「どっちつかず!中途半端」果てしなきスカーレット ちゃやんさんの映画レビュー(感想・評価)
どっちつかず!中途半端
◾️どう言う立ち位置で見ればいいの?
客を置き去りにしたいのか、エンタメにしたくて日和ってんのか、どう言う目線で見ればいいのコレ?
死者の国という半分心象風景のようなものに、整合性求めるのはナンセンスかなぁと思う。
そう言うものと割り切って鑑賞したい気持が一つ。
「ついていけない君の為に説明してあげよう!」
と口頭での説明が多く、こちらとしても
あゝ理解して見る映画なのかな?と思いきや
例のダンスシーンが始まるので、
海で遭難したら救援ボートきたけれど、結局見つけてもらえずにそのまま放置されている…そんな気持ちがもう一つ…。
味付けが「君たちはどう生きるか」に似ている。
けれど
「客なんかしらねぇえええ!!俺の好き勝手する!!ここは異空間みたいなもんだからわけわからん事起こる!!こーんなこともあんなこともしちゃうぞ!どやぁああ」
みたいなよくわかんねーけれどやべーものを見ている感覚もない。
整合性もなければ勢いもない。
テンポも悪く。私のような性格の悪い人間に悪口を考えさせてしまう隙を与えている。
◾️例のダンスシーン
別にいいと思う。だって異空間だし。
でも、ダンス始まるだいぶん前からダンス音楽流れて
たりするのなんか腹立つ。
「ダンス。急に始まるわけじゃないんっすよ」
と言い訳がましい印象。
◾️ハムレット事前に予習しておくべきか?
見ても見なくても感想は変わらない内容。
◾️その他所感
・ガートルードが全く魅力的じゃない。
クローディアスがやたら執着する割にただの乾いたイヤミな婆さん。
逢瀬の時の髪下ろしてるカット一つを、下心ばかりの他の監督が演出したらもっとエ口く悪そうになる。
・ダンスマウント
聖が急にばぁさんらに「踊れ!!」と無茶振りをされて
ちゃんと言われた通りに踊ったのに、下手だなんだのマジトーンでディスられて、
挙句退場させられ全然知らん爺さんが笑顔で上手いダンスを見せつけてくる。
翌日。「練習しろ」と楽器をもらう。
その後の渋谷ダンスに繋がるのでストーリー上楽器は必要だけれど
まぁまぁデカい楽器だから旅に邪魔すぎる…。
そんなんだから死者の国ではいつまで経っても争いが絶えねぇんだよ。
・ヒロインの顔、表情かわいい
・三下と骨ストのおっさんはめちゃくちゃいい
・ホドロフスキーみたいな荒涼とした風景が好きで、それっぽい雰囲気の背景がとても印象的
・あんまり出てこないけれど、草や木がいい感じ
・駄作ではない。おもろくはないだけ
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