劇場公開日 2025年11月21日

「スカーレット ビジュいいじゃん♡」果てしなきスカーレット tomhoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 スカーレット ビジュいいじゃん♡

2025年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

斬新

今までの細田作品と、あまりにも毛色が違う。
青春モノでも、母の物語でもない。成長譚か?コレ
今を生きる人が共感できる部分がない
そりゃ酷評されるわな

しかしながら、スカーレットのビジュアルが魅力的だった
長身で手足が長く、気品のある顔立ちだが、表情が分かりやすい
とくに目。
切れ長で大きめだが、瞳はあまり大きくなく、白目の面積が大きい
暗く沈んだ目、おびえる目、楽しげな目、決意したキリっとした目
気持ちが表れていて、儚くも美しい姿に冒頭から引き込まれた。
(ダンスシーンは楽しそうな表情だが、目が死んでたような、、、)

芦田愛菜さん頑張っていたが、叫ぶシーンが多く声の演技としては今一つ。
本職の声優さんだったら、叫びでも何種類か使い分けるだろう
プロ声優さんだったら、もっと感情が分かりやすかっただろうなぁ

ただ、絵作りはもっと評価されるべき。
全編通して、見た事のない絵のアニメーションだったのは凄かった
剣劇や殴り合いも迫力があった
挑戦的なアニメーション作画なのは間違いないが、
龍は残念だった。
神罰を与える存在なのは分かるが、CGも良くないし唐突に出てきて雷を落とすだけで
出なくてもよかったんじゃないと思う。
とくに、ラスボスをあっさり焼いちゃうのは納得いかない。
あそこは葛藤しながらスカーレットが仇を討って、女王になっても苦悩が続いて
でも踏ん張って強く生きていく決意が見たかった。

内容が大酷評されているが、自分的にはいいお話しだったと思う。
絶望から前向きに変化していく所とか
少々唐突なところはあるが、ストーリーの雰囲気が昔の名画っぽい感じがした。

最近「午前10時の映画」で昔の名画をよく見る。
「風と共に去りぬ」や「アマデウス」を見ていたので
人の感情が唐突に変わる事に慣れていたのかも
挑戦的でカンペキではないストーリーは昔の名画にはよくある気がする

ただ、一般受けするには細田監督の脚本では難しいんだろう
ヒットするには、やはり脚本が大事なんだなと分かった。

tomho
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