果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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心の疲れている人には響くのかな
評判は悪いですが、自分の目で確かめもせずに評価するのは卑怯です。
「食うてみにゃ分からん」
の覚悟で鑑賞しましたが、とても面白かったです。
少なくとも、宮崎駿さん監督の後半ジブリ作品よりも遥かに良かったです。
ヒロインの渋谷でのダンスシ一ン、追い詰められて張り詰めていた精神の逃げ道として、聖くんの心とシンクロし理想の情景を思い浮かべていたのなら、唐突感はともかく、シチュエーションとしてはアリだとと思いました。
故高畑勲さん監督の「竹取物語」のラスト近く、月からの使者がかぐや姫を連れて帰る時、サンバ調のリズムが流れますが、見知らぬ世界に連れ去られるかぐやが、不安を揉み消そうとする心象を暗喩していたと思います。
細田監督がこの渋谷のダンスシ一ンで目指した精神性も、これに近いのでは無いでしょうか?
現職時代、パワハラ上司に会議室に内鍵を掛けて閉じ込められ、「教育指導」という名目で体罰及び精神的な拷問が続いた時期が有りました。
週に2〜3度、半年近くも続いたでしょうか、心を病んだ私は、上司に「すみません、すみません」を繰り返す一方、別の心の片隅ではサンバ調のような軽快なBGMが流れるようになってしまいました。
恐らく、自己防衛本能で、無意識に心の逃げ道を作ったのでしょう。
自分の個人体験はともかく、評価の分かれるこの作品、面白かったと感じた人は、私と同様、少し心が疲れている人かも知れません。
もっとも、そんな方ならば、たとえ面白くなくても、舌鋒鋭い悪意のあるコメントは投稿しないでしょうが...
酷評する程不満はないが、絶賛するにはベタ過ぎる
ハムレット風に言えば「観るべきか、観ざるべきか、それが問題だ」った作品。細田作品なら「時駆け」「サマウォ」は笑えて楽しかったし、「おおかみ子供」は溺愛してる名作ですが、以降の3作はピンと来ず、劇場から遠ざかりました。本作も悪評が千里を走り、公開から暫く躊躇っていましたが、Radio Showでの塙さんの賛辞に誘われて鑑賞しました。結論から言うと、酷評する程不満はないが、絶賛するにはベタ過ぎるという印象。とは言え、ベタではあるがヒロインの「気付き」で締める素粗な展開は嫌いじゃありませんでした。
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1. 復讐心を煽る世界の中心で、ベタな説教が叫ばれる
死者が彷徨う世界の映像表現も、復讐に駆られるヒロインのやるせなさも、悪くない幕開け。ただ、復讐モノは主人公にどこまで共感できるかが肝。父を死に追い込み、自身に毒を飲ませた相手への恨みは、観客として忖度できる。それでも、父の殺害にも毒を盛るもに直接関与していない部下(っぽい兵士)まで、ヒロインが怒りのままに切り裂くと、鬱憤晴らし?と冷めてしまう。
父が残した「赦せ」の言葉。繰り返される21世紀感覚な聖の説教。脈略なく現代の日本人が登場するのは奇異だが、中世の騎士道では身内が殺されたら復讐こそが正義だった筈で、「復讐の連鎖を断ち切る」なんて近代的主張は、現代人の登場が必要不可欠。キレイ後と馬鹿にされても、暴力に暴力で対抗し続ける限り、連鎖は止まらない。だからどんなにベタでも、Scarletが断腸の想いで剣を捨てる展開には共感。ただ剣を拾った宿敵が雷に打たれて塵となる処は、ベタが連続しすぎて、安田大サーカスまで登場しそうだった。
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2. 心が動いたプラトニック・ラブ
序盤は反発しあう二人だが、聖の分け隔てのない治療や、住人に溶け込む心の壁のなさや、自身に対する気遣いにScarletも心を開く。そして、聖との永遠の別れを察した瞬間に溢れたScarletの想いにキュンとした。それは、恋心までいかずとも、友情には留らず、始めて”恥ずかしい”脇の下を見せた異性に対する想いだったに違いない。
