果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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酷評するほどでは無い。全てが惜しい印象
良かったのは何より映像です。とても美しく、映画館で見てよかった点はこれに尽きます。海やら肌などが特に良かったです。実写にはない、きれいさがあります。
言われていた脚本も悪くはなく、目的や結末はしっかり書かれていたので支離滅裂では決してないです。ネタにされていた渋谷で踊るシーンも唐突ではないです。むしろスカーレットがあそこで聖に恋したのかなと思った印象で削ってはいけないと思いました。
悪かったのはまず、主要キャストが合っていないのと棒読みに聞こえました。お2人共ドラマでは素晴らしい演技なだけに、声優としては意外にも微妙でした。話題作りもあるでしょうがプロの方や声の演技が上手い俳優さんを起用した方がいいです。個人的に1番のマイナスポイントでした。未来のミライの一般観客の感想を見ていないのかなと思いました。あとは無駄にダラダラ歩いてるシーンが全体的に多く、ダレてきて飽きました。無駄を省いて謎の龍(?)の謎やお父様が虚無になった理由、最初と最後に出てくるおばあさんの役割を立たせて欲しかったです。あとはネタにされているダンスシーンの曲がチープすぎて、せっかくのシーンが台無しです。もうひとつ、スカーレットが殴られたり、嘔吐したり、吐息がうるさいなど、女性なら不快に感じるかもしれません。最後に、スカーレットと聖を恋仲にさせたのは残念、一個人の好みですが。
設定が意味不明と言ってはキリがないのですが、酷評するほどでは無く、むしろ面白かったです。時をかける少女やサマーウォーズほどのテンポの良さや面白さはないですが、未来のミライに通ずる酷さや不快さはないです。友人や家族がこの映画を見ようとして止めはしないです。自分の目で見て感想を持つべきだとおもいました。
スカーレット ビジュいいじゃん♡
今までの細田作品と、あまりにも毛色が違う。
青春モノでも、母の物語でもない。成長譚か?コレ
今を生きる人が共感できる部分がない
そりゃ酷評されるわな
しかしながら、スカーレットのビジュアルが魅力的だった
長身で手足が長く、気品のある顔立ちだが、表情が分かりやすい
とくに目。
切れ長で大きめだが、瞳はあまり大きくなく、白目の面積が大きい
暗く沈んだ目、おびえる目、楽しげな目、決意したキリっとした目
気持ちが表れていて、儚くも美しい姿に冒頭から引き込まれた。
(ダンスシーンは楽しそうな表情だが、目が死んでたような、、、)
芦田愛菜さん頑張っていたが、叫ぶシーンが多く声の演技としては今一つ。
本職の声優さんだったら、叫びでも何種類か使い分けるだろう
プロ声優さんだったら、もっと感情が分かりやすかっただろうなぁ
ただ、絵作りはもっと評価されるべき。
全編通して、見た事のない絵のアニメーションだったのは凄かった
剣劇や殴り合いも迫力があった
挑戦的なアニメーション作画なのは間違いないが、
龍は残念だった。
神罰を与える存在なのは分かるが、CGも良くないし唐突に出てきて雷を落とすだけで
出なくてもよかったんじゃないと思う。
とくに、ラスボスをあっさり焼いちゃうのは納得いかない。
あそこは葛藤しながらスカーレットが仇を討って、女王になっても苦悩が続いて
でも踏ん張って強く生きていく決意が見たかった。
内容が大酷評されているが、自分的にはいいお話しだったと思う。
絶望から前向きに変化していく所とか
少々唐突なところはあるが、ストーリーの雰囲気が昔の名画っぽい感じがした。
最近「午前10時の映画」で昔の名画をよく見る。
「風と共に去りぬ」や「アマデウス」を見ていたので
人の感情が唐突に変わる事に慣れていたのかも
挑戦的でカンペキではないストーリーは昔の名画にはよくある気がする
ただ、一般受けするには細田監督の脚本では難しいんだろう
ヒットするには、やはり脚本が大事なんだなと分かった。
果てしなかった
賛否ある作品ですが、正直もっと多くの人に観て欲しい
ダンテの「神曲」とユング心理学の観点から理解したら非常に明確な構造を持っている。
やっと「スカーレット」観ました!!
まず何より直感したのは、ダンテの「神曲」ですね。
そして、作劇術や画面構成、殺陣(タテ)の素晴らしさ、モロ黒澤明やないですか!!
