカーレットの謎ダンス、それを見てスカーレットが「もう1人の私?」と言っていましたが、コイツは何を言っているんだ?と観ているこっちの疑問符がバカデカくなりました。
スカーレットは人生をかけての復讐を企てているという壮大な前振りがあったにも関わらず、聖が現れたらどんどん、というかあっという間に懐柔されていき、スカーレットの芯の強いというアイデンティティや修行の成果なんかがバカらしく見えるくらい、穿った見方にはなってしまうんですが、スパダリイケメンに堕ちたようにしか見えなくて滑稽でした。
正直聖のどこに惚れんねん状態で、もうスカーレットもバカに見えてきてしょうがなかったです。
今の今までほとんど出てきてなかった死者が一つの国単位で一気に登場してくる割にはそこまで展開として活きないですし、誰と誰がどう争ってもみくちゃになっているのかも大変わかりづらい絵作りになっていてもう真顔でした。
最後の方の突然の山登りからの2vs2も謎で、ヌッと生えてきた2人の兵士とのバトルかと思ったら、1人は普通に転落していくという、黒く消えていくという設定を突然放り投げていたので困惑が増しました。
叔父との最終決戦も見応えという見応えはもう感じられず、叔父の目を潰すんじゃって勢いでスカーレットが襲うシーンがハイライトで、ひたすら白目になってる叔父が滑稽ですし、完全舞台装置な龍が都合よく叔父に雷を2発ぶちのめしてトドメを刺すあたりもう何を見せられているんだろう状態で、もう放心状態でした。
最後のシーンの聖がひたすらスカーレットに訴えかけるシーンなんかもう笑ってしまって、「生きろ」「生きたい!」の押し問答がパワープレイすぎましたし、脳裏にニコ・ロビンがよぎりまくってもう大変でした。
大切なことを言いたかったんだろうなとは思ったのですが、結局この問答にたどり着くのはなんと浅はかな…と悲しくなってしまいました。
スカーレットが息を吹き返してからの展開も非常に雑で、スカーレットがずっと昏睡状態だったのは置いておいて、なぜ叔父が死後の世界に居たのかの理由が誤って毒を飲んでしまったとかいう間抜けすぎる理由で死んでいましたし、それを見て母親がムキー!ってなってるのはもう観てられなかったです。
そこから女王になって高らかと宣言するシーンもなーんだか安っぽく、まず群衆が多すぎてなんじゃこりゃってなりましたし、ここまでの物語を送ってきて最後のセリフでコロッとおちる群衆チョロすぎない?と思ったままエンドロールに突入していったのでもう置いてけぼりです。
アニメーション自体はとてもクオリティが高く、登場人物の表情や、16世紀の服装や風景なんかの質感のリアルさは素晴らしかったです。
ただ個人的には細田監督作品に3DCGはあまり合わないなと思いましたし、CGと手描きの中間みたいなアニメーションがちらほらあったのはかなりノイズだなと思いました。
声優陣は芦田愛菜ちゃんは成長したスカーレットとは合ってなかったなと思いました。
ガキンチョの頃のスカーレットは合っていたのに、声質そのままで成長してしまっていたもんですから違和感が拭えなかったです。
叫び声がフェードアウトしていってたのもプツッとしていてモヤモヤしました。
岡田くんはばり上手くてスッと入ってきましたし、細田監督作品に関わってきた俳優陣大集合なのは見応えがあって良かったと思います。
既存の言葉を知っている用語と同じ意味で使うのもややこしさに拍車をかけていたなと思いました。
死ぬことを"虚無"と言い換えてはいるんですが、普通に死者の世界とか死んでしまうとか出てくるのに、虚無になりたくない〜とかほざいているので頭が痛くなります。
この作品を細田監督は本当に作りたかったのか、それとも幅を見せようとして失敗してしまったのか、とんでもない作品がまた世の中に現れてしまったなと思いました。
非常に語りがいのある作品ではあると思うので、そういう面では話題になるだろうなと思います。
鑑賞日 11/21
鑑賞時間 18:00〜20:00
期待ハズレ感は否めない
全くの期待はずれ…
作製された方達に大変失礼を承知で言わせて戴きます。全ての歯車が合っていないと思ってしまう。
先ず物語りがおかしい…。。ストーリー脚本共に。何故現生で死んだのに又違う世界(死んだ者達の世界)が存在するのか⁇そしてその者達は食事もするし怪我もする。そしてその世界に死んで無い者が紛れる。その辺の設定もおかしい。
