果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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率直に言って面白くない
初日に見に行きましたがタイトルが全てというか、映画としては成り立ってるけど
エンタメとしてははっきり言ってつまらないです。
教訓的な寓話として見ても単純すぎるし
大の大人達が何年もの膨大な時間を注ぎ込んでまで作るようなものじゃないです。
中学生の作文コンクール受賞者が書いた物語の方がよほど心に残るでしょう。
あらゆる登場人物のセリフはいちいち説明臭いし、
行動の動機が終始単純すぎる上に信念も葛藤もなく淡々と進んでいく。
結論ありきで舞台が動いてるので途中途中の行動が誰も彼もアホみたいで引っかかるし、
とはいえそれらに意味は何もなく、ただ結論を伝えたいだけの物語。
古典文学を現代解釈でアレンジってのはよくある作劇手法だけど
それって描かれた当時よりはるかに価値観が複雑化した現代社会にどう反映していくかが大事なのであって
舞台や人物を現代風にただ置き換えればいいってもんじゃないんですよ。
それなら古典を古典のまま映像化すりゃいいだけなんですから。
子供向けとか大人向けとか以前に見てる人を馬鹿にしすぎです。
監督は根本的に鑑賞者の読み取る目を信用していないか、
共感力とかそういうものを根本的に理解できないんだと思います。
なんでそんな人が人々の感情を題材に説教臭い話を書きたがるのか理解できない。
エンタメ作家として開き直った方がまだ良い作品作れると思いますよ。
個人パワーでは作れないお金かかってるだろうなって3D映像体験はできるので
まぁ映画館で見る意味はなくはないですが、わざわざ大作を期待して見に行くようなものではないです。
スカーレット
いつも読む専ですが初めてレビューします。
SNSであまりに低評価が多すぎたために観に行った。細田監督作品はすべて履修済み、ダントツに好きな作品はないが『バケモノの子』の熊徹のあのラストで、気持ちやメッセージ性の強いものを描かれるんだなと感じた。
「成長」と「愛」がテーマ。どの作品もそれは一貫して変わらない。時にラストありきのストーリー構成になったとしても、それがご都合主義に見えたとしても、この作品で伝えたい言いたいのはこれだ!ととても強い思いを感じる作品が多い。
元々私はジブリが好きで、今回の『果てしなきスカーレット』鑑賞中もそのエッセンスをずっと感じていた。
『もののけ姫』『風の谷のナウシカ』『君たちはどう生きるか』
祖父から孫たちへ「どう生きたい?」とゆっくり考えさせてくれる優しさは今作になく、死に際という生の極地で何を為すか、その一瞬一瞬の問いかけが多かったように思う。
全編通しての生死の争いと、あの渋谷でのダンスシーンの異次元なほどに噛み合わない温度感に不謹慎にも笑ってしまったが、もし私が渦中に、死者の国のようなあの場所にいれば感じ方は変わっただろうか。
あの渋谷が現代日本でないのが少し切ない。殺し合い、復讐の連鎖に現代日本は入っていることになるから。
言語の垣根を超えた歌やダンスを神のため、時に隣人のために披露するシーンがある。
人が人を癒し、人が人を殺す。そういう人もいる。その世界で何を選びどう生きるのか、問われた気がした。
予告編のスカーレットの声が実はあまり好きでなかった。映画館でわざわざ観なくていいかと思っていたのに、公開初日のSNSでアンチが多すぎて自分の目で確かめたくて観に行った。
結果、芦田愛菜が非常によかった。
誰だ経歴の汚点になると言ったのは。代表作の1つになるじゃないか。
細田作品で1番好きなキャラクターはスカーレットです。
そこまで酷いとは思えない
いい部分もたくさんある。
どうも細田守の脚本ばかりに目がいってしまって平均が下がっているようだけど、映画は脚本だけじゃない。
声の演技、CGデザイン、モーションの滑らかな動き(ダンス除く)、目を見張る点はいくらでもある。