惜しむらくは、恋心が復活後に活かされなかった事。眼下のかなり離れた位置に居る臣民とScarletが、謎に普通の声の大きさで会話できちゃうシーンなんて要らないから、Scarletが数ある求婚を断って独身を通したとか、Scarletが産んだ第一王子には"Hijiri"という風変わりな名前を付けたとかいう後日談がほしかったです。
やや苦しいが、程よい娯楽にはなっています。
アニメ色の女子高生にしか見えなかったけど、血みどろの歴史で有名なデンマーク王室の王女が主役となり、地獄巡りをするという事から、有名なロード・オブ・ザ・リングの指輪のように、「王冠」のもつ権威、権力の放つ力に、最終的にどう対峙していくのかをめっちゃ気にして観てきました
が、結果としては全くそういうストーリーではなく、旅を通じて本当の自分らしさを獲得する、争いの場からの離脱、つまりレリゴーがテーマになってたと解釈しました。
声優役の方々も特に違和感などなく、活劇になっていたと思う。
ところどころ「スポンサーに対する多様性配慮」なのか唐突な演出も目についたので、CGが上手くマッチしてないカットと共に、目を背けたい箇所も結構ありましたが、ギリなんとか纏めているなと思う。
あとやはり、ジブリの、学生運動時代を潜り抜けてきた偉人監督達との一番の違い、細田さんらしさ、という意味では「結局、社会の機敏なとこはスルーする、メッセージは出さない」というところかな。
要は監督は脱いでない、守りに入ってるのに映画監督、作家として「人間の内面を描く」「ものを創らねばならない」のだとしたら、ビミョーに腑に落ちない作品が殆どを占めることからもわかるように、観ていて「大人の事情」に胸が痛くなるし、いらつく人の気持ちも痛いほどわかるんだよね。
アニメーションで凄く救われているが、ダメなほうの実写邦画ぽい匂いっていえばいいのかな。
あと、ゲームのFF16、バイオハザード等や漫画のヴィンランド・サガ、のオマージュなのかな?を匂わせるものが散見されて、「ん?」今はそーゆーの流行りなの?って直感的に感じられて、そこはいまだに?です。
3DCGが素晴らしい、キャラクターのアニメーションが素晴らしい、声優陣の演技が素晴らしい、音楽と効果音も素晴らしい…のに。
「美女と野獣」の次は「ハムレット」だった…いったい、どこへ行こうとしているのか、細田守!!
暗殺された父王の復讐に燃えるハムレットをスカーレット王女に置換え、オフィーリアとホレイショーをミックスしたような役回りとして現代の日本人看護師を登場させている。
そして、物語の舞台は死後の世界という、完全オリジナルな世界観を創り上げている。
この創造力は買うが、物語として処理しきれていない感がある。
主要キャラクターは主人公のスカーレット(CV:芦田愛菜)、敵役の叔父王クローディアス(CV:役所広司)、看護師の聖(CV:岡田将生)で、彼らの心理描写、特に復讐心に固まっていたスカーレットが赦しに目覚めるキモの部分に説得力がない。
スカーレットと聖との関係発展も唐突な印象だ。
芦田愛菜の熱演もさることながら、スカーレットの表情・動きのアニメーションが素晴らしいだけに惹き込まれそうにはなるのだが、「いや待てよ、なぜそうなる?」という疑問が頭をよぎってしまうのだ。
スカーレットは登場時点で復讐に失敗して死んでしまっているという意表を突いた設定なのだが、仇のクローディアスも死んでいた…😱💦
父アムレット(CV:市村正親)の処刑に手を下したヴォルティマンド(CV:吉田鋼太郎)もコーネリウス(CV:松重豊)もこの世界にいたということは死んでいるということで、みんな死んでいるのならスカーレットはいったい誰に仇討ちをしなきゃならないのか…。
これではわざわざ死後の世界を舞台にする必要はなかったような気がするのだが、そこで苦肉の策が〝虚無になる〟という死後の世界でさらに死ぬという設定なのだ。