そして舞台が16世紀のデンマークであったのにいきなりその世界に現代の日本人の聖が登場して口語が通じるのか?また何故、聖なのかそれも現代の日本人の?医療従事者で亡くなった者など沢山居た筈だ。納得する説明も無く完全に謎だ!意味が分からない。何か聖で無くてはならぬ根拠が欲しい…。。
また非常に残念であったのは、プロの声優を使わなかった事。最近のアニメに多い事だが、、、話題重視の為人気俳優を使う事が多いが今回の配役に至っては主役のスカーレットに芦田愛菜さんを起用した点。芦田愛菜さんは非常に特徴のある声質でアニメ画面で聴いても芦田愛菜の顔を思い起こしてしまう。だから物語りに没頭出来ないのである。入り込めないのである。一方プロの声優は声質を変化させる事が出来る為その人(本人)の顔が出て来ないのだ。この点も大きなマイナス要因であった。
後半の"赦し"やスカーレットが新女王とし国を統治する前の人民前のスピーチも綺麗事しか述べず非常に陳腐な内容であった。また余りのつまらなさに途中何度か寝落ちしそうになってしまった…。。 観ていて映画館から出たいと思った作品は久々である。しかしこのレビューをする為に最後迄苦痛であったが席を立つ事を我慢した映画は初めてである。
星2を付けたのは映像は良かったし動きにダイナミックさと迫力があったし俳優陣の演技も良かった。只々、頭の中に沢山の⁇疑問(納得がいかない)が増える作品と言うのは困ってしまう。ある意味こんなに突っ込み所満載な作品も珍しい……。。
言われるほど酷いものではなかった、けど
先日観賞してきました。
簡単に言えば、「ストーリーに期待するな。でも、ネットのレビューほど酷くはない」です。
SNSで散見される酷評っぷりに、前作の『竜とそばかすの姫』の時に味わった未消化感や杜撰だった脚本がよみがえります。
ストーリーは相変わらずな細田節で、無理やり継ぎ接ぎしたようなストーリー展開に、煮え切らないロマンス(と言っていいものなのか)。監督の性癖(やたら女の子を吐かせる演出が多くて、またかよ…と冒頭早々なりましたけども)。
割と物語の内容というかは、あらすじなどである程度予測できます。
死者の国が舞台で、スカーレットがそこにいて聖が同行している時点で、彼が死んでいることは明白です。
ハムレットは知らなくても見ることはできるから、ご安心ください。知っていたら、「ハムレットだ」となるかもしれませんね。
死者の国という設定がちょっと強引というか都合がいいと思うかもしれません。
「生と死が交わる世界。過去も未来も混じり合う世界(だったかな)」ということで、未来と生死が混じり合う世界というわけなのですが、未来要素が正直薄くて、「時代物」感が強い。未来要素が薄い。多分、聖を登場させるため。聖が死んだという事実、聖が未来で死んだことによってスカーレットに出会うという意味であるのかもしれませんが、それ以外に未来や近代を感じさせる要素は薄い。だったらもっと、未来で死んだ人間が出てきてもよかったのではないか。
死者の国は、死にかけの人も行くことができるみたいです。
途中で出てきたフラダンスは、ハワイ。ハワイ王国は18世紀ごろにできた。確かにスカーレットたちが生きた頃と比べると近代史寄りなのかもしれないけど、「何で出てきたの?」感は拭えない。スカーレット←フラダンス←聖の時代や時間経過の暗示だったのか。死者の国だったし、フラダンスは霊的な、宗教的な要素もあるが唐突感がある。死者の国だし、出てきても違和感はないものなのかもしれないけど。
キャラバンは紀元前~中世期。死者の国は、またそこで独自に文化を築いているのかもしれない。死者の国と言えばのメキシコのようにマリーゴールドたっぷりみたいなのはなかったけど、墓掘りがそれっぽかった。
ドラゴンは何だったのか。
正直よく分かりませんが、都合よく出てきて、悪党を滅ぼしてくれます。いわゆるお天道様というやつなんでしょうか。「お天道様がいつも見ているから。悪いことをするもんじゃないよ」みたいな。この辺で出てくるだろ、というタイミングで出てくる。
途中のインド映画みたいなミュージカルは要らない。冗長的。
ダンス楽曲を手掛けるは、離婚伝説。どこかオシャレで、懐かしい。
