「細田守版ハムレットの再解釈?」果てしなきスカーレット あるひさんの映画レビュー(感想・評価)
細田守版ハムレットの再解釈?
果てしなきスカーレット、細田守版ハムレットの再解釈?と巷で話題の本作、公開1週経たないうちに、嫌でも雑音が大きくなってきたのでこれ以上ノイズが入る前に、とそれでも水曜特売日で保険かけました。
見る予定の人、細田守が好きな人は飛ばしてください。
以下ネタバレ含みます。
公開最初の水曜日の夜19時の回、池袋TOHOシネマズでしたが、嘘でしょ?てくらいの入りでした。
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映画の脚本って書くの難しいのね、とつくづく思いました。多分4年間想像もつかないような紆余曲折が細田守にはあったんだろうと思います。でも言いたいことは言います。
とにかく登場人物の行動に合理性がない。あれ?この数分、自分意識飛んでたんだっけ?と言うくらいキャラの行動や台詞回しに整合性が取れていない。
敵キャラは野良ポケモンレベルで仲間になるし、あるはずのない伏線を探す行為を、ずっとさせられている感覚。広げた風呂敷すらない場面転換、途中で既視感を覚えたのは息子の高校の自作脚本の演劇を観たときの感覚でした、時間も金も比較にならないくらいかかってますが。
その演出、どっかで説明ありましたっけ?とずっと突っ込んでました。
また、行動原理に整合性が取れてないのでキャラにも魅力がなく、世界観もオリジナティあり過ぎてルールが分からずとりつくしまがない。
唯一渋谷のダンスシーンだけが(唐突で前後の繋がり不明だが)安心して画面見られた程度。
劇中歌も要所のセリフも、中二病人ですら赤面してモゴモゴするワードを連発しててスタジオ地図に「誰か止める奴はいなかったのか?」と叫びたくなりました。勿論劇中歌の作詞はエンドロールで目で追える範囲はすべて細田守、でした。
例えるならキャシャーンの最後の三十分と、ハウルと動く城の例のシーンの15分を煎じ詰めて二時間アニメ映画にしたような作品、と言えば伝わるでしょうか。
キャシャーンは紀里谷の方です。
岡田麿里と細田守は暫く劇場長編作らせてもらえないんではなかろうか、
きっと今日はキルケーの魔女のリーフをゲットするために劇場に行ったんだろうと思うことにしました。
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