死後の世界というが、〝虚無〟という本当の死に堕ちるか、〝見果てぬ地〟といういわゆる天国的な高みに昇るかの境目の世界なのだそうだ。
これはこれで独自の世界観として面白くはある。
どうやら、細田監督はコロナに感染して悪化するか改善するかという境目を経験したらしく、その体験が色濃く反映しているのだとか。聖を看護師にしたのも、その時に献身的に看護してくれた医療従事者がモデルになっているようだ。
たが、しかし…。
〝ヨーダ〟か〝マモー〟みたいな老婆(なんとCVは白石加代子)を狂言回しとして登場させ、この老婆にチョコチョコ説明させるのがいけない。説明しすぎて説明が成立しなくなっているのだ。いらぬ講釈だったと思う。
聖にケガの手当てをしてもらうことで、スカーレットに聖がもつ献身的な心=赦しが目覚めた…ということだと思うが、こういうところも細田監督の思いが熱すぎて空回りしている。
挙げ句、現世でスカーレットに演説をさせ、臣民にベタに呼応させるのがあまりにも蛇足だ。
これで締めたかったのなら、やはり死後の世界などではなく現世の暴君打倒物語で良かった気がする。あ、それじゃこの映画自体が成立しないか…。
声優陣は、プレスコとアフレコの両方で演じたらしい。
絵コンテだけで声の演技を先行させ、声に合わせてアニメーションを作った部分と、アニメーションに合わせて声を当てた部分の両方があるということだ。
どっちの声を採用したのかは監督のチョイスだと思うが、特に芦田愛菜とスカーレットの演技の融合という点においては、これは成功していると思う。
個人的な好みの問題かもしれないが、3DCGの背景に線画の人物を乗せていることにどうも違和感を覚える。
砂漠や森、土煙や水の表現、特に終盤で出てくる海の風景など、実に見事な3DCGなのだが、実写と見紛うような(実写以上に美しい)背景と、セルアニメ調のキャラクターが融合していないのだ。
『未来のミライ』からか、細田監督作品のCGの使い方に疑問を感じているのだが、技術が発達していることでその違和感は増している。
『スパイダーマン:スパイダーバース』や『野生の島のロズ』などのキャラクターと背景の融合性をみてほしい。
途中、いかにも作り物っぽい渋谷の街で踊って歌う場面が唐突に出てくる。
その前に聖がハワイアンみたいな下手な踊りを披露する場面があり、このお遊びが細田監督の持ち味でもあるのだが、ハマれない人はドン引きしてしまうところだろう。
ロトスコープで作られていると思われるダンスシーンだが、なんだか芦田愛菜が踊っているのではないかと感じさせる気持ち良さを私は味わった。
それにしても…芦田愛菜は歌もいけるとは、恐れ入りました。
サービス精神は薄いがクオリティは高い
そこまで酷くはない。というか実は細田作品は毎回そこまで買ってない。逆に作画は過去最高に好きかも。キャラクターデザイン(とライン)も背景(かなりリアル)、どのカットを取っても新鮮にこの手があるのか、というアート感まで感じる。
というか、マクベスか。出発点からすると一般人にはあまり興味ないよな。というか異世界の背景として面白みはあんまりないかも。むしろ日本人の彼にとっては「マクベスの世界か!」とはならないか。ひょっとして新海誠とかと比べられてるのかな。とするとスペクタクル感は薄いな。いや新海誠ももともとスペクタクルの人ではないのでそもそもサービス精神の問題か。未来の渋谷のミュージカルとかも音楽含めてもっとやっちゃえば良かったのに。50億とか目指すアニメとして見ると薄味ではあるのか。。いろんな意味でヒットメイカー枠に入ると作品はバランス取るのが難しいのだろう。
The 失敗作(ネタバレあり)
はじめに
私は例のダンスシーンにて大爆笑してしまい、この映画がストレス発散の一助となったのは事実である。しかし、他の方に手放しで薦めることはできないと考えたため、酷評をさせていただこうと思う。
主な本作の低評価の理由は「脚本の拙さ」である。もう少し掘り下げると第一に世界観の推敲・説明不足、第二にキャラの会話の拙さ・行動原理の不足、第三に場面展開の非連続性(突然のダンスシーンなど)である。これらへの詳細な指摘は他レビュワーにお任せして、私は本作らしく、考察および妄想を述べようと思う。
