果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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これなら実写のほうがまだ良かったのでは?
一言で言うとこれだけ豪華な俳優陣を使って
だと思います
色んなものを詰め込もうとしたのか、何を伝えたいかがぼんやりしてしまった点と、スカーレット以外の登場人物シーンが少なすぎて思い入れが全くできませんでした(聖の人間界のシーンがすくなすぎる等)
最後15分ぐらいだけは良かったかなって感じましたが…過度な期待は禁物です
正直これなら芦田愛菜さんに実写スカーレットをやってもらったほうが面白くできたと思います
経験された事がある方は、共感できる作品かと思います。あ
死者の国と呼ばれていますが、個人的にこの作品は、“意識障害時に観る夢”を舞台にされているように感じました。(実際に、劇中後半にその様な描写が多数見られました。)
“現実と夢の狭間で生と死をさまよい、永遠に続く夢を観ながら、自分がどこにいるのか、いつ目覚めるのか、死ぬかも分からない状態”それが意識障害(昏迷・昏睡など)中は続きます。
小学生の頃と先日の2度、意識障害を経験し“夢”を観た事がある私にとっては、共感できる部分が多く刺さる作品でした。
また“現実と夢”を体現している様な、リアルで且つ美しい映像も圧巻でした。
今後も、細田守作品楽しく拝見させていただきます。
観客置いてけぼりで見終わったあとは虚無になった
ちょっと楽しみにしつつ公開初日に観てきました。
まず、私は時をかける少女とサマーウォーズが大好きです。おおかみこどもの雨と雪を観て泣きました。
バケモノの子も好きです。何十回と見ました。
未来のミライと龍とそばかすの姫は、あまり話が私には会いませんでしたが、龍とそばかすの姫の音楽は今でも聴くぐらい好きです。
そのうえで、今回のレビューを書かずにいられなかったので初レビューです。
今年映画館で観た中で、ワースト1の映画でした。
冒頭から聞いてただ不快になるBGMと声から始まり、劇中では人物の会話が時々繋がらず、音楽や映像美を全面に押し出している感じが強いです。
メッセージ性はあるのでしょうが、個人の感情と行動がころころと180℃変わることを前提にした世界のようなので、人物に芯を感じることはありません。
キャラクターに芯がないので魅力がなく、ヒロインの声は泣く、驚く、叫ぶ、全ての場面で同じに聞こえ、その時の感情で出しているように感じることはなく、滑舌が良すぎるのか、有名でなくても声優として活動されている方を起用された方がマシだったのでは、と終始感じました。
声優さんが好きなら、声優の人としての背景を踏まえて楽しめるかもしれませんが、キャラクターに感情移入したい方には個人としてはオススメしません。
この映画に統一した世界のルールみたいなものはなく、ヒロインに都合のいい展開が続きます。
また顔や色合いが過去作とは変わり、私には今回は合いませんでした。
なんでそんなにいいタイミングで龍がスカーレット助けてくれるんですか。生きてる人だからですか。
聖はなんで不殺を通してたのに、最後人殺しちゃうの。2人も。これが恋ですか。
王様の最後の言葉の真意ほ誰にも分からないのに、なんですぐに結論でちゃったんですか。敵の言葉が決定打って.....聖との議論が一敵の言葉で一瞬でなくなった......
スカーレットは復讐心消えて、子供心を取り戻してよかったね。他の人たちめっちゃ虚無になったけど。
途中おじさん、おばさんの踊り、あんなに長く見せる必要ありました?その後聖とスカーレットの謎の踊りを長々と見せられたのに......
結局身軽なお婆さん何者ぞ。
映画時間があっという間と言うよりも、この映画時間の割に長く感じて、見終わったあとは「虚無になった」と言いたくなります。
最後に声優陣みて、大御所俳優や有名声優の起用の多さに驚きました。それで完成したのが今回のもの、と思ったら残念すぎてより虚無になりました。
見終わってスッキリ
メッセージも素晴らしい作品でした。
主役のスカーレットの芦田愛菜さんはじめ、役柄にハマった声優さんだったので、最後まで没頭して観ることができました。
「もののけ姫4K」を観た次に、この作品を観ましたが
「共に生きる」
「自分を許し 相手のことも許す」
現代を生きる私たちへのメッセージだと思いました。
見終わって、パンパンだった頭がスッキリ柔らかくなりました。
酷い支離滅裂
とにかく支離滅裂な展開で異世界から新宿に移り、ディズニーピクサーみたいなミュージカル作風になりますcgもショボくなり、予告にあった女戦士のシリアスなストーリーとかもなく予告詐欺でした。
素晴らしかった
私はとてもハマりました。
流石愛菜ちゃんです。セリフが上手すぎてスカーレットが涙する場面で一緒に涙が溢れました。
殺された王様の最後の言葉はとても奥が深く、胸に突き刺さりました。
考えさせられる内容です。
映像もとても綺麗で是非映画館で見ていただきたい作品です。
中身なきスカーレット
うーん、厳しいですね
復讐に燃えるスカーレットが現在人の聖に出会い愛を知り復讐より大切なものに気付く的な話にしたいのだと思うのですが、中身がまったく無く、嚙み合ってない
1.復讐劇としては捻りもなく強い復讐心を感じない
まずスカーレットが父親を殺されて大人になるまでクローディアスと一緒に生活してるのに違和感を感じます
毒を盛るチャンスなら剣の練習や知識を付け大人になるまで待たなくてもいくらでもあったのではないかと
あと父親を処刑した二人を簡単に許したりクローディアスの懺悔で簡単に許すのも強い復讐心を感じません
映像や叫びでかなり過剰に怒りを表現してる感じでしたがストーリーと嚙み合って無い印象
クローディアスに復讐しにいく過程も特に何もなく行き当たりばったりで盛り上がりポイントがありません
あと復讐劇であればやはり敵を倒してスカッとしたいのにそこも煮え切らない感じで中途半端に感じました
