果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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夢の話なのかな?
細田守監督の作品で好きなものはあまりない。
多分、彼とは価値観が合わない。
時をかける少女もサマーウォーズも響かなかった。
ただ、バケモノの子はお気に入りの作品の一つで、最後の戦いのシーンは泣けた。父の子(血が繋がっていない)に対する熱い想いに涙した。ツッコミどころは多いが、あのシーン1つですべてOKになった。
今作はツッコミどころが多彩でかなりストーリーも支離滅裂である。酷評なのも分かる。
ラストの叔父との対話も酷い。
なのに、心に響いた。
父が最後に遺したという「ゆるせ」という言葉。
スカーレットは何もかもが思うようにいかないどころか一度、叔父を赦そうとした気持ちすら踏みにじられ心を乱す。
なんでこんなことに?!復讐すべきと思い込み、元凶の叔父を責めてきた。その為、全て復讐に捧げてきたつもりでいた。
そして、遂に父の遺言であったはずの『叔父を赦せ』ということも裏切られた。
自分のしてきたことは全て間違っていたということなのか?
どうすべきだというのか?
まさに"To be.or not to be"。
そこで彼女が行き着いた心の結論とは
「自分を赦せ」
だった。ここに行き着くシーンは心に響いた。
最後の最後でこの作品を観た意味があった。
結局、『死後の国』はスカーレットが毒で生死を彷徨い、その狭間でみた夢だった。
と、私は解釈した。これだと意味が分かる。
死後の国は時代も国も混ざった世界である割にはスカーレットの想像の範囲の世界だった。
そして、高熱にうなされているときに見るような支離滅裂な世界だった。
あれ?なんで急にこんなことになってんの?という。でも、夢を見ているときはその支離滅裂には気づかない。
この、果てしなきスカーレットは復讐に取り憑かれ、死にかけた意識の混濁のなかで、彼女の心の葛藤を自らが克服するために巡った、心の旅路なのだろう。
ただ、スカーレットの死にかけた魂が、本当の意味で時代を超えた亡くなったばかりの日本人の聖の魂と邂逅したのはこのストーリーの中での事実でもある。
だから死後の世界といえば、死後の世界であり、とはいえ、スカーレットの意識の世界ともいえる話なのだと思う。
まあ、めちゃくちゃ自分の中でこの話を正当化しているわけだが、それもまた私の中にあるものが「果てしなきスカーレットはそんなに悪くない。」という結論を出した。1つの印象的なシーンがこの作品をすべてOKとした。
ゆるした。
この作品を赦します。この作品を良いと感じた自分も赦したいと思います。
そう思うと、鑑賞後は優しくなれた気がする。
まあ金返せのレベルではない
世の中のレビュー評価がめちゃめちゃ低い細田守監督最新作品…。概ね2.8点。3点を下回る評価ってかなり酷い(笑)
そういう前評判を知ってたせいか、見始めて、ずっと何故評価が低いのか、そこばっかりが気になって仕方がなかった。でも、30分ほどで、確かにめちゃめちゃつまらん作品だとわかり、半分観たら低評価が物凄く納得できた・・・
丁寧にアニメーションの作画は出来てるし、感動的に美しい映像だったが、そりぁ、こんなストーリーや脚本では、映像がむやみにきれいで大掛かりな大作品だけに、もったいない。まさに声優の俳優人の豪華さも含め(あまり合ってないけど…)、金と時間のちょ~無駄遣い映画だ(笑)日本のアニメはホントに優れているのにねえ。残念!
