果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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色々言われているほど酷くはありません
ちょっとレビューしたくなり新規でIDを作成しました。
さんざんネットで言われているので「それほどなら観てみようか」と思い観てみました。
確かに指摘されている部分はその通りで気にならないわけでもありませんが、「まぁそういうもの」と割り切れば、絵はきれいだし芦田愛菜さんをはじめ役者さんもよく合っていたし、悪評にとらわれず観てみて良かったと思いますし、観ようかどうかと迷っている人は映画館で観られるうちに行くことをお勧めします。
2点だけ軽いネタバレを・・・
左腕に怪我を負ったスカーレットの手当をしようと聖が服の袖を切ろうとすると「恥ずかしい」と拒むシーンがあり、その態度も酷評の対象になっていますが、猛々しく心を燃やしているスカーレットも根は年頃の女性なのであるという表現としてはいいな、かわいいな、と感じました。
ただ、あそこまでわざわざ「恥ずかしい」と言わせなくても、仕草や表情でもう少し上手い表現のしようもあったと思いますが、そのあたりが細田監督の見せ方に不満を感じてしまう部分もたくさんあり不満を感じてしまうのも事実だと思います。
渋谷で踊る別世界の自身を見て「あれはわたし?」「あれはもう一人のわたし?」としっかり2回も喋らせるのではなく、じっと見つめるだけにするとか、小さく「わたし?」と呟かせる方がいいな、と思ったりです。
せっかくたくさんの関係者がこれほどの作品を造り上げたのにこの酷評の嵐はちょっとかわいそうな気がします。
よってたかって叩かれまくっている現状を残念に思います。
多数の意見がご自身にとって適正であるとは限らないと思います。
別に悪くないんじゃない
実写映画のような映像とストーリー 最後まで面白い
いろんな悪いレビューを見て、怖いもの見たさで見に行った。長久手イオンシネマの小さい劇場で1日1回の上映になっていた。それでも20人程入っていたのでガラガラではない。
最初から惹き込まれる映像と最後まで飽きないストーリー。死者の国から目覚める所から始まり、なぜ死者の国に来たのか。死んでいるのを自覚しているのに現世の時の思いに縛られているスカーレット。そこに死んだ自覚のない現代日本人の聖と出会う。彼は救急隊員で慈愛の人。死者の国で彼と進みながら、自分の宿敵も死者の国に居ることを知る。ここから冒険となるが、レビューで言われた唐突な場面展開やご都合主義のストーリーも実際見てみると違和感はなく、破綻もない。聖が日本人ではない形で海外実写映画でリメイクされそう。
凄く悪くないが、凄く良くもない
平日のレイトショーなので7/100程度の入りでした
芦田愛菜のスカーレット上手かったですがセリフが多くやかまし過ぎました
ナレーションかと思うほどよく喋ります
何故かずっと口を開いている印象でした
ご都合主義的なのも多いいし、16世紀のデンマーク王国が舞台の死後の世界に現代人が何故か1人だけいるのかが分かりません
ハムレットが原作らしいが、イマイチ監督の意図が不明です
絵や表現など視覚的なことは素晴らしいと思いました
可も不可もないほどでもない作品とでも言いましょうか
細田監督作品は私には合わないのか、バケモノの子を最後に観ていません(当然ですが、時をかける少女がピークなのでしょう)
しかし余りにも評価が悪過ぎて返って観たくなるものですね
PS.変な私的な思想や価値観を押し付けるのではなく、割り切ってエンタメに振り切ったら面白くなりそうな材料が揃ってそうなのに勿体無いなと思った
個人的に二ノ国を超えた作品
サウンド・オブ・ミュージックの4Dリマスター以来映画館に来たが、あまりの落差に膝から崩れ落ちた。
言い回し、内容、心理描写etc. 全てが薄すぎる。
死んで「(♡°▽°♡)ハァ~~♡」
歌聴いて「(♡°▽°♡)ハァ~~♡」
見果てぬ場所で「(♡°▽°♡)ハァ~~♡」
しつこいわ。
後ポローニアスとレアティーズがあまりに小物に描かれすぎて悲しくなった。
スカーレットかわいい。
何故渋谷で踊ったか