「黒澤やろ?」というレビュー、他に観たことないんです。
黒澤さんって、実はゲージュツではなくて、猛烈に大衆的な作家と思ってます。
セリフでみんな説明しちゃう。
まあ、セリフに依存しないというのは、「夢」は違うかもしれませんが。
根底には人類への信頼のメッセージがある。
「生きる」のオチは辛辣ですが。
細田さんはすぐに幅広く受け入れられないであろうこと覚悟の上。
「やがて私の時代が来る」
ご存知かとおもいますが、作曲家兼指揮者のグスタフ·マーラーの言葉ですね。
ま〜、ベートーヴェンすら、当時は「前衛音楽」そのものだったわけで。
ウエーバー、ロッシーニなどの初期ロマン派作曲家たちからも浮いていた。
ベートーヴェンは定石破りの破格と即興性があってのベートーヴェン。
でも同時にあれほど構成的に曲を作った人はその後にはいない。
細田守は日本のアニメ界の黒澤明かつベートーヴェンになってしまった!
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この物語、スカーレットと聖が出会った直後に、2人はイタリア語の碑文に遭遇します。
"Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate"
「汝、一切の望みを捨てよ」
ダンテの「神曲」、第一部地獄編で、地獄の入口に掲げられている有名な言葉です。
細田さんはこうして、「これから描くのはダンテの神曲やからな!!」と親切にも宣言してくれているわけで。
聖は「神曲」でいう、ダンテの導き手であるウェルギリウス。
ところが、第一声地獄篇、第二部煉󠄁獄篇で同行していたウェルギリウスは、第三部天上篇が始まるともはやダンテに同行しなくなる。
後述するベアトリーチェが代わって導き手となります。
だから「神曲」の第三部である天上界=「見果てぬ地」の登頂には聖は随伴しない。
ところが、スカーレットはダンテの永遠の女性であるべアトリーチェという二重性を持ち、最終的には聖=ウェルギリウス=ダンテを救済する。
スカーレットも聖に救済されている。
だから、スカーレットも聖も、見方を変えればダンテ役ということにもなりますし、ベアトリーチェ役ということにもなります。
つまり、ダンテ的にとらえるだけでも、この2人は3重の役割をおわされている。
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ユングの書いた、「変容の象徴」という、ユングがフロイトと訣別して多大な神経症的苦悩を経てやっとのことで書き上げた畢生の大作がありまます。
この著作で出てくる「夜の航海」という概念があります。
これは、古代エジプトにおいて、太陽神は日没後海の底から海底の空洞を抜けて反対側に戻って再び海から天に登るとされていたことに由来します。
これを人間の一日の営為と読み替えられるわけで、すべてはスカーレットの一夜の夢の出来事ということになりますし、スカーレットが、神曲第三部でいう「見果てぬ地」=天上界からまずは海に浮上するのも当然。
ユング的にいえば、夢の中に登場するのは、たとえ人間でなくても、いや、モノであっても、自分の分身とされます。
いわゆる「アニマ」「アニムス」「影(同性に限る)」「老賢者」とか。
これらは皆邪悪なものではなく、これまでの自分が生きて来なかった「可能性」。
この観点からみたら、「スカーレット」はとんでもない広がりと深みをもった作品となり、とんでもない人物相関図になるわけで。
「お前が探しているのは自分自身」
「自分自身を許せ」
物語は、すべてスカーレットの精神内界での、自分の意識していなかった自分の分身との対話であり、「個性化」に向けての成長過程ともとらえられます。
おもしろいもので、ユングは、アニムス(女性の内なる男性)をは必ず複数だと書いているんですよ。
……っつうことは、あの四天王は、スカーレットの「自我」(通常の意識的自己)を取り囲む円形のマンダラということになります。
4人いてこそ調和と人格統合の象徴。
上空に導師さま、更に上空に竜がいて、下にクローディアス(=実はスカーレットの一番の分身!)がいるという立体構造。
ユングのいう「英雄の犠牲」というのは、「変容の象徴」のクライマックスです。
要するに、異界でラスボスを倒した英雄は、現世に帰還する際に必ず何か大事な存在を犠牲に捧げざるを得ず、身体に、現世に戻っても残る、何らかの「刻印」を負う、ということで。
細田さん細田さん細田さん〜〜
私の恩師が、わけわからんと放り出した本やで〜
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ある方が、スカーレットが復讐をやめて今を生きる決心をするに至るまでの説得力についてSNSで疑問を呈してきたので、次のように解答しました。
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この点は、父王が、「自分自身を許せ」という意図だったことがスカーレットに理解され、クローディアスが実はスカーレット自身の「影」……ダークサイドであったことがスカーレットに悟られ、スカーレットが現代にタイムスリップして今の自分と全く異なる生き方の可能性に気づき、来世で聖と結ばれるような国づくりを決心する……という、綺麗な展開になってるかと。
(うわ〜、壮絶ネタバレ)
もんのすごく納得してもらえた(笑)
更にその質問者(ゲーム好き)から、
「ずいぶん遠回りな道行きなんですね」
との感想が得られたので、更にレス。
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そのゲームは知りませんが、もう無っ茶遠回り。
ダンテの神曲そのものが、すり鉢状に螺旋を描いて地底の地球の中心に鎮座するルシファーに遭遇し(ここまでが地獄篇)、地下のトンネルを抜けて地球の反対側の地上に出て、富士山状の山を螺旋に登り頂上に到達し(ここまでが煉獄篇)、最後に天上の天動説的宇宙を周回する多層天をひとつづつ巡り、やっと神と邂逅するという、延々螺旋状の道行きですから。
恐らく数多くのゲームに影響与えてる、ステージ&階層構造では?