最初自分は、死者の国が輪廻転生できる場所か何かだと思っていたのですが、そういう感じでもなさそうでした。さらに、見果てぬ地を目指す最終の闘いは、妊娠~出産のような感じにも思えました。
クローディアスが、「王妃と共に見果てぬ地へ」と言っていましたが、それはもちろん叶わないわけですが、そもそも王妃であるガートルートは生きている人間なので、一緒に見果てぬ地へは行けないんですよね。あと1人しか見果てぬ地の門を開けることはできない。
どこかで何度も見たことあるような単調な流れ、けれどやはりその単調さやシンプルさがちょうどいい。ただ、場面がブツブツ切れすぎたり、唐突な演出があって、違和感。時折、胸くそ。映像はハイクオリティ。CGでも、イラストアニメでも、違和感ないけどダンスはちょっと違和感あるかも。
竜とそばかすの姫ほど酷くはなかったのですが、「もったいない」と感じました。
ゲスト声優は皆さんほぼ違和感なく聴くことができました。いい加減細田監督は、脚本家を外から引っ張ってきた方が良い。
復讐の果てには
IMAX版で鑑賞。
結構面白かった。
細田監督の思いが、存分に出ていた様に思う。
公開前特番を幾つか見たこともあって、
単なるアニメ映画というだけではなく、
色々な挑戦も気になっていた。
ただ公開初週にも関わらず、
客入りが1割ほどだったのは意外だった。
主役のスカーレット役が芦田愛菜ちゃん。
アニメ台詞って所と、愛菜ちゃんの印象が強いだけに、スカーレットよりも愛菜ちゃんがチラつくのが、少々気になった。
それでも、中盤以降は多少は慣れてきてたかな。
スカーレットの感情を繊細に表現するのは、
難しかったと思うけど、愛菜ちゃんなりに、
熱量を持って演技していたのは良かった。
内容的には、まず、2Dとも3Dとも違う、
独特の表現が新鮮だった。
キャラは、髪の毛の揺れや泥、血の汚れ、
背景は死者の国の荒野や砂漠、海みたいな空、
別世界のガラッと変わった時空間移動等、
物語世界の作り込みが観ていて楽しかった。
騎馬戦の所は、特に見応えがあった。
音響はIMAX版で観たってのもあって、
重低音がシアター内に響く響く((((;゚Д゚)))))))
あの特大の楽器のおかげなのかな。
ストーリーは上手く練られているというか、
最初は一方通行の展開かなと思ったけど、
そこはさすが細田監督。
最後のスカーレットと聖の生死の所なんかは、
思わず泣いた。
そこまでの2人の積み重ねからの感動というかね、
最近は涙腺が緩くなってるわ。・゜・(ノД`)・゜・。
あと、途中の別世界の2人のダンスは面白かった。
全く別の時代に生きていたらなって。
時々出てくるあの謎のドラゴンはカッコよかったな笑
期待して行きました
映画を作ることは大変なことだと思うけど、とても期待して見に行ったので残念でした。
全体的に説明不足。なんで?ばかり。
途中で戦争始まってるけど、どこから人来たんだよ。
なんでダンス見せられてるんだっけ?
中世の使者の国に、現代の使者の国が1人だけ?それ以外の時代の使者はいないの?
聖は人を助けて殺しをしなかったのに、なんでこの世界に来た?って問われた後に人殺し?それが答えか?
竜はなんだったの?最後雷で死ぬの見え見え。
と話しだしたら止まらないです。
あまりにも面白くなく、途中で帰りたかったし、初めて酷評をしたくて書き込みをしました。
期待してました。1年ぐらい楽しみでした。
あまりにもひどい映画でした。
カタルシスど底辺
展開が早くて薄く、なして聖とスカーレットが惹かれ合うのか全く分からん。
ほんでスカーレット戦闘力低いし聖はスカーレットの足を引っ張っとる上に「戦いをやめなさい!」だ?
で、アレだけ卑劣極まりないクローディアスを「許せ」だ?
争いのない未来をとか、俺の様なオッサンにとっては頭お花畑極まりないわ。
子供騙し作品やな。
2日目やのに観客動員少ないなぁ思てたけど、みんな賢いわ
メッセージ性が強すぎて大衆受けは難しい
前日までの映画の評価から、難しい作品なんだと承知の上で観に行きました。
私は細田監督の人生の生き方、しいては映画作成の覚悟だと思いました。
キャラバンの人たちと楽しそうにしているシーンで、オアシスで立ち止まり集落を作ったらいいじゃないと思いました。
最果てに行く意味は?