細田監督単独による演出偏重な作品づくりについて
そもそも、細田監督は「赦しによる復讐=死から愛=生への転換」という崇高なテーマに興味がないのではなかろうか。これにより、テーマの掘り下げはせずに、得意な演出を全てやりきりたいがための場面展開が増えたのではと勘繰っている。その多すぎる場面転換を捌くために、主要キャラに説明を肩代わりさせており、それがキャラ達の会話の違和感に繋がっている。また、スカーレットや男主人公である聖の心理変化を掴みきれずに感情移入できないのは、細田監督が演出したい一部の場面だけを見せられている弊害だと考えている。独裁的な製作体制の中、教義にある多くの崇高な思想を全て伝えきろうとするカルト映画と似た部分が多いと感じたのは恐らく偶然ではない。
この問題の解決方法は多くの方の指摘通り、独裁的な企画・演出偏重をやめて、誰かに頼って脚本にも重きを置くことである。私見としては、現状の脚本は改善余地だらけの印象だ。ストーリーの本筋を残す場合、聖の過去編を追加してテーマと関連づけたストーリー展開を行いつつ、キャラの掘り下げを行ったり、そもそも防壁前にある大集落から物語を始めて場面展開数(戦闘回数)を大幅削減したら良いと思っている。
この映画のヤバさについて
荒唐無稽な考察に基づいて、本作のヤバさの片鱗を伝えられたらと思う。
私は死の国を「今際の際におけるスカーレットと聖の二人の夢が時空を超えて共有された状態」と考えた。二人の悪夢ならば支離滅裂な論理や場面展開の非連続性にもまだ納得できる。しかし、スカーレットが目覚めた後、①黒幕が不注意で死んでいて、②スカーレットが戴冠して女王になり、③王宮でも街でもない謎の場所で、④ひしめく民の前で演説することで、⑤民はあっさり演説に心打たれて女王陛下万歳となる。①-⑤のストーリー展開は、都合が良すぎる上に女王の演説場所として不適切であるので、これらを全て夢だと考えた方が現実的だ。しかしその場合、現実である部分は、九死に一生で毒から回復したスカーレットが王冠未着用の姿での(現実では女王になれなかった示唆とも取れる)歌う場面のみとなる。そんな無意味で虚無な映画はあってはいけないのだが、そう受け取れてしまうのが本作のヤバさであり、致命的、絶望的、圧倒的にストーリーや映像に「現実味が存在しない」のだ。
さいごに
鑑賞後から一週間経ってレビューを見ると、「意外と悪くない、普通」という善意に溢れた中途半端な擁護が沢山あった。しかし、これは毒にも薬にもならない作品であると主張しているに他ならない(毒で笑い楽しめる者も一定数いるのだ)。凡作なら人は映画館に行かずに、地上波で見ることを選択して、動員数の阻害要因にしかならないのではないだろうか。
さて、本レビューで提示したヤバさが気になる未鑑賞の方は、是非とも映画館にてお金を払ってヤバさを噛み締めて欲しい。ダンスシーン含めても1/4もこの異常性を伝えられていないことが分かるだろう。なお、道連れにしてやろうなどの意図は一切ないと断言しておく。
個人的には、本作が最低限の興行収入に到達して、細田監督には次のチャンスを勝ち取って欲しい。そして、ビジネスモデル・ターゲット層を再考する必要はあるが、細田監督の強みである、人の露悪性を描く表現力や展開の非連続性を活かした次回作を待っている。
ポップコーン美味い
タイトルは冗談ではなく、この映画を観ながら食べるポップコーンは最高だ。映画館は果てしなくスカスカなので周りの客とか気にしなくて良いからね。
それからこの映画を観る前にネタバレ含む批評YouTube動画を数時間ほど履修したおかげで耐性ができて乗り切ることができた。沖田遊戯さん、N-TOWNさん、おまけの夜さん、IGN-Japanさん、都市ボーイズさん、おざき映画館さん、大人のアニメ研究会さん、大島育宙さん、ゾノの映画トークさん、からすまAチャンネルさん、ホッカイロレンさん、石川典行チャンネルさん。すべての方々ありがとう。