結局クローディアスを倒したあのドラゴンはなんだったのかと
父親なのかと一瞬思いましたが許せ言ってる張本人がそんなことするのも矛盾してるし
2.聖との関係が希薄で恋愛関係になっていない
聖は名前の通り聖人なのはいいんですが、スカーレットのピンチの時も基本は役立たず
彼なりの信念があるのだと思うのですが、道中で一度スカーレットためにその信念を曲げてまで彼女を助けます
そこから全力でスカーレットを守るかと思いきや、山頂でクローディアスの手下二人に襲われてる時も見てるだけ
最後のクローディアスとの対決もスカーレット一人で行かせて待機
そこはお前姫をカッコよく守る騎士になれよと
恋愛関係というよりサポーター的なポジションで別に相手がスカーレットでなくても同じ行動したのではないかと思えるぐらい二人の繋がりが希薄で盛り上がりに欠けます
あと聖の歌でいきなりスカーレットが見たこともない現代に飛んで一緒にダンスして二人が通じ合う的な設定も微妙すぎる
言ってしまえばあれはスカーレットが勝手に見た夢ってだけですしね
もっと道中でお互いを理解し合い助け合って絆を深めていくシーンが見たかったです
3.意味不明な世界観
過去も現在も生も死も入り混じる世界と言いつつ、スカーレットの時代に現代人の聖が一人参加するだけの謎設定
あとよくわからない魔法使いっぽいお婆さんや空を飛ぶドラゴンがいるファンタジー世界かと思いきや
人々は生きてる時と同じように食事をしたり剣とか銃で戦ったりと中世となんら変わらない感じで特別な世界観を感じられませんでした
そもそもスカーレットと時同じくして死んだクローディアスがお供たちを連れてこの世界でも王様やってるのは違和感を感じます
ファンタジーに寄せるのであればクローディアスは死後悪魔に魂を売ってこの世界でも大悪党になってるとかそれぐらしないとわざわざこの世界に来た意味がわかりません
今回の内容であればそのまま現世で復讐劇すれば事足りますしね
あと無駄に何万にというエキストラが出てくるのですがまったくストーリーに絡んでないのも意味不明
いきなり始まったクローディアスチームvs見果てぬ地に行きたいチームの対決も意味不明だし、その後の火山噴火も意味不明
そして日帰り登山のように簡単に見果てぬ地へ到着するのも拍子抜け
4.報われないスカーレット
ラストで父親が出てきて復讐しないで幸せを見つけて欲しい的なことを言うんですが、虚無になった父親がいきなり出てきた理由が意味不明
こーゆーのって父親の形見にスカーレットの涙がこぼれて的なトリガーがあって成立する演出だと思うのですが
そもそも出てくるならもっと早く出てきてスカーレットを楽にしてやれよと
スカーレットの復讐心が消えたことで出てきた妄想なのかもしれませんがそれはそれで蛇足な気がします
あと生きてるのは聖じゃなくてスカーレットだったこともサプライズポイントのつもりなのかもしれませんが、結局それでスカーレットが報われたことにならないのも残念でした
生き返ったスカーレットが女王になったことで未来が変わり、聖が刺される時に緋色ちゃんというスカーレットの子孫が聖を助けて、スカーレットの記憶が一瞬フラッシュバックして結ばれる的なドラマティックなラストがあってもよかったのではと
折角現代人の聖と中世のスカーレットの物語なのにその設定が活かされてない気がします
5.愛菜ちゃんがスカーレットに合ってない
愛菜ちゃんは個人的に大好きなのですが、今回のスカーレット役に全然マッチしてなかった気がします
無駄に叫んでるだけの印象が・・・
芸能人を使って話題や宣伝効果を高める手法なんでしょうが結果これですしね
ちゃんとキャラにあった声優さんを使って欲しいです
[追記]
6.復讐そして赦すというテーマ
ここが一番肝なところだと思うのですが、結局スカーレットが赦したわけでなく、第三者のドラゴンが復讐を手助けしただけであってなんのメッセージも感じ取れません
今の時代でも戦争が起こっているのは「赦せ」という言葉で解決できる簡単な問題でないからであって、じゃどうすれば赦すことが出来るのかを映画の中で表現し伝えるべきなのでは
復讐によってスカーレット自身も大きな何かを失うとか物語の中でスカーレットが人間的に成長し赦すことができるようになるとかそういった赦すための動機や変化が物語内で積み上げられればテーマとしての「赦し」がより深く観客に届いた気がします
赦せ!生きろ!で解決させるのはあまりにもチープ
といった感じで前評判通り微妙でした
映画館も公開初日の夜だというのにガラガラでしたしね
次回作はサマーウォーズのような面白い作品を期待しています!
アニメーションは良かったただストーリーが……
戦闘シーンと背景、スカーレットのキャラデザは良かったただストーリーの中間を省いたような唐突な進行のせいで最終的によく分からなくなりました。
気になる点
①聖以外のキャラはリアル感があるのに聖だけど
こかのアニメのモブキャラ感があって違和が
ある
②龍がよくスカーレットを助けるためそこのシー
ンがチープに感じる(龍の存在意義)
③何故スカーレットが現代に飛んで聖と踊ってる
のがよく分からない
④踊りから唐突に山の麓までシーンが飛ぶ所が気
になる(溶岩流れてくる所から山頂までの間)
⑤聖かスカーレットに「殺すな」みたいなこと何
回も言ってたのに聖おまえは殺すのか
⑥ババアお前は何者だ
アニメーションの技術は高いのに、中身が支離滅裂なので、「宝の持ち腐れ」のように思えてならない
「絵」は綺麗だし、アクションシーンの動きも滑らかで見応えがある。
しかしながら、物語の舞台となる「死者の国」の設定や世界観には、最後まで没入することができなかった。
これについては、あらゆる時代の、様々な地域の死者が集まる世界といった説明はあるのだが、その割には、主人公の身の回りの中世ヨーロッパの人々が、そっくりそのまま存在していて、生きていた時と同じような支配体制を構築している上に、その時代の武器を使って、その時代の戦い方をしているというのは、一体、どういうことなのだろうか?