ある程度満足したら立ち止まったらいいじゃん。
前に進むのにもパワーと勇気がいるよ。
でも山頂を目指してる時に、聖が苦しんでるのをスカーレットが後退してまで側にいるのに愛っていいなぁ。辛い時に誰かそばにいるっていいよね。
あと叔父にスカーレットが唾吐かれたシーン、ああ、だから他人を変えるのは難しいよ。期待なんてしない方がいいとも感じたな。
安易な大衆受け狙った作品もいいけど、辛い思いをしながら一部の人に刺さりまくる作品を創り上げたいんだろうなと感じました。
これだけ有名な監督の、勇気ある作品。
強いていうなら、次回作はメッセージ性と大衆受けのバランスを良くしてほしいです。
iPhoneから送信
難しいテーマ
映像に関しては良かったと思う。
だが、「死者の世界」の世界観や描写。
これについては正解は無いので製作側の想像で良いと思うのだが、
死者の世界でもう一度死ぬと虚無になる?
死者に復讐しても思いは遂げられるのか?
死者が「見果てぬ場所」を目指す理由とは?
ドラゴンの存在の意味?
その他色々あるがどうも個人的に疑問が多くすんなり受け入れ難いものだった。
それにこれだけ重いテーマを扱ってるんだからダンスや歌は必要ないんじゃない?
ストーリーがちぐはぐで何をしたいのかわからず映画には入れ込めなかった。
「生と死」「復讐と赦し」
これがこの作品のテーマなんだと思うけど壮大で難しいテーマ。
果敢にこの難しいテーマに挑んだのは評価したいがそれを描き切れたかというと疑問である。
と、ここまで悪い感想ばかり書いてしまったが、これはこの監督とスタッフならもっと出来るんじゃないかという期待を持っていたからである。
今年もアニメ映画が盛況であるが興行成績上位組は漫画原作あるいはテレビアニメの映画版ばかりである。
ちょっと言い方は悪いかも知れないが仲間で力を合わせて勧善懲悪、難題解決というストーリー展開は見る方は分かり易くて入りやすい。キャラも立ってるので感情移入しやすい。
それに対してオリジナルアニメは苦戦している。宣伝費も少ないだろうししょうがない面もある。(この作品は有名監督と豪華声優陣でかなり宣伝されているが)
しかしオリジナル作品を作る流れは止めないでもらいたいと個人的には思っている。
ここ数年私もあまりメジャーではないアニメ作品もなるべく見るようにしているが何本かは面白い物があった。そういうのを見つけるのも映画を見る楽しみでもあるのでね。
果てしない愚痴です。ごめんなさい。
ポスターと予告編に惹かれて、ちょっと楽しみにしてた。
『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守だし、
『竜とそばかすの姫』も色々言われてたけど、MILLENNIUM PARADEの曲も聞けたし満足してた。
本作公開後の評判を知らなかったので、
公開2日目で174席に自分を入れても4〜5人なのが、
ちょっとショックだった。
確かにあまりに宣伝も見ないけど、
オリジナルアニメってそんなに訴求力を失ったのか?って上映前に少し凹んだ。
そして観た。
正直に言って全く感情移入出来なかった。
セリフとキャラクターに一体感が感じれない。
それは決して演者のせいではなく、
セリフ自体が書き文字の様だったと思う。
映像自体もキャラクターと背景が馴染んでない様に感じたし、
死と生の狭間の世界観も、
虚無と死の違いと恐れも感じれなかった。
映像的快楽もないし、感情の解放も無かった。
まるでAIが作った作品の様だった。
キーワードは「許せ」
憎しみの連鎖を断ち切る為に、復讐の相手ではなく、
復讐心に捉われた自分自身をまず許せと、
父の遺言の真意に気づいたスカーレットが、
争いの無い世界を目指し民衆の前に立ち話す。
そのシーンで怖くなった。
民衆に語りかけ心を掴む内容は父と何も変わってない。
変わったのは復讐心を捨てたスカーレットだけ。
それ自体は良き王道として間違ってない。
でもそれは争いの無い世界に繋がるのか?
復讐心に捉われた自分自身を許して、
自分らしく生きると争いは無くなるのか?
父が生んだとも言える叔父の嫉妬心は?
父への不満から裏切った母の心は?
許す事でそれらは消えるのか?
そもそも聖の自己犠牲は争いのある世界だから起こった事なのか?
