「大変良かった」果てしなきスカーレット 虎馬さんの映画レビュー(感想・評価)
大変良かった
今までの細田監督の作品とは、設定が違うので評価が低いのだろう。
見た感想を書きます。
先国王の最後の言葉をめぐり、それを求めて旅するようだ。その言葉を聞いた事により、あるものは、何が正しいかを理解する。王女は囚われていた「使命」から解放され、自分自身の立ち位置を理解する。
20年以上前に読んだ小説「涅槃の王」を思い出した。
先国王の言葉「許せ」は、全てを許せ、肯定しろと。
これにより王女は「復讐の呪縛」から解き放たれ、自分の足で立てるようになった。
シッタールダの「肯」という言葉を思い出した。
「涅槃の王」を読んだ人に観てほしい。
逃れられない宿命に取り憑かれた、スカーレット=陳夢龍
それを導き解放する、聖(転生した先国王か?)=シッタールダ
生に執着する、クローディアス=ザラ王
この映画のテーマは、復讐や憎しみの連鎖を止める事ではなく、使命に囚われてて自己を犠牲にするのではなく、全ては肯定され、本来の自分を取り戻す物語ではないだろうか。
毎日、高評価のレビューが書きこまれ、それを書き込む人のほとんどが初めてのレビューであることに違和感を持っていますが、善良なレビューアーと仮定して、どのように鑑賞すれば普通に見ていると気になる点をスルー出来るのか、教えて欲しいです。
変なところは数えられないくらいありますが、あらゆる時代とつながっている死後の世界で、ヨーロッパの小国に過ぎないデンマーク(でしたっけ?)の王が偉そうにしているのは何故?
多くの方が指摘しているように、王は何故ほかの人を邪魔する?
テーマは良いと思うし、絵も綺麗です。どのような方法を取れば、良い作品として楽しめるのか、是非教えてください。
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