最後、全部、見終わって…はじめから終わりまで、ホントにつまんない話でなんとも褒めようがない、いろんなものが未回収のまま、不快感満載だったというのが私の正直な感想…
芦田愛菜ちゃんの耳障りで下手くそなエンドロールの歌を延々と聞かされながら、どこをとっても評価3点はあげられない超駄作だと太鼓判を押す。ぜひディスるためにも、劇場でご鑑賞ください(笑)
横浜のイオンシネマみなとみらいの364席入る大スクリーンは10人も居なかったが、この映画では客は入らないだろう…。
話が臭いし、意味不明の展開と、主人公たちのキャラクターも歪で、しかも唐突な歌や踊りも入ってきたりして???の連続。機能不全な作品ですね…しかも、陳腐過ぎるシェイクスピアのオマージュ(笑)。さぶかった…
私の★評価も世間並みに2.8。2.5でも良い…ただ、大きなスクリーンで見たので、アニメーション画像は素晴らしく、そこはまあ金返せのレベルではない。
ハチャメチャで取ってつけたような何の説得力もないストーリーだから、テレビや配信の小さな画面で観ると、つまらない過ぎて、途中でやめるだろう。
サマーウォーズは好きだったけど、細田監督にはがっかりだ…もうそろそろ原作とか脚本とかは、他人に任せるべき…なんじゃね。
ハムレットのifストーリーをベースにした世界の縮図
酷評のレビューを読んで、
ハムレットや神曲の内容を知らないとわからないかも…
というアドバイスを参考に
先にハムレットと神曲をざっくり頭の隅に添えて
観たのですんなり入れました。
おかげで映像美に集中できたというか、
監督は王様の名前を聞けば
これはハムレットの話をベースにしたものよと
観客が理解できるっしょと
省略したのですかね、申し訳ないです。
過去作品もそういうのあるのかな…
日本のアニメ映画でこの規模の密度?
群衆や映像表現できるんだなと嬉しく思いましたし、
3Dのセルルックキャラで死と生の境を表現して、
生きている時代は手書きのキャラに変える演出も
面白いなと。
3dセルキャラは生きてる様で死んでるよね、
アニメの様に生き生きはしてないわって
言っているような。手描きで修正してるシーンも
あると思いますが…いや他の作品とかではなくこの中でね
(スカーレットはその意味でも別格)
過去作品ではネット世界がセルルックキャラ、今回は死と生の境か〜〜〜鯨もいる……やっぱ出さないと気が済まないんだ…なんだあの龍…誰か教えていただきたい。
聖の様なキャラも他に多数居るだろうに、なぜ彼だけ中世の🏰人々に囲まれたような環境に?というのが
不思議でした。おそらくスカーレットが心の中で強く助けを求めていてそこに聖が引っ張られたからと
解釈してますが、
わかりやすい説明は省略してますね。
聖がいたエリアは日本の侍とかも沢山いそうだけど
みんな自ら自害したのか…
戦争をやめて、現実に生きてと訴えても
無くなることはない。
戦争によって進化している文明もある、
ただ文明だけでは人は滅びる
文化こそが人の共存と繁栄であると
止めることができるのは自分自身が
止める側に加われば良いという
答えまで見せている。
生まれる場所や時代間違えれば
そんな中にいるのが日常だと思うと
今の戦後の80年を100年先200年先まで
続けなければ
吉祥寺の都会でネットの世界を見つめていた
監督が生身で世界旅行をし俯瞰し、
感じたことをスカーレットという子を通して
真っ直ぐな声を上げた勇気ある作品…か…
(島ニ郎風に)
最後に一言言いたいのが、スカーレットのお母さんの
キャラデザをもっとスカーレットの様に
美女にしてくれれば悪役の心境とか立場とか悪い王様の
気持ちとか同意というか深掘り
したくなるんだけどすごいのっぺりしていたのが…
諸悪の原因ぽい重要キャラなのにすごいのっぺりで…
クレオパトラみたいな戦争引き起こす美女!くれ!!