履修したおかげで、ほとんどのツッコミどころは進研ゼミでやったところだって感じで対応できた。しかし、それでもこの映画は強すぎで苦痛だった。誰かがコメントしてた懲役2時間、罰金1800円は間違いない。
理由はおそらくストーリーのテンポの悪さだと思う。やたらキャラクターがしゃべるシーンが多いにも関わらずストーリーがなかなか進まないので観ててストレスが溜まる。それにも関わらず場面が大きく変わるところでは説明無しに急に変わるからさらに気持ち悪い。なるべく気にしないように無心でポップコーンを貪っていた。
唯一良かったところを挙げれば復讐の果て、登場人物が多数現れる最後のシーン。映像が綺麗で、この映画を耐えたご褒美に感じれて達成感があった。それと同時に、ここに辿り着くまでの脚本が良ければきっと感動できたシーンだったんだろうなと悲しくなった。
エンディングの芦田愛菜さんの歌、とても良かった。この映画のストーリーも良かったら年末の紅白とかで聴けたのかな。いろいろと切ない…。
演出面、アニメ、全て良かったよ
アニメの面で言えば所々実写が織り込まれていたり、斬新な手法があり、それだけでも楽しめた。またアニメというよりミュージカル的な演出手法が使われているのもポイント。途中で挟まれるダンスシーンとかね。アニオタには違和感だったようだが演劇好きな人には自然なのですよ、アレは。格闘戦のシーンも妙にリアルな演出だった、この前のスラダンと同じモーションキャプチャーを使っている為かも。
ストーリーは男がナイーブな動きをして(平和ボケ的な ややイライラするのだが、途中から価値観の転換というかむしろそれが正しいのでは?と思わせる仕組みになっていたよ。ダンスシーンとか特にね。どの時代に生まれていれば、もっと幸せになれたのかも、とかね。
本来なら来週打ち切りでなく、もっともっと上映されてもおかしくない映画だったと思う。
全部ズートピアの客でした
つまらなくは…ない
皆さんが言う支離滅裂はその通り、訳がわからない。やりたいことが多すぎると言うのが近いのか。いわゆる迷走ではないが、上手に走れてはいない。
期限前日、慌てて作ったパワポの発表スライドを見ているような感覚。拙い発表を見ている時のあの感情に近いと感じた。
絶叫とか長いし、一枚絵とか時間稼ぎのようなシュールなシーンも多すぎる。展開が早すぎるのかなんなのかいまいち入り込めない。アニメ1クールとか3部作とかにしたらよかったんじゃあないの。
でも、ストーリーや展開が支離滅裂なだけで要所要所でいいシーンはありましたよ。
芦田愛菜ちゃんの歌シーンなんか、歌唱力が表れてて最高。評判が悪すぎるから後から芦田愛菜の歌声差し込みましたって言われた方が納得できるくらい。
声優陣も豪華だし、あの時のアイツが?!的な胸熱もあった。
鑑賞予定なら開始10分は耳栓必須な危険作
とりあえず言いたいのは芦田愛菜を叫ばせ過ぎ。
初っ端から頭痛に悩まされるレベルで何度も叫ぶ。
悲劇を演出したいのはわかるが、静かな悲劇を知らないのか?と疑う。
もし鑑賞するなら耳栓を開始10分は付けることを勧める。
作品については、
世界観はなんとなく理解。
行動目的は理解。
でも、ここはどこ?そこは何?今はどこ?あれは何?と、常に謎。
眉間のシワが始まりから終わりまでずっと取れなかった。
あと、カットがブツ切り過ぎていきなり場面転換されたり、キャラクターがテレポートしたのではと思うレベルで移動してたり、場面の過酷さや命の強さといった表現がこのカットブツ切り事案のせいで軽くなってしまう。
脚本については他の低評価レビュアーとほぼ同じ評価だと思うが、まぁ説明ゼリフが多いのに拙い。
本当に必要な説明も何故か疑問調であったり、老婆の語りだったりと理解するまでに時間を要する。
あ、あとワンピース丸パクリは笑えます。
と、冗談を言わなければならないほど見どころ無し。
懲役2時間、罰金2000円は伊達じゃない。
唯一評価するのは映像美。
もうこれでもか、と自己満映像美の数々。
これは新海誠には出来ないだろ!