評価以上の映画でしたが
なんだろうな
芦田愛菜さん嫌いじゃないんですけど芦田愛菜さんのイライラした声や怒ってる声が本当に自分には合わなくて…声優としての評価も自分の中では芦田愛菜さん下手すぎてどうしても受け入れられずに集中して観れませんでした
スカーレットが発する度に芦田愛菜さんの顔が出てきてしまう…これって声優としては失格だと思うのです
でもストーリーも音楽も映像も大変良い出来だと思います
岡田将生くんの声はバッチリハマり役でしたよ
キライじゃないぜ
細田守監督作品ながら、大爆死・つまらない・わけが分からないと大騒ぎになっている本作。怖いもの見たさで観てきた。だけど、いや、そんなに悪くないのでは?元ネタがシェークスピアの「ハムレット」(主人公がハムレット→スカーレット以外、登場人物の名前も設定も同じ)なのがハイブローすぎたのか?実際、やりたかったことも言いたかったことも分かる。ただその内容が楽しいとかわくわくするとかじゃかったのも確か。少なくとも前作「竜とそばかすの姫」よりは脚本も練れていてイライラする場面が少なかったと感じる。ドラマ「もしがく」といい、シェークスピアは鬼門なのか。
一般受けは絶望的だが、カルト作品として語り継がれる可能性はあると見た。
涙が溢れました。
見てよかった。
映画館で見てよかったです。
スカーレットがどうなるのか、純粋に応援しながら見ていました。聖の行動が、この世界で何言ってんの?って最初は思いましたが、スカーレットもだんだん心が救われてきて、これって1番大事なことなんじゃないかなと感じてきました。
死の世界なので、全体的に暗い場面が多いですが、スケール感に引き込まれるし、逆に癒される場面や、海の綺麗な場面が引き立ちます。
芦田愛菜ちゃんの最後の綺麗な歌声にも感動しました。
皆さんの、厳しい評価を見て、びっくりです。
変にここはおかしいとか、全くかんじませんでした。
この映画を見終わって、監督が伝えたかったことは、これだったんだなって感じました。
最後にスカーレットが気づいた事も、今の自分に響きました。
とても良い映画でした。
果てしなき既視感
フツーに名作!
散々、予告を見せられた本作!早速、観てきました。
巷では“酷評”と小耳に挟んでいましたが、個人的には全く意味不明。(中世の世界観が嫌厭された??)
⭐︎4.5寄りの4です!