聖は狭間の世界で自己犠牲だけではなく、相手を倒す事を得たかったのか?
それを得たが為に、虚無に還るのか?
何もかも宙ぶらりんだと思う。
メッセージがある様で何も言えてない様に思う。
許すという行為を完全に出来ないから、
全てを飲み込めなくて争いは起きるのであって、
だから人だとも言える。
もし人では無いナニカに成ろうとするのならば、
それを描写しないと。
完全なる許しを与える存在を。
ただそれは既存の宗教となんら変わりない。
復讐心も嫉妬も不満も、
喜びも悲しみも、
愛も憎しみも、
心の一部だから人であるとも言えるし、
許す行為で全てを飲み込めないからこそ、
人じゃないかと。
そんな人でも価値はある
って言って欲しかったんだけどなあ〜
観てすぐ勢いで書きました。
声優陣は豪華だし芦田愛菜と岡田将生は好きなので
星はつけました。
失礼しました。
イキたいって言え!イギダイッ!!
ところどころ、笑いを堪えるのに必死な映画でした。
とてもシュールな笑いを誘う映画です。
もしかしたら細田監督は、途中からあまりの物語のつまらなさから方向転換を狙ったかな?と自分は思いました。
物語の軸は、スカーレットというとある王女が、父を殺した弟に対して、復讐を誓って旅に出るというありきたりな物語です。
"本当に復讐をしていいものなのか?"と旅の途中で、スカーレットが悩み抜き、結局復讐せずに相手を許す、、ここまでは小学生でも考え得るようなストーリーです。
よくあるようなバトル映画もので、1人倒したらまた次の強敵が徐々に出てくるような、これもまたチープな映画の定番です。
…おそらくこの時点で映画作成している最中にスタッフは気付いたのではないでしょうか?
この映画はつまらなくなると。
そこで、一種の方向転換をしました。
予告編では一切顔を出していなかった、"聖くん"という、とある看護師が登場します。
スカーレットの物語上、明らかに異質なスペシャルゲストです。
場違いなキャラクターだから、場所も時代も時空もすべて同じになる世界線(死後の世界)でいこう!という設定にも変えてしまい、ひっちゃかめっちゃかするキャラで、もうどうにでもなれ!としたのかと思いました。
聖くんというキャラクターが出たおかげで、比較的真面目で重い映画だったはずが、シュールな笑いを誘う良きアクセントとなりました。
聖くんというキャラクターがいるだけでも面白いんですが、他にも彼の行動には心を震わせます。
①登場シーンで、死後の世界という誰もが困惑するような暗い山道の中、歌を歌いながら颯爽と登場。
②砂漠で盗賊に襲われ、黄色いリュックを盗まれたはずが、その後の物語で何事もなかったかのように取り返しており、リュックを携帯する。
③とあるおばあちゃんから大事なものとしてウクレレを貰い、露店の食料の代金代わりに、平気でウクレレを売っぱらう。
④看護師という性質上、"人をころすな!"とスカーレットにいうキャラなのですが、物語の後半で弓を使って平気で人をあやめる。
⑤腹を割かれて死ぬほど痛いはずが、汗ひとつ垂らさず最後に平然とそのまま消える。
正直、聖くんがいてくれたおかげで、果てしなきスカーレットという映画がコメディとして楽しめるようになった映画でした。
本来は⭐︎1をつけたいところですが、聖くんの活躍によって、⭐︎2で!