まじで悪女スカーレットみたいなデザインで
登場してたら私が嬉しかったけど
そのデザインにしたら、スカーレットの純粋すぎる声を
映画の中で聞かなくなりそうだな…だからか…
マジで最後個人の感想すぎてすみません
「仇討ち」に失敗した者への鎮魂と「立山信仰」
制作段階の紹介文に「仇討ち」って書いてあるの見て、完全にグローバル狙いだなと予想してたけど、想像以上だった。日本では理解されないかも知れないけど、世界からは絶賛されるのがわかる。細田監督、やりましたね。おめでとうございます。
「仇討ち」って書いてあってピンときたのは、覚えてないけど歴史小説の後書きに、「仇討ち」は誰でも彼でもやっていいわけじゃなくて、きちんと奉行所に届けて許可を得ないといけなくて、さらに失敗したらお家お取り潰しなどペナルティがある、むやみやたらにやられないようなシステムだったことと、逃げてるカタキを見つけるのも大変で、見つからない場合、戻れば失敗とみなされるし、見つけても相手が強いと返り討ちにあったりと、成功率がものすごく低いということだった。
細田監督が「仇討ち」というからには、この日本古来のエッセンスを入れてくるに違いないと踏んでいたというわけ。今更、「巌窟王」の焼き直しは絶対やってこないだろうと思ってた。
なので、仇討ちに失敗した者たちに対する鎮魂を描いてることは理解できた。憎しみに囚われる主人公に対し、現代日本の平和をみせ、時代に翻弄される運命の残酷さも伝わってきた。
すごかったのはここから。
われ先にユートピアに行こうと殺し合う人々。イスラエル、パレスチナの間にそびえるヨルダン川西岸地区の分離壁だ。(ヒジャブ姿の女性もいた)
険しい山での決闘は、たぶん監督の郷里、富山の剱岳だ。天国と地獄が共存する立山信仰がベースにあると思った。オババは阿弥陀如来だ。雷を落とすドラゴンは立山の水源の守り神、龍神だ。振り返ると、死の国に入ってすぐ見えたのは、賽の河原の積み石だ。間違いないだろう。
👉 立山信仰とは、富山県にある立山を神聖な霊山として崇める、山岳信仰の一種です。古代の神道と仏教が融合した「神仏習合」の信仰で、山の景観を地獄や極楽浄土になぞらえ、登拝を通じて死後の世界を疑似体験する「地獄と極楽の巡拝」という特徴があります。
富山県民は立山に対する思い入れがある。小学6年生の野外学習は、3000m級の立山の山頂を目指す。一人前と認められるための通過儀礼だ。一般の登山客が、大集団の半ズボンの小学生とすれ違う時に驚いた顔をする。何年かに一度、児童が滑落死する。しばらく自粛するがすぐに復活する。親も経験してるから何も言わない。東京からみたら考えられないことだ。
だから細田監督が、神曲がモチーフといいながら、立山信仰をさらっと混ぜ込んだ気持ちがわかる。
利己主義に走ったネタニヤフが倒れ、国民のために自己犠牲を厭わないと説く、女性総理、高市早苗さんがうまれる。
かりそめの平和を楽しむ日本にも、予想だにしない悪が存在する。だけど、自分の魂は自分にしか救えない。
分断より共存、死よりも生、憎悪より愛情。
国際社会に向けた力強いメッセージが伝わった。
言われるほど悪くなかった・・・気がする
この作品、特に興味もなかったが、かなりの酷評と聞いて、あえて鑑賞
確かに見ていて恥ずかしくなる、あるいは寒気がしそうな演出がちりばめられているのだが・・・
画的なことを言えば、背景描写がリアルすぎて、目がチカチカしてくるのと、人物とのバランスが取れていたり、浮いていたりで、品質的にばらつきが多い印象。
また、ラストの画など、それまでの画に比べ、雑に感じたり(ラストこそ、もうちょっとビシッとした画が見たかった)。
演出も蛇足じゃないの?と思えるような・・・
気恥ずかしいセリフのオンパレードで、ダメ邦画の見本のようにも。
(ヒロインとモブのやり取りが、あまりに凡庸・・・児童会役員選挙かなと)
映像や音響は、リアルな戦争映画に転用できそうな気もするのだが、邦画で期待できないのが残念なところ?