その中に、現代の日本人の看護師が、たった1人だけ紛れ込んでいるということにも違和感しか覚えないし、死んでいる者を殺して「虚無」にする(殺されなかったら永遠に生きられるのか?)とか、「見果てぬ場所」が何なのか(天国?)とかといったことも最後まで意味不明で、「設定」そのものが破綻しているとしか思えない。
物語の鍵を握ると思われた日本人の看護師にしても、何のために登場させたのかがよく分からなかった。
法も秩序もない弱肉強食の世界で、争いをやめるように説く彼の姿は、平和ボケした能天気な日本人にしか見えないのだが、その一方で、この世界を司ると思われる老婆が、「お前は、何のためにこの世界に来たのだ?」と問う中で、てっきり「人々の命を救うため」だと思っていたら、弓と矢で、あっさりと2人の敵を殺してしまう姿を見ると、本当に、彼が「何のために来たのか」が分からなくなって唖然としてしまった。
さらに、彼と主人公が、渋谷の駅前で歌って踊るミュージカルのようなシーンでは、現在の日本が、あたかもユートピアであるかのように描かれていて、ここでも違和感を覚えざるを得なかった。たとえ、観客に、「この時代の平和な日本に生まれたことを感謝するべきだ」と伝えたかったのだとしても、「暗黒時代の中世ヨーロッパに比べて、現代日本はバラ色の天国だ」と言わんばかりの描写からは、日本人としての「思い上がり」が感じられて、日本人の自分ですら眉をひそめたくなった。
結局、この映画が、復讐心に囚われた主人公のことを、否定しているのか、肯定しているのかがはっきりとしないところも気になってしまう。
主人公の父親の前王が、殺される間際に、「自分の仇を許せ」と言っていたらしいということが分かると、たとえ、主人公が現王を許したとしても、「憎しみの連鎖を断ち切って、平和をもたらす」ことにはならないのではないかという疑問が湧いてくる。
案の定、主人公は、父の仇である現王を許すのだが、それで相手が改心するのならまだしも、こうした性根の腐った奴を許しても、みすみす返り討ちに合うだけで、主人公が、間の抜けたお人好しにしか見えないことには困惑してしまった。しかも、主人公が殺されかける寸前に、「正義」の空飛ぶ竜が、現王のことを成敗するという展開は、余りにも虫が良すぎて、ご都合主義にしか思えない。
さらに、その際、主人公は、父親が「自分のことを許せ」と言っていたのだと気づくのだが、復讐を果たすことだけを考えていた主人公を許すということは、主人公の復讐を容認し、推奨することでもあると解釈できて、「一体どっちなんだ?」と混乱してしまった。もしも、これが、「現王を殺した自分を責めるな」ということであるならば、やはり、復讐は、竜に任せるのではなく、主人公自身が成し遂げるべきであったと思えてならない。
それから、現王が、家臣達と揃ってこの世界にいるのは、てっきり、隣国に戦争を仕掛けて、逆に討ち滅ぼされたからなのだろうと思っていたのだが、エピローグで、誤って毒を飲んだ現王だけが死んだということが分かると、「じゃあ、どうして家臣達も死者の国にいたの?」という疑問が湧いて来て、最後までモヤモヤとした気分を払拭することができなかった。
いくらアニメーションの技術が高くても、これだけ中身が支離滅裂だと、何だか「宝の持ち腐れ」のように思われて、残念で仕方なかった。
スカーレットのキャラデザが可愛いので星1つ
まず、レビューが軒並み低評価で安心しました。
私の感性がイカれているだけで、普通の人には素晴らしい映画なのかもしれないと思ったからです。
何がどう駄目かは皆様が書かれている通りです。
私は前作の竜とそばかすの姫が歌の良さもあって楽しめたのですが、今作は良い点がレビュータイトルの一点のみです。
以下、私が特に受け入れられなかった点になります。
問題点その一
主役2人の声が役と合っていません。。。芦田さんは凄く頑張っているのが伝わりました。それだけでも役者として十分と思います。
ただ、スカーレットという役では彼女の演技がただの小娘に聞こえてしまい、物語に入れませんでした。
単純に配役ミスだと思います。
芦田さんの責任ではなく、配役を決めた方が全責任を負うべきです。
同様に岡田さんの演技も決して悪くはありませんでしたが、聖という役には全く合っていません。これも配役を決めた方の責任です。
俳優の適役がいないのなら、声優さんでは駄目なんでしょうか…
役に合う配役ではなく、俳優の人柄で決めているように感じました。
役所さん、吉田鋼太郎さん、松重さん、柄本さんらは演技で役の残念さをカバーされていました。これらの方々はさすがと言うべきでしょうか。
問題点そのニ
つまらないことです。
つまらないので、やれストーリーが、演出がと言いたくなる訳です。
インスタで10秒動画をアップする方が受けますよ。
問題点その三
16世紀のデンマークである必要ある?