問題は作品のデキではなく、こんなにデカい箱を開けて、1日に十数回も回すという判断をした側の責任だ。劇場・東宝や大手広告代理店も、過去の数字ばかりをあてにして、細田守の近年の作品を碌にチェックしていなのだろう。だから世間のニーズを拾いきれていない。興行だけではなく他の作品も割を食う形で大失敗。
「Chao」や「トリツカレ男」はまだマシ。この作品の失敗はダメージがでかすぎる。
公開週の3連休でガラガラって終わってる以前。
令和版「走れメロス」
言いたいことは分かる
作品の意図するところは分かるんだけど、そのための脚本と演出があまり魅力的ではなかった。
あまりにも唐突に空から謎の龍が出てきて、砂漠で踊りが始まった時、もう家に帰りたいと思った。
せっかくの映像美と豪華な俳優陣だったが、誰もこの脚本にストップをかけられなかったところに違和感を感じるような、監督が盛り込みたい要素をとりあえず詰め込んで勝手に気持ち良くなっている作品だと感じた。
初日舞台挨拶で俳優たちが「感動して涙が止まらない」「細田監督作品には出つづけたい」と言っていたが、本心なのだろうか。私がその俳優なら断りたいし、ファンタジー寄りの作品である限り本業声優の人を使った方が良い作品になると思う。
制作陣へのリスペクトを込めて点数での評価はなしとします。
細田守という人が恐ろしい
内容に関してはもう皆と同じような感想になるので割愛します。
それより根本的に指摘したいことがあるのです。
そもそ作品において、脚本の出来が悪いというのは大いにマイナスになります。
漫画や映像作品というのは最悪絵は下手でも話が面白いことの方が大事。
話が面白くないと絵が良くても見てられないからです。
漫画の編集者さんは大前提としているところですね。
上映中のアニメ「トリツカレ男」はキャラデザに癖があるものの、内容の面白さで圧倒的高評価を得ているのが証拠ですね。
奥寺佐渡子さんに頼らず、宮崎さんみたく脚本まで自分の作品にしたいという姿勢はいいのですが、細田さんは物語の基礎が出来てないのではないでしょうか。
テーマやコンセプトを思いついたらプロットで大筋を作る。ここまでは多分出来てるのでしょうが、いつも設定の裏付けとキャラクターの作りが甘いです。
例えば今回のだと、時代の関係なくなる死者の世界なのに、大半が中世の人間だったり、見た渡す限りの荒野なのに水と食料が普通にあったり、馬はわかるにしても(死亡時に一緒に来たのかも?)ドラゴンはなんなのでしょうか?異世界とも繋がってるの?などなど挙げればキリがない。
「よりによって看護師の俺が」って男のセリフ一言にすらちょっとリサーチ不足なのかなと感じます。
簡単に言えば、とにかく雑。
テーマを掲げてもそれに対する思想が薄い。
芸術の界隈にいる人間ならわかると思いますが、本人の思想や魂的なのは1枚絵ですら現れます。
新海さんや庵野さんとかと比べるととにかく薄っぺらいのです。
脚本を指摘された「未来のミライ」から反省もせずに3作連続駄作を作って、本質どころか前提にすら気づいてない(多分)彼の映像作家としての精神を疑います。
私にはそれが恐ろしく感じました。
今年一番、評価を気にせず観て欲しい
終始イライラする
まさに駄作と言っても過言ではない。
絵は綺麗だけどダラダラと話なげーなというのが素直な感想。
世間知らずなお姫様が復讐に燃える最初の展開は良かった。
お花畑な日本人の男が出てきてから話が一気につまらなくなった。
綺麗事を言って日本のガラパゴスなお人好し思考を押し付ける男に終始イライラ。
それに感化されトドメを刺さずに何度も逆襲されるお姫様にイライラ。
ご都合主義展開やポリコレ展開にもイライラ。
タレント声優の演技にイライラ。
余計な歌やダンスにイライラ。
お姫様は綺麗事を言ってるけど、デンマークもその後植民地侵略してるからお姫様の綺麗事は役に立たなかったんですよね、と心の中で突っ込み入れながら見てた。
最後のシーンでシクシクと大きな鼻音を立てて泣いてる人がいたのに驚いた。
これで泣ける人もいるみたいなので、人によっては感動の作品なのかもしれない。
この作品を海外展開したら、日本人のお花畑思考に海外の人がついて来れるのかな、と作品を観ながら思った。
日本アニメの評判を下げてしまう作品にならないか心配になった。
素晴らしい映像体験!!