これはディズニーでも無理だろ!
これならジブリに勝ってるだろ!
と、同業他社を意識した映像表現の数々が見て取れる。
数、室、音、自己満の究極地点と言えるだろう。
そんな細田守の自己満を楽しみにしてる人にはおすすめしよう。
あ、だが一つだけハッキリ言っておこう。
16世紀のデンマークに、あんなに国民はいない!!
当時は居ても50~100万人レベルだ!!
あれは多すぎだ!!
以上。
そこまで酷評される理由が分からない
絶対金ローじゃなくて映画館で観たほうがいい作品
ハムレット好きにはたまらなかった
オープニングからなかなか重い。
あまりあらすじとか見ずに行ったのもあるけど、どういう世界、どういう状況?とはなったけど、
時々、写真?え、写真じゃないの?と思うくらいリアルな絵に驚くところがあった。
最初に出てきた映像が、最後にも出てきたので、何かはわかったけど、草木?脳細胞?とか色々考えてしまった(笑)
ハムレットをなぞらえてるとは知らずにみていて、
名前やらストーリーやら、あれあれ?と
シェイクスピア、特にハムレット好きとしては、たまらなかった!
しかも実際見た舞台の役者、吉田鋼太郎さんや市村さんが声優人にいるから、余計シェイクスピアの世界観を感じました。
デンマークも行った国でもあるので、入りやすかった。
まーもちろん違うところもあって、お母さんはどうなったんだよと途中思うことはあった。
なんであんなに冷たくされ、さらに伯父と再婚した母のことはなんとも思わないんだろう?
父を殺したと思っていた2人が、実は殺してなくて躊躇したことを知り、最初敵対はしていたけど、後で助けてくれるのとか、出来過ぎではあるけど、まあいい話ですね。
キャラバンのシーンが癒された!
聖いい人すぎ。
ハムレットで好きだったレアティーズが悪者みたいになってたのは悲しかった。
火山の後のカルデアが、君の名はを思わせたり、天への階段がアナ雪を思わせたり、なんかどこかで見たような感じはあったけど、全体的には楽しめました。
映画が酷評だとはあとから知ったけど、なんで?
あまりに酷評されてて
手触りのある未来
うん。良いでしょ、コレ。シンプルだしそんなに歪んだり破綻もしてない。私の中では。この映画でも語られてるけどもそれが多様性。見たいものを見られなかったと怒るのは、ね。
個人的にはだいぶ好みな一作(監督作品の中でも)なのだが点数は抑えた。肯定していてもやはり声優はプロにして欲しかったのもあるし。主演を含む熱演は感に沸いたが、やはり感に触る表現は"プロ"の領分だと思ったりもした。それだけでも作品の印象は変わったのじゃないだろうか。但し、悪かったとも思ってはいない。とても良かった。でも、だ。
そして、歌。なんだろうかあの歌は。極々個人的な感想(当たり前)だが、あの歌詞には現実に引き戻される残念さがあった。ちょっとした気持ちの悪さを伴ったのもあったかも。
それでも、全体を巡る物語の流れと入り口でウザかった"聖"の役回りなんかも好きだし、スカーレットサイドの面々も良かったと思う。素直だしシンプル。それがこの作品の印象。そして"信念"。これこそなんだと思う。これは良い作品だ。
『鬼滅の刃〜』と同じテーマなのに真逆な良作
さてさて本日2本目の映画は『果てしなきスカーレット』です✨
奇しくも同日に日本のアニメ映画を連続で鑑賞する流れになりましたが『ペリリュー〜』が肩透かしな内容だったのと本作の前評判は散々だったので、マ王はまぁまぁな期待感だけで挑んだワケよ😑
いやぁ~面白かったよ、マ王は😆
CG多用とは言え圧巻の映像美と人間の持つ復讐心との悲しい葛藤が見事に描かれてて、本年度5本の指に入る傑作だと認識しております🫡
細田守監督の代表作には充分なってると感じたんですが、他のレビューでは酷評が目立ってたので良い意味で騙されましたわ🤣
ていうか皆は細田守監督に何を何処まで期待してるのかマ王としては良く解らん🌀