何も考えず観ても、カット/カットが様になっていて迫力がありますし、芦田愛菜ちゃんも見始めは耳障りでしたが、徐々に「あースカーレットが直情的な性格だから」かと腑に落ちました。
少し掘り下げても、宗教的なエッセンスがあり大変楽しめました。(私の受け止めは自己犠牲)
天網恢恢疎にして漏らさず、祈りの映画ですね。多分、この部分が「果てしなき」かなと。
トランプ・習近◯は見た方が…w
ゼロから、このような作品を作れる監督にアッパレ!作品ごとに良くなってるなーと嬉しい限り。毎作、比喩的メッセージがあり、鬼滅・チェンソーマンとは違った雰囲気・感受で名作です。
是非、映画館でご観賞ください♪映画好きな方は、不満でないんじゃないかなぁ、、、、と思います。
追記:本日、プロジェクトXでアフガンで落命した中村哲医師をやっています。正にこれこそが“果てしなき”だなと、重く問いかけます。合掌
キャラと彩色設定と
評判悪い感想を見てもやはり観て判断と思い行きました。黄泉の国?16世紀の死人達が居る世界に現代人が1人だけ紛れている明確な理由が無い。オババの一言で済ます安易さに違和感。そしてキャラバンと随行中のフラダンスにまた違和感。陰影のない平坦なキャラ達が長々と全身引いた状態で踊り、歌、後半現代へトリップし垣間見たサンバイベ(何故サンバ?)と歌、そして唐突な山場。よく有る生死を彷徨う間の白昼夢の様な断片的な悪夢の様でもなく、ただ間延びした安易な展開に余計な思考を張り巡らせ観てる側が裏を読もう考察しようとするが、実は何でも無かった。観てただ受け止めてくれでした。キャラ絵の完成度の低さ?と歌詞のあからさまなメッセージで作品を終結させようとする安易さ。芦田愛菜さん上手いんだけど、単色ベタ塗りしたキャラには感情移入出来なかった。ダンスと歌に割く時間が有ったらもう少しストレートに復讐劇で良かったと思いました。声優参加の俳優陣の豪華さも消化不良でした。
12./8に2回目を観ました。朝ネットで細田監督へのインタビュー記事を読んで意図が知れたからなんですけどね。
冒頭にオババのナレーションで過去と未来が混じり合った場所と説明されてました。これを聞き逃さなければ違和感無く世界に入り込める。いきなりくどくど説明かと思いボヤボヤしてたのが失敗でした。
ただ聖の様な出で立ちの現代人や軍人、未来の人が群衆に居ないので、スカーレットと対比になる聖を出す為のこじつけでしかなかったなぁと。
16世紀の衣装と民衆の服装が(今もインドや中東で見るだけに)違和感ないので同じ時代と錯覚しているのだろうか。
スカーレットが時空を越えて聖の世界に行く表現は演出的に?でした。スカーレットが目を閉じ歌に聴き入って目を開けたら世界が変わっていたで良かったんじゃ。正直聖のソロダンスは見れない。スカーレットが入ってから良くなる不思議。前回と違ってキャラバンのフラは違和感無かった。時代が混ざり合ってるからね。
でも新たな疑問が。龍は何だったんだろう。復讐させない雷を放った後消滅してしまったのは何故。父の変化?いや虚無になっているし。
オババと龍は結局何者と疑問が残った以外は楽しめました。肝の演出でミスってる以外は。2回観て何とか楽しめる境地に達しました。
スピリチュアルの知識があると、この映画の伝えたい思いがよく理解できます。
大衆にはなに言ってるのか分からないはずだろう。
変性意識の話が分かっていてこそ、楽しめる作品でした!
人は死ぬと死後の世界に行くまでに反省をする場として、天国と現世の間のような四次元の世界にいくが、その世界が良いものも悪いものも未来も過去も関係なく存在し、宇宙人だっています。
死ななくてもヘミシンクなどで実証されている、寝ている間に変性意識へ入ることで、四次元世界に行くことができますが、
スカーレットは毒を飲んで体は休眠しているが、精神は生きている状態のため、変性意識状態になった。
なので、死んでいると勘違いしていたと思われます。
よく分からなかった点はこの四次元世界で死ぬと虚無になるというのがいまいち分からなかった。転生するとかいうと宗教ぽくなってしまうから敢えて、虚無という言い方をしたかもしれません。
映画館で観てよかった 簡単に感想
評価 3.8
私は映画はお金を払って観る娯楽だと思っていますので、楽しめなければ評価は3以上は付けません。
今回細田守監督作品ということで観ないわけにはいかないと思い、時間があったので観てきました。私は細田監督の作品だとおおかみこどもと時をかける少女が好きなのですが、今回は予告から毛並みが違いそうだったのでそこは念頭において観ていました。
以下、簡単に三点の感想を述べますが、率直に言って映画館で観れてよかったです。
まず何といっても映像です。これはありきたりなものではなく、よく分からない(笑)ですが色々やってることはとてもよく分かりました。見応えありました。最後の上った後の世界色はとても好きです。