声優陣は、エンドロールを見るとほとんど、実写で活躍する俳優のようだが、違和感はなかった(逆にアニメ声優にありがちなキャピキャピ声が苦手)。芦田愛菜も芦田愛菜に聞こえなかったし(個人的に阪急電車の女の子からアップデートされていないが)。猛々しいしゃべりぷりが、往年のナウシカ(島本須美)みたいで良かったかも。
中世のデンマーク女と現代らしい日本の男が出会うとは、なにか、形を変えた「君の名は」のようにも思えるが、正直「よく分からん」世界観で、ここも落ち着かないところ。
おまけにヒロインも現代に出てくるんかい!
ただ、男の役どころは、「衛生兵」として必要だったんだなと・・・
この昔のデンマーク人と日本人は、何語で話していたのだろうか、気になるところだが、ファンタジーなので、そこは触れないように?
細田守作品の絵面は、そんなに好きではなかったが(実際、「時かけ」と「おおかみこども」しか見ていない)、この作品の絵面は、まぁまぁ見られた(キャラクターのデザインが良くなった)。
感動的なお話にしたかったようだが、「見ているこっちが恥ずかしくなる感」は否めない。
劇中の歌やダンスも尺を取りすぎな気もするし・・・・
暇があれば、もう1回くらいは観てもいいかも・・・
(こっぱずかしい演出には目をつむって)
12/3 2回目を鑑賞 深夜と言うことで?観客はいなかった。
理詰めで考えずに、映像と音響を楽しめばいい気はする。
この映像、音響技術で「戦艦大和ノ最期」など、やれたらね・・・と心底思う。
最期は不覚にも泣きそうになった。
パンフレットもとりあえず買った。
追記2025.12.6
酷評されつくしているので(?)個人的に良かったところ
・単純にヒロインが可愛い(特に戦士姿での)。細田作品のそれまでのキャラデザが、そんなに好きじゃなかったので、ほとんど見ていないが、今作のキャラデザは見ても損はないと感じた。また、時々エロイ感じに見えるのがポイント?ただ、お姫様モードは、細田作品の面影を感じる描写。
・声優陣に違和感がなかった(専業の声優じゃないからNGとか、意味分からん)
「ヒロインが下手」な意見もあり、(映画を見た後で見た)予告では、確かにそんな風にも聞こえるが、何の先入観もなく、いきなりスクリーンで見た限りでは、むしろ良かったように思う。拙い感じに聞こえる場面があるとしても、19~20の女子が完璧にしゃべっていたら、それはそれでリアリティがないように思うのだが。
・風景描写がリアル(すぎな面も)。火山噴火やマグマの流れるシーンなど、実写映像と思えるほど。「ゴジラ-1.0」より空間の奥行きが広い感じにも見える(ゴジラは日本の風景なのでちょうど良かったのかもしれないが)。
・案外?歌が良さげ。初見はちょっと気恥ずかしい感じもしたが、2回目はそうでもなく、ラストの芦田愛菜が歌う曲を含めて、ちょっとハマりそう・・・
早期に打ち切り必至の様相なので、もう1回くらい見ても良いかも(映像作品なので、映像と音響を楽しんでもバチは当たらないはず)。
12/10 3回目鑑賞
物語的にちょっと・・・な部分もあるので、評価4にはしづらいが、今年の中では一番鑑賞回数が多くなったような。
細田作品、そもそも興味をそそらなかったが、本作が一番好きになったと言っておきましょう(変態扱いされそうだが・・・波長の合う作品だった)。
その他気になった点
・ヒロインが言う「いい子ちゃん」・・・もろ、昭和オヤジの言い回し
・坊主頭の男を見て「僧侶なら寺に行け」・・・それはもう、デンマーク人じゃなくて日本人の感覚じゃないのか
・袖を切られて「恥ずかしい」・・・生きるか死ぬかの時にそんなこと言うか?と思うが、昭和オヤジ的に「監督、よくやった」(女性から顰蹙買いそう)。
・デンマーク人と日本人が普通に会話して意思疎通を図れている時点で、狂った設定。議論するのも野暮なんじゃないかと・・・
・結局、扉はどうなったんだっけ(丸太と鎖はどこ行った)?