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』という今夏の映画がある。
マ王が事ある毎に腐してきた映画だ。
誤解してもらっては困るが、マ王は映画としての評価をしているだけで『鬼滅の刃〜』が嫌いなワケではない。
前述した通り、本作は復讐がテーマだ。
親兄弟や子供、恋人など大切な人が酷い目に遭った時に加害者に対して「同じ思いをさせてやる!」と思うのが復讐心であり、ほぼ普通の人間なら誰しもが持っている感情だろう。
斯く言うマ王も母親からここでは書けないレベルの仕打ちをされており、一時期はガチで殺意満載の生活をしていました。
当然ですが今でも許せてません。
ただ、本件に関しては四半世紀前の事でもあり、時間がマ王の心を癒したのでしょうか、以前程のカロリーは存在してはいません。
復讐心には時間という犠牲が付いて回ります。
自分の時間を割いて加害者への気持ちを維持するのはストレスにもなります。
マ王は復讐を否定はしません。
しかし、本作にも示されてるように赦しは必要だと考えています。
更には「目には目を」的な復讐は達成感よりも虚無感の方が上回り人生の目的を失う恐れもあります。
復讐心に囚われて生き方を曲げられた方々には申し訳無いかもだが、全ての犠牲者が同じ思いなのかと考えるなら違うとマ王は思うのよ。
もしマ王が犠牲者の立場なら復讐心を抱えて生きている人に願うのは幸福以外はあり得ません。
無関心で生きよ、とは言ってませんよ。
でも、その一心に囚われて生きるのはどうかと言ってるだけです。
奇しくも『鬼滅の刃〜』も復讐がテーマである。
ただし『鬼滅の刃〜』は物理的な復讐を軸に描いていて、その過程にカタルシスを感じる作り方をしているのよ。
「それが悪い」とは言いません。
そもそも日本人は『赤穂浪士』のような仇討ち物に強烈なシンパシーを感じる人種なんよ。
だからこそ死刑というシステムが継続する国家でもあるんだが(マ王は死刑賛成派)それでも復讐を物理的に遂行するのはマ王としてはお薦め出来ません。
本作は最終的に怨敵を「赦す」事により断罪している→結果は観てのお楽しみ
赦すのは相手ではなく自分自身である重要性をファンタジーではあるが『果てしなきスカーレット』では見事に描写していた。
復讐心をモチベーションに変換して生きてる人もいますが、何方にせよ不純な動機では長続きしません事よ。
コレは「もしも」の話だが、もしも『果てしなきスカーレット』が『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』よりも先に公開されたら、もしかしたら今夏のバカ騒ぎは無かったかもしれない🤔
それくらい映像も素晴らしかったし内容も刺さった👍
誰かのレビューに映像が何処かで見たような在り来り、みたいなのがあったが『鬼滅の刃〜』の方が変わり映えしない在り来りな描写だとマ王は感じてるのだが😂
老若男女問わずに映画館直行の傑作ですが、頭が悪いとか理解力が乏しいと自覚してる方にはオススメ出来ません✋
意外と難解ですので😁
あと「復讐は物理一択」の方も内容に文句が出ると思います😆
もう一度言わせてもらうが、皆は細田守監督がどんな映画を作ったら満足なんだろうか?
自分で鑑賞ハードル上げといて後に文句を言うのは、マ王としてはどうかと思うぞ😑
それに映画はやはり「映画館で騙される」に尽きます✨
前評判を信じずに観て正解でしたね😋
ちなみにマ王はシェークスピアの『ハムレット』を名前以外は欠片も知りません🙇
映画館での鑑賞オススメ度★★★★★
やっぱり物理的復讐はアカン度★★★★☆
映画友達中盤以降号泣度★★★★★
全851件中、121~140件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。