リアリティを与えたいのなら、字面だけの時代設定は不要です。
そもそも、その時代の女性の幸せが自由であることだったのでしょうか。
ちゃんと時代背景を調べて欲しいです。
問題点その四
謎のおばば。
誰なの、あなたは。冒頭、生と死が混じり合う場所とか吐かしてましたが、その手の悟った解説は冷めるんですわ。
問題点その五
謎の踊り。。。
言葉もありません。細田監督もお疲れなんですね、休んで下さい。
問題点その六
悪役の叔父さんがドジっ子。
自分で仕込んだ毒を誤って飲むなんてw
逆にこれを良かった点にしたかったのですが、制作者達は大真面目なんだろなと思ったら腹が立ちました。
物語を作ったことのない素人の私が上から目線で酷評してしまいましたが、そんな私でも面白さとは新しさだと思っています。目新しさ、新鮮さと言い換えても良いかも知れません。
監督のやりたかった新しさが謎の踊りや中世舞台の復讐劇ならば、奇を衒い過ぎたかと思います。
どなたかのレビューで書かれていましたが、スカーレットが細田版クシャナだったのなら本当の意味で賛否両論の怪作になったのではと残念でなりません。
物語の作成者は監督自身である必要はないと思っています。
映像的な面白さを追求したいのであれば、ストーリーを別の方に任せても良いのではと思いました。
こんなこと言いたくないホントは…
ホントに酷い。
良いところが全く見当たらない。
細田守監督作品は、どんどん問題点が見つかってきていたが、それでも見せ場はあった。しかし本作はそれすらない。
テーマはいま描くべきものだ。
復讐そして憎しみの連鎖はどうすれば断ち切れるのか。
現代とのリンクもいい。
いまもって人類は争いを続ける。
現代と16世紀の争い、なぜ起こるのか。
違いはあるのか。
いくらでも深掘りすることはできた。
細田守監督も、コロナ以降の現代で戦争が起こり続けたときに、テーマを復讐に決めたという。
しかし…
描くには荷が重かったとしか言いようがない。スカーレットが復讐をやめた場面はなんだ。陳腐すぎないか。復讐の相手を前にして、懺悔の言葉を信じてしまう。そのあと復讐の鬼と化しても、まったく共感できない。ひとりで復讐心にまみれ、勝手に許し、そして憎しみから自分を解放する。見てる人たちを置き去り…
いちばんの問題は、ラスト。
スカーレットが国を治めることになるが、お花畑すぎて、げんなりする。
隣国と戦争しない、貧しい人を出さない、平和な国にする。どうやるんだよ。それが難しいから、いま現代にいたって、戦争が起こってる。国民もすぐに賛同する、笑いながら。なぜ?
細田守監督は、スカーレットのやり方なら、平和になると思ってるだろうか。
理想を描きたいのはわかる。
メッセージなんてシンプルでありふれたものでいい。
だがそのためには、展開がチープすぎる。
ストーリーがあり、演出があり、葛藤からの解放がある。すべてがチグハグ。
どうしてこうなるのか。
本作で重要なのが、歌だ。
平和を願う。現代と過去をつなぐ。
だが、まったく響かない。
歌詞が薄ら寒い。
音楽としても印象に残らない。
ヒットするわけない…
クレジット見ると、歌詞は細田守だった。
なぜ…
「竜とそばかすの姫」は終盤に大きな問題がある作品だが、それでも音楽の力をおおいに感じた。
わかっていながら、プロの力を借りないのは、どうかしてる。芦田愛菜がかわいそう。
すべてやりたくなるのだろう。
指摘されてることだが、脚本も細田守がメインになってから、支離滅裂になったのは間違いない。
そして音楽まで手を突っ込んで、大惨事になってしまった。
だれも製作中に指摘しないのかな。
素人でもわかること。
脚本のダメさ、音楽も。
作品をより良くするために、誰かに任せるのは、負けではない。当たり前のことだ。
あと恋愛要素はいるだろうか。
スカーレットと聖が、いきなり好きモードに。感動するより、ドン引き。
聖は、バカなやつすぎる。あんなわけわからん場所に来て、周りを信じ切るって、だれも共感しないよ。両手広げて争いやめろって。攻撃受けてスカーレットが犠牲になって、イライラした。で、スカーレットを治療する。てめぇのせいだろ。マッチポンプすぎるよ。
龍はなに?裁きの存在なんだろうけど、都合良すぎない?クローディアスまで。なにが正義で悪か判断つかないから、争いが起こる。それを龍のさじ加減で、天罰くらわせていいなら、もはや害悪だろう。
ダンスもどうしたんだろ。いきなりフラダンスはじめるのなんだったんだ。渋谷のダンスも、みんなAIか?というくらい、不思議だった。OZ空間を構築した人だよね?作りかけの仮想空間に、ロボみたちなダンスする人たち。
あぁ、もうこんなにイヤなこと言いたくないんだよ。もっとほめたいんだよ。細田守監督には、時かけ、サマーウォーズ、おおかみこども、そしてデジモンで、熱い感動をもらったんだよ。どんどん悲しくなる。
ハムレットもモチーフにしたのは失敗。表層的すぎて、びっくりする。
いい加減、目を覚ましてほしい。
オリジナル脚本にするなら、脚本家起用する。一線級のアーティストと楽曲つくる。原作ありでもいい。それだけで、絶対だいじょうぶ。
どうかお願いします。
予想はしてたが芦田愛菜がひどい
CM時点で怪しかったけれど、芦田愛菜がひどい。
平場はいいものの、怒り、痛み、昂り、気迫の表現が軽く優等生の学芸会みたい。最後の演説も、旅をした深みが感じられず軽かった(解放された本来の少女性を出したのかもしれないが。)。
今までの細田作品に出ている女優も、そのあたりの表現はできていなかった気もするが、今回はそれらの比重が高いため、いつもと同じレベルだとダメだったのでは。
お陰で見どころのシーンのはずなのに、芦田愛菜の演技にふと冷めてしまう。
芦田愛菜で褒められるところがあるとすれば歌唱力だけ。
映像は綺麗。3D慣れしてないので違和感を感じる部分はないではなかったが。
ストーリーは普通。
展開はちょいちょい唐突に感じる部分がある。
今作で歌にこだわる必要はあったのかしら。
渋谷のシーンにおける電光掲示板のスカーレットは映画中で一番綺麗であったが、歌を介しての聖との時間は、違う表現でどうにかならんかったもんか。
シェイクスピアファンとしてはかなり残念な出来
