「メッセージはいいが設定のブレが凄まじい迷作」果てしなきスカーレット ゲンさんの映画レビュー(感想・評価)
メッセージはいいが設定のブレが凄まじい迷作
よほど評価が低いので気になって見に行きました‼️まぁ見る時は友達と見に行って笑いながら見るのを推奨します。ただネットであそこまでの批判を受けるほどかと言われたらそうでもないのも事実。それをどう思うかは見て決めて欲しいです。
以下ネタバレ注意
私はこの作品の一番気になったのは設定のブレです。それが細田守が描きたいことを邪魔しているような気がしました。死者の国であったはずの場所は本当は死と生の狭間(ここら辺の説明もよくわかりませんでした)であったり後に死んでるはずの王が死者の国を統治していたり、はっきり言ってもうめちゃくちゃでした。そのほかにも不殺生を固めてた聖が急に人を殺すところなど。大事なシーンでのブレが多かった気がします。確かに細田守は細かい設定に対して甘いところは過去作でもありました(アズへのログイン方法などなど)ですが今回は比にならないほど多かった気がします。描きたいストーリー、メッセージは伝わってくるのですがそれを設定のブレが邪魔して結果的にあべこべなストーリーに感じたんだと思います。他のやつが消える時は服が残るのに、聖が消えるシーンだけ服ごと消えるのは流石に笑いました笑
死者の国の意味もよくわかりませんでした。スカーレットが復讐を止めるまでの物語なのはわかりますが結局スカーレットは生きて王はスカーレットの関係ないところで毒殺されるというのうーむとなりました。これでスカーレットが未来を平和にし、聖が刺されないで終わるとかのシーンを入れたら良かったのではないかと思います。
一番言われてるミュージカルシーンですが、あそこを笑えるかどうかがこの映画に1000円を払う価値があったかどうかを決定づけると思います。確かにあそこ単体で見たらクオリティーは高いですが導入が唐突すぎて僕は笑ってしまいました笑あそこを真面目に見てしまった場合1000円の価値を感じづらいでしょう。この映画は全体的に集中してみるよりパッションで見た方が楽しいと思います。
色々言われている声優たちの演技ですが、確かにあってなかった感は否めませんでした。でもそれは最初の方だけで慣れてくると「やっぱ、うまいなぁ〜」ってなってきます。ただツダケンをあれだけに使うのは色々と格が違うなと感じました。
僕は映画そのものにお金を払うのではなく映画体験に対して払っています。映画を見終わった後に友達と語り合ったりなども含めて映画体験の一つと思います。その点で言えばこの映画はあのシーンなんだよwとかでもあのシーンは良かったとかを話すことも映画の評価に直結する要素だと思います。ので私は1000円払った価値はあると言えます。
本来のこの映画の主旨や伝えたいこととはずれてると思いますがそういう見方をしても良いんじゃないかなと思います。
最後に一つだけ映画とは少しズレるんですが、ネットの批評についてです。最近のレビューでも思うんですが、行きすぎた批判や作品外のことを否定するコメントがたくさんついています。正直この映画は褒められるものではないです。ただそれをいいことになんでも言っていいみたいな雰囲気になっていることに納得がいってないです。レビューするなら映画だけでみるべきです。その言葉が誰に向くのかもわからず責任を持たないで放つのはどんな映画でもしてはいけません。僕は映画よりそっちのが酷いと思います。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