・今作のキャラデザなら、グリムの(子供向けじゃない)ラプンツェルとかを見てみたい気もする。酷評にめげず、頑張ってほしい。
2025.12.20
4DXを含めて6回目を鑑賞
相変わらず観客は少ない。
色紙目当てで行っているわけではないが、未来のミライ、果てスカをゲット。
まだ打ち切りにならないようなので、週1くらいで観ている感じ。
4DXは落ち着いて見ていられず、2回目はない感じ(観客は全くいなかった、良い体験?)。
個人的にはDVDも出れば買ってしまおうか、と言う勢いだが、スクリーンで観られるうちはスクリーンで観たいところ。
映像しか褒めるところがないと言うが、映画が映像作品である以上、映像が良ければ及第点じゃないの?とも思ったり。
ゴミと言えば、YUKIKAZEのほうが酷かった(果てスカも褒めていない言い方になるが)。
意欲作なんだけど共感できず
対立と分断の時代へのメッセージ、そして自分を大切にして生きろ!
前作『竜とそばかすの姫』ほどではなかったけれど、面白かったし、感動もしました。
巨大スクリーンで鑑賞したので、とても迫力があった。めくるめく物語世界にトリップし満喫させてもらいました。
本作についてざっくりいうと、対立と分断のこの時代に細田さんが放ったメッセージ、ということになるのかな? そして、(たとえどんなにつらい境遇にあったとしても)「生きろ!」「自分を大切にして」というメッセージも監督が是非とも伝えたかったことなのでしょう。
ただ、我々の実生活や現実社会に根差したシーンが少なく、作品が抽象的・観念的ともいえる色彩を帯びているので、いくぶん内容を咀嚼するのが難しかったです。それから、ちょっと教訓めいたところが前に出てきているのではないかという気もしました。
それにしても最近のアニメの作画技術ってすごいなぁ。格闘シーンや戦闘シーンの動きとか本当にすごい。僕も絵を描くからわかるけど、人物なんかあれだけのものを表現しようとすると、骨格や筋肉の構造をしっかりと理解していないといけないだろうし、この視点からはこう見えるということも熟知していないと描けないでしょう。いや、参りました。
でも、どうなんだろう。背景をあれだけリアルに表現する必要があるのかと思ったりもしたけれど、第一線のプロにそんないちゃもんつけても仕方ないですね。
あと、前作に続いて、今回の作品も声優陣の豪華さに驚きましたが、芦田愛菜さんは、ちょっとスカーレットのイメージじゃないような……。愛菜さんはどちらかというと「まるい」、すなわち穏やかな、やわらかい感じがします。復讐に燃える王女スカーレットは、もう少しシャープでキツイ印象の、そうだなぁ……今田美桜さんあたりがよかったのではないか。これまたここでそんなこといっても仕方がないけどね。
ところで、今回、本作を大シアターで鑑賞したのですが、観客は僕を入れて5、6人しかいなかった。なんでかな? わるくない作品なのになぁ。
まだ観てない人は、こんどの休みに『果てしなきスカーレット』を観に行こう!!
(大画面で観てね♡)
常世とは別の世界の話として受け止め矛盾とか気にはしませんでした
大切な気づき!