「水星の魔女」「キャプテンアース」程度の装飾的引用ならともかく、これほど本編そのままを使用しながら、元ネタへのリスペクト皆無なのはむしろスゴイ。なにしろ「ハムレット」といえば文学史上の金字塔、評論も再演もパロディも無数にあり、どのような解釈・演出も許容するような奥深い作品だ。それをちゃんと読み込んだなら、これほど薄っぺらい作品に仕上がる筈はないだろう。親子関係、近世の政治・王制・宗教戦争、いくらでも現代性のある切り口はあったはず。無意味な改変で、17世紀の戯曲よりもリアリティが減じているのも酷い。あんな乱雑なやり方で王位が簒奪できるはずもないし、できたとしたらそんな王は暴君より質の悪い暗君だろう。なにより不味いのは、ヒロイン・スカーレットがまるで苦悩しないこと。復讐者が愛の力で心救われる…という骨子は骨子のまま剥き出しに過ぎて、その場その場で反応する軽薄さとしか受け取れない。死後の国、と言いながら、実質2度目の生を与えられたフィリップ・ホセ・ファーマー「リバーワールド」的な世界はもっと書き込めば魅力的にもなるだろうが、劇中ではまったくリアリティのない退屈なバトルフィールドでしかない。あれだけの人数を養う生産性はどこに?などの疑問も最後までつきまとい、下部構造にリアリティがなければ、戦争も反戦も元より論じられるものではない。細田守の本来の美質たる繊細な演出も3DCGのためかまるで感じられず。見せ場の一つであるはずのダンスシーンも、「ガルクラ」「ポールプリンセス」などを経た2025年に劇場スクリーンに映していいクオリティではない。
「生きる」難しさへの答え
ミニマムな「家族」という社会を描いてきた細田守が、文字通りの「社会」そのものを描き出すようになって、残念ながらあまり世間受けしなくなってしまっているのは非常にやるせない。
「果てしなきスカーレット」かなり面白かったし、脚本にも全く問題を感じないんだけど、もしかして私が観ている映画と他の人が観ている映画は違うのだろうか。
いや、「面白かった」「良かった」票も確かに存在してるんだから、そんなSF感あふれる事象にはなってないはずだ。
恥ずかしながら私淑している押井監督なら「エンタメで文芸やるな」の一言でバッサリ袈裟斬りにしそうだが、私はエンタメの皮をかぶった文系作品好きなんだよね~。
作品のベースが「ハムレット」だから文芸だって言ってるわけじゃない。
「人間とは何か?生まれてきた意味とは?どうやって生きていくのか?」という物語をキャラクターの関わりの中で描いているから、文芸作品だって言ってるわけ。
今作、父王の「許せ」という言葉の解釈を巡ってスカーレットの「復讐」という旅に揺らぎが生じる。そこが良い。
「許せ」ってどういうこと?という疑問から別の世界で生きている自分を見て、もしもこんな人生じゃなかったらというIFの自分を通して「叶うならこう生きたかった」を無意識に自覚する。
スカーレットは「聖の世界を見た」と言ったが聖は「それは俺じゃない」と返す。
時間すら混ざり合った世界で、「争いのない世界」という未来の夢を見た、という解釈で良いと思う。
あ、ちなみに聖の存在はズバリ「父」。お父さんと同じ思考の人なんだよ。キャラバンの人、つまり自分とは違う他国の人の話を聞いて、協調しようとする。生前のアムレット王が主張していた隣国との付き合い方を聖は実践してるんだよね。
スカーレットが聖を「いい子ちゃん」と言いながらも見捨てられないのは、聖の姿に無意識に父の面影を見てるから、だよ。
劇中割とはっきり「自分を許せ」という意味だと示されると思うのだけれど、話の流れに引っ張られて「相手を許せ」っていう解釈になっちゃってる人を見かける。
まぁ、最終的にはスカーレット自身が叔父のクローディアスを許すわけだからあってるといえばあってるけど、まずは自分を許さないと。
すべきことに全てを捧げなければならないという規範から脱落しそうな心を許す。辛いことから逃げたい気持ちを許す。
過度に自分を奮い立たせ、必死で、歯を食いしばって耐えている状態が続いてしまうと、楽してるように見える他人を許せなくなる。
「私はこんなに辛いのに!」と思うから、他人の失敗を、迷惑をかけられたことを、ちょっとしたすれ違いを、相手の事情を許せなくなる。だから争う。
普段頑張ってるんだからたまにはサボったって罰は当たんないでしょ、っていうくらい自分に対して「許せ」ていなければ、他人を許すなんて到底無理じゃんか。
見果てぬ地を目指して山を登る群衆の目の前で噴火が起こるシーン、どう考えても下山したほうがいいと思うのに、山を登らなければ目的地にたどり着けないという思いが人々を更に登らせていく。
あれなんか、当に頑張りすぎて地獄へ突っ込んで行く現代社会の縮図みたいに見えたよね。
エンタメ作品としてのクオリティも高い。
まず、アニメーションの迫力が本当に凄かった。さっき噴火のシーンを挙げたけど、生も死も時間も融けあう世界の迫力が凄いし、スカーレットが闘うシーン全般もハイクオリティ過ぎて目が離せなかった。
突如現れる全身武器の刺さったドラゴンの咆哮も迫力満点だし、スカーレットを筆頭に俳優陣の演技も良い。市村正親さんや吉田鋼太郎さんが参加しているところにもこだわりが感じられる。
まぁ、とにかくだ。
強い者だけ連れて行く、とか言って壁を築くクローディアスに何処かの世界の指導者の「Great Again」な姿が重なったり、アニメーションで社会派をやっていく姿勢、私は好きよ。
光るハナクソ、ラッキー雷 4900字超え個人的見所
個人的な細田作品との出会いは『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』だ。いまだにあれが一番衝撃だったし一番傑作だと思っている。以来、ずっと細田作品を公開初日に観ることを続けているのだが。
東映の演出家から始まり『ハウルの動く城』の監督に選ばれたものの降板になるもやがて新しい会社を立ち上げヒット作が出るようになった。どんどん知名度が上がっていく様をリアルタイムで体験できて。刺激的でもあったが、かなり紆余曲折を経た印象もあったのよ。細田監督という人は。
毎回、新しいことに挑戦する姿勢が見えて、俺はそのチャレンジ精神は素晴らしいとは思ってはいるものの!「ここら辺の展開はツッコまれそうだな」という瞬間がよくあり、実際よくツッコまれていて、知名度上がっていくにつれ観客の厳しい言葉も増えてきた印象があり!やっぱりオリジナルアニメ映画って難しいんだな、と毎回感じてるわけだ。でも俺は色々な人にオリジナルアニメ映画に挑戦してもらいたいんだよね。
そして今回だ。予告の時点で「大丈夫なのか?」感がある。心配だ〜頼む!いい映画であってくれ〜!と祈りながら映画館に向かったよね。
公開初日の新宿19時台にしては半分くらいしか埋まってねえー!今年は鬼滅やチェンソーがかなり埋まってたからどうしても比較されるよな。
内容は。
まあ良かったよ!少なくとも新しい表現に挑戦しようという気概は見えた。
ただ!ツッコミどころという名の面白ポイントは多い!
