「『鬼滅の刃〜』と同じテーマなのに真逆な良作」果てしなきスカーレット マ王さんの映画レビュー(感想・評価)
『鬼滅の刃〜』と同じテーマなのに真逆な良作
さてさて本日2本目の映画は『果てしなきスカーレット』です✨
奇しくも同日に日本のアニメ映画を連続で鑑賞する流れになりましたが『ペリリュー〜』が肩透かしな内容だったのと本作の前評判は散々だったので、マ王はまぁまぁな期待感だけで挑んだワケよ😑
いやぁ~面白かったよ、マ王は😆
CG多用とは言え圧巻の映像美と人間の持つ復讐心との悲しい葛藤が見事に描かれてて、本年度5本の指に入る傑作だと認識しております🫡
細田守監督の代表作には充分なってると感じたんですが、他のレビューでは酷評が目立ってたので良い意味で騙されましたわ🤣
ていうか皆は細田守監督に何を何処まで期待してるのかマ王としては良く解らん🌀
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』という今夏の映画がある。
マ王が事ある毎に腐してきた映画だ。
誤解してもらっては困るが、マ王は映画としての評価をしているだけで『鬼滅の刃〜』が嫌いなワケではない。
前述した通り、本作は復讐がテーマだ。
親兄弟や子供、恋人など大切な人が酷い目に遭った時に加害者に対して「同じ思いをさせてやる!」と思うのが復讐心であり、ほぼ普通の人間なら誰しもが持っている感情だろう。
斯く言うマ王も母親からここでは書けないレベルの仕打ちをされており、一時期はガチで殺意満載の生活をしていました。
当然ですが今でも許せてません。
ただ、本件に関しては四半世紀前の事でもあり、時間がマ王の心を癒したのでしょうか、以前程のカロリーは存在してはいません。
復讐心には時間という犠牲が付いて回ります。
自分の時間を割いて加害者への気持ちを維持するのはストレスにもなります。
マ王は復讐を否定はしません。
しかし、本作にも示されてるように赦しは必要だと考えています。
更には「目には目を」的な復讐は達成感よりも虚無感の方が上回り人生の目的を失う恐れもあります。
復讐心に囚われて生き方を曲げられた方々には申し訳無いかもだが、全ての犠牲者が同じ思いなのかと考えるなら違うとマ王は思うのよ。
もしマ王が犠牲者の立場なら復讐心を抱えて生きている人に願うのは幸福以外はあり得ません。
無関心で生きよ、とは言ってませんよ。
でも、その一心に囚われて生きるのはどうかと言ってるだけです。
奇しくも『鬼滅の刃〜』も復讐がテーマである。
ただし『鬼滅の刃〜』は物理的な復讐を軸に描いていて、その過程にカタルシスを感じる作り方をしているのよ。
「それが悪い」とは言いません。
そもそも日本人は『赤穂浪士』のような仇討ち物に強烈なシンパシーを感じる人種なんよ。
だからこそ死刑というシステムが継続する国家でもあるんだが(マ王は死刑賛成派)それでも復讐を物理的に遂行するのはマ王としてはお薦め出来ません。
本作は最終的に怨敵を「赦す」事により断罪している→結果は観てのお楽しみ
赦すのは相手ではなく自分自身である重要性をファンタジーではあるが『果てしなきスカーレット』では見事に描写していた。
復讐心をモチベーションに変換して生きてる人もいますが、何方にせよ不純な動機では長続きしません事よ。
コレは「もしも」の話だが、もしも『果てしなきスカーレット』が『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』よりも先に公開されたら、もしかしたら今夏のバカ騒ぎは無かったかもしれない🤔
それくらい映像も素晴らしかったし内容も刺さった👍
誰かのレビューに映像が何処かで見たような在り来り、みたいなのがあったが『鬼滅の刃〜』の方が変わり映えしない在り来りな描写だとマ王は感じてるのだが😂
老若男女問わずに映画館直行の傑作ですが、頭が悪いとか理解力が乏しいと自覚してる方にはオススメ出来ません✋
意外と難解ですので😁
あと「復讐は物理一択」の方も内容に文句が出ると思います😆
もう一度言わせてもらうが、皆は細田守監督がどんな映画を作ったら満足なんだろうか?
自分で鑑賞ハードル上げといて後に文句を言うのは、マ王としてはどうかと思うぞ😑
それに映画はやはり「映画館で騙される」に尽きます✨
前評判を信じずに観て正解でしたね😋
ちなみにマ王はシェークスピアの『ハムレット』を名前以外は欠片も知りません🙇
映画館での鑑賞オススメ度★★★★★
やっぱり物理的復讐はアカン度★★★★☆
映画友達中盤以降号泣度★★★★★
鬼滅の刃が復讐の話...?
...???...?????
たしかに鬼に殺された先人の無念を晴らそうとはしているとは思う。
でも、基本あの人たちは鬼に虐げられる人達が出ないように、人より強い存在である鬼と対峙している。
それは復讐心からくるものではないと、観ればわかると思いますが?
煉獄さんが鬼憎しで戦ってましたか?
炭治郎が無惨への憎しみだけで戦ってましたか?もう一度見直してください。
鬼滅の刃の鬼殺隊は、鬼無辻無惨への復讐の為に全てを犠牲にすることを厭わない人達で、無惨曰く鬼殺隊は異常者の集団であるが、その復讐心を当たり前のように受入れている日本の観客にとって、スカーレットの葛藤・迷いは優柔不断にしか映らず、ストレスが溜まったのが低評価の理由かと思いました。
レビューを読んですごくすごく腑に落ちました!
人の表現がとてもリアルで、何かがあったからって簡単に人は変わらない。
結局自分を変えられるのは、自分だけ。っていうメッセージをこの作品から受取ました。
なんだか作り込まれた動線や伏線回収ばっかりが評価されるのも悲しいなと思います。
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