思いを詰め込み過ぎか
ホームのシネコンに来る実写作品はダボハゼ的に大半を観ているが、アニメに関しては選んで観ている。と言ってもイメージで何となく選んでいるだけで、ジブリ、新海作品等と2最近2010年以降の細田作品は観て来た。
今回観賞意欲をやや削いだのは宣伝映像。世間的にすこぶる好感度の高い芦田愛菜だが、俺は女優としては好きじゃない。繰り返し映画祭での彼女の映像を見せられるたびに意欲が減退したが、それでも一応観ておこうかと観賞。
【物語】
デンマークの王国の王女のスカーレットは王に愛され、幸せな幼少期を送ったが、あるとき王の政治に不満を募らせた叔父が王を殺して自分が王位に座る。成人したスカーレットは父親を殺した叔父に復讐しようとするも失敗し、死者の国で目を覚ます。
狂気に満ちたその世界では、「見果てぬ場所」にたどり着かなければ、虚無となり存在が完全に消えるとされていた。「見果てぬ場所」にたどり着けば復讐のチャンスがまだあると考えるスカーレットは「見果てぬ場所」を目指すが、次々と宿敵が現れる。そんなとき、全く見たことも無い風体の男が現れ、スカーレットと行動を共にするようになる。
【感想】
宣伝映像によるネガティブな気分で観始めたのだが、気分が上げたのは序盤の舞台がデンマークの城。
「あ、これ見た覚えがある!」
一昨年デンマークを旅行したときに行った城だとすぐ思った。観賞後、モデルがクロンボー城であることを確認した。外観だけでなく見学した地下部分のシーンも有った。知ってる場所が予期せずスクリーンでに出てくると何となく嬉しくなる。
ということで序盤にちょっと気分が盛り上がったのだけど、それ以降それ以上に気分が盛り上がることなく最後まで行ってしまった。
細田監督が描きたいことが色々あったんだろうなということはなんとなく感じられたが、それが空回りしている感が有り、少なくとも俺には響かなかった。少し詰め込み過ぎて、徒に複雑な展開になってる感じで、俺的にはもう少しシンプルに描いて欲しかった。
一方で、公開直後から予想外の低調な客足の出足にちょっと驚いている。苦戦続きの実写映画を尻目に次々と大ヒットアニメ作品が生まれる昨今の状況ではビッグネームの細田作品も50億円くらいは確実に行くのだろうと思っていた。 公開後のクチコミで2週目から客足が伸びないのなら納得するのだけど、最近は公開前に噂が広がるのだろうか?
【凡作】白くて爆ぜるハナクソ
映像や音楽は良いと感じた。しかし、キャラクターや脚本が全てを台無しにした残念な作品。急に場面転換して観客を置いてけぼりにする(ダークな世界感に唐突に挿入されるミュージカルetc)のが何回もあるのは本当にやめてほしいです。 鑑賞していて何度も頭を抱えました。
まさにその名の通り、果てしなかった
ここ1.2ヶ月
駄作を観すぎてるせいか
耐性が付いてしまい
「酷評」とまでは思わなかった
この作品を
「酷評」と言える人は
本物の駄作に触れたことがない
恵まれた人たちだと思う
(感性が乏しいとも取れる)
絵が美しかった
キャラクターの瞳の動きまで
細かく描かれていた
細部まで行き届いた
美しい絵をみて
損をした、とは
わたしは思わなかった
だけれども
記憶の一部として
刻まれるような作品には
何歩か届かなかったなと思う
一度
袖を通したきり
引き出しの奥に
しまい込んでしまった
新しいワンピースのように、、
もう一度
引っ張り出して
着てみようとは思わない
きっとわたしは
このワンピースを
「果てしなく」
タンスの奥に
しまい込んだままだろう
作品の中で
「死者」が
本当の意味で消えてしまうことを
「虚無になる」と表現されていたが
わたしも
鑑賞をしながら
何回か「虚無」になりかけた
幻覚というか、、
錯覚というか、、
そんなようなシーンが
何ヶ所かあって、
細田氏は
何かに追い詰められて
苦しめられてるのでは?