- 前半の見どころとも言える光るハナクソ爆弾なんなのあれ?謎の老人があれやってくれてスカーレットは逃げることができたけど唐突過ぎない?心の中で笑った。
- ラクダをひく砂漠の民みたいな人達いたけどそもそもラクダがいる世界なの?馬にも当たり前のように乗るけど動物も死後に来るの?
- 唐突なハワイアン姉さんによるフラダンス!しかもこの世界の人、いろんな国の人が集まっていて普通に喋れるのにここだけはわざわざ日本語字幕つけてハワイアンな歌になってる!これ絶対「最新のモーション技術でフラダンスシーンをやりたかったんだ!ダンス下手な聖も観れていいでしょ?」をやりたいだけだろ!
- なんかクレープかブリトーみたいな食べ物をめぐんでもらえる場面があるけど、あの世界の食料事情どうなってるの?料理できなさそうな荒野であんな食事できる?
- あれだけ銃を持った部下がいるのにスカーレットに剣を突きつけられ降参して父の最後の言葉教えてくれる黒ヒゲおじさん!部下も戦意喪失するの早すぎるだろ!
- ローゼンクランツとギルテンスターンが虚無になったら速攻で逃げる部下!この世界の部下、逃げ足早いな!
- 都合よく盗賊の上に落ちる雷!そしてクライマックスにも復讐相手のおじさんに直撃する巨大竜の口から出る雷!あれ何?欲深い奴に落ちる仕組みなの?あれも多分「巨大竜の口から放たれる雷やりてー!」だけだと思うんだよな。
- 聖が焚き火で歌い出したら!まあ、その歌っちまうこと自体も面白いんだけれども。ちょっとスカーレットが、もう謎に聖が住んでた世界っぽいところに精神が飛んで、なんか未来のShibuyaっぽいところで二人で踊ってる場面。あれ、もう笑ったよな。あれも絶対、最新のモーションで2人が踊るシーンを作りたかったんです!だけな気がする。
- もう。あの未来のShibuyaも、本当なんか似たような体格のモブだらけで、似たような踊りを踊ってて、あれはあれで地獄だよなっていう。なんか、なんか店とかもないし、踊ることしかもうできねえし、イメージだとしてもちょっとあれ虚無の世界だよなっていうところが、まあ笑ったよな。本当、最新技術で踊らせたいだけだっていうのが、よく出てた。
- あと、これはもう、本当マジで、心の中でめちゃめちゃ笑った終盤の、あの「生きたいと言え!」「生きたい!」のやり取りね。ここの面白さは語りたい。
まあ、主人公男が女性キャラに「生きたいって言え!」って言って、女性キャラが泣きながら「生きたい!」って言うのって、『ONE PIECE』ですごい有名な場面があるわけよね。で、ちょっと本当に『ONE PIECE』のパロディみたいになってるんだけど、この監督がよりによって『ONE PIECE』パロディ的なことやっちゃうの?ってところがあるのよ。
細田監督は『ONE PIECE』映画で『オマツリ男爵と秘密の島』っていう、すげえやばい映画を作ったことがあって。これ、ハウルの降板の直後だったせいか、なんか明るいノリにみせかけて、実はすげえ暗いっていう映画なのよ。
当時のONE PIECEとしては、すげえ暗い。なんかちょっと変な映画作っちゃったわけよね。
で、俺は、まあ、こういうONE PIECE映画があっても、いいかなって思ったんだけど、あれを許せないONE PIECEファンも結構いたのよ。
それぐらいもうシリーズの中でも結構叩かれてるイメージで。人気シリーズに勝手に作家性を持ち込むんじゃねえ!みたいなこと結構言われてたのよね。
だからさ、これ『ONE PIECE』を彷彿とさせるこのやり取りって、絶対オマツリ男爵を思い出させちゃうところがあるから。これ誰かが「いや、これちょっと変えた方がいいんじゃないですか?」って指摘するはずなんだけど、これそのままなんだよね。
ワンピースで叩かれた監督がワンピースパロディっぽいことやるんか!ってちょっと個人的にめちゃめちゃツボだったのよ。まあ、心の中で笑ったわ。
で、この終盤の聖とスカーレットのやり取りは、ちょっと芦田愛菜の声の演技が、ちょっとアニメ的ではないのよ。で、これ人によっては、ああ、ちょっとやっぱり声優じゃないから、なんか下手だなぁって感じると思う。
「ほら、声優に任せないから、こういうことになっちゃうじゃないか!」って、批判をされそうな雰囲気なのよ。だからそこも、まあ、人によっては許せねえだろうなと思う。個人的にはそんなに気にならないのだけど。
あと、スカーレットが聖に死んで欲しくなくて、いや、なんかもっと長生きしておじいちゃんになってうんぬんと言うんだけど、ここら辺のセリフもね。もうちょっと、なんかそのキャラクターならではだったり、今までの流れに沿っていたりした方が、より良かった感じはするんだよな。
例えば「お前が死んだら誰が包帯を巻いてくれんだよ!」みたいな。「ずっと長生きして、包帯を巻き続けろよ!」みたいな。なんでもいいんだけど、そういうちょっとキャラクターや流れに沿ったようなセリフだと、またもうちょっと印象が変わったと思うんだけど。
終盤でスカーレットはちょっと普通の女の子に戻ったのです!みたいな印象をつけたかったのかもしれないんで。でもセリフはずっと強い口調で良かったと思うのよ。
