「引き込まれるパラレルワールドの世界観」果てしなきスカーレット けーちるさんの映画レビュー(感想・評価)
引き込まれるパラレルワールドの世界観
「復讐」「生と死」がテーマの中で、
ラストがどうメッセージを作画するのか。
想像を超えてくるところに
さすが、細田守だと感じさせられた。
芦田愛菜の『生きる事は愛する事ではないか。』を感じさせるラストだった。
細田守の作品は、作品の持つメッセージ性を
表現するための“パラレルワールド”の設定が
絶妙。私が細田守の作品に惹かれるのも、そこだと思う。
それは、おおかみこどもの雨と雪もそうだし
バケモノの子もそうである。
本作も“死者の国”は、果てしなきスカーレットが
持つメッセージを表現するのに最高のパラレルワールドだった。
ただ、いままでの細田守作品と違って
かなり純文学的要素が強くなり
青少年や幼少期の子が理解できるかは
難しいところがある。
宮崎駿が風立ちぬを作成したときに
「今、理解できなくても10年後に理解できる作品を」と言っていたけど
果てしなきスカーレットも、
子どもがいまわからなくても
大人になった時に理解してほしい
物語だった。
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