と考えたりした
いずれにしても本作は
芦田愛菜ありきの作品で
彼女の存在なくしては
とても成り立たない
構成となっており
彼女が演じることを
最初から想定して
描かれたような内容だった
芦田の魅力を
存分にすくい集めて
詰め込んだような作品
彼女が魂を注いで
身を削りながら
演じきったにも関わらず
多くの人たちの
記憶の奥底に
「果てしなく」
閉じ込めれてしまう
そんな作品になってしまうことが
実に無念でならない
数々の駄作と対面してきた
私から言わせてもらえば
何てことはない
声高に騒ぐほどの
代物では無かったが
芦田愛菜の存在が無ければ
冷静に観ることは
出来なかっただろう
わたしの友人いわく、
数ある酷評の中で
「芦田愛菜の顔に
泥を塗らないで」
という低評価が
何よりも
突き刺さったようで
観に行くのをやめたようだ
他人の評価に惑わされて
観に行く人が
減ってしまうのは
作品に命を吹き込み
作り上げた方たちが
何とも浮かばれない
本当に「果てしなく」
哀しい作品になりそうな
そんな予感がした
昔からの細田ファンなら
また受け取り方が
違ったのかもしれないが
私的には
観なければ良かったと
後悔するほどでは無かった
かといって
生涯、忘れずに
抱きしめていたい
と思うような作品でもなく
まさに
「果てしなき」
というタイトル通り
色んな意味で
テーマに
寄り添い過ぎているように感じた
酷評されるほどでもないし褒めるほどでもない
酷評が気になり予定外の鑑賞。
制作費がかかっているのはよくわかる。だから酷評されるほど見どころがなくはないし、最初からリアリティラインは低いので、筋や演出の突飛さにつまらないツッコミをするのは野暮。そもそも話に期待をして観に行くのが間違い。たとえシェイクスピアが下敷きにあろうとも。
退屈はしなかったし、眠くもならない。だが褒めるほど白眉な部分も多くない。よって総合点は凡庸になる。
自分は見たことがないものを見たくて映画を観に行くので、その意味では既視感しかない。伝えたいメッセージはわかった。愛だろ? 愛。でもそのメッセージにこの長さは要らない。あるいは同じ時間をかけるなら、その結末にたどり着くなら、もっといろいろな道がありそうだ。
でも12になる息子が観たらきっと感動するんじゃないかなと思った。人が作ったものに対して、こんなところでたかだか数千円の支出で偉そうに何かを語るほど、父は俗世でスレてしまったのですよ。
そういう作品。
ド駄作
ダメなモノにはちゃんとNOを突きつけないといけないと思い、アカウント作成して初めて投稿しました。※あくまでも個人の感想です。
頑張って映画を作った人たちがいるのは理解していますが、お金を取っているのにストーリー酷すぎませんか?
これまで見てきた映画の中でもワーストクラスな気がします。いつ帰ろうかと何度も思いました。
映像や音声、声優さんの演技は素人目には特に問題なかったと思います(ストーリーヤバすぎて気になってない)。新しい感じの映像にチャレンジしたんだなというのは分かります。
ただ、ストーリー展開が突然だったり、え?いきなりどうした?と思う場面があまりにも多くて終始置いてけぼりでした。
舞台的に理解できない設定や矛盾などがあるだろうとは思っていましたが、それを抜きにしても理解できませんでした。
▼気になったところ
・死後の世界なのに叔父は変わらず王様してる
・スカーレットの国の人っぽい人しかいない
・聖だけ明らかに場違い。突然荒野にいたらもっと戸惑えよ。あと突然襲われてるのに割と普通にしてるのなんで。
・襲われるところほとんど見晴らしが良い所なのに攻撃されるまで気づかないのなんで。
・聖、スカーレットに殺すなって言って憎しみの対象である人を助けるのスカーレット目線はらわた煮えくり返るぞ。
・聖当たり前のように弓使って馬に乗ってるのなんで。
・いきなり現代の日本でダンス始めるな。もっとなんかあっただろ、全部突然。
・なんいきなり沢山の人出てきて、戦争始めてて困惑。なぜこのタイミングで始めた。
・聖、キャラバンのばあちゃんから貰った楽器を笑顔で売り払うな。
・スカーレットに殺すなって言っておきながら聖はあっさり弓で2キル。え、なんか考えが変わる瞬間ありました??あと弓を手持ちで防具付きの人に刺しても多分貫通しないのでは??そのために防具はあるんですよ??
・叔父のとりあえず謝っとくかみたいなやつにスカーレット騙されないで。スカーレット騙されすぎ。
・結局龍はなんだった?スカーレット親衛隊だった?