後半の山を登る所でも、聖に向かって「大丈夫?」ってスカーレットが言うんだけど、「大丈夫か?!」の方が良いのよ。スカーレットのキャラクターをそのまま続けるには。ちょっとね、やっぱりちょっとしたそういうところが惜しい感じがある。と思ったけど意図的にやってそうなんだよね。
あと、戦いが終わった最後!スカーレットが目覚めてからのデンマークの民衆よね。あの、すげえたくさんのモブが、そんなCGでたくさんモブつくれたのが嬉しいんかていうぐらい、めちゃめちゃ城前にたくさん人がいて。
しかも、スカーレットが、これから隣の国と協力します的なこと言ったら、みんな支持します!って。みんな一斉にスカーレットを支持してくれて。ちょっと都合良すぎるだろ、っていう、あの群衆ね。逆に怖いっていうね。
あと極め付けはね。最後エンドロールに流れる芦田愛菜の歌がかなりうまい!っていうね。そこが、またちょっと笑っちゃうんだよね。あの「愛菜ちゃんの歌、うまいでしょう?だからエンディングにしました!」っていうのが、すごい良く出てるのが、まあ、ちょっとうまいが故に笑っちゃったよね。
本当にね、もう監督がこれをやりたいっていう連続なのよね。
多分。前作の、『竜とそばかすの姫』でピンク髪のヒロインを CG でゴリゴリ動かすっていうのに多分はまったんだと思う。
で、今回はピンク髪のヒロインに、ちょっと戦わせたり踊らせたり、とにかく色々やらせてー!っていうのがもうよく出てんのよね。
すげえ服がぼろぼろで顔が汚れても可愛いな!唾吐きかけられても可愛いな!という風に思って多分作ってんだよ。 髪結んでも可愛いな!髪を切ってもボブにしても可愛いな!みたいな。 そういうのがもうよくわかる。
ちなみに汗や汚れはあそこまで表現できるようになったんだなと感心した。CGの不得意な部分だったから。「ここまで汗や汚れを表現できるようになりました!」ってアピールしてると思う。
スカーレットが戦う話だから、スカーレットがやたら苦しそうに「うー」とか「うわー」とか「ギャー」とか叫んだりする場面が多いのね。でね、これもね、多分、そういうピンク髪ヒロインを見たいだけなんだと思う。苦しむピンク髪ヒロインが見たい!みたいなね。多分、あの、そういう情熱から来ている。
あと、本当はね、もっとこの死者の国もね。せっかく色々な時代の色々な国の人がいる世界観なのであれば、もうちょっと何か色々な戦い方の演出とか治療のさせ方のバリエーションとか色々出来たはずなのよ。
なんだけど、まあ、多分そこも、そこまで色々詰め込む余裕がなかったんだろうと思う。
で、なんかもう都合よくそのデンマークの兵隊さんが多いなというところも、なんかもうちょっと理由が欲しかったよね。
例えば、ここの死者の国はデンマークの国の人が中心なんだけど、巨大竜の動きの影響でちょっとまた別の時代、別の国の人も混ざってしまうみたいな。
なんかちょっとした何でも良いんだけど、そういうような説明というか、なんか納得できる世界観の作りとかがあると、より良かった気がするのよ。
都合よく剣はあって、都合よく銃はあって、でも近代兵器はないみたいな。色々もう、とりあえず都合の良い、まあ、やりたい表現だけを込めました感が、まあ、すごいあるのよ。
で、個人的にはこれでいいと思うのよ。細田監督作品ってのは、昔から普通に、そんなに深くはないから。すごい人気の『サマーウォーズ』であっても、あれもそんな深い話ではないし、ツッコミどころもまあまあ色々あるし。ということを考えると、これでいいのよって、十分言えるのよ。
まあ、本当にCMで予想した通りの展開だなあっていうのはもちろんあるんだけれども、まあ、それはそれでいいのよ。うん。
これだけオリジナル作品でヒットを出せる監督って、そもそもそんなにいないから。
スタジオ地図だと名乗るだけあって、こういうオリジナルアニメ映画の監督の地図を示しているぜ、っていうところは、まあ、間違いなくある。
んで、まあ、今回も結構ツッコミどころは多いから、まあ、やいのやいの言われる可能性は高いんだけれども。
少なくとも、個人的には、『オマツリ男爵』ほどのやばさはなかったし。ちょっと擁護できない『未来のミライ』ほどのひどさもなかったし。
綺麗にまとまっている話ではあるので、まあ、良かったよと思うんだよね。これはこれで、こういうの作れること自体やっぱすごいわ、と思うのよ。
なんか、もうちょっと、世界観を突き詰められたり、セリフももうちょっと文学的になったり。結構もっと色々詰めたら、より深い感じになったんじゃないのかなっていう要素はすごいあるんだけど。
まあ、良くも悪くも、この、これくらいのラインの軽さだからいい。というところもある。
個人的に『未来のミライ』の興行収入は超えてほしい。30億ぐらい、とりあえずの目標。勿論60億円くらい行ければいいけど。
こういうオリジナルアニメ映画があるっていいことなのよ。俺もやってみよう!と挑戦する人が増えるから。
11.23追記 ポーランド→デンマークに修正しました。ご指摘いただきありがとうございます。
無駄に長い
公開初日のレイトショーで鑑賞
スカーレットの喘ぎ声とか唸り声とか、嗚咽とか息遣いとか、なんかもういちいちうるさいとしか感じなかった
聖も堅物過ぎるだけで正直魅力が無い
果たして現代人である意味があったのだろうか
「ちょっと未来」の人間でも良かったのでは?