すごーーーくいい作品です、見たほうがいい
いい作品でした
なんか、一個人が世相をみて良かれと思って作った作品を、ヘボとか、許さんとか、笑うとか、特に笑うとか非常にさもしい評価があり、まさに、味気ない地獄みたいな世相の中で、それでも個人はその中にある生きる希望や博愛の心を人は持ってるだよ、と教えてくれた作品でした
死の世界なんか誰も見たことないのに、ルールがないとか方向性がわからないとか、 そこは想像でええやん だって、アニメなんだもん 神曲の煉獄篇みたいな感じで連想して、今の戦火にある人達のことも馳せながらその中で、もし自分がそうだったらどうなんだろうとかでいいんじゃないの、これを見て私はやはり日本は平和な国なんだ、とつくづく思いました、
私は、結構、歳いってますが、人生の中で自分なりに絶望を感じたことはありました、その中で少しでも前にいけるように、時に楽しいことを考えたり、それを真似てきたりしたこともあって、劇中のダンスのとこは思わず泣いてしまった 笑うとか、
まー、何を思うかは本人の自由ですが、彼らに今から起こる絶望の参考になってくれればいいなー、と思います
飛躍かもしれませんが、特に聖は、看護師、弓使い、博愛精神から仏様の化身で、スカーレットの心のどこかで生きていた方がでてきたものだと感じました、劇中でダンスの前に彼が歌いだしたことをキッカケに、彼女の内面の映像が流れます、それは彼女が復讐鬼になる前の優しい一面を思い出させてくるかのように
そこから、初心を思い出すことによって人を許すことや自分を許すことの大事を覚醒させたように思えます
苛立ちや怒りや憎しみが多い世間で、そこに立ち戻る 明るい未来は自分の心の持ちようなんだよ、そんなメッセージをダンスから感じました、 あえていいますけど、そこを笑うとか まー笑っても、侮辱、侮蔑しても全部自分に跳ね返ってきますからね
とにかく、久しぶりいいアニメを見せて頂けました
何十年ぶりに同じ映画を2回見てみようかなー
おすすめです
内容はおいといて絵は綺麗だった
観る前にSNSで酷評が流れていたため
(お金を払ってまで観る価値はないかもしれんがそこまでひどいなら逆に観てみたい)と好奇心が掻き立てられ映画館に足を運んだ。
何の予習もせずに観たが、まぁまぁ主人公のビジュと映像が綺麗だったから言うほど悪くはなかった気がする。
(主人公の女の子のビジュは大事)
というのもあまり真剣にストーリーを考えて観てなかったので真剣に観た人にとっては急に訳のわからんシーンが始まって何じゃこりゃだったのかも。
真剣に観ろよという話だが。
予告で観た時は声優がひどいなと思ったがまさか芦田愛菜ちゃんだったとは、、。
あんな清純で暴言など無縁そうな子に、血の気混じった主人公の覇気のある声など出せなくて当然だろう。
監督は何を考えているのか…。
とにかくこれといったストーリーの記憶がまるで一度も観たことなかったかのように数日後には消えているので内容はそこまで深くなかったのかもしれん。
戦後最悪の映画でした
心に響く作品でした。
細田守監督の作品が大好きです。他人、家族、友達との関わり方や、生きる強さなどを教えてくれて、生き方、考え方が変わるくらい影響をもらっています。
そんな、細田守監督の作品は子供ができてからも一緒に楽しく観ていて、(息子は中でもサマーウォーズが好きすぎだそうです)今回は息子がある程度理解できる歳になったので、映画館へ最新作を一緒に観に行くことにしました。
ストーリーの初めの方はグロテスクなシーンや戦闘シーンがかなりあり、息子を連れて映画館で観るのは間違えたかなと思ったのですが、ストーリーが進むにつれて、なるほどと思いました。最後は上手くまとまっており、涙が出るシーンもありました。息子には難しい話だったけれど、息子なりに何か感じとったようでした。(ですが、子供にはおすすめしません。)
ストーリー自体の意図は分かりやすく、
マイナスな事を考えていても、自分を苦しめるだけ。お互いの事を考えて、愛情を持ち、人生悔い無く楽しみなさいと細田監督流にアレンジした物語りなのかなと私は解釈しました。