話題になったダンスシーンに限らず、映画「果てしなきスカーレット」において当惑させるような部分はすべて必然に支配されています。非常に誠実に丁寧に物語が紡がれています。古典がどうの、スポンサーがどうの、脚本家がどうの、などと言わず是非作中で起こったことに焦点をあてて見てください。思いもかけない豊穣な世界にきっと驚くと思います。
渋谷でのダンスシーンについて、その脈絡のなさや突拍子のなさに批判が向けられています。一方作品に対する好意的な考察は、ハムレットや神曲などの古典文学を前提としたものや、過度に抽象的な倫理や歴史の話に終止しがちです。ところがこの作品はそのような外部の資料を頼らずともほとんどの出来事が作品の内部、つまりセリフや行動、背景美術を丁寧につなぎ合わせることで自然な解釈にたどり着くことができます。
わたしの頼りない記憶を頼りに渋谷で踊る一連のカットへの導入を並べ直してみました。「インド映画みたいで楽しい」とか「急に踊りだして薄ら寒い」でなく、唐突に思えるこのシーンにも一つの必然的な流れがあります。以下にその経緯を箇条書きにします。
1.神様には言葉が届かないから踊りで祈りを示すという趣旨でキャラバンの言葉がありました
2.聖は踊れず彼らに笑われます
3.ここでは踊れないなら祈れない、あるいは願いがないから踊れないという因果があります
4.夢の中でスカーレットはカエサルなど歴々の国王が眠る棺に入ります
5.これは王族としてのスカーレットが個人になることを意味します
6.彼女は一旦復讐の軛から解き放たれます
7.聖はそこでスカーレットに現代の日本に来てほしいと願います
8.一方現世で聖は死を受け入れます(二人で歌ったしばらくあとに聖が夜空を一人見上げ星が昇るカットがあります、それが現世において聖が息を引き取った合図です)
9.死を受け入れた現世の聖が死に行く走馬灯のなかで神に踊りを捧げます
10.願うのはもちろんスカーレットを日本に呼ぶことです
11.そうして聖の走馬灯の中で二人が渋谷で神への祈りを踊ります
おそらくここに記したのはごく一部で、実際にはより精密な導入が設計されているはずです。この作品を一度ご覧になれば他の映画がより一層楽しめるようになると思います。
4DX記念鑑賞
序盤、中盤は悪くはない
復讐という意味では、生きても、死んでもあいつだけは許さないという筋は通ってるし
問題は家臣の髭モジャと戦いだしてから明らかにおかしくなってくる
仇であるクローディアスを許せというのが父の言葉だと思いその夜の焚火中、謎の精神世界で唐突に始まる渋谷ダンス
でこの渋谷ダンスのせいで、私は未来を見たとか、可能性がーとか言い出すようになる
敵は大軍どうしたらと悩んでいたけど、なんかこう何十万レジスタンスがもう王座まで破壊して侵入してる始末
皆火山の噴火にやられるシーンで、なぜかスカーレットの歌が流れだして何がしたいねんこれとなる
父の本当の言葉は【自分を許せ】でぶっちゃ復讐するとかしないとかではなかったせいで、お前のことは許さんがまぁいいかというそんな決着
全体的にシーンのぶつ切りが多い、急にとぶんだよこの映画
よかった点は終盤になるとな綺麗なスカーレットになるので、ポスターや絵になってるよりもずっと美少女、その辺りは本当に可愛い
【号泣】ン十年ぶりに映画館で泣いた
久し振りに映画館で泣いた。しかも後半ガン泣き。
「憎悪からの許し」について、多方面からこれでもか、これでもかと突っ込み、描写し、それを2時間で描ききった、希代の作品と思った。
監督の強烈なメッセージを感じた(正直前作は絵がキレイ…が一番の感想だった)。
冒頭では極限まで高まっていた叔父への憎悪まみれだったスカーレットの心境を、
最後には「許そう」という穏やかな気持ちにまで持って行った、心情の揺れ幅の描き方が緻密で圧巻。
スカーレットの顔の汚れも、心境に沿って綺麗になっていく。最後は澄んだ目が特徴的だった
個人的な涙腺シーンは、物議のダンスシーンからのスカーレットの心情の変化とか、女の子との会話とか、聖の愛に触れて(これは必ずしも恋愛ではなく、キャラバンの人達との触れ合いを観て)心が柔らかくなっていくところとか。
それらに強烈に共感してしまった。
後は雑感です↓↓↓
・死後の世界を理解していないと表現できない事がいくつもある。監督は何者?
