「キャラと彩色設定と」果てしなきスカーレット やまたろぅさんの映画レビュー(感想・評価)
キャラと彩色設定と
評判悪い感想を見てもやはり観て判断と思い行きました。黄泉の国?16世紀の死人達が居る世界に現代人が1人だけ紛れている明確な理由が無い。オババの一言で済ます安易さに違和感。そしてキャラバンと随行中のフラダンスにまた違和感。陰影のない平坦なキャラ達が長々と全身引いた状態で踊り、歌、後半現代へトリップし垣間見たサンバイベ(何故サンバ?)と歌、そして唐突な山場。よく有る生死を彷徨う間の白昼夢の様な断片的な悪夢の様でもなく、ただ間延びした安易な展開に余計な思考を張り巡らせ観てる側が裏を読もう考察しようとするが、実は何でも無かった。観てただ受け止めてくれでした。キャラ絵の完成度の低さ?と歌詞のあからさまなメッセージで作品を終結させようとする安易さ。芦田愛菜さん上手いんだけど、単色ベタ塗りしたキャラには感情移入出来なかった。ダンスと歌に割く時間が有ったらもう少しストレートに復讐劇で良かったと思いました。声優参加の俳優陣の豪華さも消化不良でした。
12./8に2回目を観ました。朝ネットで細田監督へのインタビュー記事を読んで意図が知れたからなんですけどね。
冒頭にオババのナレーションで過去と未来が混じり合った場所と説明されてました。これを聞き逃さなければ違和感無く世界に入り込める。いきなりくどくど説明かと思いボヤボヤしてたのが失敗でした。
ただ聖の様な出で立ちの現代人や軍人、未来の人が群衆に居ないので、スカーレットと対比になる聖を出す為のこじつけでしかなかったなぁと。
16世紀の衣装と民衆の服装が(今もインドや中東で見るだけに)違和感ないので同じ時代と錯覚しているのだろうか。
スカーレットが時空を越えて聖の世界に行く表現は演出的に?でした。スカーレットが目を閉じ歌に聴き入って目を開けたら世界が変わっていたで良かったんじゃ。正直聖のソロダンスは見れない。スカーレットが入ってから良くなる不思議。前回と違ってキャラバンのフラは違和感無かった。時代が混ざり合ってるからね。
でも新たな疑問が。龍は何だったんだろう。復讐させない雷を放った後消滅してしまったのは何故。父の変化?いや虚無になっているし。
オババと龍は結局何者と疑問が残った以外は楽しめました。肝の演出でミスってる以外は。2回観て何とか楽しめる境地に達しました。
今2回目を観ました。注意して見てましたがサカマサさんが言うシーンは見られませんでした。現代人も未来の銃も出てきませんでした。食事をしていたのは中東の服を着た民、武器屋にいたのは日本の僧兵でした。西洋の剣を持っていました。この一連のシーンに銃は出てきません。こん棒と剣です。オババの冒頭のナレーションで過去と未来が混ざり合った場所、ラストのスカーレットが戻る前に有るオババのセリフに同じ言葉が出て来るだけでした。
一応聖以外にも現代人及び未来武器が映像の中にチラホラ拝見されました。
スカーレットが子供からスカーフを貰うシーンの少し前に商店で武器や防具、食事をする人たちのシーンの中に数名現代人とまさかの未来の銃と思われるものを持っている明らか違う時代の人が写っていました。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