・なんでスカーレット突然聖に惹かれてるの??割と終始邪魔してたよね?襲われてる時基本傍観者決め込まれてたよね?無理矢理浅くて薄い恋愛入れる必要は無かったのでは?。
・突然始まるワンピースのエニエスロビー編だけは死ぬほど笑いました。この作品唯一の面白ポイントでした。
・結局この作品で表現したかったことは何だったのでしょうか?生きる意味?復讐は自分のためにならない?愛?平和を願う心?
これまで細田守監督の作品は結構好きで全作見ていますが、今回、前回、前々回で確信しました。脚本が大切であると。
映画やドラマ、アニメ漫画、小説など色々読んできて「面白い」と「面白くない」の違いぐらいなら分かると個人的には思っています。
観客側の知識や想像力が無いと言うならもう知りませんが、客観的に作品がどのように見えているかはもっと考え欲しいと思いました。
あまりこんなこと普段は言いませんが、お金を払って時間を使って見るものではなかったと思います。
見ることを検討している方はサブスクか金曜ロードショーで見た方が良いと思います。
支離滅裂なアノ世の地獄世界話、誰がコレを望んで観たいのか 疑問
柿食えば 銃砲鳴るなり 法隆寺、
すみっコで おしっコ漏らし、
ブラフラ 買い物 こっちが ふらふら、
子供らと一緒の秋の旅路は ホント疲れますね~ 今日この頃・・・
今日は シメに 「果てしなきスカーレット」観に行きましたよ。
500席近くもあるシアタ-が パラパラの客しかいなくって
私達だけで ほぼ独占状態。
昨日封切って、上映回数も多いけど このスカスカ度みて
ほぼ 推測が付いてしまう。
(子供達 完全に座席でかくれんぼw。 厳しく注意する!!)
原案:”ハムレット” ベ-ス
監督・脚本:細田守氏
-------CV-----
・スカーレット(主):芦田愛菜さん
・聖(別世界から来た看護師):岡田将生さん
・アムレット(主の父で優し王):市村正親さん
・クローディアス(王の弟):役所広司さん
------------------
久し振りの細田監督作。
期待していないって言えば それは嘘な訳で
正直な所、 どんなのか ワクワク期待してました。
予め予告編は観てました~
(話展開)
ある王国での話。父王を叔父クローディアスに殺された王女スカーレットが、復讐を誓い“死者の国”で目覚める物語。そこで現代日本から迷い込んだ看護師・聖と出会い、共に旅をしながら敵討ちを目指す中で「生きること」「許すこと」の意味を問いかけるファンタジー。
復讐の炎に燃える王女が“死者の国”での旅を通じて、生きる意味を問い直す物語。
(感じた事)
・この展開スジですが、何処となく身内が病院でやむなく亡くなってしまい その時の最後の言葉とか 周囲の思い、影響変化が感じられます。また病院スタッフにも随分とお世話に成った事が伺え 話に交じっている様に感じました。
勿論ハムレットがベース的展開なのでしょうけども。私はそう感じました。
・ツマラナイと言えば それまでなのですが、脚本に難がありますね。
エピソ-ドに深みが無く、元と成る感情の返しが早いです。
何故?父と叔父は仲が悪いのか。何故自分は恨まれて殺されるのか。
国王の処刑を民衆が求めていないのに 何故決行出来るのか。
あの世の世界が もひとつイメ-ジ設定が整っていない感じがする。
上の世界へ 空中階段を駆け上がる・・・ 時をかけるの延長?
・聖(看護師)なぜ ここに?
殺されたのは分かるが 彼だけの設定がどうしてか。他の世界からは来ないのは何故? 救命医療用具、薬とかの量からして カバンの大きさからいって
あれだけ大勢は助けられないね。救命ファンタジ-ですね。
・細田氏定番の 困った時は ”竜” ですね。
悪い奴には 雷を・・・ 都合良すぎです。
今作 感情の波を作るのに 押して押して 更に押して引き込むから(又は伏線化)感情が深くなるのに、押して引いて それでおしまい。そして次のキャラに話しかけて押して引いて ソレでおしまい。コレの繰り返しを感じます。
だから これでは一向に 深い感情へ繋がって行かないと思いますね。
・まぁまぁ 地獄の世界観 絵は綺麗でしょうか。しかし既視感あって他作でもこれ位の絵は在りますね。もっと 特徴が欲しい所を感じます。
中世に拘っているので 聖の姿が浮いちゃう。
ハムレットを この際オール現代に彫り込んだ世界観の方が違和感なく行けたかもですね。
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映画終わって子供達を見たら熟睡でしたわ。
つまんなかった様です。(又は疲れちゃったのか)
芦田愛菜さんだけが メインで声張って歌って頑張ってて
そこだけは 良かったでしょうか。
ご興味ある方は
劇場へどうぞ!!