シュールな笑いが好きな方におすすめな作品です。
細田守の伝えたかったこと
SNS上の酷評は概ね共感できるものであり、自分も鑑賞しながら「ツッコミどころは多いな」と感じた。
ストーリー上の破綻だとか世界観に説得力がないだとかはしょりすぎだとかの映画的な表現の世界においてはかなり駄作と言える作品であったと思う。だがしかし、自分は小説などのいわゆるストーリーを伴う作品はメッセージを込められている、という前提で見るため、その観点で言うとこの作品は実に素晴らしい物であった。
「人間はなぜ生きるのか」と言う問いはこの自由主義の時代に誰しもが考えるものだ。この作品は細田監督のその問いに対する返答だと考える。
世界に厭世的になってしまうときもあるだろうが、見直して見てくれ、この世には他者という希望が残っている
これがこの作品を通して監督が伝えたかったことだと思った。この作品はこれについての思考させた。
確かに、SNS上の酷評は的を得ているのかもしれないが、それよりも大事な作者のメッセージを見逃しては本末転倒だと考える。映画的な表現としてはまだまだだったかもしれないが、メッセージを伝えて考えさせた作品として⭐︎4をつけたい。
最後にSNSで酷評している方々に物申したいのだが、私たちは2000円前後で叩いてもいいという権利を買っているわけではない。何よりたった2000円で見させていただいているのになぜそんな大きな顔で誇らしげに評するのか。作品を作った方々へのリスペクトがないのであれば、映画を鑑賞する資格はない。
アニメはもっと気楽に観たいよ・・・。
映像美とは素晴らしいものだ。映画館で映画を観る一番の醍醐味は音響にあると思っているが、作品そのものの質として映像の美しさは欠かせないのが当然だ。それが凄いと、ある程度の演技の酷さや脚本の駄目さに目を瞑って最後まで鑑賞できるのだから。
ヒロインの演技や監督自ら書いたという脚本についても色々と言いたい事はあるが、それ以上にあのキャラクターは何だ?現代日本から来た看護師の男とかいう。本当に意味が分からない。ヒロインが「虫唾が走る」と言っていたが同感だ。なのに別れ際にキスするし、あの瞬間に本当に心が冷え切った。
あの男、当初は通り魔か何かに刺された記憶が無くて突然変な所に来た認識のはずだ。なのに歌歌いながら歩いているってどういう神経しているんだ?パニックになるだろまずは。なるほど、ヒロインと会う前にそれは済ませて落ち着いたと仮定しよう。しかし剣やら槍やらで襲われておいて、そいつら襲撃者の安否を気遣うのは明らかにおかしい。自身の立ち位置も分からず、どうしたら元の場所に帰れるかも分からない状況で他人の治療優先するか?いざという時のための自分用だろう背中の医療グッズは。バックボーンも何も無く、突然ヒロインの前に現れてその行動は理解不能だ。それとも医療従事者の方々なら違和感無く観れるのか?私が自分の事しか考えない最低野郎なのか?それも否定はしないが。敵集団に単身乗り込んで「戦いはやめましょう」とかほざいたり、ヒロインに殺すなとか言っておいて自分も殺してたり、言葉を選ばず言うとイカれている。どうしてもそうさせたいなら、不自然にならないような工夫をしなければならないのに何も無い。ヒロインも大概だが、コイツにずっとイライラしていた。
要はあの世界は死にそうな人がたどり着く訳か?現実でそのまま死んだらその世界でもそのまま、一命を取り留めたら現実に戻れる、みたいな?で、時代や国も様々。それはいい。なら日本人が現代人一人だけなのは何故だ?もっと時代や国、そして人種も入り混じっていたなら設定に説得力があったのに。正直地獄以外の何ものでも無いと思うが。
結局は「復讐を止めたら仇に天罰が下ってラッキー☆」というのが主張ですか?と投げかけたい。争いの連鎖が~みたいな話があったが、今回のヒロインの行動は全く違う。ただ、父が殺されたから仇が憎いだけだ。これが、何代も続くような別の国とか王族とかの仇敵が相手でそいつらを憎むように育てられてきたのなら争いの連鎖の話も分かる。ヒロインが復讐を果たした場合、そこから連鎖するからやめろって話か?その場合は「泣き寝入りしましょうね」がこの作品の主張か?復讐に囚われず自由に生きろと言いたいのかもしれないが、なんの非も無い大好きな父が目の前で無残な最期を遂げたのだ。本人が選択したんだから放っておけと言いたい。序盤でもラストでも、躊躇せずさっさと剣をぶっ刺しておけば良かったのにとさえ思う。つまり、そう思わせてしまう作りが駄目なんだということだ。16世紀と21世紀の差もあるし国も価値観も何もかも違うのに、渋谷か何かでダンスする幻想見たら他の生き方あったかなと泣き出すとか・・・うーん勘弁してくれって感じだ。おかしな世界のおかしな出来事を描いているのに、どうして現代日本の価値観に合わせなくてはいけないのか?今の時代では当たり前の言い分も、それを作品の中で叫ぶ事が正解とは限らないしうまく伝わるわけでもない、という良い例ではないかと思う。
誰が監督・脚本をしようが誰が声優をやろうが一向に構わないが、つまらない作品は観たくない。ただそれだけ。エンドクレジットが終わって明かりが点いたあと、すぐに立ち上がらず余韻に浸りたいのだ。一刻も早く立って混む前にお手洗いに行きたいなどと思わせないでほしい。
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