「テンポの悪さがすべてかも。」果てしなきスカーレット BUJIさんの映画レビュー(感想・評価)
テンポの悪さがすべてかも。
賛否両論のこの作品、自分の目で確かめることにしました。
ほめている人の中にはシェークスピアについての教養が無いとダメとか書かれている人もいますが、リア王覚えてなくても、黒沢監督の乱は楽しめますよね。
ですから、これはちょっと違うかと思いますが、一応ハムレットを復習してから鑑賞しました。
監督の伝えたいことはわかります。
しかし、そのテーマがストーリーとして消化されていません。
また、綺麗な絵を見せるために、話のテンポが悪くなっていると感じられました。
このため、観る側としては余計な考察をする時間が出来、多くのツッコミを呼ぶのだと思います。
おかしな話でも勢いで押し切る方法を取る映画も多いですから、そうしてくれたら良かったのですが。
”役者のセリフが声優で無いから”みたいな批評も見られますが、これも話のテンポの悪さが原因と思われます。
とは言え、絵はとても綺麗。環境ビデオだと思えば楽しめます。
追記:
最近、少し平均点が上がってきましたが、5点を付けている人の多くが初めてのレビューであることが気になっています。
で、共通点としては、”教養が”とか。
更に追記:
この作品に高評価を付けることが出来る人がいることが理解できず、悪い想像をしてしまうのですが、可能性として、思考が違うのかもと考え始めました。
私含め多くの人は、画面のストーリーを追いながら、その背景などを考えてしまいます。
戦闘シーンを見せられても、それを見ながら、”何故対立?”、”この砦は何時作れた?”
などなど、考えて、納得のいく結論が得られないと、”???”となるわけです。
逆に、画面のみに集中できる人は、楽しめるのでしょう。
のんびりとした性格の人、本をゆっくり読む人だけが楽しめると思われます。
(私はせっかち、本を読むスピードは速いほうです)
色々考えてしまい、自分のレビューにコメント。
子供の頃、仮面ライダーとか大好きだった。でも中学に上がるころ、費用対効果とか考えてはじめ、ショッカーとかの行動原理が納得できいなくなり、シリーズを見なくなった。
子供の頃は何の疑問も無く物語を受け入れられた。
でも、知恵がつくと納得できる説明が無ければ物語を受け入れられなくなる。
ステマ疑惑もあるけど、この作品を高く評価できる人は子供のままなのかもしれない。国語の”作者の気持ち…”みたいなのが苦手なタイプ。
素直に感動できるのは、オレオレ詐欺とかに簡単に引っかかりそうで心配。
本当に高い評価をしているなら、何故、低い評価をする人がいるのか、その指摘点について考えてほしい。
それが映画を観て学ぶことの一つです。
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