微妙…だけどそこまで悪くはない
映像の美しさは特に印象的で、全体として一度観てみる価値はある作品だと思った。(とはいえ、CGが苦手な人には合わないかも)
物語のまとまりにはやや難があった気がした。細田守が伝えたいテーマはなんとなく伝わってくるものの、要素を詰め込みすぎたせいか一貫性が弱まってごちゃごちした印象になっていた。結果としてツッコミどころも多く、思わず「それはないだろ」と笑ってしまう場面も多々あった。
思った以上に恋愛要素が前面に出ていたのも意外だった。ただその描き方が中途半端で、入れるのであればもっと丁寧に描いてほしかったところ。この“中途半端さ”は恋愛以外の要素にも見られ、惜しかった。
散々酷評はされているものの、総合的には「決して悪くはないが、良いとは言い切れない」そんな印象の作品。
YouTubeのショート切り抜き動画で観れば充分です
単純につまらなかった。
ストーリーが単調で奥行きもなく、そのクセ設定も徹頭徹尾ブレブレだから気持ちが悪かった。
ストーリー展開から設定、セリフ、キャラクター性に至るまで、そのほぼ全てが色んなアニメ漫画の使い回しで観ていて恥ずかしかった。
まさに進研ゼミの漫画の「これ、ゼミでやったヤツだ!」を彷彿とさせられた。
特にラスト、スカーレットと聖との別れ問答では…
聖「スカーレット!生きたいと言え!!」
スカ「い"ぎだい!」
とワンピースの名シーンを踏襲する始末。
スカーレットはともかく、自分は共感性羞恥心で死にたくなった。よくこのセリフ採用したな…と…
曲りなりにもワンピースのアニメ、映画に携わった監督として「お前は恥ずかしくなかったのか?」と逆に問いたい。
それ以外は大きなツッコミ所もないから(細かい鼻に付く漫画パロは健在)友達と批判大会すら開けない。
また、人間が死に掛けた際、時空を超えて一旦煉獄?に集まる設定のはずだが、武器は基本剣と弓、銃は火縄銃のちょっと進化したヤツ。なのに聖の持ち物は現代日本の救急看護道具と言う超ご都合主義。(スカーレットが15世紀のデンマーク出身だからかとも思ったが、それだと全時代の人間が一堂に還す設定が破綻する)
ラスボスも主人公の父親の仇なのだが、実在の国を出してる以上、ヒトラー、スターリン、毛沢東、チャーチルなど、現実にはもっと有能でカリスマ性に富んだ指導者は何人も存在していて…細田守監督が生み出したキャラクター如きが時空を超えた煉獄で、大きな顔をしているのも癪だった。大して使いこなせていない設定なんだし、いっそデンマークや日本と言った実在の国や時代を出さなきゃ良いのに…
さらにご都合主義と言えば、物語の全てが神の手に導かれてるかのように進んでいく。
それもスカーレットがピンチになると、空が暗転して武器を纏ったドラゴンが敵に雷を落として助けてくれる。勿論、ドラゴンの正体が天災か神か或いは意志のある誰かなのか…その辺りは明かされない。
そもそも、基本ずーっと荒廃した砂漠を歩いて最果てを目指す旅をするのだが、なぜ荒廃した砂漠なのかや行商人が持つ水や食料の出処も明かされない。
結局、作り手としての責任を放棄して世界感を作り込むのが面倒臭くなっただけなんだと思う。
背景作画のことは詳しくないが、建物とモブキャラに所々コピペが目立っていて予算を節約している箇所も見て取れた。それがコピペにしろそうでないにしろ、せめて素人にはそう分からないようにして欲しかった。要するに視聴者をナメてると言うか、多少雑に作っても「有名監督だし一定の収入は見込めるだろう」と高を括ってるとしか思えない。
ストーリー展開はほぼ前作「竜とそばかす姫」のトレース。厳密には違うがダメな所も含めて既視感がすごかった。
そして2時間かけて本作で言いたかったことは「復讐なんて意味ない!自分の為に許そう!」これはアンチコメすら書いてはいけないという警告なのか?