・広大な荒野は死後直後のスカーレットの心的描写。
・死後の世界は主観が強い。他者とは緩くつながる。
・心の傾向が近い人が集まる。だから欧州人多し。一方、日本の僧兵っぽい人がいたり、地域によらない描写もちゃんとあった
・死後の世界にも生活圏あり。生前の生活スタイルを引きずる死者は、飲食をする。闘争もする
・地獄に堕ちた人は、反省し、天国へ向かうのが最終目的だが、中々に気付かない人多し。
・作中のドラゴンは、天国に上る人を手助けする存在。天使だね。正体は鼻くそ爆弾ばあさん?
・あの世は主観により風景やできごとはコロコロ変わる。映画にしたらぶつ切りに感じるだろう。それが映画の評価に繋がったか…
・天国への門は、心の清い人でないと開かない。悪人が開けようとしても、決して開かない。
父は既に門の向こう。良かったね
B級映画
絵は綺麗だが、ただ綺麗なだけで心を動かされなかった。
ストーリーは平凡。一つの目的に向かって淡々と進むだけ。複数のイベントが同時発生するとかピンチやチャンスが来るとかがないから飽きてしまう。なにより支離滅裂。荒野や山頂で見渡す限り他に誰もいないのに、急に敵が現れて接近戦が始まる。一方で平野いっぱいに広がるマーケットが賑わっていたり、砦の前に大群衆が現れる。でも次のシーンでは主人公と敵の数人だけの戦いが始まる。みんなどこから現れてどこへ消えていったのだろう。
フラや渋谷のシーンは、メッセージ性があるので理解できないこともない。
弦楽器を教えてもらうシーンは、弾き方を教えてくれる女性と聖だけでなく周りの人たちも全員が私たち鑑賞者側を向いていて、とても不自然だった。
大きなドラゴンはキャラ設定が意味不明のまま終わってしまう。
こんな感じでストーリーが目茶苦茶で、表現にリアリティがない。いわゆるB級映画だということがわかった。
いい映画だったと思います。
先に、逃げなってしまうが、"細田守"さんの映画だから見に行ったわけではなく、FMラジオで、映画紹介を1週間ほど通して行っていたので"見に行きたい"と思って行きました。
冒頭の絶望を感じさせる荒野と空が荒海という気持ち悪い世界で、いきなり「なんだこれは」に陥ります。ストーリーはあまり複雑ではありませんが、大切な人を殺され、国が荒廃し、復讐だけで生きてきたスカーレットが徐々に変化していく。本当の幸せってなんだっけ、という心の奥底に圧縮していたものが"聖"と出会うことと、最愛の父親の言葉(の解釈)によって自ら答えを出したと見えました。一方"聖"は、自らの無抵抗主義、博愛主義からこの世界に送り込まれたのでは。自らの死を認めなかったのは、無抵抗主義の否定をしたくないから。でも、スカーレットを守るために命を懸けて命を奪う行為によって、彼も成長し正しく死ぬことができたと感じます。
いい映画だと思うのは、国語の授業にぴったりだと思うのです。中学生や高校生にこの映画を見させて感想文を書かせるとどのようなことを感じるのか。もしくは、テスト形式で、"このときのスカーレットの感じていたことは"、"渋谷のダンス"は、スカーレットのどのような願望の現われか、など良問がたくさんできそうです。批判で多く上がっている"渋谷のダンス"は、スカーレットの心情が変化していく場面を夢で見せたのだと思います。復讐に生きてきたなかで聖と出会い、復讐ではない人生があって、幸せに生きるとはこうだったんだろうなというスカーレットの儚い望みが渋谷のダンスの夢だと感じました。
本心を語っているのだろうか
作品全体の感想としては、いつもの細田作品(時かけ以降全て)のようにわざと人を苛立たせる映画なので2回は見たくは無いですが、それでもストーリーはオリジナリティがあるし、迫力があって劇場で見て良かったと思います。
良かった点。絵が何しろ迫力があり美しい。実写とアニメ、3Dモデルと2D の融合も自然だし、モブや動物の動き、アクションも非常に細かく丁寧に描いていると思いました。絵を動かすことに掛けてはさすがです。
残念な点。細かくは省略しますが、1点だけ。争いをやめるには復讐の連鎖をどこかで止めなければならない。言いたい事は分かりますが、ある程度幸せな人生を送ってきた人が頭で考えた結論のような感を受けます。これ、紛争地帯の人には通じないですよね。
