「数字が全てです」果てしなきスカーレット mxxxnさんの映画レビュー(感想・評価)
数字が全てです
この映画を高評価する方の多くに 酷評する方を下に見る傾向があります
目にしませんでしたか?
「知識と教養がない人にはわからない」
「目先の筋道しか気にせず伝えたいメッセージに目を向けない人には向かない」
「本当の評価を受けるには時間がかかる」
「低評価に惑わされず 自分の目で見て判断して欲しい」
「言われているほど悪くなかった」
等々
映画そのものより 酷評している人の方を向いていますね
自分のセンスや感性を否定された気になって とにかく言い返したいんですね
勿論 全員ではありません
対して酷評する方はどうでしょう
総じて映画そのものの課題・問題点と向き合っています
それらを洗い出すのに然程の苦労がないのも事実ですが
こちらも当然 全員ではありません
「知識と教養がない人にはわからない」
→子供に伝えたいと謳いながら 知識と教養を強いるのは 酷で愚かです
「俺は識っている」という一点で 悦に入りたいだけですね
現実の政治情勢を長々と書き連ねている方も散見されます
盛り上がってますね
他の楽しみを見つけてほしいものです
「目先の筋道しか気にせず伝えたいメッセージに目を向けない人には向かない」
→製作期間4年で 多額の製作費をかけて 話や設定の整合性すら取れていない
気になります
脚本が役割を放棄するのは何故ですか?
「本当の評価を受けるには時間がかかる」
→この言説は 特に卑怯ですね
誰もが確認可能な現在の評価とは向き合わず
誰も確認のしようのない未来へ決着を先送りしている
「低評価に惑わされず 自分の目で見て判断して欲しい」
→上映後に不満であれば 返金対応してもらえるのであれば それもいいでしょう
しかし そうではない
であれば 評判を当てにして判断するのは当然の自衛です
鑑賞を煽った発言者は責任を取らないでいい
気楽なものです
「言われているほど悪くなかった」
→細田監督に対しての最大の侮辱です
果たして擁護のつもりでしょうか
悪くない 程度の評価を受けることが彼の本位でしょうか
悪くない 程度の作品に☆5をつけられて彼は喜ぶでしょうか
憤りを禁じえません
戦争は良くない
復讐はやめよう
実は 非の打ちどころのない正論は そのまま口にしても胸に響きません
なぜなら そのくらい知ってるからです
そのくらいのことは 幼稚園で習うからです
しかも 正論はそのままだと酷く「くさい」
鼻につくんです
正論を実行に移せないことには 必ず理由があります
だから伝えたい場合には くさみを抜き 上手に加工してお出しする訳ですが
細田監督は それをしなかった
出来なかったとは 思いたくないのですが
2000円払って2時間 既知の「メッセージ」を受け続けるのが
有意義な映画館での過ごし方ですか?
隣のスクリーンでは「メッセージ」はないけど 楽しい映画
もしくは「メッセージ」があるのに面白い映画がやっていますよね?
低評価以前に「見ない」と判断した方が多いからこそ この興行収入です
これは アンチの低評価以上に恐ろしいことです
だって……見ないのですから
最後になりますが この映画の感想を
駄作です
お金を払って見る必要はありません
「ここまで評判悪いと逆に見たくなった(笑)」とかも要りません
幼稚な野次馬根性からは そろそろ卒業しましょう
映画は芸術である一方 娯楽であり 商売です
経済活動です
みんな仕事として映画を作り 宣伝し 上映しています
慈善ではありません
儲かるから 人と金が集まります
「商業主義には毒されない!作りたいものを作る!」
結構な話です
自分のお金でやる分には
この映画の出資者は 利益を得られませんでした
次はどう判断して どのくらいのお金を出すんでしょうか
細田守監督の 今後に期待します
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