そもそも「復讐」をテーマに掲げること自体、どこか間違えていると思う。
「復讐なんて意味ない」も「復讐を遂げる」もう使い古されて廃れたテーマではないだろうか。
だいたいそんな説教を、どストレートされたところで今さら一体どこの誰に響くのか?
なぜこんな誰の為にもならない作品を世に出すのかが本当に分からず、途中から怖かった。
もしかしたら、子供も楽しめる映画(言い方は悪いが「置きに来る映画」)を目指したのかもしれないが、それにしてはスカーレットが結構ボコボコされており(叫ぶだけで大したダメージが入っていないところは、まさに百獣のカイドウその人)、観ていて不愉快で子供向けというわけでもない様子。声の演技にキャラクターの表情や仕草が追いついていないのは非常に残念だった。
総じて細田守監督自身を含めきっと本作は誰のためにも作ってない、アニメの殻を被った虚無なのだろうと思った。
最後に自分はサマーウォーズまでの細田守監督の作品は大好きだ。おジャ魔女どれみの「どれみと魔女をやめた魔女」やデジモン「コロモン東京大激突」を作っていた頃のいい意味で何処か心を不安にさせるエモーショナルな作品や、ワンピース「お祭男爵と秘密の島」のようなギャグとサイコホラーが入り乱れるような作品に再び出会えることを夢見て、次も、その次も、そのまた次も細田守監督の作品を観ると思う。
…スタジオ地図が潰れたら、またあの頃の監督に戻ってくれるかな?笑
細田さんが思いついたものを何でも取り入れた結果、とっちらかって虚無となった。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」「**おおかみこどもの雨と雪**」までは細田守監督と脚本**奥寺佐渡子のタッグを組み、宮崎駿の後継者に最も近いと期待されていたが、「バケモノの子」「未来のミライ」「龍とそばかすの姫」と細田守監督兼脚本になってから少し賛否が増えているなか、注目となった最新作。**
物語は・・・
王様の父が叔父によって殺された。娘のスカーレットは父の復讐を誓うが、結果は失敗。死者の世界で目が覚めたスカーレットは復讐心をさらに強め叔父探す中、現代の日本からやってきた聖と出会い共に旅していく。
シェイクスピアのハムレットの要素を取り入れた作品となっているが、ハムレットを知らなくても楽しめる作品となっている。
本作を作った背景として監督は
コロナが明けた後にまた戦争が起こったことについて絶望的な気分になり、「復讐」をテーマとして作品を作ろうと、今だから描ける復讐劇を描くと取り組んだらしい。
確かに絶えず起こっている戦争に対して、あらためて令和だからこその視点は非常に興味深く、大注目していたが、すでに口コミで叩かれているが、物語は正直イマイチだった。
まず良かった点は
空の海、巨大な龍、砂漠のような地上など幻想的で絶望的な死者の国の世界観やデザインは素晴らしかった。
細田映画にでてくる、現実と異なる世界の設定は毎回楽しみやし、今回は特に興味深かった。
現実世界と死者の世界、他の世界など世界のシーンによってセル、CGなど技法を変えるなど挑戦的な表現にも挑んでいる。
シーンによってスカーレット自身のデザインがかなり変わるので違和感は正直拭えないが、悪くはなかった。
また、スカーレットのアクションにはスタントアクションとしてベイビーワルキューレの伊澤彩織も参加しており、アクションシーンはカッと引き込まれる緊張感と没入感を表していた。
ただ、肝心な物語が要素はいいんやけど、ハイライトのようにトビトビになっており、キャラの人物像や物語の展開はほぼうまく描けておらず、「起承転結」の起から一気に結にたどり着いた印象を受けた。
物語としての情景描写が足りておらず、
話の深みやキャラの人物像が理解しにくい。
それなのに、キャラの感情表現だけはシンプルに感じた想いをそのままセリフとして発し過ぎている。
細かい話の内容に関して
ここから先はネタバレになります。
死者の国があまりによくわからない。
人や武器があるのはいいけど、馬など動物がいるのも違和感だった。
じゃあ、全動物たちも一度死んだものは存在するってことなのか?