以前、天国と地獄は自分が死んだ後に、自分がどっちに行くか決めると聞いた事があります。自分が人の為に生き、良い行いが出来たと思えたら天国へ、逆に少しでも、後ろめたい事があれば地獄へ、天国と地獄は自分が作り出すかたちだそうです。
今回の作品は悪いレビューが沢山あるけれど、私はとても良い作品だと思いました。
音楽が素晴らしいし、壮大感は再現出来てます。強いていうなら、CGが少し残念でした。それでも、観て良かったなと思いました。これからも、細田守ワールド楽しみにしてます。
絶望と挫折と孤独の果て
映画を観る前に「角川つばさ文庫」を買って読んだ。全ての漢字にふりがなをふっていて挿絵も有って嬉しい。文庫版よりコンパクトではないが、持ち運ばないから大きいサイズのほうが何かと丁度良い。
内容については様々な解釈が可能である。
スカーレット(声:芦田愛菜)の継母ガートルード(声:斉藤由貴)の心境と陰謀について、本には書かれていたが映画では詳細は描かれていない。しかし、そこは大事な部分ではないと思うし、本の設定と映画の設定が異なる可能性もあり、自由に考察しても良さそうである。
亡き王の娘で叔父への復讐を企てるスカーレットの状況は特殊であるから、各々の想像力が感情移入度と比例する。
「死者の国」と呼ばれる世界を冒険するのだが、その名を付けたそこの住人が真実を知っているという保証もなく、あらゆる情報は何もかも鵜呑みにはできない現代社会と類似しているとも考えることができる。おそらくゲームで例えたら「虚無」がゲームオーバーというのは確かなのだろう。もとの世界に戻るだけが目的ではなく、「死者の国」の謎を解くことも目的ではない。
絶望と挫折と孤独の果ての成長物語なのだ。
私の妄想だが、人はどんな物質を使っても天蓋の向こう側には行くことができず、その代わりに地底には別の世界が存在している。
人類が上ではなく下を本氣で研究すれば、真実に辿り着いてしまうだろう。
全ての人類の共通語が日本語というアニメの世界が好き。
髪がピンク色の女性キャラクターも好き。
得たいの知れない巨大な生き物や古代遺跡も好き。
純粋無垢な主人公が憎しみに支配されて人生の目的を見失う出だしも好き。
弱い者が強い者になるきっかけを描く作品も好き。
固定概念が壊れて新しい自分になる作品も好き。
心の変化を描く作品も好き。
勘違いでも良い。
本作は私のために製作してくれたのではないだろうか、そう思わせてくれる。
スカーレットが「…恥ずかしい」と言ったのは、聖(声:岡田将生)に異性を感じたからかもしれない。亡き父親の博愛精神と聖の言動がやや被る。聖が信頼できる男であると確信したスカーレットは、まだ恋を知らないはずだから、初めての感情に戸惑う。
聖から聞いた未来の世界と未来の歌を想像するスカーレットは、夢か幻か、楽しげに踊るもう一人の自分を見る。別の世界線に存在する短い髪の自分に似た人物、一緒に踊る聖に似た人物、その状況に憧れを抱き始める。…男女が楽しそうに夢中でカラダを動かしている…♥️。
最愛の父親がいない世界でも聖のお陰で希望を見いだすことができた。人生、捨てたもんじゃないってことを知って覚醒するスカーレット。こんなこと、いいな。できたら、いいな。叶えるためには、どうしたらいいだろう…まず、髪くらいなら今すぐできる…って感じかな。
結局、スカーレットが体験したことの詳細は不明である。
いかなる時であっても人を傷つけることを避けていた聖が、正当防衛のためなら実力行使もやむを得ないことを悟る。
「生きたい」と心から言えたスカーレットは、平和を脅かす陰謀や争いに備えが必要であることは勿論、希望を持つことの大事さ、許すことを課題としながら、思い描く憧れの世界に向かって、自分がすべきことをするという覚悟もしたのだ。
映像がとても綺麗で、声に感動できたから満足した。
正直言って興業収入だの興業成績は、あっしには関わりのねえことでござんす。人氣がなければ、ディズニーの『白雪姫(実写版)』のように映画館で鑑賞できた人は、人が体験していない貴重な経験ができたと喜ぶことができるし、もし映画が打ち切りになって早速サブスク配信されても嬉しい。私は困らない。氣に入らないことを氣に入らないとハッキリ言える平和な世界で良かった。自由に書かせてくれて、消さないで残してくれるサイトの運営に感謝します。ありがとうございます。