次に音についてですが、迫力がありました。正直印象に残る楽曲はなかったのですが、効果音等が体に響きつつもストレスもなく没入感がありました。
最後にストーリーですが、ここだけ少し減点ポイントでした。
行間は読み取れますから大枠は問題ないのですが、世界観が中途半端に感じました。詳細設定を深くしさえすればいいとは思いませんが、ファンタジーなのですからもっとダーク色強くてもいい気がします。ダークでゴリ押しでもよかった気がします。また、脇役キャラの深堀りももう少しあってもいいのになぁと思いました。主人公二人のブレ具合はまあ許容範囲です。展開について、ラストへのたたみかけは良い印象をもちました。
結局映画館で観てよかったという感想です。子ども向けといってもいいかもしれません。だから、残虐すぎるシーンが無かったのかなぁ。ならば、納得。ちなみに、キャストがほとんど俳優さんで固めているのは監督が意図していることならいいのですが、やはり気になります。ただ、スカーレットのキャラクターデザインもかわいかったのもありますが芦田さんはとても良かったと思います。
テンポの悪さがすべてかも。
賛否両論のこの作品、自分の目で確かめることにしました。
ほめている人の中にはシェークスピアについての教養が無いとダメとか書かれている人もいますが、リア王覚えてなくても、黒沢監督の乱は楽しめますよね。
ですから、これはちょっと違うかと思いますが、一応ハムレットを復習してから鑑賞しました。
監督の伝えたいことはわかります。
しかし、そのテーマがストーリーとして消化されていません。
また、綺麗な絵を見せるために、話のテンポが悪くなっていると感じられました。
このため、観る側としては余計な考察をする時間が出来、多くのツッコミを呼ぶのだと思います。
おかしな話でも勢いで押し切る方法を取る映画も多いですから、そうしてくれたら良かったのですが。
”役者のセリフが声優で無いから”みたいな批評も見られますが、これも話のテンポの悪さが原因と思われます。
とは言え、絵はとても綺麗。環境ビデオだと思えば楽しめます。
追記:
最近、少し平均点が上がってきましたが、5点を付けている人の多くが初めてのレビューであることが気になっています。
で、共通点としては、”教養が”とか。
更に追記:
この作品に高評価を付けることが出来る人がいることが理解できず、悪い想像をしてしまうのですが、可能性として、思考が違うのかもと考え始めました。
私含め多くの人は、画面のストーリーを追いながら、その背景などを考えてしまいます。
戦闘シーンを見せられても、それを見ながら、”何故対立?”、”この砦は何時作れた?”
などなど、考えて、納得のいく結論が得られないと、”???”となるわけです。
逆に、画面のみに集中できる人は、楽しめるのでしょう。
のんびりとした性格の人、本をゆっくり読む人だけが楽しめると思われます。
(私はせっかち、本を読むスピードは速いほうです)
申し訳ない。。。価値はあるけど
最後の「自分を…赦す…」のくだりは良かったが。
最初から最後までなにからなにまで唐突すぎて、なんだか2時間弱でダイジェストを見ているようでした。
中盤から終盤にかけての見せ場でもあった、劇中歌の魅力が全くなく白けてしまいました。
エンドロールで作詞者を確認したら、細田守となっておましたので(やっぱりか…)と思ってしまいました。
「復讐心」がスカーレットの生きる糧になっていたのも事実なので、そこをどう処理していくのかも見せ場だったのですが、簡単に処理しすぎで白けてしまいました。
シェークスピアの「ハムレット」や、ダンテの「神曲」などをモチーフにしているようですが、モチーフ作品が素晴らしいからといって、オマージュ作が素晴らしいとは限りませんよね。
黒澤明監督の「乱」が「リア王」をモチーフにしていましたが、「乱」も面白くなかったし。
細田守の脳内を見る、という意味では価値があると思います。
〜 かわいいよ!スカーレット 〜
世間の評判なんて宛にならない。
賛否両論(いや批判票が多い?)、日テレ絡んでるからとにかく話題沸騰の作品、ということで逆に見たくなり鑑賞。
終わって、久々にカオスな映画観たなとの余韻。いやこれは大衆向けでなくてミニシアター系の角の立ち方、ってのは表現違うかな。伝えたいテーマは伝わったけど、いい具合に散らかしまくった脚本で逆に興味深い笑笑。自分が脚本書いたみたいで勝手に親近感!
“争いのない世界をつくりたい”、それは永久普遍のテーマやね。そこに挑んだことは評価したい。
公開最初の3日間の上映本数とか鬼滅の刃並みだったが、蓋を開けたら閑古鳥…。箱の多さでそこそこの興行収入行ってるものの、当然想定外の低迷なんだと思う。その大々的プロモーション手法、反感買った部分もあるんじゃないか?