死者の国に関して、もう一度死ぬと虚無になる以外の説明があまりになさすぎる。
龍が出てきたら、時に雷を落としたり、あれが一体なんなのか、死者の国の神なのか。
次になぜ死者の国でも王(叔父)が城をもっており、王の位置にいたのか。
おそらくスカーレットと同時期に死者の国に来たはずの王(叔父)は城は家来などをすでにもっているチートムーブしていた。
しかも、家来の四天王みたいなやつ全員死者の国にいるってことは死んでいるはずなんやけど、なんで部下がほぼ全滅なんて?
現世の時に実は、スカーレットの復讐によって殺されたならわかるけど、そんなこともなかったので、なぜ全員死者の国揃っているか納得できなかった。
あと、スカーレットが叔父の家来と戦ったあと、もし殺してしまっていたら今のままで良い。ただ、殺さず解放していたけど、そのまま着いていけばいいのでは?って思った。最初のコーネリアスなんて、負けた後にスカーレット達よりも先に城にもどって王と会っているんやから、解散させる意味がわからなかった。そのまま案内させるか、着いていくのが一番早いような。
今作で一番理解出来なかったのはダンスシーン。
細田さん曰く、「龍とそばかすの姫」を通して歌とダンスは映画自体を上げるものであると感じ、本作にも取り入れたらしい。
そもそも「龍とそばかすの姫」は歌が好きな主人公が母の死をきっかけに歌えず、ネットのアバターを通して歌姫になる物語で、歌がテーマになっている作品。
それを歌とダンスがあれば、いい感じになるっしょ、ダンスは自由の象徴だから!って思いつきで取り入れたのが本作な気がする。
フラダンスの部分はまだよいけど、渋谷っぽい街でスカーレットが妄想でダンスするシーンはさすがついていけなかった。
せめて、現世を想像して歌を聞くシーンならまだいいが、なぜダンスをしているのか?みんなで?2人でララランドみたいに踊っているのか?困惑を通り越し、笑ってしまった。
聖という人物像も結局よくわからん。
現代の日本からやってきた看護師の聖は、敵や味方など関係なく、傷ついた人をほっておくことはできず必ず治療する。死者の世界でそんなおめでたい人はおらず、特別な存在になっているが、そもそも看護師を目指した理由がまったく意味がわからない。もし、本音を隠した発言であるなら、どこかで本心が明らかにしてほしかった。
あと、なんで現代人なのにあんなに弓が上手いのか、いきなり馬に乗れるのか。できた当然見たいな動きが全く共感できなかった。(弓道部と馬術部の経験ありなら許す)。
また、戦わず治療に専念する彼が、ある時スカーレットを守るために人を殺すシーンがある。
これまでの聖の人物像を覆す瞬間で、葛藤が強く出てくるのかと思いきや、あっさりと弓を引く。しかも、殺したあとには後悔な悩むことなど一つもしない。
冒頭は工夫していたはずなのに、かなり直接的にもなっているし、治療もしない。
まるで、人を守るためには殺すことも迷わない人間へいつのまにか心が入れ替わったかのような。
後半さらにスピードを増していく物語が進む。火山が噴火し、「溶岩が流れてくるーやばいーっ、あ、頂上ついたね」っじゃないねん!
火山からのつながりはないのか?ただ怒りのように噴火しただけたのか、せめてスカーレットたちと紐付けてくれよって思った。
復讐に囚われてしまったスカーレットは死んでもいいから復讐したいと願うスカーレットがラストには「生きたい」と願う。
心情の移り変わりの描き方は正直足りていないが、そんなことよりもワンピースどハマり世代には、ラストの「生きたい」がウォーターセブンのニコロビンを想起させるシーンだったのも気になった。
(たまたまかもしれないけど)
自分だけかと、思いきや劇場から出る際に全く同じことを感じ、発言している方もいたのでワンピース世代にはあのシーンはひっかかるかも。
ラスト、実は生きている物が「死者の国」にいることが分かるんやけど、なんでなん?。
「死者の国」が実は生死の境目、いまゆる「今際の国のアリス」みたいな世界感なら納得できる。
たどり着いたものだけが、生き返るとかね。
ただ、スカーレットに関しては最初から死んでなかったらしいので、それならなぜ「死者の国」に来たのか、全くわからなかった。
パンフレットを読んだ結果
細野守が思いついたものを全て詰め込んだ結果、とっちらって虚無となった作品だった。
前半と後半の2部作にすれば、もう少し良かった気がする。
脚本の能力がないと言われているけど、これからの細田守監督、スタジオ地図の動きがより気になった一本。
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