(以下は戯言)
細田さんが本心で復讐したい相手って、こんな頭の悪そうな男でしょうか? 本当は、その人はもっと無慈悲で傲慢で、それでいて圧倒的な才能がある、あの天才ではないでしょうか? 勝手な想像ですみません・・。無能なハムレットが国を混乱させたために、狂気に取りつかれたとして追放され、異界で様々な冒険してきた後、死にゆく老王に復讐しようかどうしようかって話なら、ちょっと本音っぽいかなと思いました。
ハムレットと神曲を読んでから観たけど
公開から3週たって、ようやく観られた。
「前提」とされるものを
観て読んでからにしたかったので。
その結果、どれも「前提」ではなかった。つまり、
前もって観たり読んだりする必要性は、とくになかった。
もちろん、無意味だったわけではない。
「未来のミライ」と「竜とそばかすの姫」では
細田脚本の性質がわかったし、また
クジラか竜のどちらかがデフォルトだとわかったし、
「ハムレット」では、主な登場人物の役割がわかったし、
「神曲」では、地獄と煉獄と天国の雰囲気と、無茶な展開が続くのがわかった。
それらが下敷きになっている以上、
観て読んだ意味はあった、
んだろう、
と思う。
が。
「ハムレット」とは、
台詞も全然違うし、死に方も全然違うし、
死ぬ人まで違ったりするし、
「神曲」も、
大まかなアイデア(と若干の断片)が同じだけだし、
知らんでも全然OKだな、これは。
でもまあ、これを機会に
有名な著作を読めたので、そこは感謝。
* * *
で、映画の話。
台詞の面白味の薄さは、やはり今回も。
その点は「サマーウォーズ」(の中盤まで)にはかなわない
(最後はちょっとアレだけど)
でもそれは、すでに織り込み済みだったし。
あと、
劇中歌は「竜と…」同様、
ワタクシにはイマイチだった。とくに曲。
台詞と同じく、感動にも面白味にも欠けた。残念。
「渋谷のミュージカル」も、歌さえよければねぇ……
現状では「トイレ休憩タイム」にしかならんなぁ。
(「神に捧げるフラ」は、まあまあよかったけど)
でも映画全体としては、けっこう面白かった。
「神曲」の無茶な展開を考えれば、多少の飛躍は気にならず(やっぱ役に立ってる?w)
ゲームの軽薄さもなく、
細田監督作品の中では、いちばん気に入った
といってもいい。
――200人以上入るハコに観客2人でも
上映を続けてくれてた映画館に感謝。
「新しい日本のアニメーション表現への挑戦を感じました」ver2
評価が二分され酷評が主になっている”果てしなきスカーレット”ですが私には高い評価をしたい作品でした。
この作品は演劇の鑑賞をされている方や年齢の高い方の評価が高いような印象があります。演劇では現代と過去を同時に表現する演出も多く、シナリオが破綻とはあまり言われないと思うのでもう少しフラットに観られても良いように感じます。
”果てしなきスカーレット”に思うことまとめてみました
1.新しいジャパニメーションへの挑戦
”果てしなきスカーレット”は日本従来の手書きアニメーションとCG技術の融合が素晴らしいと思います。
手書き(二次元)のキャラクターと自然の融合が美しくなされています。
実写ではモーションキャプチャーとCGの合成で進化したアバターやロードオブザリングのゴラムのような映像がありますが、本作で取り組んでいる二次元から発してCGを融合してバランスをとっていくというアプローチは、日本のアニメーションが持つ絵の魅力と人手で描かれる動きのタイミングによって、フルCGや生成AIが計算・模倣する動きにはない生命力を感じさせてくれ、日本ならではの新しい技法に向かっていく可能性を感じました。
2.冥界と渋谷
”果てしなきスカーレット”の舞台(中世)であるデンマークに渋谷が唐突に出てきて、破綻しているという意見が目立ちますがこれはあえての演出だったと思います。
細田監督は来たるべきネット社会に向けての前向きな展望を描きたいと思っており、あえて日本が登場しているのではないでしょうか。(サイバー空間の中心は日本であってほしい?)