そして……俺は気になっちゃったね。物語途中に出てくる墓掘り化物の声聞いて一番安心しちゃったもん!流石はツダケンさん&宮野真守役も記憶に新しい巽幸太郎さん…じゃない宮野真守さん。山路さんも勿論素晴らしい。他、有名実力者声優さんが名もなきモブ役とは何たる贅沢というか低待遇。一方、主要キャラの声。あのね、プロフェッショナル声優さんが混ざった時点で俳優さんにはほぼ勝ち目は無い。どんな名優だろうとレジェンドだろうと人気俳優さんだろうと。
俺の感覚だと、どうしたって映像のキャラに声が乗ってこないんだよね、浮いて聞こえると言うか。声色の幅というか表現も、プロフェッショナル声優さんに比べれば限定的。
グローディアス役の役所広司さん、前半は危うい感じかなりあったが後半はまぁまぁ乗れたかな。
聖役の岡田将生さんはまぁまぁ声当ての経験もあるからこんなもんでしょう。
ヒロイン芦田愛菜さんはどうか?悪くはないけど合格点とは違うかなって感触。優等生感が抜けない。せっかく、スカーレットは可愛らしくて荒々しくて幼稚なのだから、声をもっと色々使い分けられる人を宛てるべきだったかな。そもそも芦田愛菜さん個人的にあまり好かなくて…。すっかり清楚な大人の女性になられたが。
モチーフと言うか原案にある、ダンテ神曲やハムレットは予備知識程度に入れて置けばって感じだけどあったとしても…な感じかな。あと、お母様の存在が薄くて、叔父に懇ろになる立ち回りの割にはイマイチ妖しい感じ足りなかったかな。物語のサブキャラとはいえ、叔父をそそのかして?王位を転覆させるだけの悪どい感じが出てなかった。グローディアス叔父さんがやっぱ主犯?オカンは乗っただけか。スカーレットとの関係、絡みも薄かった。
だが、そんなこの作品をずっと観ていられたのは、ヒロインスカーレットが可愛いということ。見た目だけでなく、復讐に燃えるだけの単細胞なところから少しずつ色々見えるようになってくるが自分の思考が追いつかない幼い感が出てるところもいじらしくて可愛い。声の表現幅の狭さを差し引いても惹かれるものがあったよ。ビジュアルも前作のそばかすの姫系で、いわゆる細田守作品の醤油顔でないところが目を引いた。あと、嘔吐のシーンも数は少ないけど個人的にはグロさがリアルで実は細田作品の特徴として評価してたりする。
よって、今までの細田守作品のファンは多分ほとんどがハレーション起こしてると見た。かと言ってライト層にはなかなか理解が追いつかず、最後だけ見れば何とか話が頭に落ちてくるかなって感じ。
意外と人によってはまさかのマッチングがあるかも…。いずれにしてもTVで大々的プロモーションするのは結構だが、初日から10回以上も箱用意するような作品ではなく、ミニシアター系でジワジワと見せる方が良さそうな作品。
でも、映像は見事だなと思った。異世界感がすごく伝わってきたし、ファンタジー作品のおどおどろしさ?は伝わった。逆に劇場で見ないとなかなか伝わらないかも?ホームシアターでも限度が…見たことないけど。
余談だが、今TVで別なアニメにもスカーレットっていう素敵なヒロイン出てくるのだが、この映画も併せて、自分に女の子が産まれたらスカーレットって名付けたくなった☆
細田学監督最高
ネガティブな投稿が多いけども、私はとても楽しめたし、最後は涙がでた。
なぜスカーレットが死者の世界にグローディアスがいることを知っているのかわからないとコメントしている人がいたけど、それは謎の老女から聞いたからでしょう。いきなり踊リだすと投稿した人がいたけど、それはキャラバンの老人達と仲良くなった聖が踊れと言われたからでしょう。
またスカーレットが現代の渋谷で踊っている聖やもう一人のスカーレットを見るのは、スカーレットが時を越えたと言ってるじゃないですか。そもそも、死者の世界にいるスカーレットや聖、グローディアスも肉体は元の世界にあって、霊魂のような存在なのかなと思いました。
ハムレットがしたじきになっていると聞き、原作は救いのない悲惨な物語(戯曲ですけど)なので、どうなることやらと思いましたが、原作と違って素晴らしかった。客席は空いていましたが、この時期インフルエンザを気にせず見られたのでよかったですす。
興行的には失敗だったのかもしれなませんが、名作だったと再評価される時がくると思います。となりのトトロしかり、ルパン3世カリオストロの城しかり。
全849件中、141~160件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。