スカーレットの心が特別成長する訳でもないのに終わりまでが無駄に長いと思う
酷評されるほどではない。
私Anarchistはそこまで細田守のファンでは無いが一応同監督の作品はきちんとチェックしてきた。今作を見た感じをざっくり最高点星5つで評価するならこんな感じになる。
物語/脚本/台詞★★
音楽★★★★
作画デザイン★★★★★
声優★★★
編集★★★
スカーレットの作画デザイン自体は個人的な好みから最高得点。実際このデザインの美しさに惚れて今回楽しみにしていた。いやー。思っていた以上にファンタジーでびっくりした。笑
それ自体は別に良かったが物語の流れが単純で復讐をするだの許せだのつまらんというか。興味をそそられるものではなかったのでイマイチのれなかった。最近のアニメはCGと融合させたものばかりだ。今作もポリゴンを使いまくっている。個人的にはポリゴンはあまり好きでは無いが作画としては美しかったのである程度許せた。しかし何故か作画がスカーレットを除いてとっ散らかる場面が多い。作画自体もかなりクオリティの差を色々な場面で感じた。恐らくこれは実験的にやったんだろうけどこっちは普通に統一されたスタイル見せてくれたらそれでいいんだ。。。笑
アクションシーンは凄く良かった。戦うスカーレットがとにかくかっこいい。いちいちやめろと口出ししてくる聖が途中までかなりうざい。笑
ちょっと思ったのは聖のキャラが可愛い女の子だったりもうちょっと魅力があれば評価はかなり変わっていたのかもしれない。。。
あとフラダンスを踊るシーンがあるがマジで意味がわからない。わざわざ入れる必要性を全く感じなかったし爆笑した。他にも急に歌ったり踊るシーンはあったがフラダンスほどではなかったから別に気にはならなかった。確かに聖の動きはやたらクネクネしてて変だけど。笑
後は細田守監督が書いたオリジナルの曲?くっさいというか。あまり好みではなかった。編集もイマイチなところがいくつかあった。先ず映画始まって最初の1秒が眩しすぎるだろ。そういうのはどうかと思うぞ。
とにかく話はディズニーアニメレベルだと思えば別に普通だし時代に逆行するような平和主義のメッセージ性がある映画だから過剰に叩かれてるようにも感じる。傑作とは言えなかったが突っ込みたい要素は沢山あれどそこまで酷い出来の物では全くなかったし見どころはそれなりにちゃんとあった。この作品が再評価される日もいつかは来るのかも?しれない。
芦田愛菜ちゃんは声優として素晴らしかったと思う。まぁー暫くは見ないだろうがいつか見返す日も来るとは思う。。。
感情移入出来ず…
前作の様に、現実に実在する時間や土地が無く、全くの空想世界。それも殆どが死後の世界なので、戦いでも人が死ぬわけでは無く、虚無となるので、大勢がボロボロに分解してゆく。大砲や火山弾に人々が吹き飛ばされ最後には居なくなる。細田ワールドには今までに全く無い展開だった。
前作は高知、東京の殆どの場所へ出向き、夜行バスにも乗ろうとしたが、コロナで叶わずと、映画の世界観に浸る聖地巡礼の楽しさも知り主人公への感情移入が出来たが、この映画で出て来た都会のシーンも何処かわからず、そこで踊るダンスもあまり好きな動きでは無く感情移入が出来なかった。
映画が終わり、皆が席を立って居るのに、完全に熟睡モードのカップルがこの映画を表していたのでは…
芦田愛菜は良かったが、オチがひどい
スカーレットが毒殺されてしまい、死後の世界を彷徨う物語だが、お前らいつ死んだの?っていう仇役たちが普通にいたり、この世界観どうなってるの?と終始モヤモヤ。
中世ヨーロッパが舞台なのに、現代の日本人が突然現れて一緒に旅をするのも、必然性が無くて意味不明。その聖は現代人らしく非暴力を貫くんだけど、後半2人ほど殺すのもよく分からなくてモヤモヤ。
現代のシーンのインド映画か!ってツッコミたくなる突然の歌とダンスも意味不明。
トドメは最後に夢オチという、強引な終わり方。死後の世界の不自然さはそれで少しは納得したけど、映画を観てる間ずっと違和感にモヤモヤしてたから、そんなのズルいとしか思えない。
うーん、お金払って観るものではないかな。
唯一良かったのは意思の強い主人公のお姫様を演じた芦田愛菜の演技だけかな。そこは新境地という感じがした。
再度挑戦
かなりの精神世界の話し。
設定は面白い、スカーレットのビジュアルも芦田愛菜の声優としての演技も歌も良い。
だけど聖のビジュアルがダメ、竜と魔法使いのようなおばあちゃんの設定が不明なまま、何より脚本が全く良くない。
スカーレットは泣きすぎだし必要なエピソードがなく、不必要なエピソードが長すぎる。
すごく良い設定なので、もう一度脚本からやり直して欲しい
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