鑑賞後に再び本を読んで反芻して楽しんでいます。サウンドトラックも欲しいってことで満点評価です。
~~ 2025.12.8 追記 ~~
ナムコの『源平討魔伝』(1986年アーケードゲーム)のストーリーが、主人公である平景清(敗死した平家の武将)が地獄から蘇り、異世界からの力を得て宿敵を討つというものでした。宿敵ことラスボス源頼朝を倒すと同時に主人公もバラバラに散りながらハッピーエンディングになります。
本作『果てしなきスカーレット』は、異世界からの力と謎のドラゴンによって、主人公は虚無にならないで済むというエンディングを迎えました。宿敵を倒した時、謎のドラゴンのほうがバラバラに散りました...。
おそらく謎のドラゴンは、『すみっコぐらし』に登場する“アーム”のようにメインキャラクターを見守る、謎のままで解明されることのない存在なのでしょう。
巷の噂ほど悪くは無かった
ラストがしょぼいとか、話がとっ散らかってるとか色々ツッコミ所はあれど、全体的に悪く無かった。
宮崎駿の「君たちはどう生きるか」やコッポラの「メガロポリス」などの巨匠晩年観念的な作品作る病気に細田守も陥ったかと思いきや、話が散らかりながらも一応きちんと作ろうとしている姿勢は感じた(宮崎駿とかはぶん投げていたのに)
よくよく考えてみると、これ話の構造がほぼ「時をかける少女」と同じな事に気がついた。ある意味自作のセルフリメイク的な仕上がりになっている。
時間がなかったのか知らないが、もう少しシナリオと作画(特にラストシーン)を丁寧に作り上げていたら傑作になる可能性も秘めた企画だっただけに実に惜しい。駄作というよりも、秀作になる一歩手前で未完成で納品されてしまった作品という印象。
最後まで楽しめた
この観客の入りの悪さはどうしたことか。すでに細田守のネームバリュー...
この観客の入りの悪さはどうしたことか。すでに細田守のネームバリューは地に落ちたというのか。
今回は鯨ではなく、おどろおどろしい醜悪な竜が天空を回遊している。体に突き刺さるたくさんの剣や槍が痛々しい。あれは細田守自身なのか。
ストーリーはシェイクスピアのハムレットを少しだけ拝借してのオリジナル。台詞回しは舞台劇のようであり、ご立派なことをまるで聖人君子のような聖が語る。いっそ袈裟を着て出家したほうがいいのではないか。
相変わらずの整合性のないストーリーは観るもの困惑させる。渋谷で2人で踊るシーンにはドン引きした。
言いたいことは立派で今この現実に起こっているクソみたいな争いの世に一言あるように見えるが、実は細田守を攻撃する大衆への反論ではないだろうか。
反論されても仕方ないんだけどね。
観れなくはないけど…
最初に言います。脚本が粗い!
ほんとにびっくりするくらい粗いです。
なんとなく愛とは生とはみたいなのを伝えてきてるのは分かるんだけどそれがうすーく伸ばされただけだから見てる側すれば分かりづらい。
それと聖(CV 岡田将生)あなた看護師になる動機しょぼいくないか?進路に迷って阿弥陀くじで決めて10秒くらいで志望動機考えたんかってくらいペラッペラ。
それに全体的に盛り上がりに欠ける。強弱がないからしっかり見てても序盤、中盤、終盤の抑揚がないからもう終盤かい!ってなる。
あと果てしなき場所に行く時のスカーレット一行の移動がほぼない。まじでないからあっという間に着く。BLEACHで出てくる瞬歩でも使ってんのかよってツッコミたくなる。確かに移動シーンは全体的にダレやすいけども細田守監督なら面白く出来たんじゃないかな?って思いました。
最後に視聴するならハムレットのざっくりとしたあらすじは知っといた方が楽しめるかなと感じました。
全854件中、341~360件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
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