・渋谷のダンス、赦し
”果てしなきスカーレット”でスカーレットが聖(ひじり)によって癒され、救われるのは、平和で進んだ街並みと感じられる未来の異国の都市、渋谷。聖は彼が80年間戦争のない、日本で育ち、人のために無私の精神で子供を守った青年でした。
渋谷は中世の人スカーレットからみると天国のような明るい、平和な、紛争のない世界の象徴として描かれ癒しを与えられる場面となっていたように思いました。
中世では癒しが与えられるのは教会であり聖職者を通じて神から授かるもの。
聖(ひじり)という名前自体が=セイント=聖職者としてスカーレットに赦しを与える存在であり、彼の立ち位置は中世の聖職者としての位置づけだったように思います。
・唐突で意味不明と言われている冥界でのフラ(hula)のシーンについても、フラが神々への畏敬、賛歌、神に捧げられるメッセージであり、過酷な冥界で助け合う人々が神との交歓を表すシーンとして描かれたものだと思います。
3.OZ、Uのクジラと冥界のドラゴン
ネット社会の表現で”サマーウォーズ”のOZ、”竜とそばかすの姫”のUに登場するクジラ(管理者?)が明るいネット社会で祝福を与える存在、見守り役として出ていますが、”果てしなきスカーレット”でのドラゴンは見守るだけではなく、冥界で悪しき行為を行う存在に雷撃をくだす(悪を懲らしめる?)存在としても描かれています。
次回作以降、ネット社会の暗黒面に対するメッセージをしていく存在が表現されていくかもしれないですね。
4.信じる宗教を持つ人には自然なテーマ?
”果てしなきスカーレット”は信じる宗教を持った観客にはこの映画の”赦し”というテーマはすんなり受け取られるように思います。
なのでこの作品は海外での評価の方が高くなるかもしれません。
とはいえ、シナリオの完成度についてはもう一段高められる余地が多数あるのも事実かと思います。細田監督作品は脚本の専門家によるシナリオの構成や整理が入ると理解のしやすさや説得力が増すのではと感じます。
”果てしなきスカーレット”は時間を経たところで(劇場公開後?)、あらためて見直され”赦し”というテーマと日本の手書きアニメがCGと絶妙なバランスをもつ技術・表現を作り上げた作品として評価されていくように思えてなりません。
劇場の大画面でみる美しい映像を観ておく価値はあるかと思います。
いろいろな意味で次回作も楽しみにしたいと思います。
“果てしなきスカーレット”を観終えて
細田守監督の新作”果てしなきスカーレット“を観た。
ちょっと前評判が酷評だらけだったので多少の心配はあったが見終わった後はっきり言えるのはこの作品はまぎれもない傑作であるという事である。
確かに今迄の細田作品にあった明るさはない。どちらかで言うとかなり世界観はダークではある。でもそれがなんだ。ちゃんと物語を追って観てれば監督の言わんとしている事が分かるしその事によって最後には新鮮な感動に包まれるはずである(少なくとも自分はそうだ)。
この物語のテーマは魂の救済である。
それまで復讐に燃えてたヒロインがいかに自分という敵を克服して他人、そして自分を許すという境地にたどりつくかという物語だ。
ちょっと別話になるが実は私も自分の事が好きではない、というか嫌いだ。大嫌いだ。ことあるごとに失敗を繰り返す自分が嫌だし、その度に自己嫌悪に陥る。
ただそれで鬱になるのも馬鹿らしいしやはりいくら落ち込んでも明日はやって来る訳で(自◯しない限りね)やはり今日は駄目でも明日は立ち上がらなければならない。
この映画のヒロイン、スカーレットもそうで幾らボロボロにされようが罵られようが殺されそうにされようが彼女は決して諦めなかった。まぁ、諦めなかった要因の一つとして旅を供にする聖の存在は大きいのだが。
やはり(幾ら嫌いでも)自分の事を許さなければ他人の事を許す事は出来ないし他人に対しての思いやりも生まれない。おそらく細田守監督はこの作品を通してそういう事を言いたかったのではないかと思うのだ。だからこの作品は人間の普遍的なテーマも扱ってるし、傑作だと思う訳だ。
だから、最後に言わせてもらうけど、この作品を酷評する人々の感覚が全く分からない。あなた達は何を観ているのか。以上。
頑張っていいところ探したけど、、
スカーレットは、許せるか
芦田愛菜ちゃんがチラつき過ぎました。
ストーリーが意味不明
見た目は問題ないので普通に見れてしまうのだが、ストーリー、キャラが支離滅裂で楽しめなかった。見ている間ずっと、どういう反応をしていいのか非常に困る映画だった。
「多分これを主張したいのだろう」ということはわかる。しかし、キャラにただそれっぽいことを言わせているだけというか…行動や背景描写が伴わないので全然説得力がないし、ハムレット要素もキャラの名前を拝借している程度でしかない。
ハムレットを普通に現代風にアレンジして映像化したほうが余程よかったのでは?と思う。
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